とと姉ちゃん 25週150話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 150話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」25週150話のあらすじネタバレと感想です。

まずは25週149話の振り返りを少し。

久しぶりにあなたの暮し出版を訪れ、”商品試験”で活気あふれる様子を目の当たりにし、「伯母さんの会社で働きたい」と、強く感じたたまき。

「世の中の役に立つ仕事がしたいです!」熱心に訴えるたまきを見て、常子はちょっと照れ臭そうにしていましたが、「審査は公正に行いますよ!」そう答えるのでした。

「・・・僕の娘って分かったら、落とされちゃうかも・・・」不安に陥る水田をよそに、たまきは一次選考、二次選考を無事通過。

そして最終試験の当日、他の受験者と共に緊張の面持ちのたまきは、”一風変わった”試験の洗礼を受けることに。

花山に案内され一階の試験室に入ると、やって来た料理人が用意された大量の食材を使って青椒肉絲(チンジャオロース)を作りはじめ・・・

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とと姉ちゃん 25週150話のあらすじネタバレ

最終試験の結果は?

「私・・伯母さんの会社で働きたい・・・」決意を固めたたまきは、あなたの暮し出版の入社試験を受けることに。

最終試験の課題として出されたのは、たった今見たばかりの青椒肉絲の作り方を伝える記事を書くこと。

試験開始と共に、たまきは床にしゃがみ込んで一心不乱に記事を書き始めました。

―――たまきは、”あなたの暮し”の一風変わった入社試験に挑みました

試験から二週間後・・結果の通知がなかなか届かず、たまきも家族もなんだか落ち着きません。

そんな中、たまきが部屋で読書をしていると、「郵便でーす」玄関の方から配達人の声が。

すると、「ねーちゃーん!・・来た来た来た来た・・・」弟の潤が封書を持って駆け込んできました。

ドキドキしながら封を切るたまきを、固唾をのんで見守る鞠子たち。

そして・・送り返されてきた履歴書を見ていくと・・そこには”採用”の判が。

その頃、あなたの暮し出版では・・・

「ホッとしたかい・・縁故入社などでは断じてないよ」結果を見つめる常子に、花山が声を掛けました。

「あの環境の中でも自分を持ち、率先して動いていた・・料理の記事は分かり易い言葉で書かれ、一般家庭で作ることが想定できていた・・・」

たまきの才能を花山に認められ、「ホッとしました」素直に笑顔を見せる常子なのでした。

昭和四十九年四月・・出社を前に仏壇に向かって手を合わせるたまき。

「行って来ます」君子の写真に向かってそっと囁き、「常子伯母さん・・行きましょう!」振り返って声を掛けます。

「・・・行きましょう」常子は可笑しそうに頷きました。

会社では、新入社員たちが先輩に指導を受けながら仕事に励む中、たまきがバタバタと騒がしく駆け回っています。

さすがに水田は表情を曇らせ、美子や常子もちょっと心配そう。

「炊飯器の試験中じゃなかった?」机の上の資料を漁るたまきに、寿美子が声を掛けました。

「・・・三年前の試験からどのくらい安全性が高まったのか、比較した方がいいと思って、資料を作ったのですが・・・」

たまきは今にも泣きだしそうな顔で、その資料を探し回っています。

「無くしたら大変・・って保管棚にしまってなかった?」寿美子が確認すると・・・

「ああ!そうでした・・ありがとうございます!」たまきは大急ぎで戻って行くのでした。

一方・・「馬鹿者!何だこの原稿は!・・取材をしていないだろう!二年目でもまだ学生気分が抜けきらんか!」

後輩に良いところを見せようとした若手社員を、容赦なく怒鳴り散らす花山。

「新入社員の手本とならんでどうする!やり直し!」そう言うと、席を立って出て行ってしまいました。

縮み上がる先輩を見た二人の新入社員は、自分の書いた文章を書き直しに戻るのでした。

「早速花山さんに圧倒されたようね」可笑しそうに笑う美子。

「ねえ・・あ、私も見て頂かないと・・学生気分が抜けてるといいけど」常子が笑いながら応じますが・・・

「何年前の話よ・・・」さすがに美子も呆れかえってしまうのでした。

たまきが無事に試験に合格し、常子はホッとひと安心の様子ですが、一方の水田は焦って資料を漁るたまきの姿に表情を曇らせ、複雑な気分のようです。

昔ほどではないにしろ、やはり花山の事が怖いのか、いつたまきが怒鳴られるか・・そう思って気が気ではないのかもしれません。

そんな周囲の心配をよそに、たまきは張り切って仕事に取り組んでいるようです。

ただ、自分で比較資料を作ったり、やる気は十分感じられるものの、まだまだ空回りしている状態と見えます。

「世の中の役に立つ仕事がしたいです!」と鼻息は荒いものの、まだ実力が追い付いていないという事でしょうか。

しかしながら、花山からも高い評価を得ただけに、常子がたまきを見守る視線には余裕が感じられます。

口には出さないながらも、伯母として誇らしい気分なのかもしれません。

「小っちゃくなった常子みたい」と言われていたたまきが、成長して自分と同じ職場で働くことになろうとは、常子も夢にも思っていなかったはず。

それだけに、感慨ひとしお・・といった気持ちが込み上げて来ているのではないでしょうか?

