とと姉ちゃん 20週117話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 117話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」20週117話のあらすじネタバレと感想です。

まずは20週116話の振り返りを少し。

常子が取材から戻ってくると、美子が新しく買ってきたミシンを試しに動かそうとしているところでしたが、何とこれが欠陥商品でした。

そばで見ていた新人の寿美子が危うく失明しかける怪我を負い、激怒した花山が販売会社に苦情の電話を入れるものの、たらい回しで話になりません。

その光景を見ていた常子は、取材先で出会った青葉が粗悪品の傘のせいで、お気に入りの洋服を汚して悲しい顔を見せていたことを思い出します。

「試験をしましょう!」唐突に声を上げた常子は、読者に大切な情報を提供すべく、”あなたの暮し”で”商品試験”を実施することを提案。

好景気で物が溢れる世の中で、全ての商品が幸せを運んでくれるわけではない・・そう考える花山は、「このアイディアは素晴らしい!!」と絶賛し、試験の実施が決まります。

⇒20週116話のあらすじを詳しく読む方はこちら

とと姉ちゃん 20週117話のあらすじネタバレ

武蔵との再会

巷にあふれる粗悪な商品の情報を読者に知らせるべく、”商品試験”を始めることにした常子たち。

―――石鹸の”商品試験”は六つの項目で比較します

汚れの落ち具合の試験は、まず一定量汚れを付けた布を用意し、その重さを量ります。

そして、洗った後の重さを量り、前後の重さの差からどれだけ汚れが取れたかを調べる方法です。

用意した洗面器に湯を張り、中に石鹸を入れて汚れの付いた布を浸します。

「せーの!一、二、一、二、一、二・・・」水田や扇田たちが、掛け声を掛けながら布を洗っていきますが・・・

「湯が一度ぬるい・・やり直せ!」温度計を洗面器に突っ込んだ花山が、容赦なく命じました。

思わず顔をしかめる水田ですが、花山は妥協を許しません。

「きちんとやらないと正確な結果が得られないから、そのつもりで頼むぞ!」と檄を飛ばします。

―――常子たちは商品試験と並行して、各家庭の台所の取材も行っていました

常子が扇田と本木の二人と共に取材に回っていると、「この前のおばちゃまだあー!」青葉が駆け寄ってきました。

「ねえねえ、今日父さん居るよ・・うち来てうち来てー」嬉しそうに常子を誘う青葉。

兄の大樹と共に、常子たち三人を家に案内します。

幸先良い・・と感じる本木ですが、親の許可が取れるかは分かりません。

父親を呼びに家の中に入って行った兄妹を待っていると、「早く!お父さん!」大樹に急かされ、青葉を抱きかかえた二人の父親が出てきました。

「お休みの日にすみません・・私、”あなたの暮し”という・・・」常子がそこまで言いかけた時、二人の父親が振り返りました。

その顔を見た瞬間、「・・・星野さん?」思わず息を呑む常子。

「常子さん?」青葉と大樹の父親は、紛れもなくかつて別れた星野武蔵でした。

その武蔵も、驚きのあまり目を見開いています。

「お知り合いですか?」武蔵と見つめ合ったまま、言葉が出ない常子に扇田が尋ねました。

「以前・・・」答えようとする常子でしたが、次の言葉が出てきません。

咄嗟に武蔵が、「ええ・・あ・・ご近所だったものですから」差し障りの無い答えを返します。

一方、「ええ・・・」そう答えたっきり、再び黙り込んでしまった常子に代わり、本木が取材の交渉を始めました。

常子もようやく我に返り、”あなたの暮し”を武蔵に見せ、取材の趣旨を説明します。

やや困惑するものの、「汚いですが・・うちで良かったら・・・」そう言って、三人を家の中に案内する武蔵。

本木と扇田がさっさと上り込む中、常子は自分で頼んだにも関わらず、中に入ることに躊躇いを覚えるのでした。

十五年ぶりに偶然にも再会を果たした常子と武蔵ですが、どちらも上手く言葉が出てきません。

直接言葉を交わすのはお寺の境内で別れて以来、二人は当時の事を思い出していたのでしょうか?

常子の幸せを祈りつつ去って行った武蔵に、あまり気持ちを伝えられなかった常子。

きっと大きな後悔が残ったはずですが、その思いが心の片隅にずっと残っていたのかもしれません。

一方の武蔵は、汽車の窓から河原に佇む常子の姿を目に焼き付け、そこで吹っ切ることが出来ていたのでしょうか?

