とと姉ちゃん 25週145話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 145話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」25週145話のあらすじネタバレと感想です。

まずは24週144話の振り返りを少し。

十年以上音信不通だった鉄郎が突然姿を現し、呆気にとられっぱなしの常子たちでしたが、「ま、みんな元気そうで何よりだ・・・」と鉄郎は安心した様子。

一方、美子の結婚を祝うささやかな宴の最中と知ると、勝手にその場を仕切りはじめ、”ついでに”祝ってもらった鞠子には若干の苛立ちも。

ですが、「兄貴にも・・お前らの事見せてやりたかったなあ・・・」と、しんみりと語る鉄郎を見て、常子たちも亡き父・竹蔵に思いを巡らせるのでした。

そして、夢を叶えたものの悩みが尽きない常子に、”どうしたもんじゃろのう”があるから、人生は楽しい・・悩みの無い人間なんかいない、と言う鉄郎。

「離れていても雑誌は読めんだ・・お前らの事はずーっと、見守ってやるからな」そう言い残し、新潟に帰っていくのでした。

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とと姉ちゃん 25週145話のあらすじネタバレ

次の目標を叶える常子

「あの・・以前、常子さん言ってましたよね・・いずれ、大きな家を建てたいって・・僕たち家族も一緒に住まわせてもらえませんか?」

水田が将来の同居を申し入れると、「俺たちもいいですか?」美子と話し合っていた大昭も同じ考えであることを明かしました。

「何だか夢みたいな話ね!」嬉しそうにする君子でしたが、「まずは・・大きいお家ね」としっかりクギを刺す美子。

―――昭和三十三年・・常子は美子を嫁に出し、”とと姉ちゃん”として目標の一つを叶えました

そして、六年が経ち・・東京オリンピックが目前に迫り、東海道新幹線の開通が世間を賑わせた昭和三十九年、常子は次の目標を叶えます。

家族四人で戦争を乗り越えた思い出の土地を購入し、そこに新たに大きな家を建てたのです。

常子は朝起きると、ラジオを持って部屋を出ると、そのまま台所へ。

朝食の支度に追われる鞠子と美子に声を掛け、庭に出るとみんなでラジオ体操を始めます。

そこへ、「おはようございます」近所の主婦・真中稲子と工藤せつの二人が、お裾分けを持ってやって来ました。

機嫌よく挨拶を返す常子を、縁側に座ってにこやかに見守る君子。

ラジオ体操が終わると、みんなでそろって朝食のテーブルを囲みます。

―――小橋家は、この大きな家に九人で暮らす大家族になりました

「あら潤・・にんじん食べられるようになったの?」姉のたまきに尋ねられると、「うん!」と元気よく返事をする弟の潤。

「偉いぞ・・たまき姉ちゃんはな・・十歳までにんじんが食べられなかったんだ」水田がそう言うと、たまきはちょっとお冠。

しかし、五歳の潤はまだピーマンは食べられないようで、「私もピーマン嫌い!」美子の娘・真由美も口を揃えます。

そんな娘をからかうように、「んー?真由美はシイタケもトマトも嫌いでしょ?」少し意地悪な質問をする美子。

好き嫌いの多い真由美に、大人たちから苦笑が漏れます。

「じゃあ、潤がピーマン食べられるようになったら・・おもちゃを買ってあげよう!」水田の提案に、潤は大喜び。

それを見た大昭も、「じゃあ・・真由美が食べられるようになったら、絵本を買ってあげようかな・・・」と持ち掛けますが・・・

「いけません!」ぴしゃりと叱りつける鞠子と美子。

物で釣るなんて教育上良くない・・母親たちに注意され、さっきまではしゃいでいた四人は意気消沈。

「いかんね男親は・・そんな発想しか出来なくて・・な、大昭君!」反省することしきりの水田、一方の大昭も女性陣には頭が上がらない様子。

「我々男は、肩を寄せ合って生きて行こう!」おかしなところで意気投合する二人なのでした。

「みんな賑やかで、毎日楽しいわ」常子が家を建ててくれたおかげで・・と、君子は心底そう思っているようです。

滝子たちと別れ深川を出た常子たちが、苦労しながら新たな暮らしを築き上げてきた目黒の借家。

ご近所の真中稲子や工藤せつにも支えられる一方、戦争中には隣組の組長・三宅に目を付けられ、金属供出を口実に家の中を荒らされたりしたことも。

良くも悪くも多くの思い出が詰まった目黒に、念願だった大きな家を建てた常子は、充実した気持ちでいるはずです。

三つの目標の最初に掲げた、”家族を守る”については一生を掛けて実行していくものだとしても、”家を建てる”が事実上最後の目標、と言っていいのかも知れません。

そして、その家で九人の大家族で暮らすこととなり、常子にとっては嬉しい誤算だったのではないでしょうか?

