とと姉ちゃん 22週128話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 128話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」22週128話のあらすじネタバレと感想です。

まずは22週127話の振り返りを少し。

”商品試験”が本格化するにつれ、社員だけで全てを行うことが難しくなり、康恵の協力を得て一般の主婦をテスターとして雇うことになりました。

主婦たちの声により具体的な試験項目が固まり、それを受けて社員たちが正確な結果を導き出すため、繰り返し何度も試験を行います。

そんな中、再婚して連れ子と暮らす康恵の話を聞いた常子は、青葉と大樹の事を思い出したのか、複雑な表情を覗かせる場面も。

ある日、料理記事の確認のためキッチン森田屋に向かった常子は、食事に来ていた武蔵と子供たちと再会、気まずい空気が漂うのでした。

一方、久しぶりに仕事が早く終わり帰宅した武蔵の元に、突然義父の弓岡柳生が尋ねてきたのですが・・・

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とと姉ちゃん 22週128話のあらすじネタバレ

「そろそろ考えてもいいんじゃないか?」

「お義父さん・・・」突然の義父・弓岡柳生の訪問に驚く武蔵。

しかし、戸惑っているのは武蔵だけではなく、久しぶりに会う祖父に対して青葉は、まるで見知らぬ人を見るかのよう。

お土産のおもちゃを渡そうとする弓岡ですが、青葉は武蔵の後ろに隠れ恥ずかしそうにするばかり。

どうにか挨拶させようとする武蔵ですが、「いいんだ・・三年ぶりだ・・憶えておらんだろう」弓岡は鷹揚な態度を見せます。

「大きくなったな・・・」お土産のおもちゃで遊ぶ子供たちを見て、感慨深げな弓岡。

「ええ・・大樹なんて、去年の服が殆ど入りませんから」武蔵も目を細めて、子供たちの様子を報告します。

「武蔵君も、一杯・・付き合わないか?」弓岡に誘われると、武蔵も「・・・一杯だけ」と素直に応じることに。

弓岡は、最初に出てきた家政婦の与那嶺なみの事を、一瞬誤解したようです。

「てっきりそういうお相手なのかと・・」何の話かピンとこない武蔵に、さらに続けて言いました。

「再婚だよ・・そろそろ考えてもいいんじゃないか?・・加奈子もそう願っていたよ・・・」娘の思いを代弁する弓岡。

あんな不器用な人が仕事も家事もなんて出来っこない・・そんな心配をしていたといいます。

そして弓岡には、子供たちの為にも母親が居た方がいい、との思いも。

「もし、数年たってもあの人が一人だったら、再婚するよう勧めて欲しい・・・」それが亡き妻の遺言と知り、複雑な表情を見せる武蔵。

「ちゃんと君に伝えたからな・・・」弓岡は肩の荷が下りたというように呟くと、武蔵に酒を勧めます。

武蔵は無言のまま、義父の注いだ酒をグイッと一息に飲み干すのでした。

亡き妻が自分の再婚を願っていたと聞き、武蔵は何を思ったのか分かりませんが、そう簡単に気持ちの整理がつくものでもない気がします。

いくら青葉と大樹が常子に懐いているからといって、義父の言葉に従ってすぐに・・とはいきません。

青葉や大樹と共に亡くなった妻を弔い、不器用ながら男手ひとつで子育てに奮闘してきたという、これまで守ってきた生活。

簡単に再婚に踏み切ることで、それらの意味が薄れてしまうという危惧があるのかもしれません。

一方、武蔵の性格を考えたうえで、自分の父親に後を託していた加奈子の思いも、武蔵としてはむげには出来ないところ。

義父と酒を酌み交わしながら、亡き妻への思いや子供たちの将来、そして常子に対する気持ちなど、様々な思いが交錯している武蔵。

果たして、一体どんな答えを出すのか・・傍から見れば常子と上手く行って欲しいと思うところですが、武蔵は気持ちの整理をつけられるのでしょうか?

