とと姉ちゃん 23週135話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」23週135話のあらすじネタバレと感想です。
まずは23週134話の振り返りを少し。
何者かの嫌がらせによって”商品試験”の原稿が処分され、窮地に陥った”あなたの暮し”でしたが、花山が不眠不休で原稿を書き直し何とか締切に間に合わせることが出来ました。
ちょうど一段落ついたところへ武蔵が子供たちを連れて現れ、みんなで作った差し入れのおにぎりを渡し、常子を喜ばせます。
花山はそんな常子と武蔵を見て、「彼と交際しているのかい?」と出し抜けに尋ね、常子はしどろもどろに。
”人生を掛けて雑誌を作る”という誓いに縛られる常子に、「後悔しないように生きるべきだよ」珍しく優しい言葉で諭す花山。
花山に背中を押されたこともあり、常子は武蔵の気持ちを受け入れ、二人は口づけを交わすのですが・・・
一方、”あなたの暮し”最新号で電気釜も酷評された赤羽根は、「何としてでも”商品試験”をやめさせろ・・手段は選ばん」と部下に厳命するのでした。
とと姉ちゃん 23週135話のあらすじネタバレ
国実が森田屋にまで現れ・・・
「彼と交際しているのかい?」花山から武蔵との関係を尋ねられ、しどろもどろの常子でしたが、花山は常子の不器用さがちょっともどかしくなったようです。
「・・・あの時の誓いに縛られることは無いんじゃないか」常子が社長として、懸命に仕事に取り組んでいる事を知る花山は、後悔しないように・・と背中を押すのでした。
そして常子は、武蔵の気持ちを受け入れ・・・
ある日の朝、星野家ではいつも通り武蔵が朝食の支度を済ませ、子供たちのお弁当も用意して、自身は会社に出掛けようとしているところでした。
そんな中、大樹は足の火傷跡を気にして何だか元気がない様子。
しかし、武蔵はそんなことには全く気付かないようで、大樹が思いつめたような表情で話しかけますが・・・
「ん?どうした?おかわりか?・・お父さん今朝はもう出ないといけないから・・自分で頼むな」
立ち上がりかけていた大樹は、忙しそうな武蔵を見てがっかりしたように席に戻りますが、やはり武蔵は全く気付きません。
大きなため息をつきかける大樹でしたが、「お兄ちゃん、食べよう」青葉に声を掛けられ、食事に戻るのでした。
一方、あなたの暮し出版では、洗濯機の試験に取り掛かるべく、常子が水田に指示を出していました。
二人が見積もりについて話していると、「すみません!遅くなりました・・・」寝坊して遅刻した松永が駆け込んできました。
「松永君、気を引き締めてください・・私たちのやっていることは、たくさんの方々に影響を与える仕事です」
さすがに常子も、気持ちが弛んだ松永を見てひとこと言わねばならない・・と思ったようです。
反省した様子の松永に、「常に闘っている覚悟を持って下さい」厳しく注した常子でしたが、最後は笑顔で見送ります。
その夜、美子がキッチン森田屋を訪ねると・・・
「帰れ!帰れ!帰れ!帰れ!帰れ!」美子が店に入ると、突然宗吉の怒鳴り声が。
見ると、血相を変えた宗吉と国実が向かい合っています。
「まあまあ、大将・・落ち着いて・・・」どうにか宥めようとする国実ですが、その馴れ馴れしい態度が宗吉には癇に障るようです。
「こちとらなあ!てめえなんかに話はねえんだ!とっとと帰れ!」あまりの迫力に、さすがに国実も諦めざるを得ません。
今日のところは・・と退散しようと振り向いたところで、ようやく美子の存在に気付いた国実。
