とと姉ちゃん 23週138話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 138話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」23週138話のあらすじネタバレと感想です。

まずは23週137話の振り返りを少し。

”商品試験”で新たに洗濯機を取り上げることになり、張り切る常子たちでしたが、赤羽根の差し金で週刊誌に”「あなたの暮し」は嘘だらけ!”という記事が。

花山は一顧だにしないものの、不安を感じた常子が調べてみると、記事の中で証言しているテスターは、どうやら実在している可能性が高いという結果に。

「やるべき仕事を変わらずやればいいんだ!」と、あくまで記事を相手にしない花山でしたが、一方で大東京新聞の国実が記事に食いつき、辛口の評論家にコラムを書かせます。

全国紙に取り上げられた反響は大きく、あなたの暮し出版には読者からの問い合わせが殺到、その最中に国実から取材の申し込みが・・・

四十万部という売り上げの持つ影響力を問題視する国実は、常子を執拗に追及していきます。

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とと姉ちゃん 23週138話のあらすじネタバレ

「もうウンザリなんですよ!」松永の告白に・・・

「あなたの暮しが良いと言った物は売れ、そうでない物は売れない・・それだけ影響力のある存在なんですよ」

それだけ影響力のある雑誌なら、本当に正しいのか、そうでないのか追及されて当然と言う国実。

結局常子は、何も言い返せぬまま会社に戻ってきました。

するとそこには、何故か花山を前にうなだれる松永の姿が。

「一体どうしたんです?」常子には状況が理解できません。

「私に話したことを、常子さんたちの前で言いなさい」花山が松永に促します。

「はい・・テスターの情報を週刊誌に漏らしたのは・・俺です」松永の告白に、ショックを受ける常子。

どうして・・美子も動揺を隠せません。

「カネが必要だったんです・・毎月、毎月・・月賦で欲しい物を買っていたら・・首が回らなくなってしまって・・・」

懸念が現実のものとなり、水田もさすがに呆れ顔。

「それで・・誰に頼まれてテスターの情報を?」常子は問題の核心について尋ねます。

「それが・・何処の誰かは分からないんです・・ただ・・協力すれば五万円やると言われて・・・」ぼそぼそと話し続ける松永。

松永が持ちだした情報を基に、テスターに接触した犯人たちは、恐らくカネを掴ませ「”商品試験”は嘘だと」証言させたのではないか・・・

松永の話を聞いた水田は、当然のようにアカバネの仕業と疑いますが、松永には相手が何者なのか全く分からないのでした。

「あの・・常子さん・・僕、会社辞めます」出し抜けに退職を申し出る松永に、驚く常子でしたが「もう耐えられないんです!」松永が突如声を上げました。

編集者になりたくて会社に入ったものの、やらされる仕事は”商品試験”ばかり。

「・・・電球がどれだけ点くか見張ったり、やひたすら鉛筆削ったり、繰り返し繰り返し飯を炊いたり、もうウンザリなんですよ!」

今日限りで辞めさせてください・・最後には涙声になる松永。

思ってもみなかった松永の訴えに、常子は言葉を失ったままですが、「それがいい」花山はさっさと承諾してしまいます。

「首にしないでやるのがせめてもだ」本人が辞めるという以上、止めても仕方がないと考えているようです。

言うべきことを言うと、花山は松永や常子たちを残して部屋を出て行ってしまいました。

「本当に・・お世話になりました」常子が声を掛けようとしますが、松永はそれを拒むように別れの挨拶をするのでした。

社員の寿美子が、粗悪品のミシンで危うく失明しかけた事をきっかけに、”商品試験”を始めることを思い立った常子。

あらゆる物が行き渡るようになった新しい時代に、”あなたの暮し”が読者に提供すべき知識を模索する中、ようやくたどり着いた答えです。

大量生産された商品を、「まるで洪水のように私たちに襲い掛かってくる」と感じていた花山からも絶賛され、読者からの反響も大きく、しっかりとした手ごたえを感じていたはず。

常子は当然、社員皆が同じ志の元”商品試験”に取り組んでいる・・と思っていたのかもしれませんが・・・

「もうウンザリなんですよ!」”あなたの暮し”の看板企画を完全に否定する松永の言葉が、常子の胸に突き刺さります。

ある意味では、テスターの情報を漏らしていたこと以上に、常子にとってはショックだったのではないでしょうか?

半面、国実からは”商品試験”の持つ影響力の大きさを問題視され、執拗に追及を受けています。

常子は、試験の意味を改めて問い直すことになるのでしょうか?

