とと姉ちゃん 4週23話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」4週23話のあらすじネタバレと感想です。
まずは4週22話の振り返りを少し。
無事、東京の女学校の編入試験に合格した常子と鞠子。
新しい学校で友達が出来るか不安な鞠子とは対照的に、気楽に構えていた常子でしたが、クラスメートの反応は冷ややかなものでした。
皆と違う制服が原因なのですが、経済的に苦しい小橋家の苦境を考えると、君子に新しい制服を買ってほしいとは言えない常子。
他のクラスメートと一線を画す中田綾の存在も気になる常子でしたが、一体どうすればクラスメートに受け入れてもらえるのか、考え事をしながら歩いていると、道に立っている男とぶつかってしまいました。
その男は先日、お寺の境内で見かけたおかしな男でした。
とと姉ちゃん 4週23話のあらすじネタバレ
常子が男と密会!?益々深まる孤立
「そんな・・・こんなことあるはずが・・・」常子の顔をまじまじと見つめる星野武蔵。
一体何なのか?常子が戸惑っていると、「どこかでお会いしましたか?」出し抜けに尋ねてきた星野に、苦笑いしながら頷く常子。
「ですよねえ!でも・・・」思い出せなんですよ、一度会った人は絶対に忘れない自信があったのに、と続ける星野に常子は呆れてしまいました。
「悔しい!全然思い出せないなんて・・・生まれて初めてだ!」本気で悔しがる星野に、些か自分が惨めになったのか「ごめんなさいね・・印象の薄い女で」若干の皮肉を込めて謝ってみます。
「悪くもないのに謝らないでください!」慌ててフォローする星野。
ひまわりの生態を引き合いに、君は悪くないんだから堂々としていればいい、そう星野は懸命に訴えます。
ひまわりは成長途中のものは常に太陽の方を向いていますが、花を付けた後は堂々と東を向いて動かなくなる、そんな話を滔々と常子に語りますが、「・・・あれ?僕は何を・・」途中で何を言っているのか分からなくなってしまいます。
そんな星野の様子が可笑しくなり、つい吹き出してしまう常子でしたが、今度は逆に星野が困惑する番です。
その様子を電柱の陰からこっそり見つめる女学生の姿に、常子は気付きませんでした。
翌日、常子は星野の言葉に勇気をもらい、堂々と振る舞おうと笑顔でクラスに入っていきますが、前日のことを陰から盗み見ていた生徒が、あらぬ噂を吹聴して回っていました。
常子をチラチラ見ながら、「汚らわしいー」と連呼するクラスメートたち。
さらに試験中、うっかり消しゴムを落としてしまった常子が拾おうと屈んだ隙に、気付かれぬように丸めた紙を机の上に放り投げる者が。
常子が紙に気付き、広げてみるとそこには試験の答えが書かれていました。
「どういうことですか?」常子が堂々とカンニングしていると思い込んむ先生。
あまりのことに「何方ですか?私の机にこれを投げたのは?」声を荒げる常子に、紙を投げた当人たちは逆に常子が誰かに罪をなすりつけようとしていると、言い掛かりをつけてきました。
そこへ、中田綾が真っ直ぐ手を挙げ、先生に発言を求めます。
「くだらない言い合いで、試験が中断されるのは時間の無駄だと思います」不正をしていないのなら、再試験で証明すればよい。
綾の提案を先生も了承し、後日再試験が行われることになりました。
放課後、クラスでは綾が一人で残って本を読んでいます。
「中田さん!」綾にお礼を言おうとする常子でしたが、「別にそんなんじゃありませんから・・・」綾は荷物をまとめ、さっさと帰ろうとします。
「せめて言わせて・・今日は庇ってくれてありがとう」そう言って深々と頭を下げる常子。
「勘違いしないでください!」こんなことしてる時間があったら勉強なさったら?と、綾はまるで取り付く島がありません。
―――常子はこんな綾をやはり苦手だと思うのでした
果たして綾には常子を庇うつもりがあったのでしょうか。
常子が机の上に投げられた紙を広げる瞬間は確実に見ていましたが、後ろの席の生徒が紙を投げる瞬間を見ていたかは判然としません。
もっとも、前後の事情を考えれば分かりそうなものですが、この時点での綾は常子のこともよく知らない訳で、疑いを持ったとしても不思議はありません。
庇ってくれてありがとう、とお礼を述べた常子に「勘違いしないでください!」と返した綾ですが、彼女にしてみれば常子も、常子を苛めるクラスメートも同列の存在なのかもしれません。
鉄郎は何しに森田屋へ?