もし、水田たちから同居の申し入れが無かったとしたら、もっと小ぢんまりとした家になったはずで、もしかしたら場所にも拘っていなかったかも・・・

みんなで暮らすことを考えたからこそ、苦しい記憶も残る場所を選んだ・・そんな気がします。

常子にしか書けないものとは?

―――美子は結婚し出産をした後も、編集者として仕事を続けていました

「二十六秒もずれてるわ・・・」ストップウォッチで砂時計の時間を計っていた美子が、呆れたように呟きました。

酷い粗悪品に本木は渋い表情を浮かべますが、一方島田は「これ良い企画ですよ!」と手ごたえを感じている様子。

と、その時・・「皆さん!七十四号も・・八十万部を超えました!」水田が報告すると、編集部に歓声が沸き起こりました。

「夢が・・現実になるかもしれませんね・・百万部まで・・あと少し」感慨深そうな水田ですが、美子もちょうど同じことを考えていたようです。

二人が話していると、美子に書類を確認して貰うおうと綾がやって来ました。

―――あなたの暮し出版は、女性を多く採用し、育児が一段落した綾も正社員として入社していました

その頃常子は、花山に呼ばれ編集長室に来ていましたが・・・

用件を尋ねるものの、コーヒーを煎れるのに集中している花山は、常子に目もくれません。

ようやくコーヒーを煎れ終わった花山が席に着くと、「あの・・お話というのは・・・」常子は改めて用件を尋ねます。

「ああ・・提案なんだがね・・また何か書いてみないか?」新たな連載を提案する花山の言葉に、驚きを隠せない常子。

社長業に忙しい常子は尻込みするものの、「君の文章にもファンがついている・・・」常子の文章を読みたいと、未だに手紙が届いているのです。

「社員も増えて負担も少なくなっているだろう・・そろそろ書いてもいいんじゃないか?」背中を押す花山。

常子はファンの存在をありがたいと思う半面、なかなか踏ん切りがつかない様子。

迷いの見える常子に若干苛立ちを覚えた花山は、「ならば結構!」ムッとした表情で突き放しました。

慌てた常子は「やりたいです!」と勢いで返事をすると、急いで手帳を捲りテーマを選び始めます。

”子供の好き嫌いをなくす料理”、”洗濯槽は汚れている?”など、手帳のメモから花山に提案してみますが・・・

「その辺りは常子さんじゃなくても書けるだろう・・私が望むのは、君にしか書けないものだよ!」

花山が渋い表情でそう告げると、常子は困惑の表情を浮かべ考え込んでしまいました。

「まあ、焦って今決めんでもいい・・ゆっくり考えてくれれば・・・」花山もさすがにこれ以上追い込めないと思ったのか、常子に猶予を与えます。

「ああ・・このところ会社に顔出さんが、お母さん元気かい?」ちょっとホッとした様子の常子を見て、話題を変える花山。

「はい、おかげさまで・・今でも家の事を色々やってくれています・・これまで苦労を掛けて来たので、これからは恩返しを出来ればと思っています」

常子の返事を聞き、「・・・存分にお母さんを労わってあげなさい」花山もそう言って頷くのでした。

その頃小橋家では、鼻歌交じりに洗濯物を干す鞠子のそばで、君子がゆっくりとくつろいでいました。

庭先には、家族それぞれの願いを書いた短冊をつるした、立派な七夕飾りが立てられています。

”店が大繁盛しますように 大昭”、”家族全員が幸せでありますように 鞠子”、”家族も社員もみんなが元気でいられますように 常子”等々。

その中には、”じょずにおどれるよおに まゆみ”と書かれた短冊も。

穏やかな笑顔を浮かべ七夕飾りを見上げていた君子でしたが、不意に苦しみ始め、気付いた鞠子が慌てて駆け寄ります。

心配して横になるよう促す鞠子ですが、「・・・いいの、いいの・・それより・・あれ・・どうなった?」君子は平気なふりをして話を逸らします。

「ほら・・潤と真由美の衣装・・お遊戯会、来週でしょ?」君子が二人の孫の話を始めると、鞠子もそちらが気になるようです。

「そうなんですけど・・裁縫がちょっと・・だからよっちゃんに作ってもらおうかと思って・・・」

昔から裁縫が得意な美子に、子供たちの衣装作りを頼もうと思っている鞠子でしたが、美子も仕事で忙しいはず。

そう考えた君子は、「・・・私にやらせてもらえないかしら?」と申し出ます。

とその時、「いっちばーん!金メダルー!」潤が大きな声を上げながら、庭に駆け込んできました。

続いて、たまきと真由美が手を繋いだまま走ってきます。

「潤・・真由美・・お祖母さまが、お遊戯会のお洋服・・作ってあげるわね」君子がそう言うと、二人とも大喜び。

鞠子はありがたく君子に頼むことにしました。

一方、「私も手伝っていいですか?」たまきが申し出ると、「もちろんよ!」君子は嬉しそうに頷くのでした。

「私が望むのは、君にしか書けないものだよ!」常子に対し、新たな連載企画を提案する花山ですが、一体どんな物を求めているのでしょうか?

戦後すぐ、人々が豊かな生活を取り戻すきっかけとなることを目指し、庶民の暮らしに寄り添った全く新しい雑誌を作ることを誓い合った常子と花山。

直線裁ちから始まり、料理の分解写真や林檎箱を使った模様替えなど、色々なことに挑戦してきた二人ですが、広告の掲載を巡って一時断絶するなど紆余曲折も。

そして、新しい時代に”あなたの暮し”が読者に提供すべき知識を模索していた常子は、粗悪品のミシンのせいで危うく失明しかけた寿美子を見て、”商品試験”に辿りつきます。

出版について全くの素人から始め、ここまでやって来た常子にしか書けないもの。

花山の求めるものはかなりハードルが高そうですが、ずっと一緒に雑誌を作り続けて来た信頼があるからこそかもしれません。

常子のモデルとなった大橋鎭子さんは、”すてきなあなたに”というエッセイを連載していたことでも知られていますが、花山が求めているのは、そういったものなのでしょうか?

常子がこれまでの経験から感じた事を読者に伝えてほしい・・そう思っているのかもしれません。

一方、家族の幸せを願う短冊が吊るされた七夕飾りを見上げていた君子に、不吉な影が・・・

平気なふりをして、孫のお遊戯会の衣装を縫ってあげようと張り切る君子ですが、自分の体調が優れないことは既に自覚しているのではないでしょうか?

