とと姉ちゃん 23週133話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」23週133話のあらすじネタバレと感想です。
まずは22週132話の振り返りを少し。
赤羽根による嫌がらせが社員たちに繰り返され、常子は青葉や大樹にまで危害が及ぶことを恐れ、しばらくは武蔵と会わないことを決めます。
そんな中、何と赤羽根自身が部下を引き連れあなたの暮し出版に乗り込んできて、驚く常子たち。
”商品試験”を目の敵にする赤羽根は、「恨みを買って、当然でしょ」と常子たちに対して不満を滲ませ、証拠がないと高を括って傲慢な態度。
そんな赤羽根に対し常子は、「私たちは屈しませんから・・・」毅然と宣言し、社員を守る覚悟を示します。
赤羽根の傲慢さに憤る一方、今後の不安も口にする社員たちでしたが、花山に「ジャーナリストとしての誇りを持て」と叱咤され、水田の一声で一致団結し闘う覚悟を決めるのでした。。
電気釜の試験も無事終了し、花山の原稿がようやく仕上がった時、武蔵から息抜きに誘われた常子は、子供たちと共に動物園に行く約束をするのですが・・・
目次
とと姉ちゃん 23週133話のあらすじネタバレ
さらに卑劣な嫌がらせが・・・
―――”商品試験”を始めた常子たちへの嫌がらせは相次ぎ・・・
試験で自社製品に低評価を下されたアカバネは、あなたの暮し出版に乗り込んできます。
ですが、常子はそんな赤羽根に対し「私たちは屈しませんから」何をされようが、社員たちを守って見せる・・毅然として宣言。
「どんな卑劣な行為にも・・とことん闘っていくつもりです」対決姿勢を露わにするのでした。
ところが、そんな常子たちの周りを嗅ぎ回る怪しげな男が・・・
星野家では、日曜のお出掛けを楽しみにする青葉が、一生懸命象の絵を描いていました。
家政婦の与那嶺なみに「良いわねえ!」と言われ、子供たちは上機嫌。
「あと何回寝たらいいの?」青葉に尋ねられ、「・・・木、金、土・・あと三回寝たら動物園だよ!」優しく教えてあげる大樹。
青葉は、常子と一緒に像を見るのが楽しみで仕方ないようです。
ところがその頃、あなたの暮し出版では・・・
「変な男?」テスターの鈴木から相談を受けた常子は、怪訝そうな様子。
その男がしつこく”商品試験”のことを訪ねてきたと言い、気味が悪くて無視して帰ったとのこと。
「そいつって・・ハンチング被ってませんでした?」編集部員の木立道久は、思い当たる節があるようです。
会社の前で何度か見かけたことがあるらしく、事態を重く見た常子は男について調べることを約束しました。
「例の・・石投げてきたのって・・その男なのかな」疑いを抱く美子。
その時、「常子さん!桑原印刷からお電話です」電話に出た扇田が声を掛けてきました。
「ああ・・小橋さん?差し替え原稿ってまだなの?」唐突に、印刷会社の社長・桑原が尋ねました。
常子が戸惑っていると、「”商品試験”の原稿差し替えるんだろ?」と、全く身に覚えのない話が。
原稿に重大な誤りがあったため、人目に触れないよう原稿を捨てて欲しい・・そんな連絡を受けたと言うのです。
「土曜日までに差し替え原稿を提出するって・・・」桑原も戸惑っている様子。
土曜日と言えば、まさに今日・・一体誰がそんな連絡をしたのか、改めて問い質す常子。
「お宅の・・”フジノ”って人だよ・・花山さんの代理だって電話してきて・・・」経緯を説明する桑原ですが、そんな社員はあなたの暮し出版には存在しません。
「恐らく・・誰かの嫌がらせだと思います」常子にもようやく話が見えてきました。
”嫌がらせ”と聞き、さすがに慌てる桑原でしたが、「あの花山さんなら・・そういう事もあり得るかと思い込んじまって」若干言い訳めいたことも。
「・・・と言うことは、商品試験の原稿はすべて廃棄してしまったんですか?」恐る恐る確認する常子。
「いや・・ああ・・申し訳ない!」電話の向こうで謝る桑原ですが、常子の懸念通り既に原稿は処分した後のようです。
「明日までに新しい原稿が入らないと・・予定日までの発売は難しいなあ・・・」桑原の言葉に、絶望に打ちひしがれる常子でしたが、落ち込んでいる暇はありません。
社内で検討して・・と、ひとまず電話を切った常子ですが・・・
常子にとっては意表を突かれた格好ですが、それにしても電話一本で大事な原稿をあっさり処分するとは、印刷会社の桑原も相当な不注意。
花山の性格を言い訳にしていましたが、裏を返せば常識的にはあり得ない対応だったことになるのではないでしょうか?