「これはこれは・・美子さん・・今度ゆっくりお話し聞かせて下さいよ」それだけ言い残し去って行きました。
状況が上手く飲み込めない美子がやや茫然としていると、「あいつが常子さんの言っていた新聞記者か・・・」奥から大昭が姿を現しました。
「一体何しに来たんでしょう?」美子は不安に駆られるものの、宗吉にも目的が分かりません。
常子や花山の足を引っ張るようなことばかり聞いてきたと言い、宗吉も堪忍袋の緒が切れたようです。
迷惑を掛けてしまって恐縮する美子に対し、「・・・気を付けろよ・・出る杭は打たれるって言うからな・・・」注意を促す宗吉。
その後、美子は大昭に送ってもらう事に。
「まさかあの新聞記者・・森田屋さんにまで来るなんて・・・」美子は困惑を隠せません。
そんな美子に対し、「結婚の事・・待たせてごめんな・・・」不意に話を切り出す大昭。
ですが、美子も新しい企画で忙しく、先延ばしになっても構わないと思っているため、さほど気にしていません。
「うん・・・」お互いに頷き合い、しばし見つめ合った後そっと抱き合う二人。
ついに森田屋にまで姿を現した国実ですが、本気の取材のつもりなのか、それとも嫌がらせ半分でやっているのか、どうにも判断しがたい面があります。
国実の態度に怒り心頭の宗吉を見る限り、あまりまともな取材活動をやっているようには思えないのですが・・・
ひょっとしたら、いくら取材しても攻撃材料がみつからないため、常子やその周囲の人々を挑発して手を出させようと考えているのかもしれません。
となると、宗吉の性格からしてこれ以上しつこく付き纏われると、国実の術中にはまってしまうのではないでしょうか?
しかしながら、事態の悪化を避けるために常子に何が出来るのか、まだ何の道筋も見えてきません。
それはさて置き、足の火傷跡を気にする大樹や、最近遅刻が多い松永など、今後の伏線と思えるようないくつかのエピソードが出てきましたが、また色々と忙しくなりそうです。
常子に電気釜の試験を始める事を決断させた・・とも言える大樹の火傷跡。
これまで、どちらかといえば青葉に関する話が中心でしたが、この先は大樹を中心とした話が展開されていくのでしょうか?
また、気持ちの緩みから常子に指導を受けた松永ですが、アカバネの嫌がらせに真っ先に弱気な意見を述べるなど、いかにもあなたの暮し出版の弱点になりそうな人物。
国実から目を付けられなければいいのですが・・・
異動の内示
あなたの暮し出版では、水田と松永が遅くまで残業に追われていました。
「これ、今日参加したテスターさんの名簿です」ようやく仕事を終えた松永が、水田に出来上がった資料を渡します。
一方で水田は、最近元気のない松永の様子が気に掛かっていたようです。
「ああ・・疲れが溜まっているだけです・・でも・・先週ステレオを月賦で買っちゃったんで、頑張って働かないと」
悪びれる風もなく答える松永ですが、金銭的に無理をしている様子に、水田は若干呆れ気味。
「平気ですよ・・その分働いて稼げばいいんですから」若干強がっているようにも見えますが、水田もそれ以上は追及しません。
「何かあったら、いつでも相談してくれよ」と促す水田ですが、やはりどこか心配なようです。
その頃、武蔵の勤める光和医薬品社では・・・
「星野君、おめでとう・・今朝、名古屋支社へ異動の内示が出た・・ずい分かかったが、やっとお前の異動願いが受理されたよ・・・」
上司が告げたのは、二週間後には異動して欲しいという、あまりに唐突な話。
「あっちは残業も少ないし、実家も近い・・向こうへ行っても、頑張ってやれよ!」元々武蔵が希望していた異動だけに、上司も気安く励ましの言葉を掛けます。