君子自身、嫌な予感がしているからこそ、衣装作りを申し出たのかもしれません。

君子が癌と診断され・・・

君子とたまきは、協力して潤と真由美のお遊戯会の衣装を縫うことに。

君子がミシンを使う様子を真由美がじっと見つめ、衣装の飾りを縫うたまきの隣には潤の姿が。

「怖くないの?針・・・」潤がおっかなびっくり尋ねると、「怖くないよー」たまきがサラッと答えます。

「潤・・邪魔しちゃダメよ・・・」夕食の支度をしながら、声を掛ける鞠子。

その光景を、君子は穏やかな笑顔で見つめていました。

その夜、縫い上がった衣装を早速身に着け、潤と真由美は皆の前でお遊戯を披露することに。

「しーあわっせなーら、てーをたったこー」パンッパンッと手を叩き、ぴょんと飛び上がって向き合い、もう一度繰り返します。

「しーあわっせなーら、たいどーでしーめそーよっ!ほーらみーんなーで、てーをたったこー」パンッパンッと二人が手を叩くと、一同から拍手が巻き起こりました。

「二人とも上手いよー!」表情が緩みっぱなしの水田。

お遊戯を終えた二人は得意気で、用意されたスイカの前に陣取ります。

「それにしても、流石かかとたまきよね・・もう、鞠姉ちゃんだったら絶対こんな可愛い衣装作れない・・・」

明け透けな美子の言い方に、ちょっとムッとする鞠子ですが、男性陣は気に入った様子。

「・・・いやー、ほんとセンスが良いよなあ・・うん、ここの・・葉っぱの所が、僕は好きですね!」と、真由美の衣装を褒める水田。

一方、「私はこのお花の所がお気に入り」鞠子もやはり真由美の衣装を褒め、常子や美子も頷きます。

しかし、「俺も」最後に大昭がそう言うと、「裏切ったな・・男同士協力していこうと誓い合っただろ?」突然、水田の機嫌が悪くなりました。

「これはどっちでもいいじゃないですか・・・」笑いながら答える大昭にムッとする水田でしたが、「僕もここが好きー」屈託のない潤のひと言に、肩透かしを食うのでした。

その時、「かか?」隣でさっきまで笑っていた君子の様子がおかしいことに、常子が不意に気付きました。

皆も君子の事が心配で、布団を敷いたり水を持って来たり、側に寄って声を掛けたりしています。

四日後・・君子はひとり病院のベッドに横たわり、じっと天井を見上げていました。

常子たちは、医者から君子の病状について説明を受けています。

「母の病状は・・そんなに良くないんですか?」心配そうに尋ねる常子に対し、「最善は尽くしますが・・・」医者は言葉を濁し、はっきりとしません。

「母はもう・・長くないという事ですか?」常子が改めて尋ね、鞠子と美子は心配そうに医者の返事を待っています。

「正確には申し上げられませんが・・お母様も、ご家族の方にも・・悔いの無いように、一日一日を・・大切に過ごして頂いた方がいいかと存じます」

医者の言葉にショックを受けた常子たちは、あまりに突然の事に言葉を失ってしまうのでした。

―――君子の体は、癌に侵されていました

「新聞を買いに行った時・・待合室に、”あなたの暮し”を読んでいる方がいらっしゃったの」常子たちに向かって、嬉しそうに語る君子。

つい声を掛けて話し込んでしまった・・と笑顔で話す君子ですが、常子たちはどこかよそよそしい態度。

君子が癌と聞かされ、ショックを受けたまま病室にやって来た常子たちでしたが、どんな言葉を掛けていいのか分かりません。

