とと姉ちゃん 25週149話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 149話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」25週149話のあらすじネタバレと感想です。

まずは25週148話の振り返りを少し。

昭和四十年一月、がんで闘病中だった君子が七十三年の生涯を閉じ、喪失感を覚える常子でしたが、両親が大切にした”何気ない日常”にふと目が向きます。

「小さな幸せって言うのかしら・・その積み重ねで・・今の幸せがあるのね」君子の残した言葉が頭を過った常子は、花山に提案されていた新しい企画に挑戦することに。

何気ない日常の愛おしさに改めて気付かされ、ごく普通の暮しについて綴ってはどうか・・常子の出した答えに、花山も納得して新企画がスタートしました。

常子の新企画は”小さな幸せ”と題されたエッセーとなり、君子が亡くなって八年が過ぎた頃には、単行本として発売され支持を集めます。

折しも、日本は東洋の奇跡と言われる未曽有の高度経済成長を成し遂げ、世界第二位の経済大国になっていましたが、働く女性への偏見は根強い物がありました。

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とと姉ちゃん 25週149話のあらすじネタバレ

「伯母さんの会社で働きたい」

試験のデータを見ていた扇田たちが突然大騒ぎを始め、常子を急かすように花山に報告に向かいます。

「どうしたんだろう・・・」呆気にとられながらも、たまきは興味津々といった様子。

「何だ騒々しい!」突然押しかけてきた扇田たちに、不機嫌そうな花山でしたが・・・

「これ・・事件です!・・これを見てください」スチームアイロンの試験結果を見ると、その表情も一変。

一回当たりのスチーム量を比較すると、アメリカ製の9ccに対し、トーチクは10ccと勝っており、スチームの広がり具合も澄浦のアイロンが一番との結果に。

さらに、スチームが安定して出るまでの時間は、2分35秒かかるアメリカ製と比べ、ハルデンは温度は低いものの2分20秒とより速い事が分かりました。

「とうとうこんな日がやって来たか!」日本の各メーカーの製品がアメリカ製を上回る結果を出し、感無量といった様子の花山。

「メイドインジャパンは安かろう悪かろうと言わて・・アメリカの真似をするだけで、性能は追い付いていないと言うのが・・日本製品のお定まりだったんだけど・・・」

ついにメイドインジャパンが高評価を出したことに、水田も感慨深げです。

隣で聞いていたたまきも、誇らしそうに花山たちを見つめています。

「日本人の職人気質が、改良に改良を重ねさせ、品質向上につながったんだろう・・日本のメーカーが力を付けた証拠だな」

花山が絶賛すると、「こういう瞬間に立ち会えると、長年”商品試験”に関わってきてよかったと心から思えます」常子も感動を抑えきれません。

「ただし、調べる項目はまだ山ほどある・・メイドインジャパンの製品が真に世界に誇れる物なのか、徹底的に調べ、発表していこう!」

