とと姉ちゃん 3週18話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」3週18話のあらすじネタバレと感想です。
まずは3週17話の振り返りを少し。
滝子の外回りに同行し、人を見る目の確かさを認められる常子。
滝子は常子の才覚を認め、常子もまた滝子の「普通の暮らしを守る」という仕事観に触れ、日常を大切にした竹蔵の言葉と重なり、祖母への尊敬の念を深めます。
しかし、そのことが常子の運命を大きく動かすことになります。
常子を将来の女将にと考えた滝子は、清の嫁として迎え入れたいと君子に告げますが、思いもよらぬ展開に君子は・・・
目次
とと姉ちゃん 3週18話のあらすじネタバレ
「だったら出て行きな!」再び断絶する母娘
「はっきり言うよ、常子を清の嫁に迎え入れ、この店を任せたいと思ってる」常子の将来を大きく変える滝子の言葉。
何も今すぐにではない、女学校を出てからゆっくり青柳商店のやり方を学んでもらう、君子の不安を払拭するように言葉を続ける滝子でしたが、衝撃を受けた君子の耳には届きません。
「・・・そういうことだったんですね」初めから三姉妹の誰かを清の嫁にしようとしてたのではないかと、疑う君子。
滝子が変わったと信じていた君子にとって、裏切りに等しく、あくまで常子の言動を見たうえでのことだと滝子が説明しても納得できません。
「親の決めた生き方ではなく、自分で選んだ生き方を歩んでほしいんです」一人の人間としてその思いを大事にしてやりたい、幸せだと感じられる女の人生を歩んでほしい、必死に訴える君子。
ですが、「甘いこと言うんじゃないよ!」滝子に一喝されます。
滝子にしてみれば、かつて同じようなことを言って家を出たにも関わらず、娘三人を抱えて泣きついてきた君子の考えは、到底認められません。
青柳の家に入れば食うに困ることはない、世間の厳しさを知る滝子なりに常子の将来を考えてのことですが、君子にとって自分の人生を否定されたかのように映ります。
「私はそうは思いません!私が選んだ、竹蔵さんとの時間が間違ったものとは思いません!」君子と滝子の考え方の違いは、もはや埋めようがありません。
「だったら出て行きな!」自分に頼らず幸せを手にすればいい、そう言って突き放す滝子。
こうして、母と娘は再び断絶してしまいます。
「・・・お世話になりました」必死で涙をこらえ、出て行く娘を黙って見送る滝子の背中は、小さく震えていました。
「女が思うように生きる」事に対する君子と滝子の考え方の違い。
日々の生活に困らないようにすることが第一と考える滝子、対してあくまで自分の信じる理想を捨てない君子。
どちらが正しいとは一概には言えませんが、結果が伴わなければ説得力を持ち得ません。
滝子にしてみれば、君子の考え方では常子を幸せに出来ないと思えたのではないでしょうか。
常子の幸せを願えばこそ、譲ることが出来ない。
一方の君子は、裏切られたとの思いが強く、母の言葉を頑なに拒絶します。
取り戻しかけた信頼が崩れ去った今、常子を守らねばとの思いが全面に出てきたのではないでしょうか。
こうして十八年の時を経た和解は、一週間ほどで崩れ去ってしまったのでした。
君子の思い付き?森田屋へ・・・
ままごとに興じる三姉妹を柱の陰から見つめる君子。
「皆、ごめんなさい・・・訳あって、ここを出て行くことになりなした・・・」突然の君子の言葉に困惑の表情を浮かべる三姉妹。
「お祖母様と何かあったんですか?」そう尋ねる常子はに対し、「どうしても分かり合えなくて・・・」君子が呟くように答えます。
常子は何かを察したのかもしれません。
尚も困惑する美子や鞠子に対し、ひたすら頭を下げる君子。
気まずい沈黙を打ち破るように、「よし、じゃあ荷造りしよっか!」常子は一転して明るい表情を作り、妹たちに呼びかけます。
「理由なんてなんだっていいじゃない、かかが決めたことなのよ?私達のこと想ってのことに決まってるよ」そう言って妹たちを説得する常子を見て、君子は胸が締め付けられる思いがするでした。
一家四人にしては少ない荷物を抱え、君子と三姉妹は誰にも見送られることなく青柳商店を後にします。
残された滝子は常子たちが置いていったままごと道具やハンカチを手に取り、寂しそうな表情を浮かべているのでした。
「ねえ、ここでご厄介になりましょう」青柳商店を出てすぐ、娘たちの後ろを歩く君子が突然声を上げます。
「住込ミ女中求ム」森田屋の入り口にはそう書かれた張り紙が。
「丁度いいじゃない」うれしそうに話す君子ですが、「でも、お祖母様のすぐ裏ですよ・・・」困惑する鞠子。