そんな常子たちの様子を見て何かを感じたのか、「それで・・何と仰ってたの?」君子が話をするよう促します。

「それがね・・具体的なことは・・特に」鞠子がそう言うと、「そう・・あの・・ご挨拶くらいしか」美子も言葉を濁すものの・・・

「あなたたち・・ちゃんと正直に・・教えて頂戴」君子は、三人が何かを隠していると益々確信を持ったようです。

それでも常子は、「お医者様は・・何の心配もないと仰っていました」と、あくまで誤魔化します。

これからきちんと治療すれば治るだろう・・そう言って安心させようとする常子を見て、君子もそれ以上は追及しません。

「そう・・だったら・・退院したいわ・・ここで一人は・・寂しくてね・・」しんみりとした様子で、ポツリポツリと話す君子。

そんな君子を見ていた常子は、「分かりました・・お医者様に聞いておきますね」無理に笑顔を作って答えるのでした。

君子が癌に侵されていることが判明し、まさに幸せの絶頂から突き落とされるような、絶望的な気分を味わうことになってしまった常子たち。

多少の予兆は感じていたかもしれませんが、歳を取れば体調が悪くなるのは誰でも同じことで、よもや癌とは思ってもみなかったのではないでしょうか?

「悔いの無いように、一日一日を・・大切に」という医者の言葉が、いかにも重く圧し掛かってきます。

常子たちはどうやら、君子に癌を告知しないことに決めたようですが、さすがにあの態度では全く隠しきれていません。

君子も娘たちが何かを隠していると気付いたはずですが、三人の気持ちを慮ったのか、何も気付かぬふりをしています。

お互い相手の気持ちを思っての事でしょうが、見ているともどかしい思いの募る展開で、どちらかがあと一歩踏み出せないかと思ってしまいますが・・・

全て包み隠さずはっきりさせるのがいい・・というのは、ちょっと単純すぎる考え方かもしれません。

それぞれが相手の気持ちを十分に察しているのなら、敢えて本当の事を明かさなくても、平和な気持ちのまま残された時間を過ごせるのではないでしょうか?

常子たちに後悔が残らないか心配ですが、三姉妹の間ではどんな話し合いが行われたのか、少し気になるところです。

三人で話し合ううちに自然とそういう結論に至ったのか、それとも誰かが告知しない・・という決断を下したのか、判然としませんが・・・

とと姉ちゃん25週145話の感想まとめ

鞠子と美子を無事嫁に出し、さらにみんなで住める大きな家まで建て、幸せな毎日を送る常子でしたが、突然君子が倒れてしまいます。

医者からは癌と診断され、「悔いの無いように、一日一日を・・大切に」過ごすよう諭されるものの、常子たちは本当の事をいう事が出来ません。

まだ心の整理を付けることが出来ず、君子にどう伝えればいいのか迷っている様子が窺われますが、残された時間はあと僅か。

真実を告げられない常子たちの表情には罪悪感も滲みますが、そんな娘たちの様子から、君子は何かを察しているのかもしれません。

だとすると、いつまでも隠し続けることに意味は無いように思えるのですが・・常子はどんな決断を下すのでしょうか?

以上、とと姉ちゃん25週145話のあらすじネタバレと感想でした!

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