花山が檄を飛ばすと、社員たちは張り切ってそれぞれの作業に戻って行くのでした。

その光景を目に焼き付けたたまきは・・・

その夜、たまきが常子の部屋を訪ねて来ました。

「ちょっとよろしいでしょうか?」やや遠慮がちに尋ねるたまき、「よろしくてよ」とおどけて答える常子。

「何か相談?」幾分緊張も見えるたまきに、常子が尋ねます。

一瞬躊躇したたまきでしたが、「私・・伯母さんの会社で働きたい・・・」思い切って決意を告げました。

たまきは大学を卒業後、銀行に勤めるつもりだと思っていた常子は、驚きを隠せません。

「本当は・・今までも何度か考えてたんです・・だけど縁故入社と思われるのが嫌で・・・」たまきには色々な葛藤があったようです。

「でも今日・・久しぶりに会社にお邪魔して・・思いが固まりました!・・私は・・世の中の役に立つ仕事がしたいです!」

常子の目を真っ直ぐ見つめ、真剣に訴えるたまき。

”あなたの暮し”が一貫して掲げる、”暮しを豊かにするお手伝い”というモットーもとてもいい・・切々と思いを訴えます。

「この前もテレビで広海の社長さんが話してました・・”あなたの暮し”の”商品試験”が無ければ、日本の電器製品は進歩しなかっただろう・・って」

あまりに熱心なたまきに、「・・・大袈裟よ」常子は照れくさくなったのか、ちょっとはにかんでいます。

しかし、影響は限定的かもしれませんが、”商品試験”が粗悪な商品を淘汰し、進歩する手助けをしたのは間違いありません。

「ありがとう」たまきの熱弁を聞き終わり、素直にそう思う常子。

「それに・・多くの女性が働くあなたの暮し出版には・・女性の夢がたくさん詰まっている気がします」

そんな場所で、自分の力を試したい・・たまきは目を輝かせ、さらに熱心に訴えます。

「分かったわ・・そこまで言うならやって見なさい・・ただし・・審査は公正に行いますよ!」やや苦笑しつつ常子がそう答えると、たまきは安心したように笑顔を見せるのでした。

「世の中の役に立つ仕事がしたいです!」まるで今面接を受けているかのように、熱意を持って訴えるたまき。

万華鏡の中のビーズをムキになって手に取ろうとしたり、虹を近くで観たいと屋根に上ろうとしたり・・・

「何だか、小っちゃくなった常子みたい・・・」君子からはそんな風に言われていたたまきですが、本人はそんな事憶えてはいないかもしれません。

しかし、大学を出て将来の針路を考える中で、心のどこかに引っ掛かっていたものがあったのではないか、という気がします。

結局、常子と同じ道を歩むことを決意したと知ったら、君子もきっと納得するはずです。

それはともかく、たまきがあなたの暮し出版で働きたい・・と思った一番大きな理由は何でしょうか?

メーカーの社長の発言などを引き合いに出したりしていましたが、やはり一番の理由は「女性の夢がたくさん詰まっている」からだと思います。

かつて母親の鞠子から、「大人になった時、女性がやりたいことが出来るような世の中になっていたら、それは常子のような人たちのおかげ」そんな風に言われたことが。

幼い頃は意味が分からなかったかもしれませんが、今改めて鞠子の言葉を思い返し、常子と一緒に働きたいと思ったのではないでしょうか?

