とと姉ちゃん 24週140話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 140話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」24週140話のあらすじネタバレと感想です。

まずは23週139話の振り返りを少し。

”あなたの暮し”へのバッシングを続ける国実が、アカバネ電器の村山たちメーカーの担当者を引き連れ、あなたの暮し出版に乗り込んできました。

”商品試験”に信憑性があるのか調べてもらいたい・・という声が新聞に多く寄せられたことを理由に、”公開試験”を申し入れる国実。

村山と共に花山や常子を散々挑発しますが、「我々は自分たちの力だけで信用を取り戻してみせる」と、花山は頑として突っぱねます。

常子も、やましいところなどない・・そう断言し一旦は断るものの、週刊誌や新聞の記事に憤る読者の声をじかに聴き、覚悟を固め・・・

「闘う姿を見せましょう!」常子の訴えを聞いた花山は、読者の”悔しい”という声に応えるため、”公開試験”を受けることにするのでした。

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とと姉ちゃん 24週140話のあらすじネタバレ

「金持ちになることが幸福なんだ!」

”あなたの暮し”が”公開試験”を受け入れたと知り、「またとない機会」とほくそ笑む赤羽根たち。

社長室の椅子に腰を下ろした赤羽根は、ふと壁に掛けた工場の写真に目を向けます。

「村山・・あの工場を覚えているか?」赤羽根が声を掛けると、村山も懐かしそうな表情を見せました。

「十二年前・・あの小さな町工場から始まって・・ようやくここまでになった」感慨深そうに振り返ります。

いつ潰れてもおかしくない町工場をを、必死にやり繰りして這い上がる機会を待ち続けたという赤羽根。

「お前らは・・あの頃の貧しかった暮しに戻りたいか?」赤羽根の問いかけに、「とんでもないです」即答する村山と酒井。

「俺も御免だ・・あの戦争を何とか生き抜き、帰って来たんだ・・焼野原の中、ろくな食い物が無い中でも生きてきたんだ」

赤羽根は強烈な自負心を覗かせ、二人に語り続けます。

戦争には負けたものの、かつてない黄金の国になろうとしている日本・・世界一の経済大国も夢ではない・・・

「庶民の手の届く、夢を与えることが、経済成長を生み、日本を・・世界に負けない豊かな国にする」

我々はそれに貢献してるんだ・・赤羽根は心の底から信じているようです。

「金持ちになることが幸福なんだ!」まるで自分に言い聞かせるように、そう断言する赤羽根。

「これは我が社の正しさを証明する戦いだ・・絶対に負けられん」”あなたの暮し”への憎しみをたぎらせ、早くも爆発寸前といった様子。

―――メーカー各社との”電気洗濯機公開試験”は六月末に行われることが決まり、あなたの暮し出版では洗濯機の”商品試験”が佳境を迎えていました

そして、万全を期すため新たに数多くのテスターを招いていました。

その中には常子の親友・綾と元女給の康恵の姿も。

「康恵さんも綾さんも、お二人ともありがとうございます」常子にとっては心強い援軍です。

一方、康恵は「聞いたよ・・”公開試験”だって?」疑り深い国実のやり方に、ご立腹の様子。

「さっさと対決して、敵の鼻を・・明かしてやろうじゃない!」相変わらず威勢のいい康恵に、思わず笑ってしまう常子。

対して綾は、「康恵さんたら熱くなっちゃって・・・」と、ちょっと澄まし顔。

ですが・・・「何言ってんだい!あんただって、”悔しい!”って歯軋りしてたじゃないか」と康恵にばらされ、惚ける綾なのでした。

そんな中、美子は森田屋に康恵と綾、そして君子と鞠子を集め何やら作戦会議。

