とと姉ちゃん 26週151話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 151話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」26週151話のあらすじネタバレと感想です。

まずは25週150話の振り返りを少し。

「あの環境の中でも自分を持ち、率先して動いていた・・・」

花山からその才能を認められ、試験に合格したたまきはあなたの暮し出版に入社することになりました。

張り切って仕事に取り組むたまきでしたが、その一方、花山は五年前に心筋梗塞で倒れて以降、会社にベッドを置いて体調をみながら仕事をこなす毎日。

優秀な新入社員も入り、常子も花山も期待を寄せていましたが、そんな中、寿美子が突然会社を辞めたいと申し出ます。

思いがけない話に困惑を隠せない常子でしたが、寿美子のように仕事と家庭の両立に悩む女性たちの為、社内の仕組みを変える決心をするのでした。

女性が働きにくい今の社会に一石を投じようとする常子を支持する花山ですが、不意に胸の痛みが襲い・・・

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とと姉ちゃん 26週151話のあらすじネタバレ

十人いれば、十通りの暮し

―――”あなたの暮し”は、右肩上がりに売り上げを伸ばしていました

その一方、心筋梗塞で倒れた花山は会社にベッドを持ち込み、仕事の合間に休むことが増えています。

そして・・仕事と家庭との両立に悩む寿美子が退職を申し出たことで、常子は社内の仕組みを変える決意をするのでした。

「ずい分な意気込みようだな」感心して常子を見送った花山でしたが、突然胸の痛みに襲われてしまいます。

昭和四十九年四月・・常子は会議を開き、社員たちに自分の考えを伝えることに。

「十年ほど前から、私たちの編集会議にはテスターさんを含めて、雑誌作りに関わって下さっている方々全てに参加して頂いています」

一同が常子の話に聴き入る中、「”あなたの暮し”の読者は・・どのような方ですか?」改めて尋ねてみました。

不意に指名され、ちょっと考え込んだ扇田が出したのは、「・・・多くは女性ですね」というざっくりとした答え。

「では、具体的にはどのような方かしら・・島倉さん」さらに質問を掘り下げる常子。

”あなたの暮し”の想定する読者は、主に主婦・・島倉の答えに何人かが頷きます。

「では・・主婦というのは・・どんな方?・・木立さん!」指名された木立は目が泳ぎ、ちょっとドギマギ。

「ええと・・結婚して・・家庭に入っている・・人・・・」木立の答えに、男性陣の多くが頷きますが・・・

「ちょっと待ちなよ!・・その言い草じゃ、働いている女は、主婦じゃないってことかい?」康恵が声を上げると、テスターの女性たちが木立を睨みます。

答えに詰まってオロオロする木立を見て、あちこちから失笑が漏れました。

「・・・つまり、主婦の在り方もずい分多様化してきている訳です」苦笑いしつつ、話を引き継ぐ常子。

女は結婚して家庭に入る・・それが当たり前だとされていた風潮は、今後益々変わっていくだろう・・・

多くの社員たちが頷く中、寿美子だけは少し複雑そうな表情を浮かべます。

「そんな中で・・私たちの雑誌も変わって行かなければならないと思っています」常子がいよいよ本題を切り出しました。

働く女性に役立つ、そのような女性の参考になるような企画を掲載した雑誌を作る・・常子の話を聞き、一同に軽いざわめきが起きました。

新しい企画の立ち上げと同時に、会社も女性が働きやすい場所に変わっていく必要があります。

「そこで・・希望する方は・・ご自宅でも働けるようにしたいと思います」常子の突飛な考えに、さすがに一同も動揺を隠せません。

「出社しなくていい、という事ですか?」思わず声を上げる扇田。

「もちろん・・可能な日は出社して頂きますが、たとえば急にお子さんの看病をしなければならなくなったような日は、家での作業だけで済むようにします」

取材内容の整理や原稿の執筆、校正は自宅でも進められるはず・・常子の言葉に、あちこちで議論が巻き起こります。

「十人いれば、十通りの暮しがあります・・”あなたの暮し”は、それぞれの暮しを尊重して働けるような場所を整え、遅くとも・・十月までには開始したいと思っています」

初めての取り組みとあって、混乱が生じることを恐れる社員たちでしたが、常子の説得で何とか議論はまとまるのでした。

一方、寿美子はちょっと複雑な表情を見せ・・・

時代の変化によって主婦のあり方も多様化する中、在宅勤務の導入を宣言した常子ですが、ネット環境の整った現代と違い、前途多難かもしれません。

仕事と家庭の両立に悩む寿美子の為、思い切った社内制度の改革を決断した訳ですが、社員たちの混乱は大きいようです。

今のところ目立った反対の声は出ていないようですが、それでも全員の気持ちをまとめ上げるのは簡単ではないはず。

大きな制度改革には社員たちの協力が欠かせませんが、心を一つにすることが出来るのでしょうか?