退職を申し出る寿美子

常子が編集長室を訪ねると、花山はベッドで休んでいるところでした。

慌てて出直そうする常子でしたが、「ああ・・いいんだ、いいんだ・・机の上に置いといてくれ」花山に促され、原稿を持って部屋に入ります。

「ダメだなあ・・ちょっと怒鳴ったぐらいで疲れるようじゃ・・・」ちょっと自嘲気味の花山。

一方、「いえ・・少しでも異変を感じたら、すぐにここでお休みになって下さい」常子は花山の体を気遣います。

「ここでねえ・・鬼社長は家に帰してくれんからなあ・・・」皮肉で答える花山ですが、倒れた次の日から働こうとしたのは花山自身。

「・・・だからここにベッドを置いたんじゃありませんか・・心筋梗塞が、いつまた起こるか・・・」

心配で堪らない常子ですが、倒れてから既に五年が経過し、花山はそれなりに自信もある様子。

「・・・それに最近は、体に障らないよう、感情を抑えるようにしている」と言う花山ですが・・・

「あれ?・・・さっき怒鳴ってらしたような・・・」常子に突っ込まれると、可笑しくなって思わず笑ってしまいます。

しかし、「今年は・・そんな場面は少なくて済みそうだよ」花山はそう感じていました。

今年の新入社員、特に女性の優秀さに感心しているらしく、常子も同じことを感じているようです。

常子と出会うまで男としか仕事をしてこなかった花山ですが、いざ女性と同じ職場で働くようになり、柔軟な考えや粘り強さに驚かされると言います。

「そんな女性を家庭に閉じ込めておいては勿体ない・・もっと女性が活躍できる世の中になるべきだよ・・・」花山の言葉に、ゆっくりと頷く常子なのでした。

花山の部屋から戻った常子が改めて編集部の中を見回すと、そこには生き生きと働く多くの女性社員の姿が。

その風景を見ているうちに、かつて武蔵に語ったことを思い出す常子。

―――女の人の役に立つ雑誌を作りたかったんです・・暮らしを守っている女の人を、少しでも手助け出来れば、と・・・

満足気な表情を浮かべ、自分の席に戻る常子でしたが、なぜか寿美子がその様子を複雑な表情でじっと見ています。

寿美子は意を決したように席を立つと、常子の元へとゆっくりと近付いてきました。

「あの・・常子さん・・実は・・会社を・・辞めさせて頂きたいんです」切実な表情で訴える寿美子。

一方、あまりに唐突な申し出に、常子は困惑を隠せません。

常子は寿美子を別室に連れて行き、話を聞くことに。

「以前から・・考えてはいたんですが・・やはり、家庭との両立が難しくて・・・」ポツリポツリと話す寿美子を、常子が戸惑いの表情を浮かべながら聞いています。

あなたの暮し出版には、子育てをしながら働く女性も何人か在籍し、他に比べて働きやすい環境であることは間違いありません。

「でも・・私が遅く出社したり、早く上がることで・・皆さんに・・しわ寄せが行くのを感じます」

ずっと肩身の狭い思いをしていた寿美子は、新入社員も入ったことから、「どこか・・いい時期に・・私は・・・」”辞めたい”と考えたのでした。

「どうしても・・続けて頂けないかしら・・・」常子は諦めきれない様子。

しかし、「すみません・・皆さんに・・ご迷惑を掛けたくないので・・・」寿美子は既に決意を固めていました。

「迎えがあるので・・今日もお先に失礼します・・すみません」申し訳なさそうに頭を下げると、くるりと後ろを向きそのまま部屋を出て行ってしまうのでした。

残された常子は、その様子を呆然と見つめていました。

突然の申し出に驚きを隠せない常子は、何とか引き留めようとするものの、寿美子の決心は固いようです。

思い起こせば、寿美子が粗悪品のミシンのせいで失明しかけた事が、”商品試験”が生まれるきっかけになっていました。

そんな経緯や、寿美子が”あなたの暮し”の仕事に誇りを持って取り組んできた事を知るだけに、常子としてはショックが大きいのではないでしょうか?

折しも、「もっと女性が活躍できる世の中になるべきだよ」と花山と話し合い、会社で生き生きと働く女性社員たちの姿に、自信を深めていた常子。

寿美子がここまで追い詰められていたことに、どうして今まで気付けなかったのか・・などと自問自答しているかもしれません。

一方、寿美子は他に比べて働きやすい環境に感謝する半面、ずっと肩身の狭い思いをしていた様子。

男性社員も率先して寿美子を助けてくれるものの、それは”当たり前”ではなく、周囲に”負担”を掛けている・・と感じていたようです。

しかし、寿美子が気にするほど周りが迷惑に感じているかは定かでなく、一人で抱え込んで思いつめてしまったのでは、という気がします。

仕事と家庭との両立に悩む寿美子を、常子はこのまま辞めさせてしまうのでしょうか?

