とと姉ちゃん 4週24話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」4週24話のあらすじネタバレと感想です。
まずは4週23話の振り返りを少し。
益々クラスで孤立を深める常子は、試験中に不正を行ったと濡れ衣を着せられてしまいます。
疑いを晴らすためには再試験で一番になるしかない、そう考えた常子は成績優秀なクラスメート・中田綾に勉強を教えてもらうことに。
綾の家を訪ね、必死に頼み込む常子でしたが、綾は頑なに断り続けます。
「試験が終わったら中田さんには話しかけないから、お願いします」どれ程断り続けても諦めない常子の言葉に、ついに綾も根負けし勉強を教えることを承知するのでした。
とと姉ちゃん 4週24話のあらすじネタバレ
常子と綾、二人の勉強会
―――こうして二人の勉強会が始まりました
「桶狭間の戦い・・」「・・・1560年」、「長篠の戦い・・」「・・・1575年」、「鉄砲伝来・・」「・・・154??・・・」綾は常子が年号を覚えているか、廊下を一緒に歩きながら試しています。
森田屋の仕事を手伝いながら、睡眠時間を削って猛勉強に打ち込む常子でしたが、どうも暗記は苦手のようです。
再試験で一番を取り不正の疑いを晴らしたい、必死の常子ですが綾との勉強会でつい、睡魔に負けてしまうことも。
そんな常子を気遣い、そっとブランケットを掛けてやる綾。
試験前日、常子は家に綾を呼んで最後の勉強会に打ち込みます。
狭くて落ち着かなくてごめんなさい、そう言って謝る常子に対し、「まあ、悪くないと思うけど・・家族とこんな近くに居れるなんて、素敵な事じゃない?」常子を気遣う?綾。
綾の言葉に笑顔で喜ぶ常子でしたが、「でも私には絶対に無理な生活だけど」綾は爽やかな笑顔でにべもなく切り捨てます。
「それより、ここ・・暗記してる?」授業中、先生が丁寧に説明した”応仁の乱”は必ず試験に出るはず、綾の的確なアドバイスに急いでノートに書き留める常子。
そこへ、勉強会の様子が気になるのか、君子がお茶を運んできました。
「狭いところですけど、ゆっくりしていってくださいね」綾に気を遣う君子ですが、四角四面な性格の綾は言葉を選ぶということを知りません。
「はい、私の意思に関わらず、そうなってしまうと思われます・・常子さん、物覚えが悪いですから」
やっぱりこの人苦手だ・・・そんな表情を浮かべる常子。
「不正の疑いを晴らすためにも頑張らなくちゃいけないんですが・・・」綾は何の悪気もなく、常子の秘密をばらしてしまいました。
困惑した目で娘を見る君子、とぼけて顔を逸らす常子、「あら、仰ってなかったの?」空気が読めない綾。
「何やってんだ?そんなことで・・」襖に耳を当て、中の様子を窺う美子を宗吉が見咎めました。
「・・耳貸して」声を潜める美子に、怪訝な顔をする宗吉でしたが、「・・ええ!?」美子から事情を聴き、驚いた宗吉は・・・
浮世離れしている、と言えばいいのか、まさか常子の母親の前でそんな話に触れなくても、と思うのですが。
誰にも言えず抱え込んでいた常子の秘密は、綾の不用意な一言で君子に知られてしまいます。
さらには盗み聞きしていた美子を通して、宗吉にまで筒抜けになってしまうというかなりまずい状況に。
空気を読めない?読まない?綾ですが、その性格には家族との関係が影響しているのではないでしょうか。
部屋の狭さを詫びる常子に対し、「家族とこんな近くに居れるなんて、素敵な事じゃない?」そう答えた綾ですが、彼女は立派なお屋敷に住みながら、家族との距離は離れている、そんな事情を抱えているのかもしれません。
常子を支える森田屋の人々