もっとも、あなたの暮し出版は女性社員の割合が七割を超え、発言力も大きいだけに取り越し苦労かもしれませんが。

ただ、だからと言って少数派の男性社員の声を無視しては、やがて大きな不満になって吹き出す可能性もあります。

常子が上手くバランスを取ることが出来ればいいのですが、慎重に進めた方がいいように思えます。

扇田・島倉・木立などの男性陣と、康恵たちテスターのやり取りを聞いていると、認識のずれがそれなりにありそうです。

長年あなたの暮し出版で働く男性陣でも、やはり女性の考え方を完全に理解することは難しいのかもしれません。

花山もまた・・・

その日、仕事が終わり他の社員たちが飲みに繰り出す中、寿美子は一人残って仕事を続けていました。

そこへ、「寿美子さん・・・」常子が話しかけてきました。

「寿美子さんの悩みに・・きちんと答えられなく・・てごめんなさい」そう言って頭を下げます。

恐縮したように、黙って頭を振る寿美子。

「ご家庭の事もあるでしょうけど・・これから、職場環境は整えていきますから・・退職の件、考え直して頂けないかしら?」

じっと見つめる寿美子に対して、「これからのうちの雑誌には、寿美子さんのような方がどうしても必要なの」常子は切々と訴えました。

「ありがとうございます・・色々と考えてくださり・・・」寿美子は、さすがに感極まった様子。

「主人と・・もう一度話し合ってみます・・前向きに!」寿美子が笑顔で答えると、常子もホッとしたように笑顔になります。

緊張の糸がほぐれたのか、二人とも可笑しそうに笑っていると、部屋に花山とたまきが入ってきました。

話を終えて立ち上がった常子に、「あ!・・常子さん」不意に声を掛けるたまき。

「先程・・”働く女性の参考になる企画”って仰ってましたよね・・まずは、実際に会社勤めして、第一線で働いている女性を取材するのは・・どうでしょうか?」

働く女性のやり甲斐や悩みなど取り上げてみたい・・目をキラキラ輝かせ訴えるたまきを見て、常子は頼もしく感じたようです。

「面白そうじゃない・・やってみましょう!」常子が笑顔で答えると、たまきは飛び上がらんばかりに喜びます。

そして、「あの、寿美子さん・・手伝って頂けないでしょうか?」ちょっと遠慮がちに声を掛けるたまき。

思いがけない申し出に、驚いた様子の寿美子でしたが、働く母親の視点でインタビューしてみたら思わぬ話が聞けるのでは・・たまきはそう考えていました。

そんなたまきの勢いに押されるように、寿美子も手伝いを承諾するのでした。