仕事と家庭の両立のため・・・

「どうしたもんじゃろのう・・・」手帳に書いたメモを見ながら、独り言のように呟く常子。

手帳には働く女性を取り巻く問題や、”あなたの暮し”で行うべき取り組みを考えたアイディアなど、日頃常子が感じたことを書き留めています。

そんな常子を鞠子が気遣う一方、たまきたちは最初の頃の”あなたの暮し”を読み耽っています。

「あら・・懐かしいもの引っ張り出して」そう言うと、美子の一冊を手に取り、パラパラとページを捲り始めました。

「たまきちゃん、仕事の方はどう?慣れた?」雑誌を見ながら尋ねる大昭。

「それが全く・・ついてくだけでもう・・皆さん凄いんですよ!テキパキ、テキパキ・・・」たまきは感心している様子。

さらに、花山の厳しさや発想力、洞察力を目の当たりにし、「どうやったらこんな原稿が書けるんだろうなあ・・・」と、若干ため息も漏らします。

「しかも文字数もピッタリだからね!」美子が一言付け加えると、鞠子が思い出したように話し始めました。

「・・・花山さんの原稿はいつも、初稿から必ず行数ピッタリに仕上げて来て、最後の一行までピッタリ埋まっているのよ」

今でもそうなのねえ・・と感心することしきりの鞠子。

「会社の雰囲気とかは?想像と違ってた?」ちょっと心配なのか、美子が尋ねました。

しかし、そこはたまきの思った通りだったようで、「女性が働きやすい会社でした」そう嬉しそうに答えます。

たまきの友達が入った会社では、「これだから女は!」と男性社員に言われたり、お茶くみばかりさせられたりするとのこと。

「その点、うちの会社は男と女の別なく実力主義で仕事させてもらえるから、本っ当に・・幸せな職場だと思います」

たまきの素直な感想を聞き、ちょっと気持ちがなごむ常子。

一方で、「ただ・・寿美子さんように、育児をしながら働くのは・・大変そうで」との思いも。

「うちみたいなのは特殊なのよね・・ほら、うちは・・鞠姉ちゃんとかかが家事も育児もしてくれたじゃない?」

そのおかげで、仕事と子育てを両立出来た・・しみじみそう思う美子。

「時代が変わって・・今は、大家族で暮らしている家なんて・・少ないからね・・寿美子さんちみたいに、旦那と子供だけの家庭じゃ・・そりゃ、大変だよな」

水田の言葉に、常子は再び考え込んでしまいました。

翌日、常子は会社で寿美子やたまきの言ったことを思い返していました。

―――よそに比べたら・・とても働きやすい環境です・・・

―――女性が働きやすい会社でした・・・

常子は何かを決意したかのように立ち上がると、花山の元へと向かいました。

「実は昨日・・寿美子さんから・・会社を辞めたいとのお話がありました・・やはり、家庭との両立は難しいみたいで・・・」

常子から話を聞くと、寿美子が有能な編集者だっただけに、花山も残念そう。

「ええ・・それで・・考えたのですが・・社内の仕組みを変えたいと思っています」常子がそう言うと、花山も興味を持った様子。

それで寿美子が残ってくれるかは分からないものの、今後さらに核家族が増える中、今回の寿美子のようなケースが増えることが予想されます。

「女性の役に立ちたいと創刊した”あなたの暮し”ですから、女性が働きにくい今の社会に一石を投じるような、社内環境の整備をするべきではないかと考えました」