「休みの日にも関わらず、お集まり頂きありがとうございます」照代も加わった一同に、改めて頭を下げる美子。

どうやら、主婦の一日の時間の使い方を調べるため、アンケートを実施するつもりらしく、皆に協力を求めます。

朝起きてまず何をするのか、それが終わった後何をするのか等。

「まずは・・朝ご飯の支度だろう?」それが当たり前・・といった様子で康恵が呟くと、「私は・・家の前の掃除!」そうしないと一日が気持ちよく始まらないと言う綾。

「うちは・・たまき次第・・私よりも先に起きちゃうこともあるから・・・」鞠子のように子供に左右されるケースも。

「私は商売やってるから、みなさんとは少し違うかも・・・」照代にも色々な事情があるようです。

朝起きてまず何をするのか・・人それぞれ千差万別、そんな中で主婦が一つひとつの家事にどれだけの時間を費やすのか、あらゆる年代のデータが欲しい美子。

「ここ数年・・便利な電気製品が増えて、昔は一日中家事に追われていたのが、少しずつその時間が減って来たと思うんです」

美子の説明に、君子も興味津々のようで他の皆も頷いています。

「そう言われてみると・・昔のかかは、一日中家事をしていた姿しか思い浮かばないわ」鞠子が昔を振り返ると、たまきはちょっと驚いた様子。

「それで、皆さんのお知り合いの主婦の方々にもご協力頂きたいんです」美子が熱心に説明を続ける姿を横目に、大昭が皆にお茶を出しています。

「また忙しくなりそうだな」皆が快く承諾し、上機嫌に美子に向かって、ポツリと呟く大昭。

「頑張れよ」大昭に声を掛けられると、「ありがとう」と美子が短く答え、見つめ合う二人。

人目も憚らない二人を見て、皆クスクスと笑い出すのでした。

照れながら奥に引っ込む大昭ですが、一方の美子は幸せそうです。

どん底から這い上がって来た過去を振り返り、「金持ちになることが幸福なんだ!」と村山たちに語る独善的な赤羽根。

あくまで消費者の利益の為、”商品試験”によって粗悪品を追及する”あなたの暮し”のまさに対極の存在といっても過言ではありません。

「これは我が社の正しさを証明する戦いだ」というセリフからは、自分たちが悪であるなどとは微塵も思っていないことが窺われます。

呆れると同時に、強烈な自負心・凄みすら感じてしまいますが、何処までも自分たちの利益追及のみで、やはり視野が狭いと言わざるを得ません。

戦後の焼け野原から立ち上がったのは常子たちも同じなのですが、たどり着いた結論は真逆になってしまった訳で、闘って決着をつけるしかないのでしょうか?

もっと早い段階で巡り合っていれば、お互い相手の考え方を少しは尊重できたかもしれませんが、両者とも既に答えを見つけた後の出会い。

常子たちは読者からの期待を背負い、対する赤羽根は二百三十人の社員の生活を背負い、互いに譲る訳にはいかないようです。

一方、美子は主婦の家事の実態を調べるために、アンケート調査を思い立ったようですが、どんな狙いがあるのでしょうか?

美子は試験を重ねるうちに、男目線で作られている家電製品に何か不足を感じたのかもしれません。

改めて主婦の声を聴き、女性の視点から分析することで、新しい何かが見えてくると考えたのだと思います。

どうやらこのアンケートが、”公開試験”でカギを握ることになりそうなのですが・・・

アカバネの洗濯機に欠陥が?

「美子のやつ、張り切ってるみてえだなあ」厨房に戻った大昭に向かって、宗吉が呟きました。

「まあ・・・」短く答える大昭ですが、そんな気取った態度を見た宗吉は、「たまには泣き付いてみたらどうだ?」などとけしかけます。

「寂しいよ~・・早く結婚してくれ~・・ってなあ」冗談めかして煽る宗吉ですが、大昭は軽くかわし「落ち着いたらぼちぼちって・・話はしてますから」とちょっとまじめな顔も。