「”あなたの暮し”はそれぞれの暮しを尊重する・・良い提案じゃないか」自分の席に戻った常子に、花山が話しかけてきました。

常子は花山に認められ、ホッとした様子。

一方、「私も、私なりに答えを出さねばならんな」意味深な言葉を残し、花山は会社を後にしました。

―――花山もまた、”あなたの暮し”のこれからに必要なものを見出そうとしていたのです

「じいじ!お帰りなさ~い!」帰宅した花山を、孫のみのりが嬉しそうに出迎えます。

花山も普段見せないような温厚な笑顔で、みのりを抱きかかえて満足気。

一方、「茜・・いくら近いからと言って、こう頻繁に帰って来たんじゃ・・・」と、娘に対してはちょっとお小言も。

しかし、茜の夫は残業続きで忙しく、「みのりと二人で夕飯食べるのもなんだか味気ないし・・こっちに来て大勢で食べた方が美味しいもの」とケロリとしたもの。

「お父さんもみのりに会えて嬉しいでしょ?」茜にそう言われると、花山も言い返すことは出来ません。

加えて、「いいじゃないですか・・こうして一家団欒出来るなんて・・幸せな事ですよ」花山の妻・三枝子も茜の味方。

花山は身体を壊すまで帰りが遅く、揃って夕食を取ることなど滅多にありませんでした。

「何だかお父さんがお体壊して良かったみたいな言い方ね」ちょっぴり意地悪を言う茜。

そんな二人の会話を聞きながら、花山はみのりのお絵描きに付き合ってあげるのでした。

常子の真剣な訴えと社内制度の改革への本気度を目の当たりにし、退職の件を前向きに考え直し始めた寿美子。

自分の為にここまで・・と思えば、さすがに感じ入るものがあったのでしょうが、心のどこかでプレッシャーも感じているかもしれません。

昼間の会議で、常子の話を聞き終わった後に見せた複雑な表情から、そんな風にも感じました。

在宅勤務が本当に導入されれば、ひょっとしたらこれまで以上に他の社員にしわ寄せが行くかもしれません。

「ありがとうございます・・色々と考えてくださり・・・」と、感極まった様子を見せていましたが、内心はもっと複雑なのではないでしょうか?

もっとも、寿美子も仕事にやり甲斐を感じている訳ですから、ここまで来たら覚悟を決めるしかない・・そんな気持ちもあるのかもしれません。

一方、常子の話を聞いてやる気を刺激されたたまきは、「第一線で働いている女性を取材するのは・・どうでしょうか?」と自ら手を挙げます。

さらには寿美子も巻き込んで、何だかまるで”猪突猛進”と言われていた常子のようです。

そんな中、何やら意味深な言葉を残し、色々と考えている様子の花山ですが・・”あなたの暮し”にこれから必要なものを、どう考えているのでしょうか?