学生帽を振りながら繰り返し名前を呼ぶものの、常子は穏やかに微笑みを浮かべるのみ。

武蔵は常子の考えが分からず、ずっともやもやした思いを抱えていたのかもしれません。

そんな二人だけに、お互いなんと声を掛けていいのか分からなかったように感じました。

取材を終えて・・・

常子が遅れて家の中に入っていくと、本木と扇田の二人が武蔵に話を聞きながら、台所の取材をしているところでした。

そして茶の間に目を転じると、青葉がお絵かきをする傍らで大樹は読書中。

「今日は・・奥さんはお出掛けですか?」何気なく尋ねた扇田でしたが、「それが・・先立たれまして」武蔵の答えを聞き、若干微妙な空気に。

常子は改めて茶の間の仏壇に目を向け、武蔵の亡き妻の写真をじっと見つめます。

すると、「おばちゃま・・今日もお洋服、綺麗ね」青葉が声を掛けてきました。

常子が青葉を見つめながら嬉しそうに微笑んでいると、本木が声を掛けて指示を仰ぎ、常子も気持ちを切り替え仕事に戻ります。

そんな常子の事を、そっと見つめる武蔵。

常子の指示に従い、本木が写真を撮影して取材も無事終了。

「ありがとうございました・・助かりました」常子が改めて頭を下げ、お礼を述べます。

「・・・何の変哲もない台所ですが・・お役に立てたでしょうか?」適当に返事をする武蔵でしたが・・・

その後、常子と見つめ合い、次の言葉が出てきません。

「常子さん、バス来ちゃいますよ」扇田に促され、ようやく我に返った常子が立ち去ろうとすると、「また今度遊びに来てね!」別れを惜しむ大樹。

「またね!」幼い兄弟に声を掛け常子が立ち去ると、「お父さん抱っこ・・・」青葉が武蔵に甘えてきます。

武蔵は青葉を抱きかかえ、常子が去って行った方を見つめていました。

その夜、小橋家では常子と君子が二人きりで夕食を取っています。

「無理して食べなくていいのよ・・美子が居ると思って、夕飯作りずぎちゃったの」バツが悪そうにする君子。

美子は最近、毎日のように南とデートを重ねているようです。

少しの間会話が途切れた後、「かか・・今日・・星野さんにお会いしました」常子は昼間の出来事を打ち明けました。

「星野さん・・星野さん!?」一瞬、ピンと来なかった君子でしたが、すぐにその名前を思い出しました。

その様子を見て、ちょっと笑ってしまう常子。

「私も・・驚きました・・偶然取材に伺ったお宅が、星野さんのお家だったんです」

十五年ぶりに再会した武蔵が、少し痩せたように見え心配した常子でしたが、一応元気そうで安心したのでした。

「ご結婚されて・・お子さんも二人いて」君子にはそう報告します。

もしかしたら戦争で・・そんな不安も過っていた常子でしたが、二人の子供の父親として幸せそうな武蔵を見て、「ただただ、ホッとしました」とのこと。

「星野さんも・・今の常子を見て驚かれたでしょうね・・まさか、社長さんだなんて」茶化すように話す君子。

常子はいまいち自信が無さそうですが、「嬉しんじゃないかしら・・・」そう思っているはず、と君子は考えているようです。

「せっかく取材させて頂いたんですから・・いい記事にしないと!」常子は、改めて気持ちを切り替えるのでした。

家族の中で、唯一武蔵との別れの真相を知る君子ですが、既に十五年も前の事とあって、常子とは若干の温度差があるのかもしれません。

常子もそう考えたからこそ、武蔵の妻が既に亡くなっていることを伏せていたのではないでしょうか?

今すぐどうこうということは無いにせよ、常子の脳裏には色々と複雑な感情が過ったはずです。

かつての恋人が今では二人の子供の父親、そして妻には先立たれている・・何も思わない方が不自然というもの。

常子には少し考えを整理する時間が必要なのかもしれません。

それから改めて君子に相談するのではないでしょうか?

いずれにせよ、今の常子にとって最優先事項は、”商品試験”を成功させ読者にその結果を届けることです。

そして、それと並行して進める台所特集も。

武蔵と胸を張って向き合う為にも、仕事に手を抜くことは出来ないはずです。

面白い検査結果が・・しかし!?