社員たちに問う常子

家に帰った水田は、さすがにショックを受けたようで一人塞ぎ込んでいます。

「もうお休みになったらいかがです?」優しく声を掛ける鞠子。

力なく頷く水田に対し、「松永さんの事気にしてらっしゃるの?」重ねて尋ねます。

「ずっと前から、様子がおかしいと気付いていたんだ・・なのに、止めることが出来なかったよ」水田は自責の念に駆られていました。

「正平さんのせいじゃないわ・・・」夫を気遣う鞠子ですが、それでも水田の気持ちは晴れません。

「松永君が辞めるって言った時の・・常子さんの顔が忘れられなくて・・凄く・・悲しそうな顔してた・・・」

一緒に働いてきた社員に裏切られ、そのせいで週刊誌に酷い記事を書かれた常子の心情を思い、思わずため息が。

「社員を大切にしてきた常子さんだからね・・自分を責めたりしてなけゃいいんだけど・・・」水田の言葉に、鞠子の表情も次第に曇っていきます。

その頃常子は・・色々あって疲れたのか、既に床に就いて休んでいましたが・・・

「眠れないの?」隣で寝ていた美子が、ぼんやりと天井を見上げる常子に声を掛けました。

「独りよがりだったのかな・・・」ポツリと呟く常子。

そして、ゆっくりと身を起こすと、昼間の出来事について話し始めました。

「今日ね・・国実さんに・・”あなたの暮し”は社会的に大きな影響力がある会社だって言われたわ・・・」

美子も起き上がり、じっと話を聞きます。

「私たちの雑誌の影響で、物が売れたり・・売れなくなったりする・・良く考えたら、それって恐ろしい事よね」

国実に言われたことが余程堪えたのか、常子は大きな責任を感じて悩んでいるようです。

大きな責任を伴うからこそ、一つひとつの企画に命を懸けて臨まなければならない。

「だけど・・それを強いられている社員は・・苦しかったのかなあって・・・」松永の一件から、そんな考えが過ったのでした。

終戦の日から、一緒になって雑誌を作ってきた常子たち三姉妹と花山。

毎日の暮しを取り戻すため、試行錯誤してやっと”商品試験”にたどり着いた・・という思いが。

「前にも言ったように・・”商品試験”は、今の時代に私たちが・・やるべきことだと、私は自信を持ってるわ」

その考えを社員も理解してくれていると思っていた常子でしたが、「自分の意見を押し付けているだけだったのかもしれない」と、すっかり自信を無くした様子。

翌日、常子は改めて社員全員の考えを確かめることにしました。

「みんな・・お仕事を中断させてしまって、ごめんなさい・・でも、どうしても・・聞いておきたいことがあるんです」

社員たちを集め、慎重に言葉を選びながら話始める常子。

「それは・・みんなにとっての”あなたの暮し”を作ることの意味です」社員たちは、常子の話にじっと聞き入っています。

今や物が溢れて豊かな時代になりつつあり、景気もよく職業の選択肢も多くある中、編集者として入って来た社員たち。

それが”商品試験”のため、他の雑誌ではやらなくていいような仕事までやらせている。

「もし、この中に・・”連日商品を試験するためだけに編集者になったのではない”・・という方がいらっしゃるなら、正直に言って頂けませんか?」

社員たちに問い掛ける常子でしたが、常子の真意を測りかねるのか、皆の間には重苦しい沈黙が。

さすがに常子もその空気を察し、「心配しないで下さい・・辞めてもらう・・とかではなくて、担当業務を見直そうかと考えています」と、補足します。

「あの・・・」唐突に声を上げる緑。

「・・・私は・・とてもやりがいを感じています!」常子の心配をよそに、ハッキリと断言しました。

緑に触発されたのか、今度は扇田が思い切ったように発言します。

「俺もです!・・なんたって俺たちの仕事一つひとつで・・物を買う人の気持ちを左右するんですから」

よそじゃなかなか出来ない仕事・・責任ある仕事に身が引き締まる・・この仕事に誇りを感じる・・・

寿美子を始め、皆口々に商品試験への熱意を語ります。

「私も誇りをもってまっせ!」本木がおどけたように答えると、一同に笑いが巻き起こりました。

その様子に、常子もようやくホッとしたのか笑みがこぼれます。

が、ホッとしたのは社員たちも同じで・・・

「ひょっとして商品試験を中止するのかと思って・・もう・・緊張しちゃったわ!」緑が笑いながらそう言うと、改めて大きな笑いが巻き起こるのでした。

洗濯機の試験も始まったばかり、これからが本番!・・盛り上がる一同を前に、美子も花山も安堵の表情を見せました。

水田の心配通り、「独りよがりだったのかな・・・」と苦悩の色を深める常子は、思い切って社員全員の考えを確かめることに。

松永の裏切りを受け、すっかり自信を無くした様子でしたが、他の社員からも”商品試験”に対する疑問が投げかけられていたら、どうするつもりだったのでしょうか?

雑誌の看板企画だけに、やめるという選択肢はなかったと思いますが、場合によっては大幅な体制の縮小を余儀なくされていたかもしれません。

女性の役に立つ雑誌を・・との思いから始めた”あなたの暮し”は、今や常子にとって大事な夢。

一方、社員たちに対しては我が子も同然との思いがあり、どちらも切り捨てる訳にはいきません。

もし、雑誌の方向性と社員たちの考えにズレが生じていたとしたら、常子はその板挟みとなって相当に苦しんだばずです。

しかし、それは幸いにして杞憂に終わりました。

緑や扇田の口から、”商品試験”にいかにやりがいを感じてるかが語られ、次々に他の社員たちも賛同してホッとひと安心の常子。

が、ちょっと穿った見方をすれば、個別に話を聞いたら違う結果になったのでは・・という気もします。

社員にきちんと利益を還元する・・という考えの常子に、日頃から目をかけられている社員たちだけに、皆の前では反対しにくかったかもしれません。

もし、ここでガス抜きを図ろうと常子が考えていたのだとしたら、チャンスを逃したということになりはしないでしょうか?