既に処分されてしまった以上後の祭りですが、花山を自由にさせ過ぎた常子にも、少し問題があったという面もあるかもしれません。
会社組織のガバナンスが、良く言えばおおらか、悪く言えばゆる過ぎた・・ということになるのかと思います。
常子は、社員たちとの家族的な絆が感じられるような社風を築きあげた訳ですが、その悪い面が出てしまったのかもしれません。
日頃からもう少し花山の手綱を引き締めておけば、本当に原稿を処分していいのか、桑原の方から常子に確認したかもしれませんが・・・
しかし、そんな自由すぎるほどの花山の力があってこそ、”あなたの暮し”が存在する訳ですし、何とも難しいところですね。
「自分が出来ることやればいいんじゃない?」
「手違いがあって・・”商品試験”の原稿がすべて廃棄されてしまいました」常子から話を聞き、動揺する社員たち。
ですが、明日までに全てをやり直さなければならず、常子の指示を受けた扇田たちが慌てて作業に取り掛かります。
「とと姉ちゃん、これって・・・」美子が何か言いかけますが、事は一刻を争います。
常子は、取次店と書店に連絡を入れるよう美子に指示。
そして、自身は花山に事態を報告し頭を下げます。
「仕方あるまい・・明日までに書き直す・・まだ頭に文面がある」ただちにペンを取る花山。
「ひょっとしてこれも赤羽根が・・・」弱気になる常子でしたが、「そんな事言っていても仕方あるまい・・君はやるべきことをやりなさい」花山に叱咤され・・・
その夜、星野家では明日のお出掛けを前に「明日はどっちがいいかな?お父さん」と、青葉が楽しそうに洋服を選んでいます。
武蔵には女の子の洋服の事は分からず、結局大樹が選んだ服にすることに。
「僕はこの帽子被って行こうっと!」お出掛けが楽しみなのは大樹も同じです。
ところが、三人が楽しそうにお喋りしているところに一本の電話が。
「もしもし、星野です・・ああ、常子さん!・・ええ・・はい・・え?」電話に出た武蔵を、じっと見守る子供たち。
「本当にすみません・・予想外の事態が起こってしまって、早急に動かないと発売日に間に合わなくなってしまうんです」
常子は、申し訳なさそうに明日の約束が駄目になってしまったことを伝えました。
「動物園はまた行けばいいんですから」武蔵は理解を示すものの、常子自身も楽しみにしていただけに、心が痛みます。
一方で仕事を気遣う武蔵には、「何とかして見せます」とやせ我慢も。
「大樹と青葉には・・僕から言って聞かせますので」と言う武蔵ですが、やはりそういう訳にはいかないと考えた常子は、二人に直接謝ることにしました。
「大樹君・・あのね・・」武蔵に電話口に呼ばれた大樹に謝ろうとする常子でしたが、「電話聞いていたから分かったよ」年長だけに落ち着いた態度。
謝る常子に対し、「ううん・・お仕事ならしょうがないよ・・今度行こうね」と、かえって気遣うそぶりさえ見せます。
そんな大樹の様子に少しホッとした常子は、今度は青葉に代わってもらおうとするのですが・・・
「やだ!・・やだ!やだ!そんなのやだ!・・おばちゃまの嘘つき!」受話器の向こうから、幼い青葉の非難の声が。
武蔵や大樹がなんとか宥めようとしていますが、結局青葉の機嫌は直らず仕舞いでした。
その後常子は、雑誌を予定通り発行すべく遅くまで作業を続けます。
そんな常子の様子を見守っていた美子が、「今日出来る連絡はすべて終わりました」静かに側に寄り報告しました。
「残念だったね・・動物園」常子の隣に座り、気持ちに寄り添う美子。
さすがに常子も、青葉が泣いていたことが相当こたえた様子。
また今度連れて行ってあげれば・・そう考える美子でしたが、「またこんな風に・・約束を破っちゃうかもしれない」常子はすっかり自信を無くしていました。
子供たちを大切に思う常子でしたが、今回のように仕事を優先しなければならないことがあれば、また二人を傷付けることもあるかもしれない・・・
「こんな風に仕事をしながら・・家の事も、子供の事も十分にやるなんて・・今の私には不可能だと思うの」
