とと姉ちゃん 25週146話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 146話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」25週146話のあらすじネタバレと感想です。

まずは25週145話の振り返りを少し。

昭和三十九年、常子は家族四人で戦争を乗り越えた思い出の土地を購入し、新たに家族九人で暮らす大きな家を建てました。

一方、あなたの暮し出版では女性を多く採用し、育児が一段落した綾も正社員として入社、美子は結婚し出産をした後も編集者としての仕事を続けていました。

ある日、花山から「また何か書いてみないか?」と新たな連載を提案された常子でしたが、ありがたいと思う半面、社長業も忙しく踏ん切りがつきません。

迷いつつ色々なテーマを提案する常子でしたが、「私が望むのは、君にしか書けないものだよ!」花山からそう言われ、常子はさらに考え込んでしまいました。

そんな折、君子が突然倒れ、医者から癌に侵されている事を告げられた常子たちは・・・

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とと姉ちゃん 25週145話のあらすじネタバレ

自宅に戻った君子は・・・

一家団欒の最中、突然苦しみだした君子を心配する常子たち。

―――君子の体は、癌に侵されていました

「お医者様は・・何の心配もないと仰っていました」常子は、君子を不安にさせないよう癌の事は伏せることに。

これからきちんと治療すれば、きっと直るだろう・・前向きな言葉を掛ける常子でしたが、君子は何かを察している様子。

しかし、「そう・・だったら・・退院したいわ・・・」君子は自分の病状について尋ねることはなく、そんな要望を伝えます。

「分かりました・・お医者様に聞いておきますね」常子はそう答え、君子の気持ちを受け止めることにしたのでした。

昭和三十九年十月・・自宅で療養を続ける君子は、ラジオでオリンピックのニュースを聞きながら、”あなたの暮し”に目を通しています。

行ってきます・・行ってらっしゃい・・部屋の外から家族の声が聞こえてきました。

「行ってらっしゃい・・・」穏やかな表情を浮かべ、独り言のように呟く君子。

機嫌よく手鏡を覗き込んでいた真由美は、髪を梳かしてくれていたたまきが急に咳き込み、ちょっとびっくり。

「たまきちゃん大丈夫?」真由美が心配そうに声を掛けると、「うん、ちょっと風邪っぽくて」と笑って答えるたまき。

しかし、尚も咳が止まらず、ちょうど起きてきた君子が心配そうに近付きます。

たまきはむしろそんな君子の事を気遣いますが、たまきの額に手を当てた君子は驚いた様子。

「・・・熱があるじゃない・・鞠子ー!」たまきの世話を鞠子に託し、君子は真由美の髪を梳かしてあげます。

手鏡を覗き込みながら嬉しそうな真由美を見て、君子も自然と表情が緩んできました。

「何だか・・小さい頃の美子を思い出すわ・・・」美子も小さい頃、今の真由美とちょうど同じような髪形でした。

毎日欠かさず髪を梳かしていたことを、懐かしそうに真由美に話して聞かせます。

ちょうどそこに、たまきを寝かしつけた鞠子が戻ってきました。

只でさえ慌ただしい朝の時間帯、たまきが急に熱を出したことで、鞠子は若干まごついているようです。

「氷枕、用意しなくちゃね!」見かねた君子が声を掛け、鞠子には潤と真由美を幼稚園に送るよう促します。

君子の体調を気遣う鞠子でしたが、「心配ないわ・・今日は、調子がいいの」笑って答える君子に、後を任せることにしました。

君子はやはり、最後の時が迫っていると感じたのか、退院して自宅で過ごすことを選んだようです。

ゆっくりと穏やかな時間が流れていく中、たまきが急に熱を出しちょっと驚いた様子でしたが、まごつく鞠子をそれとなく助けて、張り合いを感じているのかもしれません。

一方で、真由美を見て幼いころの美子を思い出し、懐かしそうに話す姿からはちょっと寂しさも感じます。

最後に自分が家族のために出来ることは何なのか・・君子はそんな事を考えているのかもしれません。

孫の健康を気遣い、髪を梳かしたり昔の話を聞かせたり、娘の鞠子をそれとなく助けたり・・小さなことかもしれませんが、そういったことを大切にするのが小橋家の家風。

そう思うと、何気ない事の一つひとつが、意味のあることのように思えてきますね。

孫を気遣う君子を見て・・・

鞠子たちを見送り、たまきの為に氷枕を用意して看病にあたる君子。

「ごめんなさい・・お祖母さまもご病気なのに」申し訳なさそうなたまきですが、「今日は・・お祖母さまより、あなたの方が重病人よ」君子は優しく諭します。

そんな中、「そう言えば昔・・鞠子も・・体調を崩したことがあったわねえ」君子はふと、戦時中の記憶が蘇ってきたようです。
たまきは横になったまま、じっと話を聞いています。