「そうかい」宗吉はその様子に安心したようです。

その頃、赤羽根は村山と酒井を引き連れ、販売店にテコ入れに回っていました。

「では社長はそのことを?」村山に向かって心配そうに尋ねる酒井。

「わざわざ知らせる必要はないだろう・・・」村山は声を潜めて答えます。

「しかし・・”あなたの暮し”が試験の中で気付いてしまう可能性は無いんでしょうか?」酒井は尚も懸念を拭えません。

何やら重要な事態が発覚したようですが、村山はそこまで深刻には捉えていないようです。

「何年も使って初めて異変が出てくるくらいだ・・”商品試験”ごときで分かるもんじゃない・・社長には、うちの洗濯機に不備はないと思ってもらったままの方がいいだろう」

村山に説得され、酒井も不承不承ながら引き下がらざるを得ません。

ちょうど二人が話し終わった時、上機嫌の赤羽根が酒井に声を掛けてきました。

「・・・お買い上げだ・・来月出る商品のカタログもお付けしろ」赤羽根の指示を受け、カタログを取りに走る酒井。

ひと仕事終えた赤羽根はゆっくりと村山に近づき、「”公開試験”もいよいよだな・・」ポツリと呟きました。

「今も、洗濯機は店頭でこれだけ売れているんですから・・客はうちを選んでいるという事です・・我が社の勝利は間違いありません!」

村山はしっかりとした手ごたえを感じているとみえ、そう断言します。

「これまでの分・・”あなたの暮し”には恥をかいてもらわねばな・・・」赤羽根も勝利を確信し、不敵な笑みを浮かべるのでした。

一方、あなたの暮し出版では・・・

「それでは、本日二回目、六百六十六回めの試験を行います」扇田の指示の元、”商品試験”が繰り返されていました。

衣類の量、洗濯時間、使用する洗剤を統一し、一斉に試験が開始されます。

社員とテスターが組になって試験を行いつつ、記録を取ります。

そこへ、花山が様子を見にやって来ました。

「・・・さっきと回っている音が違うと思わないか?」違和感を感じ、扇田に尋ねる花山。

怪訝な表情を浮かべる扇田ですが、自分の感覚を信じる花山は洗濯機を注意深く見て回ります。

その時、バチバチッと音がしてテスターたちの悲鳴が上がりました。

「みんな下がりなさい!」花山は急いでそう指示すると、煙を上げる差し込みプラグに駆け寄ります。

「扇田君!工具箱!」テキパキとその場を仕切る花山の横で、差し込みプラグにカメラを向け証拠を押さえる本木。

感電の危険がある中、花山が差し込みプラグをコンセントから慎重に引き抜き、中を調べてみると・・・

「これは・・・」煙を上げていた差し込みプラグの中を見た花山が、驚きの声を上げました。

そして、コードを辿って行くと・・その先にあったのはアカバネの洗濯機だったのです。

六百六十六回も試験を繰り返し、想定以上の負荷が掛かったのか、差し込みプラグから煙を上げ始めたアカバネの洗濯機。

調べた花山は驚きの声を上げていましたが、どんな欠陥を見つけのでしょうか?

そして、それは村山と酒井が話していた”異変”と同じものなのか、気になるところです。

どうやら社長の赤羽根は何も知らないようですが・・側近の村山の独断が、赤羽根にとって致命傷となるのかもしれません。

重大な欠陥が見つかったのであれば、村山は何故赤羽根に報告しなかったのでしょうか?

自分が責任を問われることを恐れたのか、それとも、隠蔽することが赤羽根にとっていい結果につながると、本気で信じているのか・・・

戦後、小さな町工場から出発したころからの側近だけに、村山は赤羽根の性格について熟知しているはず。

実は赤羽根は意外に繊細な人物で、商品に重大な欠陥がある、などと知らされては平静を保つことが出来ないのかもしれません。

本心から、自分が全てのみ込んで隠蔽してしまうことが、社長の赤羽根だけでなく、会社全体の利益になると考えたのでしょうか。

かなり捻じ曲がった正義感を持つ赤羽根ですが、側近の村山もその考え方に完全に染まってしまっているようです。

いよいよ始まる”公開試験”

