とと姉ちゃん 3週15話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」3週15話のあらすじネタバレと感想です。
まずは3週14話の振り返りを少し。
浜松を後にし、いよいよ東京・深川へとやって来た常子たち。
木場の男たちが余所者の自分たちに向ける、冷ややかな眼差しに若干気後れしつつ、青柳商店に到着します。
店先で常子たちに声を掛けてきたのは、君子のことをよく知る番頭の隈井栄太郎でした。
涙もろい隈井の出迎えを受け、幾分緊張も和らぐ常子たちでしたが、「青柳家そのもの」と隈井が語る祖母・滝子との初対面が待っていました。
とと姉ちゃん 3週15話のあらすじネタバレ
優しく語りかける祖母・滝子
およそ十八年の絶縁を経て母・滝子を頼ることを決めた君子。
正面に腰を下ろした滝子に深々と頭を下げる君子と三姉妹ですが、常子はそっと顔をあげ、祖母の表情を不安そうに見つめます。
「御上げなさい」穏やかな声で四人に告げ、神妙な面持ちで畏まっている常子たちをゆっくりと見まわす滝子。
目を伏せている君子に対し、「よく来たね」優しく語りかけると、浜松より東京は暑いかい?と続けます。
緊張し、うまく答えられない常子に対し、美子は屈託なく「どっこいどっこいです」そう言って、滝子を笑わせます。
「こんなに大きくなったのかい・・・」感慨にふける滝子に対し、突然の相談にも関わらず受け入れてくれたことに、改めて深々と頭を下げる君子。
滝子は君子の謝罪を遮り、「お帰り、君子・・・」昔のことは水に流し、受け入れる姿勢を示します。
「・・・ただ今、帰りました」優しいまなざしでかかを見つめる常子たち、そして感涙に咽ぶ隈井。
「こうなることが分かっていたから、お前たちが来ることを伏せていたんだ」涙もろい隈井に、滝子はやや呆れ顔。
優しい笑顔で長旅の疲れを気遣う滝子でしたが、君子の表情はいまだスッキリしません。
そんな母の様子に気付かないのか、常子は祖母の穏やかな表情にホッと一安心するのでした。
厳しい表情で部屋に入ってきた滝子でしたが、君子や常子たちに掛けた言葉は四人を気遣う優しさに溢れていました。
とりあえずは一安心といったところですね。
隈井に君子たちのことを伏せていたのも、涙もろい隈井が仕事が手につかなくなることを気遣ってのことでした。
事前に予想していたイメージとは違って、周囲にしっかり気配りの出来る人物のようです。
物怖じしない美子の言葉で場の雰囲気も和みますが、一人君子だけが不安を隠せないでいます。
一応の和解にも、まだ母のことをどこかで信用できないでいる君子。
或いは今後の伏線なのでしょうか。
隈井が語る滝子の変化
君子たちの歓迎の宴でしょうか、木場の木遣りを披露する男たち。
常子たちが神妙に木遣りを聞いている隣で、滝子にお酌をする君子ですが、その表情からは依然として不安が感じられます。
「いかがですか、久しぶりの木場の景色は」一人夕涼みをする君子に話しかける隈井。
大正十二年、震災によって全てが灰燼に帰した深川。
隈井は、建物の崩壊と火災によって壊滅的な被害を受けた様子を語って聞かせます。
「随分変わりましたね・・・」母との仲違いで家を出て、大変な時に役に立てなかったことを謝る君子。
隈井はそんな君子の悔やむ様子を見て、竹蔵が若くして結核に倒れたことに触れ、苦労したのは御嬢さんも同じでしょうに、と気遣います。
「母にはまだ不安だったんです」滝子の本心を計り兼ねている君子。
以前のように、自分の言いなりにさせようとするのではないかと。
箸の持ち方から、頭の下げ方、全てを思い通りに行動させようとしていた滝子。
しかし、君子が家を出たころから変わり始めた、と隈井は言います。
物言いはきついままでも、「お前はどう思うんだい」と自分の考えを押し付けないよう、相手を気遣う姿勢も見せるようになったと。
君子との仲違いによって、いろいろと思うところがあったようです。
「離れていた月日を取り戻す様に、ゆっくり仲直りなすって下さいよ」そんな隈井の言葉にようやく君子も安心したようです。
夫を亡くした後、女手一つで老舗の製材問屋を切り盛りするのきっぷのいい女将・滝子。
一見するとどこまでも自分の信念を曲げない強い女性に見えますが、その内心では娘との絶縁に苦悩もあったようです。
相手の考えにも耳を傾けるようになったという滝子の変化を聞き、当初抱いていた警戒心を解きつつある君子。
隈井への信頼感も背景にはあるのでしょうか。
逆に、廊下の陰で君子と隈井の会話を聞いていた常子は、祖母に対して若干の警戒感を持ったのかもしれません。
若旦那・清、現る
常子に呼ばれて君子が部屋に戻ると、ノートに家系図を書いて美子たちが青柳家の人間関係を整理していました。
話しは滝子が養子に迎えた清のことにも及びますが、「かかのお父様はどんな人だったんですか?」常子の関心は清には無いようです。
「それは優しい人だったわ・・・一度も怒られたことないかも」もっともその分母が厳しかった、そう話す君子に「かかが叱られたの?」と美子はかかに小さい時があったことが想像できません。
「可愛かったんだから!」美子みたいに小さいころがあったのよ、と話す君子を見て可笑しそうに笑う三姉妹。
―――母が育った家があるということ、母には母のこれまでの人生があったこと、そういった当たり前のことに気付き、常子は嬉しくなりました。
翌日、目を覚ました常子は活気あふれる深川の様子を見て圧倒され、思わず家を飛び出します。
これまでとは違う環境と場所で暮らしていくことを実感した常子。
店の前では滝子と隈井が木場の男たちを指図して、仕事を進めています。
身震いし駆けだした常子は、橋の上から木場の様子を見回しながら、改めて竹蔵との約束を守る決意を固めるのでした。
「なんか用かい?」常子が店に戻り、中へ入ろうとしたところ、声を掛けてくる男が。
驚き振り返る常子、「あなたこそ、どちら様ですか?」そう訪ねた直後、目の前にいるのが養子の清だと気付きました。
「長女の常子です」相手が君子の娘と気付いた清に、常子が頭を下げ挨拶します。
すると、清が常子をじっと見つめ、グッと顔を近づけてきました。
「・・・何か?」困惑する常子。
「いや・・・思ってた以上に綺麗だったから」ニッと笑った清に、胸の高鳴りを覚えた常子でした。
浜松には居なかったタイプの男性の登場に、動揺する常子の表情が新鮮でしたね。
「胸の高鳴り」が淡い恋心を意味するのか、それとも別の感情か。
冷静に考えれば叔父さんですから、思いもかけない言葉を掛けられ、気持ちが掻き乱されたとしても、それ以上のことはないと思いますが。
それにしても最後のナレーションが引っ掛かりますね。
3週15話の感想まとめ
意外なほどすんなりと和解が成立した滝子と君子。
ただ、二人はこの後考え方の違いから、再び衝突することになります。
せっかく十八年の時を経て和解したにも関わらず、母と娘を対立させることとは一体何なのでしょうか。
恐らくは常子たちに関する問題なのでしょうが、清を巻き込んでまさかの展開はあるのか・・・?
以上、とと姉ちゃん3週15話のあらすじネタバレと感想でした!