とと姉ちゃん 7週40話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 40話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」7週40話のあらすじネタバレと感想です。

まずは7週39話の振り返りを少し。

何かの商売で一山当てたらしい鉄郎を見て、自分で事業を立ち上げようと思いついた常子。

二・二六事件以降、世の中がどんどんきな臭くなり、森田屋の商売も先が見えない中、常子は小橋家の家計を支えようと必死です。

女学校の帰りや配達の途中でも、行商人相手に商売の情報収集に余念がありません。

一方で、自分の進路について悩んでいる鞠子は、思い込んだらなりふり構わない常子の姿を見て、その気持ちが少しずつ変化しつつあるようです。

そんな折、森田屋に訪ねてきた武蔵に事業のことを相談した常子は、何かを思いついたようなのですが・・・

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とと姉ちゃん 7週40話のあらすじネタバレ

常子が閃く新事業とは?

新担任のチヨや、叔父・鉄郎の影響を受け、自ら収入を得るべく事業に挑戦することにした常子。

「自分の目から見て、自分が欲しいもの、必要だと思うものを感じることが出来れば、人の役に立つものが見えてくるのかもしれない」

武蔵の助言を受け、常子は親友の綾の家にやって来ました。

「綾さんの家で舶来品を見たとき、感激したの」嬉々として話す常子ですが、綾にとっては普段見慣れた調度品から、素晴らしいアイディアが出てくるとは思えません。

チヨの言葉に励まされ、女だからと恐れず挑戦しようと決めた常子に、「こーんなに影響受けやすい人・・初めて見たわ」ちょっとバカにしたように笑う綾。

とその時、部屋のドアをノックする音が聞こえ、綾の母がお茶を運んできました。

常子が挨拶をすると、綾からよく話を聞いているのか愛想よく応じ、お茶を進めてきます。

「そうそう、綾さん。例の雑誌なんだけれど・・・」唐突に話し始める母親に、目が泳ぐ綾。

方々探したんだけど・・・気まずそうな娘の様子に気付かず、話し続ける母親に後にするよう促す綾ですが・・・

「・・・平塚らいてうの『青鞜』」今、問い合わせているところだから・・何も知らない母が喋ってしまいました。

ニヤニヤしながら綾に迫る常子、「何よ!」ちょっとイラつく綾。

「こーんなに影響受けやすい人・・初めて見たわ・・うふふ」小ばかにした笑いを浮かべる常子、あくまで勉強のためと白を切る綾。

仲がおよろしいこと・・・二人の様子を見て、そう言いかけた綾の母ですが、「痛っ!」どうやら歯槽膿漏で悩んでいるようです。

歯槽膿漏は女の人に多いらしい・・まつが歯槽膿漏で悩んでいたこともあり、常子は実地調査に出掛けます。

近所の歯医者の前で待ち受け、出てくる患者に聞き込みを繰り返します。

「すみません!今日は虫歯の治療ですか?」出てきた女性に尋ねると、「いいえ・・歯槽膿漏なもので」ちょっと不愉快そうに答える女性。

「おおー」小さく感嘆の声を上げる常子を見て、女性患者はムッとした様子で去って行きました。

その後も次々と歯医者から出てくる女性に声を掛ける常子。

予想通り女性患者の多くが歯槽膿漏で来院していることを知り、事業の手掛かりを掴んだ興奮から、徐々に舞い上がっていきました。

「凄い!」思わず口走った常子に、歯槽膿漏に悩む女性患者が怒り出しました。

人が歯槽膿漏なのがそんなに嬉しいの?声を荒げる女性に対し、「いや、興味深いなあと・・」嬉しそうにメモを取り、さらに火に油を注ぐ常子。

「すみません!妹が無礼なことを!」偶然通りかかった武蔵は、そう言って女性に頭を下げると、常子の手を引いて強引にその場を後にするのでした。

普段クールな綾ですが、中々カワイイ一面もあるようです。

常子がチヨと『青鞜』の話で盛り上がっているのを見て、ちょっと寂しかったのかもしれませんね。

素直に仲間に入れてもらえばいいのに、プライドが邪魔をしているのか、こっそり『青鞜』を手に入れてしたり顔で常子に講釈を聞かせてやろう、とでも考えていたのでしょうか?