一瞬ためらう君子でいたが、「・・・伺ってみましょ」意を決したように頷くと、森田屋の中へ。
「あら?青柳の・・・何か御用?」奥から出てきた森田屋の大女将・まつのつっけんどんな態度に、気後れしそうになる常子たち。
何とか雇ってもらおうと必死に頼み込む君子に、渋々承知するまつですが、なかなか厳しい条件を出してきます。
「この子らの食事も賄いから出すんだったら、給金から天引きさせてもらうよ」
「それから、具合悪くて働けない日や、弁当落としたり、台無しにしたら、それも引かせてもらうからね」
そう言って算盤をはじくまつを固唾をのんで見守る四人でした。
天然なのか何なのか、君子は青柳商店のすぐ裏手の森田屋で住込みの女中として働くことに。
啖呵を切って家を飛び出したのに、と誰もが考えるところですが、君子にはその辺りの考えが世間と大幅にずれているようです。
ましてや森田屋の大女将・まつは滝子とは犬猿の仲。
ワザとやっているのだとしたら、相当強烈な当てつけですが、君子には特段の悪意は感じられません。
逆にそういう人間の方が、行動が読めない分だけ怖いかもしれませんね。
森田屋で四人を待つのは・・・
「ここがあんた等の部屋だよ」まつが四人を案内したのは、二階にある埃だらけの汚い部屋でした。
あまりの埃っぽさに、案内したまつも思わずせき込むほど。
「ああ?何だ?気に入らないのかい?」部屋に入るやせき込む常子たちを牽制するまつ。
まつの機嫌を損ねたくない三姉妹、「そんな、そんな・・・」「とっても趣があって・・・」どうにか取り繕いますが、美子が畳の上の大きな埃の塊を見つけます。
「あー、しばらく掃除してなかったからね・・・」小さく舌打ちしたまつは、ばつが悪そうに言い訳すると、「掃除はきちんとして、暮らしとくれよ!」四人に命じて部屋を出て行きました。
一方、青柳商店では君子たちが出て行ったことを知った隈井が、滝子の説得を試みています。
「何とか戻ってきてもらうわけにはいかないんですかい?」売り言葉に買い言葉で、お互い素直になれなかった母と娘の間を取り持とうとしますが、滝子も頑なです。
追っかけて、せめて居場所だけでも知っておいた方が、という隈井に対して「うるさいな!」一喝する滝子。
「あたしゃねえ、嬉しかったんです・・・」君子や三姉妹と暮らせること、四人と一緒にいる滝子が幸せそうだったこと、それが嬉しかったと隈井は涙ながらに語ります。
ここで縁が切れたら、二度と会えないかもしれない、そう訴える隈井に「じゃあ、居場所くらい探しておいで・・・」滝子も本心では後悔している様子。
「ありがとうございます!」滝子の態度が軟化したことにホッとした隈井が顔を上げると、その目に飛び込んできたのは、隣の森田屋の二階にいる君子の姿でした。
「女将さん・・・居やした・・・」隈井の目線の先に、飛び出していったばかりの娘の姿を見つけ、唖然とする滝子。
二人と目線が合い、慌てて窓を閉める君子。
部屋の中では君子と三姉妹が荷を解いています。
「ねえ、変な虫とか居ないよねえ・・・」陰気な部屋にまだ及び腰の鞠子。
対して常子は平然と、「住めば都って言うでしょ!」おどけて答えます。
「ちょっと来とくれ!早く!」いきなり襖を勢いよく開け、まつが四人を呼びに来ました。
急ぎの注文が入ったため、仕込みの手伝いを命じられた君子たち。
「あの、今日からお世話になる小橋です。よろしくお願いいたします」板場に居る料理人達に挨拶する君子でしたが、森田屋の嫁・照代が軽く会釈した他は、全員押し黙って四人を睨んでいます。
青柳商店を出た君子たちが住込みで働くことになったのは、震災後に深川に移ってきた森田屋。
もとは浅草で八十年続く老舗の仕出し屋で、二百年続く青柳商店に強烈なライバル心を剥き出しにする大女将・まつが仕切っています。
常子たちにどんな試練が降りかかるのか、森田屋の人々は何故四人を睨んでいたのか、気になるところです。
照代だけは笑顔でしたが、むしろこの場で一人笑顔でいる人間の方が怖い気もしますね。
3週18話の感想まとめ
常子の才覚が滝子に認められてしまったために、君子と滝子が再び仲違いしてしまうという、皮肉な結果になってしまいました。
両者の間に立って、何とかもう一度和解させようとする隈井の努力は、果たして実る日がやって来るのでしょうか。
そして、こともあろうに滝子と犬猿の仲の森田屋に転がり込んだ君子の判断は、吉と出るのか凶と出るのか。
傍から見れば、娘が人質に取られているような格好になっている訳ですが、今後滝子はどう出るのか?
来週以降を楽しみにしておきたいと思います。
以上、とと姉ちゃん3週18話のあらすじネタバレと感想でした!