子供の事を考え、二年ほど前に残業の少ない名古屋支店への異動を希望していた武蔵でしたが、浮かない表情のままぼんやり。
「全くお前らしいよ・・子供の為にわざわざ給料の安い支店に行きたがるなんて・・・」周りは軽口を叩いていますが・・・
仕事を終え、重い足取りで家に帰って来た武蔵。
武蔵が玄関のドアノブに手を掛けた時、「じゃあ後片付けがすんだら、お食後にしましょうか」家の中からは常子の声が。
子供たちは常子のお手伝いをしているようで、素直に返事をする声が聞こえてきます。
「ただいまー」武蔵は玄関を開けると、心持ち大きな声で家の中に呼びかけました。
「二人とも、ずい分美味しそうなもの食べてるじゃないか」子供たちににこやかに話しかける武蔵。
「おばちゃまのお土産、”チュクリーム”って言うの」武蔵に教えてあげる青葉ですが、みんな思わず吹き出していしまいます。
「そうじゃなくて、”シュークリーム”ね!」大樹が訂正するとさらなる笑いが。
常子は武蔵にもシュークリームを勧め、「このお菓子のお店、取次店のすぐ近くにあるんです」そう言って仕事の話を始めました。
「今日取次店に寄ったら、そこの社長さんに発行部数を増やしてみないか・・って言われて」
そのことが余程嬉しかったと見え、常子は武蔵に向かって生き生きとしゃべり続けます。
売上も今のところ右肩上がり、”商品試験”もこれからもっと注目を浴びるはず・・周囲が寄せる期待に、思わず笑いが込み上げる常子。
「まあ、花山さんに相談してみないと分からないんですが、私は良いお話だと思ってるんです」
早口に捲し立てる常子ですが、若干苦笑いを浮かべる武蔵を見て、お喋りが過ぎたと思わず反省。
その後、改めて子供たちにシュークリームを勧める常子を、武蔵は複雑な表情で見つめていました。
翌日、本屋に立ち寄った武蔵は青葉の為に絵本を探しています。
すると、二人の女性が”あなたの暮し”を見ながら、”商品試験”の話題で盛り上がり始めました。
「今回は電気釜でしょ?私もトースター買う時に参考にしたんだけど、もう大正解だったわよ!」
本当に役に立つ・・雑誌を絶賛する女性たちを見て、常子の言葉を思い返す武蔵。
―――女の人の役に立つ雑誌を作りたかったんです・・・はい、私の夢です!
嬉しそうな笑顔を見せる常子の事を思い出し、武蔵は・・・
二年も前に出していた異動願いがこのタイミングで受理され、しかも二週間後には異動しなければならない・・という難しい状況に置かれた武蔵。
真っ先に頭に浮かんだのは、言うまでもなく常子の事でしょうが、以前のように一緒について来て欲しい・・と簡単には言えません。
常子が自分の夢を見つけた事を知ってしまった武蔵としては、苦悩は深いはずです。
このままでは常子に対し、自分を選ぶのか、それとも夢を選ぶのか二者択一をせまることになり、十五年前の苦い思い出が蘇ってきたのではないでしょうか?
常子にとって今は会社と社員たちが家族の様なもの・・ということは、武蔵が恋をした常子ならば・・・・
果たして常子と武蔵は再び別れてしまうことになるのでしょうか?
一方、金銭面でだらしない部分が見える松永を心配する水田ですが、今後の波乱要因になりそうで不安を感じさせます。
ずい分浪費癖があるようで、次々と新しい家電製品を購入し、懐具合が厳しく疲れも溜まっている様子。
常子の方針で、利益を社員に還元することを明確にしているあなたの暮し出版。
松永も十分に給料をもらっているはずですが・・ひょっとして、どこかに借金があるなんてことも?