取りあえず、出来ることから

常子が仏壇に向かって手を合わせていると、鞠子がお供え物を持ってきました。

「よっちゃんから聞いたわ・・社員さんの為に勤務体制を見直そうとしてるって」鞠子に話しかけられ、ちょっとはにかんで見せる常子。

「まだまだ・・手始めという感じだけどね・・・」社内整備をしたところで全ての問題が解決する訳ではなく、働く女性や母親を取り巻く問題は根の深いもの。

一方で、「でも、取りあえずは・・出来ることから始めないと・・何も変わらないと思うから」常子にはそんな思いが。

「とと姉は、社員にとってもやっぱり”とと姉ちゃん”なのね」苦笑しつつ、そんな感想を漏らす鞠子。

「そういう性分なだけよ」照れ臭そうに答える常子でしたが、「とともきっと驚いてるわよ・・・」鞠子はそう思っていました。

幼かった常子がこんなに立派になって・・竹蔵は驚いているはず。

鞠子に言われ、しんみりとした気持ちになる常子なのでした。

翌日、あなたの暮し出版に取材を終えたたまきと寿美子が帰ってきました。

「ただ今戻りましたー!」たまきが声を掛けると、社員やテスターたちも笑顔で迎えます。

「寿美子さん・・取材はどうだった?」書類の決裁をしていた常子でしたが、二人が戻ったことに気付き声を掛けました。

「とても興味深いお話が伺えました・・たまきさん聞き上手で、私なんかいらないくらい」ちょっと大げさに褒める寿美子。

一方、「とんでもない!寿美子さんが水を向けて下さったから、あそこまでお話頂けたんですよお・・・」たまきに持ち上げられた寿美子は、思わず照れ笑い。

「いいコンビの誕生ね」美子がそんな感想を口にすると、常子も可笑しそうに頷きます。

「花山さんに、今後の取材方針の相談したいんですけど・・お部屋ですか?」いく分遠慮がちに尋ねるたまきでしたが・・・

「花山さんまだいらしてないの」一瞬返事に詰まった常子に代わり、美子がそう答えました。

時計の針は既に二時を回っているというのに・・たまきも寿美子も困惑を隠せません。

「いつものようにね、ぶらっと展覧会でも覗いてらっしゃるんだと思うけど・・このところ体調も思わしくないから・・・」

さすがに美子も、何の連絡もないことに気を揉んでいるようです。

が、その時・・「あの・・常子さん!・・花山さんからお電話です」電話を取った木立が声を掛けました。

急いで受話器を受け取った常子の耳に飛び込んできたのは、信じられない言葉でした。

「今取材で・・広島に来ている」そんな遠くまで足を運んでいるとは思いもしない常子は、ただ驚くばかり。

取材内容を尋ねても、まとまってから伝えると言うばかりで、詳しく話してくれません。

「ですが・・今のお体では、地方での取材は無茶です」常子の心配をよそに、花山は四日後に帰るとだけ伝え、一方的に電話を切ってしまいました。

「花山さん・・広島にいらっしゃるんですか?」訳が分からない・・といった様子のたまき。

「んー・・何かの取材らしいんだけど・・・」常子もまだ混乱したままです。

美子や寿美子も戸惑いの表情を浮かべ、花山の体調を心配する常子は・・・

「でも、取りあえずは・・出来ることから始めないと・・何も変わらないと思うから」無理なく、自然体で改革を進めて行こうとする常子。

”出来ることから”という言葉を聞くと、”小さな幸せ”の積み重ねで今の幸せがある・・という君子の考えに通じるものを感じます。

結局、全ては何気ない日常を守るためであり、”とと姉ちゃん”が大切にしてきたものが貫かれているのではないでしょうか?

一方、亡き竹蔵の気持ちを代弁し、常子の考えに耳を傾ける鞠子ですが、何だか君子の代役を務めているように見えます。

幼い頃から歳の近い常子のよき相談相手として、ずっとそばで支えてきただけに、こういった役回りはピッタリなのかもしれません。

そんな二人が、竹蔵の気持ちを想像しながら話し込んでいる様子を見ていると、何だかホッとした気分になります。

対して、たまきと寿美子のコンビはいかにも楽しそうで、これから色々な物語が展開していくのだろう・・と想像を掻き立てられますね。

何だか、まだちょっとよそよそしいような気もしないではありませんが。

それはともかく、体調が万全ではない中、突然広島に飛んだ花山が取材している事とは?

花山は一体どんな答えを出したというのか・・気になる展開です。

とと姉ちゃん26週151話の感想まとめ

十人いれば、十通りの暮しがあるはず・・そう考える常子は、社内の仕組みを変える第一歩として、希望する社員には自宅で働くことを認める決断を下します。

常子の思い切った方針に多くの社員は動揺を隠せませんが、寿美子は会社に残ることを前向きに考え始め、常子はホッとひと安心。

一方、花山もまた”あなたの暮し”のこれからに必要なものを見出そうと、独自の考えに基づいて行動を起こしますが・・・

体調に不安を抱える花山が広島で取材中と聞き、不安に襲われる常子ですが、社長という立場上簡単に動くわけにもいきません。

花山は一体広島で何をしているのか?そして、これからの”あなたの暮し”に必要なものとは何なのか?花山の導き出した結論とは・・・

以上、とと姉ちゃん26週151話のあらすじネタバレと感想でした!

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