子供たちの為にも、速やかに結論を出して貰いたいところですが・・・

アイロンの試験が終了し・・・

「えー・・これでアイロンの試験・・全て終了しました!」康恵たちに感謝をこめて頭を下げる常子。

「もうほんとに、康恵さんと皆さんのおかげです!」常子は巻き起こった拍手に感激したように、繰り返し感謝の気持ちを表します。

一方康恵は、「あたしたちの頑張りを無駄にしないよう・・・」と、いい記事になるようにとの願いが。

そして常子は、アイロンの試験資料を持って花山の元へ。

帆船の模型作りに夢中な花山に資料を渡すと、「原稿・・楽しみにしています」と言い残し、編集長室を後にします。

部屋を出る常子を見送った花山は、無言で資料に目を通し、原稿を執筆する準備に取り掛かりました。

大きく息を吐いた後、本木の撮影した写真や図表など、試験の資料をじっくりと眺めています。

保湿性に関する資料、熱の回り具合を調べるために底板を押し当てた紙、使いやすさや耐久性を調べた資料、一通り頭に入れると、今度はじっと目閉じ考え込みます。

常子から”商品試験”のアイディアを聞いた時、鳥肌が立った事を思い出し、「これこそ”あなたの暮し”が存在する意義だ」と改めて思う花山。

既に暗くなった部屋の中で、花山はおもむろにペンを取り原稿を書き始めました。

―――洋服全盛の現代では、ミシンと並んであるいはそれ以上にアイロンは、私たちの生活になくてはならない物になっています・・・

真剣な表情で原稿用紙にペンを走らせる花山。

―――ほとんどの家庭で、毎日のように使う物だからこそ、安全で使いやすく長持ちするものでなくてはなりません

花山は原稿の冒頭でアイロンを取り上げる意義を強調します。

―――アイロンの試験を行うにあたって、十人の主婦に協力してもらい、二カ月、毎日五十枚のワイシャツにアイロンをかけてもらいました

その試験中、主婦たちを悩ませたのは、使っているうちに柄の部分が熱くなり、ハンカチを巻かなければ持てないという事。

そこで、アイロンのスイッチを入れてから十分、二十分、三十分毎にどれくらい熱くなっているかを測定。

二十分もすると、半分のアイロンはハンカチどころか、大きなタオルを巻かなければ持てなくなるほど、温度が高くなりました。

―――その中でもアカバネはむやみに熱くなり、三十分後には熱で柄の塗料が溶けてしまいました

想定される到達温度に対し、全く耐久度の合わない塗料で加工しているから起こることであり、完全な設計ミスと言わざるを得ない・・・

「総じて国産のアイロンは、外国製品に比べて設定温度が不正確で、コードなどの故障も多く、改善点が多く残っています」

常子は、花山が書き上げた原稿を社員や主婦たちの前で読み上げます。

いくつかのアイロンは、使っている人に危険を及ぼす可能性があると指摘し、結論に進みます。

「メーカーは安く売ることよりも、購入者にとって、安全で使いやすい事を第一に考えて欲しいと・・心より願います」

常子が原稿を読み終わると、康恵が大きく頷き他の主婦たちからも大きな拍手が巻き起こりました。

そこへ、「朝から騒がしいな」と花山が遅れてやって来ました。

「花山さん・・文句なしの原稿です・・ありがとうございます」感謝する常子でしたが、礼を言うならこちらに・・と主婦たちを見る花山。

原稿を書けたのは、「主婦の皆さんのご尽力のおかげですよ」そう言って頭を下げます。

一方、たくさんの読者を抱える”あなたの暮し”に関わり、責任ある仕事を任せて貰った事に、康恵を始め主婦たちも感謝しているのでした。

「あたしたちみたいなただの主婦にとっては、こんな気持ちを味わえるなんて思ってもなかったよ!」

心底嬉しそうにしている康恵でしたが、「”ただの主婦”ではありません」と言う常子。

主婦が暮しの中で得たアイディアや、細やかな感性があったからこそ、今回のアイロンの試験もいい結果が導き出せた・・そう考えていました。

「やっぱり・・主婦の方々の意見は・・”商品試験”にとって欠かせない物なのかもしれないですね」

常子の話を聞いていた美子は、そう感じたようです。

「だったら・・主婦の方限定で・・テスターを募集したらどうかしら?」常子の思い切った提案。

主婦にだからこそ見えるものがある・・その目を大切にしたいと考え、”主婦のテスター”を募集しようと言うのです。

「お!そりゃいいな!」花山も即座に賛成し、康恵たちも次々に立候補していくのでした。

康恵たちの協力のおかげでアイロンの試験が無事終了し、期待しつつ資料を花山に渡した常子ですが、一方で花山は相変わらず遊んでいるようにしか見えません。

しかし、完成した原稿の内容からは、静かに闘志を燃やしていた様子が察せられ、常子だけでなく康恵たちからも絶賛されます。

試験で得られた多くの写真や図表、数々のデータを眺めながら、花山はどんなことを思っていたのでしょうか?

主婦限定でテスターの募集を提案したのは美子ですが、花山も同様の構想が頭の中にあったのかもしれません。

”商品試験”こそが”あなたの暮し”の存在意義であると考える花山は、原稿を書く中で多くの試験データを見て、主婦の持つ力を感じ取ったのではないでしょうか?