「すみません!遅くなっちゃって・・」森田屋の人々が総出で仕込みに追われているところへ、慌てて常子が二階から駆け下りてきました。
「あー・・・いいや、手伝わなくて・・」宗吉がぶっきら棒に常子を気遣います。
「勉強しなきゃいけないんだろ?」まつからも言われ、戸惑う常子。
照代からも店の心配はいらないと言われますが、それでもまごまごしている常子に、「いいから・・さっさと勉強して来い!」と宗吉にぴしゃりと言われ、ようやく常子も勉強に戻りました。
娘を気遣ってもらい、森田屋の人々にお礼を言う君子に、「うちの下宿人が疑われているってことは、森田屋が疑われているってことだからな!」そう嘯く宗吉。
しかし、今日は特に注文が多く、作業が立て込んでいます。
そこへ、「任せてください!」私がとと姉の分も手伝います、そう言って鞠子が現れました。
「いいとこで現れやがって!ちゃっちゃとやっちまうぞ!」宗吉の檄が飛びます。
森田屋の二階に戻り、勉強を続ける常子をこっそり見守る滝子の元へ、隈井が駆け込んできました。
常子が試験で不正をしたと疑われている、隈井から事情を聞き驚いて振り返る滝子。
宗吉が自分のことのように感情的になり、常子に協力して不正の疑いを晴らそうとしていることを隈井が報告します。
「ふーん・・森田屋の連中が常子のためにね・・・」敢えてそっけない態度をとる滝子。
その夜、皆が寝静まった部屋で再試験に向けて、最後の追い込みをかける常子でしたが、「あ・・・もうだめだ・・」これまでの疲れがどっと押し寄せます。
一瞬眠りに落ちそうになった常子でしたが、気分転換をしようというのか、一階へ降りてきました。
すると、台所では君子と照代が一緒に里芋の皮を剥いているところでした。
「君子さん・・こんなに早く、こんなに綺麗に剥けていたら、何の問題もありません」照代の言葉に安堵する君子。
続いて人参の皮むきも頼まれた君子は、腰に手を当て「ああ・・」と伸びをすると、作業を続けるのでした。
その様子を陰から見ていた常子は、君子の頑張りに応えるべく、部屋に戻って勉強を続けます。
先程までの眠気も吹き飛び、真剣な眼差しで机に向かう常子。
常子が試験での不正の疑いを掛けられていることを知った宗吉は、意外な男気を見せてくれます。
前回、弁当の誤配の件では常子に激怒しながら、まつが常子を絶賛したことでメンツを失い、常子に対しては必ずしもいい感情を持っていないと思っていました。
それが、常子が疑いを掛けられたことで、逆に森田屋の一員と認識するきっかけになったのかもしれません。
ところで、森田屋に借りが出来てしまった滝子は、何を思ったのでしょうか。
常子を高く評価する滝子にとって、常子が不正の疑いを掛けられていることは、身を切られる思いがするはず。
滝子の性格からして、どういう形にしろ森田屋には借りを返そうとすると思うのですが。
約束破ってもいいかな・・・
そして、いよいよ再試験の当日。
「では、始め!」開始の鐘が鳴り、先生が声を掛けると皆一斉に机の上の答案用紙に手を伸ばします。
「応仁の乱に関係した人物に就いて・・・」常子が見た試験問題は、まさに綾の指摘通り”応仁の乱”からの出題でした。
思わず笑顔になり、隣の席の綾をチラッと見た常子は、順調に問題を解いていきます。
翌日、試験の結果発表が行われます。
「残りは、二人だけです」三位まで発表され、あと呼ばれていないのは常子と綾だけになりました。
「では、一位から発表しましょう」先生の言葉に緊張する二人。
「・・一位は、中田さん」少しホッとした表情の綾。
「小橋さんは残念でしたが、二位も素晴らしいです」先生の言葉にうなずく常子。