最終試験に臨むたまき

あなたの暮し出版の入社試験を受けるべく、家で履歴書を書くたまき。

”私は御社の編集員を希望・・・”志望動機を記すたまきを、鞠子と水田が心配そうに見守っています。

「まさか・・たまきがうちに入りたいなんて・・・」水田は何だか複雑そう。

「”世の中の役に立つ仕事がしたい”って言ったそうよ」鞠子が教えると、たまきの事をまだまだ子供だと思っていた水田は驚いた様子。

あの子なら、花山さんに怒鳴られても挫けない・・鞠子はさほど心配していません。

「おいおい・・まだ入社が決まった訳じゃないんだから・・・」苦笑いを浮かべる水田でしたが、想像して急に心配になったようです。

「もしかしたら・・僕の・・娘って分かったら、落とされちゃうかもしれない・・・」或いはたまきが合格したら自分が首になるかも・・・

勝手に不吉な想像を膨らませ、あたふたする水田を見て呆れる鞠子なのでした。

―――両親の心配をよそに、たまきは一次選考、二次選考を無事通過し、最終試験を迎えました

しかし、あなたの暮し出版の最終試験は、一風変わったものでした・・・

なして、そだ格好してんだ・・ここの編集長はスーツ嫌いで有名だろう・・そんなことも知らないの・・

不安に包まれる受験者たちの中には、緊張の面持ちのたまきの姿も。

しばらくして、ようやく花山が試験会場に姿を現しました。

受験者たちの前に立った花山がゆっくり見回すと、一同に緊張が走ります。

そんな中、花山の事を真っ直ぐ見据えるたまき。

「諸君・・本日はご苦労・・やっと最終試験になった訳だが、入社試験というのは、甚だ憂鬱なものだね・・・」

果たして人を判断することが出来るのか・・という気持ちを持ちながら、それ以外に方法が無いため、気を引き締め採点・面接にあたらなければならない会社側。

一方、”わざわざ試験を受けるのに落とされる”という理不尽を味わう受験者たち。

「・・・どちらにとっても、あまり愉快なものではないよな・・だから早く終わらせてしまいたいのは山々だが・・手順というものがあるので、問題は後で出す」

花山はそう言うと、やや困惑気味の受験者たちに一階に移動するよう促します。

受験者たちが一階の試験室に入ると、そこには何故か大量の食材が。

私たちが作るのかしら・・まずは腹ごしらえですかね・・出版社の試験らしからぬ光景に、受験者たちは次の展開が想像できません。

そこへ、常子が一人の料理人を伴って現れました。

「では、今から調理を始めます・・良く見ていてくださいね・・メモや質問は自由です」常子はそう言うと、料理人の楊(ヤン)に後を任せます。

「・・・こちらの材料で、青椒肉絲(チンジャオロース)作ります」受験者たちに一礼して調理を始める楊。

思ってもみない展開に、受験者たちはひたすら戸惑うばかりですが、その様子を花山がじっと見つめています。

「はい、まずね・・これ、肉切りますね・・肉はですね、繊維に・・・」楊が説明しながら肉を薄切りにしていくと、受験者のうち数名がメモを取り始めました。

「次、タケノコ切ります・・同じ幅にこれ、切りますね・・」タケノコを切り終わると、今度は繊維を断ち切るようにピーマンを細切りに。

そして切った食材を油通しすると、笊に上げてしっかり油を切り、仕上げに鍋で手早く炒めて完成。

たまきは調理中、その光景を興味深そうに見つめながらしっかりメモを取り続けました。

「はい、これでね・・青椒肉絲、出来上がりました・・私ね、帰りま~す・・・」楊は皆に手を振りながら、部屋を出て行ってしまいました。

最終試験で何故か中華の料理人が登場し、目の前で青椒肉絲を手早く作りさっさと退場する・・”一風変わったもの”どころではない奇妙な光景です。

受験者の多くは面食らうばかりで、たまきも一応メモを取っているものの、訳が分からないのは同じこと。

次の展開が気になるところですが、それより引っ掛かるのは厭世観溢れる花山の態度。

毎年入社試験の度に、受験者たちに同じような事を言って聞かせるのでしょうか?

受験者たちを憂鬱な気分にさせ、そのうえで実力を判断しようという、花山流の圧迫面接なのかもしれません。

自分が受験する立場だったとしたら、かなり鬱陶しいですが・・・

それはさて置き、両親の期待と不安を背に最終試験に臨むたまきは、一体どんな気分なのでしょうか?

縁故入社と思われることを警戒しているようですが、この試験の結果次第で周囲の見る目は変わってきます。

ギリギリで合格するのでは、まさに縁故入社と言われかねず、誰よりも結果を残したいと思っているはず。

変に力み過ぎて失敗しなければいいのですが・・とりあえず今のところは落ち着いているように見えます。

一方水田は、試験の前から不吉な想像を膨らませ、一人でアタフタしていましたが、こちらの方は大丈夫なのでしょうか?