それはさて置き、綾の家にある舶来品の数々から、何かヒントを得ようと考えていた常子は、綾の母の歯槽膿漏に目をつけ、猪突猛進を始めます。

歯医者で治療を終えた女性患者に、根ほり葉ほり聞き込みを繰り返し、相手がイラついているのも構わず、仕事熱心と言うべきか周りが見えてないと言うべきか・・・

常子らしいと言えなくもないですが、それにしても「興味深い」とは中々に無神経な発言。

武蔵は、この常子の暴走に歯止めをかけることが出来るのでしょうか?

試作品第一号の出来栄えは・・・

全力で逃げてきた常子と武蔵は、路地裏に逃げ込みようやく立ち止まります。

一息ついてふと気づくと、二人はまだ手を握ったまま。

気まずそうに、どちらからともなく手を引込めると、何と言っていいか分からずモジモジしています。

「あ・・ごめんなさい!妹なんて・・・」その場を収めるための方便でしたが、取り敢えず頭を下げる武蔵。

常子の方もすっかり息が上がったまま、やや興奮気味に女性に歯槽膿漏が多いのか、調べていたことを説明します。

女の人は更年期障害だったり、子供を産むから・・・武蔵がそう呟きますが、常子は何のことか分かりません。

妊娠すると体に栄養を蓄えるようになる、その時取り過ぎた栄養や、ホルモンバランスがおかしくなることが原因・・と歯槽膿漏について説明する武蔵。

専門外の知識に詳しい武蔵に感心する常子、実は武蔵の母親が歯槽膿漏に罹ったことがあり、それで知っていたのでした。

武蔵の母親は、医者から教えられた練り歯磨きで、毎食後しっかり歯磨きをして治したとのこと。

「・・・それだ」パッと明るい顔になり、思わず武蔵の手を握りしめる常子。

ひとしきりお礼を言った後、ふと我に返ると恥ずかしそうに手を離し、二人で見つめ合って照れ笑いを浮かべるのでした。

森田屋に戻った常子は、武蔵から教わった通りに練り歯磨きを作ってみることにしました。

書いてもらったメモにある材料を揃え、すり鉢に投入し練り合わせます。

「出来たら舐めさせて」作業を手伝っている美子ですが、お菓子か何かと勘違いしているのかもしれません。

食べ物じゃないのよ・・思わず吹き出す常子、美子は部屋に戻ってきた鞠子も味見に誘います。

常子は、森田屋の皆がまだ茶の間にいることを鞠子に確認すると、グルグルとすりこ木をかき回して仕上げると、すり鉢を抱えて部屋を飛び出していきました。

それを物憂げな表情で見送る鞠子。

「へえー、歯磨きね・・・」常子は、出来上がった練り歯磨きを森田屋の面々に説明します。

これで毎食後に歯を磨けば、歯槽膿漏もよくなるはず・・・疑い半分・興味半分の一同。

「ちょっと舐めてみてもいい?」富江がそう尋ねると、他の皆も一斉に練り歯磨きに手を伸ばしますが・・・

うげえ・・何じゃこりゃ・・気持ち悪いねえ・・評判は最悪、長谷川に至っては言葉にならない程。

「そんなに駄目ですか?」常子は自分で舐めてみますが・・・失敗を認めざるを得ません。

そのまま引き下がろうとする常子でしたが、宗吉から歯磨きを作ってどうするのかと問われ、これを売るつもりであることを説明します。

女性に増えている歯槽膿漏、歯医者に通って治療するのも大変。

しかし、この練り歯磨きがあれば、その苦労もなくなる・・・

自信たっぷりに自らの事業計画を語る常子でしたが、一同の反応は芳しくないものでした。

分からねえ話でもねえけどよ・・わざわざ金払ってまで・・商売なんてそんな甘いもんじゃないよ・・宗吉は森田屋の仕事が疎かにならないか心配のようです。

無駄な努力になるんじゃない・・照代から言われた言葉が突き刺さる常子。

「・・・かかもそう思いますか?」森田屋の面々が引き上げた後、君子に尋ねました。

ですが、逆に君子からどうしたいのかを問われた常子は、「・・・やってみたい」決意は揺らいでいないようです。

「じゃあ、おやりなさい」挑戦することが大事なんでしょ・・君子は娘の背中を押してやるのでした。

力強く頷く常子、「・・私も手伝う」美子も懲りずに姉の事業を支えます。

森田屋の面々から試作品第一号を散々に言われ、常子の事業は出だしから躓きます。