大樹の告白
「丘を登れば青い空、森も林も小さく見える・・蝶々も一緒についてきた・・おしまい」武蔵が買ってきた絵本を読んであげると、青葉は大満足の様子。
「今度は僕が読んであげる」と言う大樹に青葉の世話を任せ、武蔵は洗濯物を畳んでいる家政婦の与那嶺なみの元へ。
「・・・後は僕がやりますから、もう上がって結構ですよ」武蔵に促されると、「じゃあ、これだけ畳んじゃいますね」と素直に応じます。
ですが、なみが最後に畳もうとしたズボンに、武蔵の目が留まりました。
「大樹・・長ズボンはいて行ってるんですか?」疑問に感じる武蔵。
暑い季節になり、毎朝半ズボンを用意しているはずですが、なみによれば学校へは長ズボンで行っているとのこと。
やや困惑した眼差しで、青葉に絵本を読んで聞かせる大樹を見る武蔵は・・・
その夜、青葉を寝かしつけた後、武蔵はズボンの件を改めて確かめてみることに。
「大樹・・最近学校に長ズボンはいていっているのか?」何気なく尋ねた武蔵ですが、大樹はうな垂れ「・・・うん」と弱々しい答え。
「別にお父さん怒ってる訳じゃないんだよ・・ただ・・どうしてかなって・・・」大樹の様子に若干焦る武蔵。
しばらく迷っていた大樹でしたが、重い口を開き学校での出来事を話し始めました。
「あのね・・隣の席の悦子ちゃんがね・・この火傷の跡見て・・気持ち悪いって言ったんだ・・一回だけじゃないんだ・・・」
苦しい胸の内を明かした大樹を前に、武蔵もかなりのショックを受けたようです。
「だから・・見えないように長ズボンをはいていたのか・・・」黙って頷く大樹を見て、気付いてやれなかったことを悔やむ武蔵。
その翌日・・・
「ちょっと、森田屋さんに行って来ます」常子が君子と美子に声を掛けました。
日曜日まで仕事があるのかと思えば、武蔵から食事に誘われたとのこと。
新しい口紅をつけて上機嫌な常子を見て、「とってもお似合いよ!」美子も背中を押します。
ちょっと照れながら、二人に見送られて嬉しそうに出掛ける常子。
見送る君子と美子も、常子と武蔵の交際が順調そうでひと安心・・といった様子。
「御馳走様でした」武蔵と常子、そして青葉と大樹の四人は森田屋での食事を終え、とっても満足そう。
「おお!残さずキレイに食べたな・・・」奥から出てきた宗吉も、いたって上機嫌です。
「ここの料理は、いつも残さず食べるんです」武蔵も嬉しそうに答えます。
「青葉ちゃんなんて、私の分まで食べたんだよね?」常子がそう言うと、「うん、だって美味しいんだもん!」元気に答える青葉。
「おいおい・・嬉しいこと言ってくれるじゃねえか!」宗吉は益々上機嫌に。
ですが、ふと思い出したように、常子に留守番を頼みます。
ほうれん草を切らしてしまい、裏の八百屋まで買い出しに行くとのこと。
「戻ってきたら、デザート・・サービスするからよ」そう言い残し、店を常子に任せて出て行ってしまいました。
「星野さん・・デザート食べ終わったら、裏の公園まで遊びに行ってみませんか?」武蔵を誘う常子でしたが・・・
「常子さん・・今日は・・お話があってお呼びしたんです・・・」途中電話のベルが鳴る中、用件を切り出す武蔵。
大樹から学校での出来事を打ち明けられ、ショックを受けた武蔵は何を思ったのでしょうか?
息子の悩みに気付いてやれなかったことを悔やんでいましたが、いつも明るい大樹の様子からは、いじめられている事を想像するのは難しかったかもしれません。
自分が買った粗悪品の電気釜のせいで、一生残る傷を負ってしまった大樹に武蔵は大きな負い目を感じていたはず。
さらに今回、学校での出来事を聞かされ、益々その気持ちが大きくなったのではないでしょうか?
日曜日に常子を食事に誘った武蔵は、何か重要な話があるようですが・・大樹の事を第一に考え、既に決断を下したのかもしれません。
だとすると、やはり名古屋への転勤を素直に受け入れるということになるのでしょうか。
そのために常子と別れる決断をしなければならないのだとしたら、何とも理不尽な気がしますが・・・
とと姉ちゃん23週135話の感想まとめ
子供たちのことを考え、少しでも一緒に過ごす時間を増やしたいとの思いから、異動願いを出していた武蔵でしたが、何の因果かこのタイミングで内示が・・・
ようやく常子が自分の気持ちを受け入れ、武蔵にとってはまさにこれから・・というところでしたが、このままでは十五年前の再現になりかねません。
大樹が学校でいじめられていると知った武蔵としては、異動のチャンスをふいにする訳にもいかず、かと言って自分の夢を見つけた常子の気持ちも考えると板挟みになりそう。
一方、常子の周囲では、”あなたの暮し”の弱点を探そうと国実がしつこく嗅ぎ回り、社員の松永の様子も何だか気になるところですが・・・
卑劣な妨害を乗り越え予定通り最新号の発売に漕ぎ着け、何とかひと山越えた常子ですが・・まだまだ波乱の種は尽きそうにありません。
以上、とと姉ちゃん23週135話のあらすじネタバレと感想でした!