「あなたは、常子に似てるところがあるけど・・やっぱり鞠子似ね」しみじみそう思う君子。

勉強を始めたら止まらないところや、決めたことをやり抜こうとするところ、ちょっと頑固なところもそっくり。

「・・・そうなんだ」話を聞いていたたまきは、可笑しそうに笑っています。

君子は不意に、たまきの頬に両手をそっと添えました。

「昔ね・・母が・・私が具合が悪い時に、こうして優しく手を当ててくれたの・・少ーし、心も体も・・楽なるような気がしない?」

優しく話しかける君子に、たまきが「うん」と小さく頷くと、君子も穏やかな表情で頷くのでした。

「あら・・風邪ひいたの・・・」会社から返ってきた美子は、たまきが風邪で寝込んでいると聞き心配そう。

一方水田は、「何で早く言わないの!・・たまき!」言うが早いか、小走りでたまきの部屋に向かいますが・・・

「今寝てますから!」鞠子が背中に声を掛けると、音を立てないよう抜き足差し足で、慎重に奥へと進んで行きます。

一応たまきの熱は下がったものの、潤と真由美の面倒を見ながらでは大変だったはず・・美子が鞠子を気遣います。

ですが、「ううん・・かかが色々手伝ってくれるから・・」鞠子がそう答えると、常子も美子もちょっと驚いた様子。

台所では君子が食事の支度を手伝っており、常子と美子は体調を気遣います。

「たまきのご飯を作りたくなっちゃったの・・これ、どうかしら?」君子は、笑いながら人参の飾り切りを常子たちに見せました。

見た目も楽しい方がいいと思って・・嬉しそうに話す君子に、大昭や子供たちは素直に感心しています。

楽しそうな君子を見ているうちに、常子は医者との話を思い出していました。

―――母の病状は・・そんなに悪いんですか?

不安に駆られ、恐る恐る医者に尋ねる常子。

―――最善は尽くしますが・・・

医者は言葉を濁し、はっきりとしたことは教えてくれません。

―――母はもう・・長くないと言う事ですか?

最悪の事態を想像し、常子は僅かに声を震わせ・・・

常子は、一瞬過った不安を振り払うように笑顔を作ると、「・・・私も手伝います」そう声を掛け、一緒に食事の準備に加わるのでした。

「たまき・・具合はどう?食べられそう?」鞠子が食事を運んでくると、たまきはゆっくりと体を起こしました。

「わあ・・綺麗・・」おかゆの上に乗せられた人参の飾り切りを見て、思わず呟くたまき。

君子のお手製と聞き、嬉しそうに口に運ぶのでした。

その頃君子は、食事の支度の邪魔にならないよう、潤と真由美の面倒を見ていました。

ようやく支度が整うと、鞠子が皆に声を掛けますが、お絵かきに夢中な潤はちょっとぐずっています。

水田に叱られ、仕方なくテーブルに向かう潤でしたが、「あれ?ゴミはちゃんと捨てるんじゃなかったっけ?」美子に注意されると・・・

「分かったよ・・・」ちょっと不満げに、さっきまで書いていた絵を捨てに戻ります。

しかし、「潤・・これ、お祖母さまに頂戴」君子にそう言われ、素直に家族を描いた絵を差し出しました。

君子がその絵を大切そうに仕舞うのを、じっと見つめる常子。

そして、皆が席に着くと、常子が声を掛け食事が始まりますが・・・

皆が一斉に食事を始めても、君子はその様子をにこやかに眺めているだけなのでした。

潤が描いた家族九人の絵・・美子から見ればただの落書き、ゴミに過ぎない物ですが、君子にとっては大切な孫の成長の証し。

大切そうに仕舞う様子を見ていると、君子はそんな風に考えているのではないか・・と思えます。

そして、食事が始まってもにこやかに皆の様子を眺め、しっかり記憶に刻んでおこうとしているかのようです。

そんな君子の様子を見ていた常子は、一体どう感じたのでしょうか?