珍しく自分から弱音を漏らす常子に、「そんなこと・・星野さんは最初から分かってるよ」美子がそっと声を掛けました。
常子にとって仕事が一番、ということは武蔵も最初から知っているはず・・「まずはさ・・自分が出来ることやればいいんじゃない?」あえて気楽そうに答える美子。
常子もそんな美子の気遣いを見て、少し気持ちが楽になったようです。
「うん・・何でも背負い込んじゃダメだよ・・ね!」最後にそれとなくクギを刺す美子でした。
”やるべきこと”をやりなさい・・と指示する花山と、”出来ることやればいい”と励ます美子。
花山が指示したのは、当然ながら予定通り雑誌を発行するため、常子に社長として全力を尽くすよう求めるものです。
一方の美子は、子供たちを傷つけたことで落ち込む常子に、あまり無理をしないよう言っておきたかったのかもしれません。
そうは言っても、「そんなのやだ!・・おばちゃまの嘘つき!」と青葉に非難されたことが、常子にとっては相当ショックだった様子。
頭では仕方ないと分かっていても、子供たちのことを気にせずにはいられません。
常識的に考えれば、仕事を片付けた後で子供たちのことをフォローする・・という結論になるかと思いますが、常子はそう簡単に割り切れないのではないでしょうか?
社長としての立場から、会社の仕事を優先せざるを得ないことで、子供たちのことが後回しになってしまことに罪悪感を感じているとしたら、ちょっと可哀想な気がします。
悩みの尽きない常子ですが、そんな中で少し救いを感じたのは美子の成長が感じられたことです。
そっと隣に寄り添い話を聞く美子の態度に安心感を持ったからこそ、常子も自然と弱音を吐いたのではないでしょうか?
「何でも背負い込んじゃダメだよ・・ね!」という美子のセリフには、頼もしさも感じられました。
さらなるアカバネの嫌がらせのせいで窮地に陥る常子を、成長した美子にはしっかりと支えてもらいたいところですね。
国実の目的とは?
―――常子と花山は会社に泊まり込み、夜を徹して原稿を作り直すための作業を続け、他の社員は取次店や書店への対応に向かっていました
さすがに常子も徹夜の疲れが出たのか、頬杖をついたままぼんやり。
「常子さん!」花山に名前を呼ばれても反応を示しません。
「・・・常子さん・・常子さん!」すぐ側まで花山が近付いてくると、ようやく気付いた常子が顔を上げました。
「ろくに寝ていないのは分かるがしっかりしてくれ・・電気釜の耐久試験の資料が欲しいんだ」
まだちょっとぼんやりしたまま、花山の求める資料を手渡す常子。
その時、「ごめんください」唐突に背後から男の声が。
二人が振り返ると、そこにハンチング帽を被った見知らぬ男が立っていました。
「お忙しいところ・・突然すみません・・大東京新聞の・・国実、と申します」そう言って懐から名刺を取り出し、常子と花山に渡します。
新聞記者が何の用なのか・・訝る花山でしたが、国実は質問には答えず「何か不測の事態でもありましたか?」薄ら笑いを浮かべつつ、花山に尋ねました。
「お二人とも夜を徹して仕事をしてらっしゃるようなんでね・・入稿は終わってていい時期ですよねえ・・・」
本来ならもっと落ち着いてるはず・・いかにも訳知り顔で探りを入れてくる国実。
「たとえ何かあったとしても、あなたに話すことではない」さすがに花山も不愉快そう。
一方で国実は、「出版業界で・・”あなたの暮し”がなんと呼ばれているかご存知ですか?」小馬鹿にしたような表情で、さらに質問を重ねます。
花山は関心の無い様子ですが、「広告も取らずに良くやって行ける・・”孤高の存在”だあ!・・とか」わざわざ教える国実。
どういう人間が、どんな決意でこの雑誌を作っているのか、さらに社長が女性とあって興味を持ったというのですが・・・
「雑誌だけでなく、”小橋常子”という作り手に興味がある人も多いと思いますよ・・・」さらには花山の事も取り上げ、二人の事を記事に書きたいと言います。