松永のように、こんなはずではなかった・・と考えている社員は本当に居ないのか、ちょっとだけ心配も残ります。

「疑問がある・・47.2%」

「皆さん準備はいいですか?」美子が声を掛け、洗濯機の試験が始まります。

―――洗濯機の”商品試験”は、汚れを落とす力と洗った後の布地の傷み具合の確認を中心に行われ、試行錯誤を重ねました

さらに、それぞれの機種の絞り機や操作つまみの使い勝手なども、様々な観点からチェックして行きます。

ベランダや庭先での使用を想定して、屋外に洗濯機を設置して耐久性のテストも念入りに行われました。

昭和三十三年一月・・試験を始めて半年余りが経った頃・・・

「何だこの記事・・・」新聞を見て思わずうなる宗吉。

「常子ちゃんが読んだら・・・」照代も隣で心配そうな顔を見せます。

記事を読んだら常子が落ち込むだろう・・懸念を強める二人。

そこへ常子が扇田と共にやって来ました。

慌てて新聞を隠す宗吉でしたが、「え?・・何か・・隠しました?」と、常子にはバレバレ。

「いいや・・それより・・何だよ?」半笑いを浮かべ、何とかその場を取り繕う宗吉。

若干疑問に感じつつ、常子は持ってきた最新号を差し出しました。

照代が最新号を受け取ると、「ほお・・おお・・そうか・・あー・・用が済んだら・・早く帰れ、ほら・・忙しいだろ?」宗吉は常子たちを追い返そうと急かします。

ところがそこへ、肉を焦がした大昭が・・・

はあ・・とひとつため息をつくと、「バカ野郎・・何べん言ったら分かるんだよ!」後ろに隠した新聞紙で、大昭の頭をポンポンと叩く宗吉。

「宗吉さん・・その新聞・・・」当然、常子が見逃すはずがありません。

慌ててもう一度隠そうとする宗吉でしたが、後の祭りです。

「・・・見せて頂いて良いですか?」笑って誤魔化そうとする宗吉たちに、笑顔で迫る常子でしたが・・・

”雑誌『あなたの暮し』に迫る”と題した記事の内容は、かなり辛辣なものでした。

―――あなたの暮し出版は、読者テスターを脅迫し、”商品試験”データを偽装しているという記事が週刊誌に掲載された

―――当紙でも”あなたの暮し”に疑問を投げかけるコラムを掲載し、反響を呼んだ

―――そこで、あなたの暮し出版が行っている”商品試験”に関して、電化製品の販売店およそ五百店を対象にアンケート調査した結果をここに掲載する

―――商品試験のやり方に疑問がある、という声は47.2%という結果だった

新聞からの執拗なバッシングを受け、ショックを受けた常子は・・・

読者からは好評の”商品試験”が、販売店の半数近くから疑問を持たれている、という予想外の結果を突き付けられ、果たして常子はどうするのでしょうか?

新聞のさらなるバッシング記事を受け、読者からの問い合わせが再び殺到することが懸念されますが・・・

花山の言うように「そんな事で離れていく読者はそれまでだ!」と、切り捨てて行ったのではやがてじり貧になってしまいそうです。

もちろん、常子はそう簡単に読者を切り捨てようとは考えていないでしょうが、かと言って電話に一件ずつ対応するにのには限界が。

それにしても、なぜ販売店からそこまで不信感を持たれているのでしょうか?

たとえ粗悪品であっても、安くて手に取りやすいアカバネのような会社の製品の方が、販売店には都合がいいのかもしれません。

粗悪品であればすぐに壊れるので、買い替え需要も見込める・・そんな計算があるのでは・・・

対して、”あなたの暮し”が推奨するような製品は相対的に壊れにくく、販売店にとっては旨みが薄いのではないでしょうか?

だとしたら、新聞社の行ったアンケートの意味とは・・・

とと姉ちゃん23週138話の感想まとめ

裏切られたと知りショックを受けた常子に、まるで追い打ちをかけるように”商品試験”にまで疑問を投げかけ、会社を辞めた松永。

毎月のように新製品を月賦で買っていたら、首が回らなくなった・・という動機に酌むべき点もなく、花山も常子もずい分寛大すぎるようにも思えます。

騒ぎが大きくなって他の社員に動揺が広がったり、あなたの暮し出版の信用問題に発展することを恐れたのかもしれませんが、ちょっと釈然としないものが残りました。

一方、他の社員たちが”商品試験”にやりがいを感じている事を知り、心が折れかけた常子は何とか踏みとどまることが出来たのでした。

ところが、新聞によるバッシングはさらに広がる気配を見せ、次週常子たちは公開試験に臨むことになるのですが・・・

以上、とと姉ちゃん23週138話のあらすじネタバレと感想でした!

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