中々辛辣な批判の数々、照代に至っては笑顔で「無駄な努力になる」と、容赦ありません。

もっとも、素人考えで突っ走って最初からうまくいくはずありませんから、乗り越えるべき試練とも言えますが・・・

それにしても、何で最初に自分で味見しなかったのか・・・猪突猛進して周りの見えない常子には、参謀役が必要のようですね。

温かく娘を見守る君子はそんなタイプではありませんし、幼い美子は・・要領のいい面もありますが、姉を支えるような役割は期待できません。

では、親友の綾は・・・お嬢様育ちでどこか浮世離れした性格、スポンサーには打って付けですが、参謀にはちょっと。
となると、残る参謀候補はやはり・・・

諦めない常子の姿に、鞠子は・・・

部屋に戻った常子は、美子と二人で楽しそうに練り歯磨きを作り直し始めました。

「よし・・・」再度完成した練り歯磨きに指をつけ、味見をしてみますが・・・

「うええ・・・」顔をしかめる二人、それでも常子はもう一度作り直そうとしますが、さすがに美子はやや嫌気が差したようです。

武蔵の書いたメモ通りに作っているのに、何故うまくいかないのか・・・悩んだ末に、鞠子に味見を頼む常子。

何の気なしに舐めてみた鞠子でしたが、後味の悪さに思わず顔をしかめます。

今日はもう諦めて、明日武蔵に改めて作り方を確認した方がいい、と提案する鞠子でしたが・・常子はまだ諦めません。

「とと姉は偉いね・・・東堂先生に言われたこと、もう実践して」再び作業に戻った常子に、鞠子がしみじみと語りかけます。
常子は、新しいことに挑戦することが怖くないのでしょうか。

「その方が性に合ってるのよ」出来ないって決めつけるより、やってみた方が楽。

作業に没頭しながら、常子は妹の疑問にさらりと答えまるのでした。

「あ・・ああ・・ちょっと・・」材料の入ったお椀をひっくり返す常子、不器用な姉を見かねて鞠子が手を貸します。

「これ星野さんの?」武蔵のメモを確認するものの、中々にクセの強い字を見て首を捻る鞠子。

何か足りない気がする・・・再度メモを確認した鞠子は、書き損じにしか見えないメモの一部に注目します。

「”薄”って字かな・・こっちは荷物の”荷”?」薄荷(はっか)だ!同時に足りなかったものに気付いた二人。

ですが、ただの書き損じと思っていた常子は、薄荷を用意していませんでした。

―――妹までを巻き込んだ歯磨き作り、果たしてどうなることやら

常子に決定的に足りない慎重さを持った鞠子、猪突猛進して失敗を繰り返す姉を見かねて、手を貸すことに。

やはり常子を支えることが出来るのは、優等生で常子の性格をよく知る鞠子を置いて他にありません。

歳も近く普段から仲の良い間柄で、時に厳しい意見も言える名参謀になれるのではないでしょうか。

もっとも、鞠子自身が進路に対する悩みを抱えた状態で、ひょっとしたら常子に話を聞いてほしくて、歯磨き作りに手を貸すことにしたのかもしれませんが。

何にせよ、一人の力で出来ることに限界があるのは明らかで、支えてくれる人と言うのは大事ですよね。

出来ないって決めつけるより、やってみた方が楽・・そう語った常子に感銘を受けた様子の鞠子。

将来、女性のための実用雑誌を創刊する常子にとって、生涯の片腕となっていくのかもしれません。

とと姉ちゃん7週40話の感想まとめ

いよいよ始動した常子の事業ですが、中々に前途多難の船出です。

困っている人を助けるような商品を作って、商売に出来たら・・そんな志を持って始めた練り歯磨き作り。

鞠子が足りないものに気付き、どうやら完成へ向けて道筋は見えつつあるようですが、しかし完成して終わりではありません。

需要を満たす商品でも自動的に売れる訳ではなく、きっともう一波乱あるのではないでしょうか?

そして、本当に売れる商品ならば、鉄郎が首を突っ込んでくる展開もあるのかもしれません。

調子に乗った鉄郎が、常子たちの努力を台無しにしてしまわなければいいのですが・・・

以上、とと姉ちゃん7週40話のあらすじネタバレと感想でした!

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