「記者たるもの・・・」

受験者たちの前に進み出て「はい、ここまで!」と、声を掛ける常子。

しかし、常子の次の言葉に受験者たちは益々困惑することに。

「・・・では、みなさん・・今見たチンジャオロースの作り方を伝える、記事を書いください」常子が言い終わると、美子が解答用紙を配ります。

一方、「だったら最初に、ちゃんと観察するよう教えてくれても・・・」受験者からはそんな不満も漏れますが・・・

「メモや質問は自由・・良く見るように、と言いましたよね」常子が涼しい顔で答えると、さすがに受験者たちも従わざるを得ません。

「制限時間は・・二十分です!」依然としてざわついたままの受験者に向かって、宣言する水田。

その時、「あの・・答案はどこで書けばいいのでしょうか?」たまきが手を挙げ、質問しました。

「ここです・・皆さんそれぞれ・・工夫してお書きください」常子が答えると、ただちに試験が始まります。

面食らう受験者たちをよそに、たまきは真っ先にその場に座り込むと、解答用紙にペンを走らせ始めました。

それを見た他の受験者たちも一斉にしゃがみ込み、或いは棚の上やパイプいすなど、ちょっとしたスペースを見つけ、解答を書き始めるのでした。

受験者たちの様子を温かく見守る常子、美子は真剣な表情で見つめ、その隣の水田は落ち着かない様子。

たまきたちが真剣に解答用紙に記事を書く中、不意に大音量でレコードをかける花山。

ジャジャジャジャーン♪ジャジャジャジャーン♪・・突然鳴り響くベートーベンの『運命』に、耳をふさぐ受験者たち。

「集中出来ないので、止めてもらえませんか?」そんな声も上がりますが・・・

「記者たるもの、どんなに喧しい場所でも原稿を書かねばならんのだよ!」一旦レコードを止め、受験者たちが安心したのも束の間、花山が言い放ちました。

さらに、隣に置かれたラジカセのスイッチを入れると、ダッダッダッダッダッ・・と工事現場の音が。

一瞬怯んだたまきでしたが、花山の言わんとすることを理解し、再び解答用紙に向かうのでした。

その後も列車の走る音や警笛、自動車のクラクションなど、数々の騒音が受験者たちを悩ませます。

「はい、時間です」二十分が過ぎ水田が宣言すると、美子が解答用紙を回収し始めました。

たまきたち受験者が疲れ果てた様子で立ち上がると、花山がパンッパンッパンッと拍手を始め、つられた受験者たちの間からもパラパラとまばらな拍手が。

「次が最後の問題だ・・いいかい・・この試験の前に、別の部屋で私が君たちに言ったことを、原稿用紙一枚にまとめなさい」

花山の言葉を聞いた受験者たちに動揺が広がります。

「それって・・本日はご苦労・・ってやつですか?」ひとりの受験者がおずおずと尋ねました。

「そうだ!記者たるもの、いかなるときでも人の話をぼやぼや聞いていてはいけない・・目だけでなく、耳にある観察力も備えていなければ、記者は務まらんぞ!」

多くの受験者がうんざりした表情を浮かべる中、やはりたまきが真っ先に記事を書き始めます。

そして他の受験者もぶつぶつ言いながらも記事を書き始め、その様子を常子たちが真剣な眼差しで見守るのでした。

事前に問題の説明もなく、受験者たちには椅子も机も用意されず、果ては試験中にレコードやラジカセを大音量で鳴らし始める。

花山の本領発揮?とも言うべき”一風変わった”最終試験に、たまきをはじめとする受験者たちはタジタジ。

何とかハードルをクリアーしたかと思いきや、最後の問題も控えていると知り、受験者の間からは不満の声も聞かれますが、花山は意に介しません。

ここまで集中力を切らさず、よく食らいついて来ているように見えるたまきですが、果たして試験の結果はどうなのでしょうか?

よく見ると他の受験者たちは、一癖も二癖もありそうで油断できませんが・・・

一方、常子はこの最終試験をずい分楽しんでいるように見えまが・・果たしてこの試験、常子と花山のどちらが考案したものなのでしょうか?

普通に考えれば花山が考えたように思えますが、常子の浮き浮きした様子を見ていると、色々とアイディアを出しているのかもしれません。

この”一風変わった”試験によって、記者の素質を見抜こうとしている花山たち。

たまきは無事合格することが出来るのでしょうか?

とと姉ちゃん25週149話の感想まとめ

縁故入社と思われることを懸念し、銀行へ就職しようか迷ったものの、あなたの暮し出版の活気あふれる様子を見て、世の中の役に立つ仕事がしたいと考えるたまき。

加えて、多くの女性が活躍する常子の会社には、女性の夢が詰まっている・・そんな思いも手伝い、「伯母さんの会社で働きたい」常子にそう申し出ます。

両親の不安と期待を背負いつつ、入社試験に臨むたまきでしたが、花山の用意した最終試験は中々手強いようで、他の受験者からは困惑の声も。

果たして花山はたまきを合格させるのか、気になるところですが、常子はどんな結果も泰然と受け止める覚悟が出来ている様子。

一方、美子は何だか不安気な眼差しでたまきを見守っていましたが・・懸命に最終試験に臨む、たまきの運命は?

以上、とと姉ちゃん25週149話のあらすじネタバレと感想でした!

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