とと姉ちゃん 3週16話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」3週16話のあらすじネタバレと感想です。
まずは3週15話の振り返りを少し。
自分たちを優しく迎え入れてくれた祖母・滝子に一安心の常子。
滝子の本心を計りかる君子は、初めは警戒心を抱いたままでしたが、番頭の隈井から滝子が変わったことを聞かされます。
君子が家を出てから、自分の考えを押し付けないよう相手を気遣う姿勢を見せるようになったと聞き、ようやく安心した君子でした。
そんな新しい生活に向けて一歩を踏み出した君子や常子たちの前に、青柳家の養子に迎えられていた清が現れます。
とと姉ちゃん 3週16話のあらすじネタバレ
東京に来て一週間
東京に来て一週間、暮らしにも慣れてきた常子と鞠子は、夏休み明けの編入試験に向けて勉学に勤しんでいます。
ですが常子は、「いや・・・思ってた以上に綺麗だったから」と清に言われたことが気になりなかなか勉強が手につきません。
「同じ叔父さんでも、鉄郎叔父さんとは全然違うね」美子は風来坊の鉄郎と違い、お洒落で都会的な清に憬れがあるようです。
常子と美子がお喋りに夢中になっていると、廊下を通りかかった滝子が二人を叱ります。
「しっかりおし!」滝子はぴしゃりと二人を叱る一方、黙々と勉強に打ち込む鞠子を褒め、常子はちょっと面白くない様子。
その頃、仕事の面接に来ていた君子でしたが、「四十女を雇うくらいなら・・・」若い娘を雇うさと言われて、ショックを隠せません。
その帰り道、住み込みの女中を求める森田屋の張り紙を見つけた君子。
店の中を覗き込み、ため息をついて歩き出しますが、後々この森田屋に世話になるとは、この時は思いもしない君子でした。
「あー、勉強し過ぎで熱でそう・・・」滝子に褒められた鞠子を半分やっかみつつ、常子たちが廊下を歩いていると、縁側に座った清が声を掛けてきました。
ぎこちなく会釈する常子に、「はあ・・・」とため息で返す清。
「参ったなあ・・・」聞こえよがしに呟く清に、やや困惑気味に「何かお辛い事でも・・・」と訪ねる常子でしたが、清の「忙し過ぎる自慢」が始まってしまいました。
「仕方ないんだ、私の指示がないと動けないって言うんだから・・・」一人で胸を張る清に対し、凄いんですねお若いのに、と興味なさげに応じる常子でした。
個性的過ぎる清の「忙し過ぎる自慢」を持て余し気味の常子、鉄郎とはタイプの違う厄介な叔父さんが本格始動します。
滝子から厳しく躾けられた反動で、承認欲求が度を越えて肥大化してしまったのか、目に余るかまってちゃんぶり。
前回、清に胸の高鳴りを感じた常子でしたが、急速に冷めていきます。
まあ、当然のことと言えばそれまでですが、この手の人種はこちらが避けようとすれば逆ににじり寄って来るもの。
常子の受難は当分続く・・・かもしれませんね。
滝子のライバル、森田まつ登場!
仕事の面接から君子が帰ってきました。
「お帰りなさい!」店の前まで来たところで、常子と鞠子が駆け寄ってきます。
結局面接には落ちましたが、「大丈夫です、何とか見つけますから」娘たちをがっかりさせないよう、努めて明るく話す君子。
「お帰りなさい!」店の中から美子と滝子も出てきました。
食事にしようじゃないか、と滝子が皆に促した直後、「おやまあ、女将さん!」森田屋の大女将、森田まつが現れました。
「最近創業されたんですか?」震災以降に深川に移ってきた森田屋を、君子は知りません。
君子言葉にややイラついたのか、「これでも浅草で八十年続く老舗でございますよ」と一見笑顔で答えるものの、目が笑っていないまつ。
慌てて詫びる君子に、「八十年も続く老舗に失礼なこと言っちゃいけないよ」娘の非礼をたしなめる滝子でしたが、「うちは二百年しか続いていないんだよ」そう言って切り返し、その場に緊迫した空気が流れます。
「本当に素敵なお召し物で・・・若作りがお好きなのか、七五三かと思いましたよ」大笑いするまつ。
「まつさんこそ、そのお召し物素敵ですよ・・・今度教えてくださいな、どこで拾ったのか」一歩も引かない滝子。
にらみ合い、大笑いして立ち去った滝子とまつ。
取り残され、唖然とする君子たちに隈井が近づいてきました。
「あの二人、犬猿の仲なんです」顔を合わせる度に、バチバチとつばぜり合いを繰り返す老舗の両女将。
「どっちが犬で、どっちが猿だと思います?」君子たちにそう尋ねた隈井は、「桑原、桑原、きっひっひっひ・・・」と笑いながら行ってしまいました。
「なんか怖い、あの二人」常子の言葉にうなずく君子と鞠子。