「どうしたもんじゃろのう・・・」常子が重い足取りで森田屋まで帰ってくると、君子が一人でリヤカーを磨いているのが目に入りました。
「どんなことでも一生懸命やって、だんだんと認められればいいんですから」弁当の作業はテンポが速くてついていけない君子は、せめてこんな事でも役に立とうと懸命です。
学校のことで落ち込んでいた常子でしたが、前向きな君子の姿を見てようやくやる気を取戻し、再試験に向けて気持ちを切り替えるのでした。
その頃、人の気配のない森田屋の二階を見上げる滝子。
「気になりますか・・・」こんな近くにいるんですから、いやでも目に入りますね、滝子の反応を窺うように隈井が訪ねます。
「・・・鬱陶しくて仕様がないよ」強がって見せる滝子に、「そうですかい?だったら『あんなこと』しやしないと思いますがねえ」意味ありげに続ける隈井。
「・・・『あんなこと』??」隈井に心の内を見透かされないよう惚ける滝子でしたが、その時、表から女中の叫び声が響いてきます。
「誰かー!」その声に隈井と滝子が駆けつけると、背の高い見知らぬ男を女中が押し戻そうと店の入り口でもみ合っているところでした。
隈井に警察を呼ぶよう命じると、滝子が男の腕をねじり上げます。
「泥棒じゃないの!俺は!」何とか話を聞いてもらおうとする男ですが、尚も滝子はきつく男の腕をねじり上げるのでした。
その頃常子は、鞠子に付き合ってもらって歴史の試験に向けて勉強中です。
語呂合わせで年号を覚えようとしますが、細かな部分が気になって覚えた年号が混同してしまう常子。
呆れた鞠子が立ち去ろうとすると、裏口の戸がガラッと開いて鉄郎が飛び込んできます。
「叔父さん!?」突然のことに驚く二人。
青柳商店に訪ねてきたのは鉄郎でした。
隈井に羽交い絞めにされ、滝子から塩を投げつけられ、追い返されてきたのです。
常子たちが心配で様子を見に来たと主張する鉄郎ですが、常子も鞠子もその言葉を額面通りに受け取るほど子供でもありません。
隈井から大体の事情は聞いているようですが、「・・で、儲かってんのか?この弁当屋」遠慮なくズケズケと聞いてくる鉄郎。
どうやら「融資」と称してお金をたかりに来たようです。
一体今度は何をするつもりなのか?常子の問いに「事業をちょっとな・・」と、相変わらずの返事です。
「うわ・・・」全く進歩の無い鉄郎に、ドン引きする二人。
鉄郎はそんな二人に構わず、失敗しないよう先人の教えを受けようと思ってと、これから丸の内の有名な実業家の元へ話を聞きに行くと告げます。
「その道で一番になるには、一番の人間に教えてもらうのが一番なんだ!」会ってもらえる保証はないものの、鉄郎は意気込んで出て行きました。
呆れる鞠子でしたが、常子は今聞いた鉄郎の言葉を頭の中で反芻しているようです。
久しぶりに姿を見せた叔父・鉄郎は、相変わらず進歩がないようですが、最後に一言それらしい”金言”を残し立ち去ります。
実行を伴わない鉄郎の”金言”だけに、鞠子は軽く受け流していますが、以外にも常子の胸には響いているようです。
これまでに数々のインチキ商売に手を出し、失敗ばかりですが、場数だけは相当踏んでいるであろう鉄郎。
パクッた”金言”を披露するだけの長谷川に対し、中身が伴わないながらもオリジナルの”金言”を持っていることが強み、と言えるのでしょうか。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、と言いますが、これから先も鉄郎の”金言”が常子に影響することはあるのでしょうか。
虎穴に要らずんば虎児を得ず?