より完璧な”商品試験”を追求し雑誌を続けていくためには、主婦の視線から様々な商品を見ていく事が必要と確信を持ったように見えました。

それはさて置き、これから常子たちの前に大きく立ちはだかることになる、アカバネ電器の名前がここで登場してきました。

自社の製品を安価に売ることを第一義に考える社長の赤羽根と、庶民の暮らしを守る常子たちの対決は熾烈な物となりそうな予感がします。

花山はかなり辛辣にアカバネの商品を批判していましたが、どうやら”安かろう悪かろう”を地で行く物のようで、常子たちの価値観と真逆。

”あなたの暮し”最新号で花山から容赦なくこき下ろされれば、アカバネ電器と抜き差しならぬことになりそうですが・・・

最新号の反響

昭和三十二年一月・・アイロンの”商品試験”を載せた最新号は三十万部を超える売り上げを記録。

さらに、主婦を対象にしたテスターへの募集は一万を超え、編集部は嬉しい悲鳴。

感謝の言葉が綴られた読者からの手紙を見て、水田がありがたいと思う一方、松永はそれに加えて「売れれば売れるほど給料も・・・」と頬が緩みます。

全ては、常子が利益を社員に還元しよう・・という考えに立っているからこそ。

松永は、欲しいものが余程たくさんあるらしく、最新のラジオを買ったり散財しているようです。

寿美子は若干呆れ気味ですが、そんな松永を見た扇田は、希望を感じ取ったようす。

戦後の焼野原を思えば、最新の電化製品に溢れるこの時代が希望に溢れているように思えるのでした。

調子に乗っている松永に、美子が呆れていると、ようやく常子が会社に戻ってきました。

本木に写真を仕上げるよう指示すると、他の社員たちにはそろそろ帰るよう促します。

と、その時・・編集部に一本の電話が。

「はい、あなたの暮し出版です・・はい?・・お洒落おばちゃま?」受話器を取った緑の口から、意外な言葉が漏れました。

すぐに青葉からの電話と気付いた常子が替わります。

「あ!おばちゃま・・あのね・・お兄ちゃんが・・また具合悪いって・・お父さん居ないの・・おばちゃま!早く来て!」

急を告げる青葉の声に、顔色の変わる常子。

美子も心配そうに見つめています。

常子は、外に出ないで待つよう青葉に念を押し、すぐに会社を出て武蔵の家に向かうのでした。

一方その頃、アカバネ電器製造では・・・

不愉快そうな顔をした社長の赤羽根憲宗が、薄暗い部屋の中で一人憤慨していました。

自社のアイロンをこき下ろした”あなたの暮し”を、乱暴に投げ捨てます。

その表情は怒りに打ち震え・・・

”あなたの暮し”最新号は益々好調、主婦を対象にしたテスターの募集にも一万件を超える応募が殺到し、順風満帆にも思えますが・・・

一方のアカバネ電器では、社長の赤羽根憲宗がまさに憤怒の形相で”あなたの暮し”を投げ捨て、怒り心頭といった様子。

自社の商品を辛辣な言葉で散々にこき下ろされれば、まあ当然の反応かもしれませんが、赤羽根がこれからどんな手段で反撃に出るのか、気になるところです。

いかにも悪人面・・というだけで判断するのもどうかとは思いますが、立派な社長室を見る限りかなりの利益を上げている様子。

ちとせ製作所とは違って大手メーカーのようですから、商品に問題があるのは利益優先で手抜きを行っている可能性が大。

どうもステレオタイプ通りの悪徳業者の臭いがプンプンと漂い、それだけに常子たちにどんな嫌がらせをするか、不安に感じるところです。

それはさて置き、突然会社に電話を掛けてきた青葉ですが・・本当に大樹の具合が悪くて助けを求めているのでしょうか?

断定は出来ませんが、弓岡が訪ねてきたことと関係があるのでは・・という気もします。

武蔵と弓岡が”再婚”について話しているのを聞き、はっきりと意味が分からなかったとしても、何か不安を感じたということはあると思います。

そんな状況の中で、どうしても常子に会いたくなったのではないでしょうか?

とと姉ちゃん22週128話の感想まとめ

武蔵の元を三年ぶりに訪れた義父の弓岡柳生は、「数年たってもあの人が一人だったら再婚するよう勧めて欲しい」との娘の遺言を伝えるのですが・・・

義父の言葉に複雑な表情を見せる武蔵に対し、「ちゃんと君に伝えたからな・・・」と言う弓岡自身もまた複雑な心境であることを思わせます。

一方、久しぶりに会う祖父に慣れない様子の青葉と大樹は、大人たちの様子から何かを感じ取ったのかもしれません。

突然、あなたの暮し出版に電話を掛け、常子に助けを求めて来た青葉ですが、口調がどこか落ち着いているようにも聞こえ、若干の違和感も。

一方、”あなたの暮し”最新号で名指しで批判された、アカバネ電器の社長・赤羽根憲宗は怒りに打ち震え、波乱の予感が漂いますが・・・

以上、とと姉ちゃん22週128話のあらすじネタバレと感想でした!

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