君子はもう長くない・・ということが医者から暗に示され、不安を打ち消すように明るく振る舞う常子に対し、淡々と運命を受け入れているように見える君子。

そろそろ自分も、現実に正面から向き合わねばならない・・そんな風に思ったのかもしれません。

一方の君子は、孫たちとの何気ないふれあいの一つひとつを大切にしているようで、一人ひとりに丁寧に愛情を注いでいるように見受けられます。

そんな中で、やはり孫と娘たちの姿が重なるのか、昔を振り返る場面が目立ち、これまでの苦労を思うと感慨もひとしお。

さらに、自分が幼い時に母・滝子が守ってくれたことを思い返し、たまきに優しく話しかける姿を見ていると、深川に居た頃の事が思い出されます。

滝子との断絶と和解を繰り返した君子の人生は、常子たちにも大きな影響を与え、今日まで至っていると思うと、なんだか不思議な気がしますね。

君子の鼻歌

その夜遅く、「たまき・・大丈夫そうでしたね」様子を見舞った常子は、静かに眠るたまきを見て安心したようです。

「そうね・・良かったわ・・・」君子もホッとした様子でそう応じます。

ですが、君子を部屋まで送る常子は、何気なく鼻歌を口ずさむ君子に、かすかな不安を覚えました。

「昔から・・かかが鼻歌を歌う時は、悲しげな時が多かったので」率直に打ち明ける常子でしたが、君子にはそんな自覚は無いようです。

「・・・知らず知らずのうちに・・心配賭けてたのね・・ごめんなさい・・・」申し訳ないと思いつつ、「でもこれは違うの」やんわりと否定する君子。

「・・・嬉しい時の鼻歌」笑ってそう答えると、仏壇の前に座り込みました。

「嬉しくてね・・懐かしくなったの・・髪を梳いてあげて・・料理をして・・みんなで・・賑やかに笑い合って・・・」

嬉しそうに話す君子を、穏やかな表情で見守っていた常子でしたが、次の一言に動揺させられます。

「あと何回・・みんなで・・ご飯を食べられるのかしら・・・」君子の背中はいかにも寂しそう。

「・・・もう・・かか、何を仰ってるんですか・・そんなの数え出したらきりがありませんよ」同様を隠すように、無理に笑顔を作る常子。

「そうね・・今日はぐっすり眠れそうよ・・お休み」振り返った君子は、明るく答えました。

ですが、常子が部屋から出ると、君子は再び鼻歌を口ずさみ始め・・・

それを聞いた常子は、複雑な表情を浮かべ部屋の前から立ち去るのでした。

昭和三十九年十二月・・君子の病状は悪くなる一方で、一日の大半を床で過ごすようになっていました。

一方会社では、美子も水田も、そして常子も何だか元気がなく、綾は心配そうに様子を窺っています。

そんなある日、鞠子が洗濯ものにアイロンがけをしていると、いつもより早い時間に常子たちが帰ってきました。

慌てて鞠子が出迎えに玄関まで行くと・・「花山さん!」何と常子たちと一緒に、花山の姿が。

花山は、君子を見舞う為やって来たのでした。

妾の話が持ち上がった時、或いは森田屋で働き始めたばかりの時、暗い気持ちを払拭しようと自分でも気付かぬうちに鼻歌を歌っていた君子。

癌に侵され、医者からはもう長くない・・と暗に示された君子が鼻歌を口ずさむのを聞き、常子の脳裏には嫌でも不吉な想像が過ります。

ましてや、「あと何回・・みんなで・・ご飯を食べられるのかしら・・・」などと言われては、動揺を隠すだけで精一杯だったのではないでしょうか?

君子が予想以上に弱気になっていると知り、常子は思い悩んだ末に花山に相談したのではないかと思います。

娘たちには話せない気持ちを、花山になら打ち明けてくれるかも・・常子はそんな期待を抱いて、花山を家に招いたのかもしれません。

とと姉ちゃん25週146話の感想まとめ

「悔いの無いように、一日一日を・・大切に」という医者の勧めも手伝ってか、病院を出た君子は自宅で家族に囲まれながら療養することに。

もっとも、「・・・退院したいわ・・ここで一人は・・寂しくてね」などと君子に言われては、常子としてはそのままにしておくわけにはいきません。

一方君子は、既に最後の時が近いと悟っているのか、孫たちの世話を焼き、或いは昔の思い出を語って聞かせ、一日一日を大切に過ごしています。

そんな中、花山が君子の見舞いの為、久々に小橋家を訪ねてくるのですが・・ひょっとすると常子が頼んだのではないでしょうか?

君子が鼻歌を口ずさむのを聞き、不吉な予感を覚えた常子は、花山に君子の本音を聞きだして貰おうと考えているのかもしれません。

以上、とと姉ちゃん25週146話のあらすじネタバレと感想でした!

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