「これって・・・」照代が机の上にドサッと置いた風呂敷包を見て、水田が呟きました。

「美子ちゃんに頼まれていた、主婦の一日の過ごし方について、聞き取ったものよ」照代が包を開くと、予想以上に大量のアンケート用紙が。

主婦の知り合いのあまりいない照代は、料理を待つ店の客に声を掛け、アンケートを書いてもらったとのこと。

「そこまでして下さったんですか!」美子も感激したようです。

「主婦の方にも、近くで働いている方にも、いろんな方に聞けたわ・・少しでもお役に立つといいのだけど・・・」

謙遜する照代ですが、「とってもいい資料になります!」と改めて感謝する美子。

―――美子と照代が用意したこのアンケートは、”公開試験”の秘策となるのです

昭和三十三年六月・・いよいよ”公開試験”当日・・・

「それでは、これより電気洗濯機の”公開試験”を始めたいと思います」司会を務める国実が宣言しました。

国実が質問し、それぞれ各項目に対してどのような試験を行っているか発表する。

澄浦電機・広海電気工業・東築電器製作所・日本家庭電器・アカバネ電器製造のメーカー五社、そしてあなたの暮し出版の対決です。

「疑問や意見などある方は、随時発言して頂いて構いません」説明を終えた国実は、改めて各社に同意を求めます。

その時、ふと視線を客席に移した常子は、不敵な笑みを浮かべる赤羽根と目が合いました。

さすがに意識してしまうのか、ゆっくりと視線を逸らす常子。

ですが、「気負うことはない・・これまでやって来たことを、ありのまま伝えるだけだ」花山に諭され、何とか落ち着きを取り戻したようです。

客席では綾と康恵だけでなく、美子や水田たち社員一同も固唾をのんで見守っています。

「試験は、SJI(スジ)規格の定める必須検査項目を基準に行います・・まずは、洗浄率について・・・」

SJI規格で定められた洗浄率は35%、まずはメーカー側に発言を求める国実。

「・・・我が社の洗濯機の売りは、何と言いましても、他社製品より洗濯時間が短い事です」

渦の強度を強めることで、”たった五分で”既定の洗浄率を達成できるよう、設計されている・・・

最初に発言した澄浦電気の担当者は、”たった五分で”と繰り返し強調して得意顔。

次に発言を求められたのは広海電気工業。

「我々は、汚染布の汚しの材料として・・・」と担当者が説明を始めますが、聞き慣れない”汚染布”という言葉に国実が説明を求めます。

「洗濯機の実験で使用する、”故意に汚す布”です」メーカーの試験では、実際の洗濯物を使う訳ではないとのこと。

実際に汚染布を示すと、他のメーカーも頷きます。

「なるほど~・・この布は・・何で汚したものなんですか?」疑問をぶつける国実。

「墨やベビーオイル、牛脂などです」他にも醤油、泥、コーヒー、口紅、ケチャップなど生活上想定しうるすべての汚れを試し、規定数値の倍である洗浄率70%を確保。

広海電気工業の説明に国実が驚嘆し、常子も熱心にメモを取っています。

次に発言した東築電器製作所の担当者は、泥の洗浄について特に力を入れている・・と力説します。

「汚染布だけではなく、地方から実際に使った農作業着を送ってもらって、草のシミや泥が滞りなく落ちるかも試験して、SJI規定を上回っております」

続いて発言した日本家庭電器の担当者は、市販されている十種類全ての洗剤を試し、試験しているとのこと。

「さらには、井戸水と水道水、湯冷ましなどの水を使用して試験し、洗浄率35%を守っています」この発言には、水田たちも感心した様子で盛んにメモを取っています。

「アカバネさんはいかがですか?」国実が次に控える村山に声を掛けました。

「ああ・・うちは・・大容量でも洗浄率45%を保持しております」やや間延びした返事の後、自社製品の性能をアピールする村山。

「なるほど・・あなたの暮し出版さんは、洗浄率に対してどのような事を行っていますか?」最後にようやく、常子の答える番となりました。

「はい・・ええ・・私たちは・・・」立ち上がり、質問に答える常子。

―――こうして、”公開試験”は始まって行ったのです

いよいよアカバネをはじめとしたメーカーと、常子たちの直接対決が始まった訳ですが、さすがにメーカー側の試験は本格的で、常子たちも感心することが多いようです。

しかし、その本格的な試験に対して、”あなたの暮し”が行っている”商品試験”の結果の方が正しいと証明できなければ、常子たちの負けになってしまいます。

専門的な知識・技能を持つメーカー側の考案した試験に隙はないのか、気になるところですが、それより”商品試験”のやり方は万全と言えるのかも気がかりなところ。

メーカー側は僅かな間違いでも見逃さず、容赦なく責め立てようと構えているはず。

あなたの暮し出版一社に対し、メーカー側は五社でスクラムを組み、さらには司会を務める国実も常子たちに対して偏見を抱いています。

初めから分かっていたことながら、この先厳しい展開が予想され心配になりますが、美子と照代が用意したアンケートはどんな意味を持つのでしょうか?

主婦の一日の過ごし方についてのアンケートが、洗濯機の試験の”秘策”になる・・・

一体アンケートからどんな”秘策”が生まれるのか、今の段階では全く想像もつきません。

一方、「これまでやって来たことを、ありのまま伝えるだけだ」と、落ち着き払っている花山ですが、何か策があるのでしょうか?

日頃から周りの理解を得るということに、とことん関心が薄いだけに漠然とした不安を拭えません。

実は、花山が足を引っ張る展開になるのかも・・というのは考えすぎでしょうか?

とと姉ちゃん24週140話の感想まとめ

国実が取り仕切る”公開試験”がいよいよ始まり、各メーカーも様々な工夫を凝らして性能試験を実施している様子が語られ、感心した様子も見せる常子。

完全アウェーの空気が漂う中、果たして一体どう闘っていくのか・・美子と照代が用意したアンケートが秘策になるのとことですが・・・

一方、不敵な笑みを浮かべる赤羽根は、敗戦でどん底に陥った日本を、世界に負けない豊かな国にしていく事に貢献している、という強烈な自負が。

「金持ちになることが幸福なんだ!」と独善的で偏った考えながら、必死に這い上がって来た経営者の凄みを感じさせます。

綾や康恵たちも含め、多くの読者の期待を背負う常子は、”我が社の正しさを証明する戦い”と鼻息荒い赤羽根に打ち勝つことが出来るのでしょうか?

以上、とと姉ちゃん24週140話のあらすじネタバレと感想でした!

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