あなたの暮し出版では、引き続き石鹸の商品試験が続いていましたが・・・

「昨日から石鹸の匂いに囲まれてますから・・鼻が利かなくなってしまって・・・」そんな弱音が漏れてきます。

隣で見ていた花山は、「やはりな・・そんなことを言い出すだろうと、予想はしていた」意味ありげに呟きました。

何か他の方法を考えている様子の花山でしたが、腕時計を見つめたままフッと笑うのみ。

ところがそこへ、「こんにちはー」美子に案内されて綾たちが姿を現しました。

「お声掛け頂いて嬉しいわ」綾がそう言うと、「大好きな”あなたの暮し”に協力出来るなんて光栄だよ」梢・改め新沼康恵も嬉しそうに言葉を続けます。

編集部員たちと交替で石鹸の匂いを嗅いでもらうべく、花山が頼んでいたのでした。

綾は太一の世話を母の登志子に任せ、引っ越先が近いこともあり、昼間仕事の無い日には来られる・・とのこと。

一方、「このところあなたの暮しは新鮮味が無くなってきているからねえ・・商品試験なんて中々良い企画だと思うよ」ズケズケと手厳しい康恵。

創刊号からの愛読者である康恵は、「誰よりも厳しく、誰よりも愛情を持って”あなたの暮し”を読んでるつもりさ!」という自負が。

―――石鹸に含まれる手荒れの原因になる成分は、民間の検査機関に分析を依頼しました

綾たちの協力もあり、およそ一カ月かけて一社につき五十個、延べ三百個の石鹸の試験を行った常子たち。

「どの写真も良いから迷いますね」常子に言われ、照れ笑いを浮かべる本木。

一方、「記事の方はどうですか?」常子に尋ねられた扇田は、ちょっとしどろもどろ。

「あの・・今・・島倉と手分けして書いてるんですけど、すみません・・あの、次号に間に合うかどうか・・・」

しかし、常子は焦ることなくじっくりと良い記事を書くよう、二人に指示します。

そこへ、「常子さん!石鹸の試験結果が出た!面白い試験結果が出たぞ!」やや興奮気味に、花山が編集部にやって来ました。

汚れの落ち具合、香り、肌への刺激、どれをとっても最大手の麗風堂の評価が低い、という結果に常子たちも驚きを隠せません。

一方、最も評価が高かったのは全く無名の初音石鹸という会社と聞き、さらに驚く常子たち。

「どうだ・・面白い結果だろ?」得意気な花山は、どの会社の物か分かるよう、改めて本木に写真撮影を頼みますが・・・

「それは・・困ります!」突然、検査機関の岸野英隆が悲鳴のような声を上げました、

「我が検査機関による・・検査を基に・・メーカー名を公表するのは・・どうかお止め下さい!」

必死に頭を下げる岸野に、編集部の中に困惑が広がります。

「それでは試験結果を公表する意味がない!」声を荒げる花山。

検査結果が分かっても、メーカー名が分からなければ読者は商品を選べない・・当然、常子も花山と同意見。

が、「どうしてもメーカー名を公表するというのであれば・・この試験結果は・・取り下げます」岸野は頑なに拒みます。

花山は中立の民間機関と考え依頼したものの、岸野の検査機関と麗風堂は古くから付き合いがあったのでした。

麗風堂の顔に泥を塗る訳にはいかない・・岸野は元々、麗風堂の宣伝になると考え検査を引き受けたものの、実際には最低の評価を受けることに。

「手荒れ成分の数値等を誌面で公表するならば・・社名を伏せ、A社、B社として頂きたいです!もし、発表するのであれば、うちの検査結果は掲載しないで頂きたい!」

必死に懇願する岸野に、軽蔑の眼差しを送る花山。

「検査結果が出せなければ、実験の正当性が失われます」常子には到底受け入れられない話です。

しかし、「どちらを選ぶかは・・お任せするしかありません」苦渋の表情を浮かべる岸野を前に、重苦しい雰囲気が漂います。

大手メーカーの商品の欠陥が明らかになり、花山としては”これでいい記事が書ける!”と手応えを感じたはずですが、検査機関にはしごを外されるという結果に。

花山がこういう事態を全く想定していなかったのだとしたら、少々脇が甘い・・と言わざるを得ません。

広告に関してはあれほど潔癖な考えを持っていたにも関わらず、民間の検査機関に依頼する際には何も考えなかったのでしょうか?

当然、試験する石鹸のメーカーと利害関係の無い検査機関に頼むのは、基本中の基本だと思うのですが・・・

カリスマ編集長として”あなたの暮し”を引っ張ってきた花山ですが、味噌が付いてしまい憤懣やるかたない様子。

そして編集部の一同も、一カ月にわたって続けた試験が無駄になってしまいそうな雰囲気に、動揺が広がります。

常子の熱弁に動かされ、花山のみならず全員が気合十分で始めた”商品試験”が出だしから躓くことになれば、今後の社員の士気に関わります。

メーカー名を伏せるのか、検査結果を掲載しないのか、二者択一を迫られる常子はどんな決断を下すのか?

社長として、難しい立場に追い込まれた格好ですが、どちらを取るにせよ花山は納得しそうにありません。

再び常子と花山の間に、溝が出来るような事態にならなければいいのですが・・・

とと姉ちゃん20週117話の感想まとめ

取材先で偶然にもかつての恋人・星野武蔵と再会した常子ですが、突然の事にまだ心の整理がつかないのか、ほとんど何も話せないままです。

武蔵の子供たち、大樹と青葉の兄妹はどうやら常子に懐いているようですが・・これからどんな展開が待っているのか、気になるところです。

一方、常子が提唱した”商品試験”は着々と進んで行くものの、石鹸の手荒れの原因成分の分析を依頼した検査機関が、土壇場で腰砕けに。

検査機関の岸野もずい分苦しい立場のようですが、編集部の一同に動揺が広がる中、常子はこの事態をどう収めるのでしょうか?

”あなたの暮し”の代名詞となるはずの企画が早くもピンチを迎え、経営者としての手腕が問われますが・・・

以上、とと姉ちゃん20週117話のあらすじネタバレと感想でした!

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