ですが、美子だけは「でもお祖母ちゃんは優しいよ」と滝子を擁護します。
何故なら、勉強を頑張ったご褒美に滝子から饅頭をもらったから。
鞠姉ちゃんも頑張っていたから、頼んであげると生意気なことを言う美子を追いかけていく鞠子。
そんな娘たちの様子を見ながら、「良かった、みんなお祖母様と親しくなれて」しみじみ語る君子に笑顔でうなずく常子。
今後のキーパーソンとなる森田まつが、常子たちに強烈な印象を与えて登場しました。
大地真央さん演じる滝子と、秋野暢子さん演じるまつ。
いきなり牽制しあう大女優二人のやり取りと、両者の対決を密に楽しいんでいるらしい番頭・隈井栄太郎の「きっひっひっひ・・・」というなんとも言えない笑い声が、今後の波乱の展開を思わせます。
片岡鶴太郎さんの演じる隈井栄太郎は、前回、君子に母親との仲直りを促す場面で見せた、好々爺然とした演技とは打って変わって、女主人とそのライバルの対決を面白がる、野次馬根性がむき出しになっていて面白かったですね。
家族を助けるため、常子は・・・
朝方、美子が言っていた通り、夕食は天ぷらでした。
皆で食卓を囲んでいると「はあ・・・」聞こえよがしにため息をつく清。
付き合いで断れず、昼も天ぷらだったとウンザリしたように話す清ですが、「まあ、銀座の有名な店だったんだけどね」言いたかったのはそのことのようです。
「清、喋ってないで早くお食べ!」滝子からぴしゃっと言われ、ビクッとする清を見て、何だか思っていた人と違う、と感じ始める常子でした。
「話せば話すほど、幻滅していく人だなあ・・・」三姉妹は清の自慢癖に既に辟易しているようです。
三人が清の話で盛り上がっていると、君子が部屋にやってきました。
「かか、まだお仕事見つかってないんですよね」心配する常子でしたが、君子は「心配ないわ」と三姉妹に早く寝るよう言いつけ、部屋を後にすると夜遅くまで新聞の求人広告をチェックするのでした。
翌日、「はあ・・・」常子を見つけると聞こえよがしに大きなため息をつく清。
極力相手にしたくない常子でしたが、清のため息は執拗に常子へ向けられています。
「どうかされました?」諦めて常子が訪ねると、「ごめん、聞こえちゃった?」わざとらしく応じる清。
今晩も接待攻めにあいそうだ、と自慢を始める清に「・・・大変ですね」常子は苦笑い。
「その会いたがっている人というのが双葉山関なんだよ」人脈が財産ともいえるかもね、得意になって語る清でしたが、常子はその言葉に何かを思いついたようです。
「そうか・・・」小さくつぶやくと小走りで清の元を去って行きます。
「お祖母様!」滝子が帳面の整理をしていることろへ常子がやってきました。
「お仕事で外回りする機会があれば、ご一緒させて頂けないでしょうか」常子の唐突な申し出に困惑する滝子。
君子のために働き口を探したいと言う常子に驚き、君子の頼まれたのかと思った滝子でしたが、「家族を助けるためだったら、何でもしたいんです」力強く訴える孫娘に、意気に感じるところがあったようです。
「ついといで」そう短く告げ、立ち上がった滝子は・・・
「家族を守る」竹蔵との約束を強く意識した、常子の行動だったと思います。
清の自慢話がヒントになって、人脈づくりの大切さに気付いた常子。
「人に何かお願いするときは、直接会って話さなきゃ!」第一話冒頭での常子のセリフにつながっているように感じました。
とは言え、常子はまだ女学生の身です。
祖母・滝子に同行して仕事先を訪ねたとしても、まともに相手をしてもらえるとは思えません。
滝子から厳しく指導されながら鍛えられる、そんな展開になるのでしょうか。
ここで常子の将来の仕事の基礎が出来ていくのかもしれませんね。
3週16話の感想まとめ
前回のラストシーンでちょっとだけ登場した清や、滝子のライバル・まつなど強烈な新キャラのお披露目となりましたね。
「話せば話すほど、幻滅していく人だなあ・・・」と散々な言われようの清ですが、仕事は出来る男のようです。
そういう点では、常子の成長に関わってくるのかもしれませんが、少なくとも現時点ではちょっとしたヒントを与えただけにとどまります。
過剰なまでの自慢癖が、三姉妹からはかなり煙たがられているようですが、基本的に悪人ではないようで、そこのところは安心ですね。
美子からは鉄郎と比較されていましたが、二人の叔父の直接対決はあるのでしょうか?
お金に縁のない風来坊と、仕事は出来るが自意識過剰な老舗の跡取り養子。
水と油のよな両者ですが、意外と馬が合う・・・なんてことも?
以上、とと姉ちゃん3週16話のあらすじネタバレと感想でした!