ところが、「・・・どうせまた不正したんじゃないの?」聞こえよがしに呟く苛めっ子。
「・・・ちゃんと見ていましたが、小橋さんに不審な動きなど一切ありませんでした」先生は明確に否定しますが、尚もしつこく常子に濡れ衣を着せようと、常子が綾の答案を盗み見たに違いない!と言い張ります。
見ていません!否定する常子に対し、「・・でも小橋さん、そのこと証明できるの?」執拗に食い下がります。
あまりに無茶な言い掛かりに困惑する常子、クラスもざわついています。
「皆さんお静かに!私が証人になりましょう」常子は不正をしていないと言い切る先生。
「どうして先生は、そんなことがお分かりになるんですか?」先生にまで食って掛かる苛めっ子。
先生は冷静にその理由について説明を始めました。
”応仁の乱”に関係する問題で、綾の回答には空欄があるにも関わらず、常子の回答は全問正解。
つまり、常子は綾の答案をカンニングしたわけではなく、「小橋さんの成績がよかったのは・・・本人の努力の賜物です」
先生の明確な説明に、さすがにもう誰も文句を言えませんでした。
「あの・・試験のことなんだけど・・」常子は帰り道、思い切って綾に尋ねてみます。
どうして間違えたの?と。
「まさか本当に出ると思わなくて」照れ隠しなのか、惚ける綾。
「ねえ、約束破ってもいいかな・・・」試験が終わったら一切綾には話しかけない、その約束を破ってもいい?と恐る恐る尋ねる常子。
「もうすでに破ってるじゃない・・勝手になさい」それだけ言うとさっさと歩き出す綾。
常子は嬉しそうにその後を追い、綾に並んで歩き始めるのでした。
家に戻った常子が洗濯物を取り込んでいると、隣の青柳商店の庭には滝子の姿が。
「ああ・・」と伸びをして、右手で腰をトンットンッと叩く仕草が君子の姿と重なります。
「あれって、かかと一緒だね」美子と一緒にその様子を見ていた常子は嬉しくなりました。
―――似た者同士の君子と滝子を見て常子は思いました・・今は分かり合えない二人でも、自分と綾がそうであったように、きっと分かり合える日が来るのだろう、と
と、その時「とと姉、ねえ知らない?見つからないんだけど!」部屋に駆け込んできた鞠子。
一体何が?首をかしげる常子に、「私の制服よ!」下に干していた制服が無くなったと大騒ぎです。
綾に教えてもらった成果がズバリ出て、試験で綾に続いて二位の成績を収めた常子。
ですが、それでは収まりがつかない苛めっ子たちは、先生が明確に否定しているにも関わらず、よりにもよって常子にカンニングをしていないことを証明しろ、などと言い出します。
相当な無理筋ですが、綾が”応仁の乱”関連の問題の一部を空欄のままに答案を提出していたことで、苛めっ子たちの追及は不発に終わります。
綾は惚けていましたが、これはわざとだったのでしょうか?
これまでの綾の言動を見る限り、敢えて一位を常子に譲るとは思えないのですが、常子の家を訪ね何か思うところがあったのでしょうか。
まさか、再び常子が不正の疑いを掛けられることを見越したうえで、とは考えにくいですが、結局これがきっかけで常子と綾の二人の友情が始まることになるのでした。
4週24話の感想まとめ
―――無くなった鞠子の制服・・この小さな出来事が、常子たちと森田屋に大きな出来事を巻き起こすのです
不正疑惑を乗り越え、綾との友情を確認し、女学校での問題に一区切りがついた常子ですが、一転今度は森田屋の中で事件が発生します。
鞠子の制服は一体どこに?実は森田屋の娘・富江が絡んでいるようなのですが、果たして?
そう言えば確かに、廊下を駆けて行く制服姿の鞠子の後姿を、富江がこっそり見ていましたが・・・
以上、とと姉ちゃん4週24話のあらすじネタバレと感想でした!