「実は・・お願いがあってきました」いきなり綾の家を訪ねた常子は、「・・勉強を教えてもらえませんか!」綾を真っ直ぐ見据え、訴えます。
「どうしても一番の人に教えてもらいたいんです!この通り!お願いします」困惑する綾を前に、床にひれ伏し頼み込む常子。
ですが、「お断りします」にべもなく断られてしまいます。
わざわざ時間を割いて常子に勉強を教えたとして、自分に何のいいことがあるのか?綾にそう言われ、「・・特には」常子にはそうとしか言えません。
「さようなら」爽やかな笑顔で告げ、立ち去ろうとする綾に慌ててすがりつく常子。
「お願いします!お願いします!お願いします!」綾の腕を取り懇願する常子でしたが、「いい加減にしてください」ぴしゃりと断る綾。
それでもなお、諦めない常子に友達だからとか調子のいいことを言うんですか?と、振り切ろうとする綾でしたが、「ああ・・いや、友達とは言えないけど・・むしろ取っ付き難い人だなとは思っています」常子の思わぬ本音を聞くことに。
ムッとしたのか、それとも唖然としたのか、黙って聞いている綾の表情は読めません。
「中田さんに教えてもらわないと一番になれないし、皆にずるしたって思われたくないから」泣きそうになって懇願する常子。
「それだけ?」常子の取り留めのない話しが終わり、尋ねる綾に「・・うん」疲れたのか常子は小さく頷きます。
「一番になるってことは、小橋さん・・私に勝つつもりなの?」綾の冷静な指摘に、一瞬考え込み「あっごめんなさい、そういうことか!?」常子は若干パニックになってしまいます。
思わず笑ってしまう綾でしたが、「・・じゃあ」そのまま立ち去ろうとします。
何とか押しとどめようとする常子に「さっきから気に障ることしか言ってないわよ」と、笑顔で爽やかに答える綾。
「試験が終わったら中田さんには話しかけないから、お願いします」再び頭を下げる常子。
すると、「いいわ」あまりにしつこく纏わりつく常子を諦めさせるには、他に方法がないと思ったのか、綾はついに常子に勉強を教えることを引き受けるのでした。
なかなか手ごわい綾でしたが、常子の執念ともいえる拝み倒しの前についに、その願いを聞き届けました。
それにしてもなかなか本心の読めない綾ですが、これで多少は常子に心を開いたと見ていいのでしょうか。
常に爽やかな笑顔で言いにくいこともズケズケ言ってしまう、そんな性格の綾はクラスでも孤立しているようです。
そして、そんなこと一切気にしていなさそうな綾は、本当にこれ以上常子に関わりたくないのかもしれません。
普通だったらそこで承知するでしょう、というタイミングでも繰り返し断り続けた綾を見て、この先も常子は相当苦労することになるんだろうと思いました。
4週23話の感想まとめ
君は悪くないんだから堂々としていればいい、そう言ってくれた星野の言葉に少し元気を取り戻した常子でしたが、その様子を見ていたクラスメートが悪い噂を言い触らし、益々孤立を深めることになってしまいました。
試験でカンニングをしたと濡れ衣を着せられ、窮地に陥りますが、綾の提案で再試験を行うことになり、とりあえず汚名返上の機会が与えられます。
形の上では常子を庇ったことになる綾ですが、その本心は一体どこにあるのでしょうか。
常子は綾を必死で拝み倒し、勉強を教えてもらうことになりましたが、二人の関係はこれで進展するのでしょうか?
以上、とと姉ちゃん4週23話のあらすじネタバレと感想でした!