あなたの暮し出版が率先してそのような姿勢を見せることで、他の会社も変わるかもしれない・・常子はそう考えたのでした。

「そうすれば、より多くの働く女性たちの力になれるのではないかと思ったんです」熱心に訴える常子。

一方、「ずい分な意気込みようだな・・鼻の穴が広がっているよ」愉快そうにからかう花山。

「・・・もう・・ちゃんと聞いてください!」常子が抗議すると、二人とも笑い出しました。

「それで、具体的に何をするんだ?」一人仕切り笑った後、改めて常子に尋ねます。

「それは・・次の会議で皆さんと一緒に・・・」常子はまだはっきりとは決めていないようですが、どうやら自信はある様子。

話を終えた常子が部屋を出るのを見送った花山でしたが、突然、胸を抑えて苦しみ始め・・・

他の会社では男性社員が威張り散らし、女性はお茶くみばかりさせられる中、あなたの暮し出版は「女性が働きやすい会社でした」と感じるたまき。

一方、仕事と家庭の両立に悩み、会社を辞めようとしている寿美子も、あなたの暮し出版の環境には感謝している様子。

二人の言葉を聞きながら、常子は改めて自分の力不足を痛感したのではないでしょうか?

女性の役に立ちたいと考えてここまでやって来たものの、”他よりまし”という程度では自己満足に過ぎません。

七割が女性社員で占められるという環境に、心のどこかに驕りがあったのではないか・・常子はそんな事を考えたではないでしょうか?

そして出した答えが、”女性が働きにくい今の社会に一石を投じるような、社内環境の整備”というもの。

女性社員の働く機会を充実させるため、今でいうフレックスタイム制や、出産・育児を終えた後の再雇用などを考えているようですが・・・

まずは、男性は”働くこと”が当たり前、女性は”家事・育児にあたる”事が当たり前、という価値観と戦わねばなりません。

そんな常子の決断の背景には、これまで出会ってきた多くの女性たちの影響があるはずです。

最初に仕事の厳しさを教えてくれた滝子やまつ、挑戦することの大切さを教えてくれた恩師のチヨ、戦後苦労を重ねた親友の綾。

そして、最も大きな影響を与えた母・君子は、ずっと精神的な支えとしてあり続けました。

これまでの経験を活かし、常子は一体どんな答えを出すのでしょうか?

とと姉ちゃん25週150話の感想まとめ

無事試験に合格し、あなたの暮し出版で働き始めたたまきは、男女の別なく実力主義で仕事が出来ると張り切っています。

一方、長年会社を支えてくれた寿美子が退職を願い出て、ショックを受けた様子の常子ですが、いつまでも落ち込んではいません。

世の中に先駆け、女性が働きやすい社内環境を整備し、より多くの女性の役に立ちたい・・と、かえってやる気を掻き立てられた様子。

「ずい分な意気込みようだな・・鼻の穴が広がっているよ」と苦笑しつつ賛成する花山でしたが、突然心臓を抑えて苦しみだし・・・

次週、いよいよ”とと姉ちゃん”も最終回・・果たして花山が最後に常子に伝えることとは?

以上、とと姉ちゃん25週150話のあらすじネタバレと感想でした!

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