若干の戸惑いを見せる常子でしたが、「今、そんな事してる時間は無い」と花山はあっさりと断りました。
「・・・さすがは天下のあなたの暮し出版様だ・・新聞の取材など受けている暇はない、ってことですか・・・」
国実の棘のある言い方に、さすがに常子も苛立ちを覚えたようです。
さらには”商品試験”に話が及び、「消費者の味方として我々は、実に頭が下がる思いです」と持ち上げつつ、国実は本題を口にしました。
「しかし、もう一方では・・そのような閉鎖的な試験に公平性はあるのかという疑問を持つものも・・いるんです」
記事によってメーカーは売り上げが左右され、倒産の危機に陥ることもある・・「その辺の事は、どうお考えですか?」常子に疑問をぶつける国実。
”消費者のため”、”読者のため”と謳っているものの、とても信じられないと言うのです。
「得もないのに莫大な資金を掛けて長期間”商品試験”なんてことするってことがね・・あ、得はあんのか・・売れてますもんね、雑誌・・・」
ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべ、挑発的な態度を取り続ける国実を、じっと見据える常子と花山。
世間で時代の寵児と持て囃されている常子たちを、「結局はただの拝金主義者なんじゃないですか?」と好き勝手にこき下ろします。
「今日は取材は受けんと言ってるのが分からんのか!仕事の邪魔だ、帰りたまえ」さすがに花山も、国実のしつこい態度にうんざりした様子。
「あ・・そうですか・・じゃ、またの日に」言いたい事だけを言って、国実はようやく帰っていきました。
「あんな風に私たちのことを見ている人がいるなんて」常子にとっては、国実の悪意に満ちた態度が信じられないようです。
「気にするな・・あんな奴の言うこと真に受けてたら身が持たんぞ」花山は無視を決め込んでいるようですが・・・
常子たちに対して露骨なまでに挑発的な態度を取る国実ですが、純粋にジャーナリストとして動いているのか、それとも隠された背景があるのか、まだ何とも言えません。
常子たちの事を”拝金主義者”とまでこき下ろす国実ですが、”あなたの暮し”が掲げる理念を一切信用していない様子。
記事によって倒産の危機に陥るメーカーもあると、業者側の立場を代弁するかのような言動に、色々な疑念も湧いてきます。
家族や知り合いの中に、”商品試験”の記事によって倒産したメーカーの関係者でもいるのでしょうか?
そして、美子の懸念するようにアカバネの手先となって嫌がらせをしているのは、本当に国実なのか。
そんな風に感じてしまうほど、悪意が剥き出しになっているように見えましたが、ひょっとしたら常子たちを挑発することが目的だったのかもしれません。
常子か花山から失言を引き出し、それを取っ掛かりとして”あなたの暮し”を攻撃するつもりだったのでは・・という気もします。
花山は相手にするつもりもないようですが、かなりショックを受けた様子の常子が国実から隙を突かれないか、少し心配になります。
アカバネの嫌がらせのせいで青葉に嫌われ、ただでさえショックを受けているだけに、これ以上国実から罵詈雑言を浴びせられたら・・・
とと姉ちゃん23週133話の感想まとめ
電気釜の”商品試験”を載せた最新号は、卑劣な妨害のせいで風前の灯火に・・果たして常子たちはこのピンチを乗り越えることが出来るのでしょうか?
嫌がらせの実行犯と疑われる国実恒一がいよいよ常子たちの前に姿を現し、露骨に挑発的な態度で常子に迫りますが・・・
雑誌の出版がピンチとなり、せっかく楽しみにしていた動物園へのお出掛けが無くなり、青葉からは「おばちゃまの嘘つき!」と非難され、こちらも暗雲が漂います。
仕事の面でもプライベートの面でも難しい立場となり、苦しむ常子をそっと見守る美子ですが、少しだけ頼もしくなったような気も。
赤羽根の嫌がらせだけでも厄介なところへ、今度は新聞記者の国実も加わり事態はより緊迫の度を増していきますが・・・
以上、とと姉ちゃん23週133話のあらすじネタバレと感想でした!