とと姉ちゃん 1週4話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」1週4話のあらすじネタバレと感想です。
まずは1週3話の振り返りを少し。
竹蔵が結核に倒れたのは年の瀬も押し迫った頃でした
竹蔵が君子に向かって「当たり前にある日常はかけがえのないものですから」そう語り、小橋家の家訓の持つ意味を改めて視聴者に認識させた直後のナレーション。
一旦は中止になった紅葉狩りにお出掛けすることになったのも、竹蔵の「当たり前にある日常」に対する想いからでした。
その日常の終わりを告げた、前回のラストシーンはなかなかに衝撃的だったと思います。
とと姉ちゃん 1週4話のあらすじネタバレ
病に伏す竹蔵
師走、西洋紡との取引が上手くいったおかげで、遠州浜松染工では手も借りたいほどの忙しさですが、そこに竹蔵の姿はありません。
結核に倒れ、自宅で静養を余儀なくされていました。
社長もさすがに功労者の竹蔵の不在にやるせない表情を見せます。
往診を終えて帰ろうとする医者を君子と美子が玄関まで見送りに出てくると、ちょうどそこへ常子と鞠子が学校から戻ってきました。
医者からは心配いらないと言われ、安堵する常子でしたが、君子は逆に表情を曇らせます。
竹蔵が布団の上に身を起こしミカンを揉んでいると、美子が駆け寄ってきて竹蔵の膝の上に。
「ととと一緒に居られてうれしいな」無邪気にはしゃいでみせる美子。
帰宅した常子と鞠子は通信簿の報告に竹蔵の部屋へ。
優等生の鞠子に対して常子の成績はいまいちのようです。
娘たちの成長に微笑む竹蔵でしたが、長く話し込んでいる訳にはいきません。
結核はうつる病気です。
「ととのおひざが良い」ぐずる美子を君子がやさしく諭し、部屋の外へ連れだしていきました。
かつて国民病と呼ばれるほど猛威を振るった結核。
昭和二十五年までは日本人の死因の第一位を占め、恐れられていました。
幼い美子はまだ、竹蔵の病の深刻さを理解できていない様子。
美子の無邪気さが、かえって悲しく感じられましたね。
常子と鞠子から、学校の成績を聞いた竹蔵の満足そうな笑顔もまた、娘の成長を最後まで見守ることが出来ない悲しさの裏返しのようでもありました。
この時点ではまだ症状が軽いものの、君子に連れられて部屋を出ていく美子を見送る竹蔵は、もどかしい思いを抱えているのでした。
常子の名前に込められた願いとは?
正月になり、小橋家の三姉妹は羽根つきに興じています。
その顔は既に墨で真っ黒。
「ととも一緒に羽根つきやろう」美子は竹蔵の顔に墨を塗りたくて仕方ない様子。
「何故僕が負ける前提なんです?」と竹蔵は可笑しそうに笑っていますが、当然、外で一緒に遊ぶことなど叶いません。
「でも、お家の中で遊ぶのは?」常子の提案で、皆で百人一首をやることに。
ところが、君子にとっては昔取った杵柄。
竹蔵が上の句を読み上げると、君子が娘達そっちのけで次々と札を取っていきます。
「かか、強すぎます」呆気にとられる三姉妹。
「昔やっていたものだから、体がつい・・・」照れながらそう言った君子でしたが、「君がため 春の野に出でて若菜つむ・・・」と竹蔵が次の札を読み始めると、お互いに顔を見合わせ微笑み合っています。
「・・・わが衣手に 雪はふりつつ」竹蔵が読み終わるとすぐ「はい!」と札を取る君子。
悔しがる常子に催促された竹蔵が次に詠んだ歌は「世の中は 常にもがもな渚漕ぐ 海人の小船の 綱手かなしも」
「はい!」ようやく一枚取ることが出来た常子。
それを見た竹蔵は「自分の札は、やはり手にするものだと」感心して、常子の名前に込められた願いについて話し始めます。
この歌に詠まれた情景のように「この些細で、ごく普通の暮らしが守られ、常に変わらずあってほしい」その願いを込めて「常子」と名付けられたのでした。
百人一首から名前を取るなんて、最近では考えられないような素敵な話ですね。
竹蔵から歌の意味や、平和への願いを聞かされた常子も、嬉しそうに自分の札を見つめていました。
更に、君子の名前も「君がため 春の野に出でて若菜つむ・・・」の札に由来することを聞かされ、「二人とも自分の札を取ったんですね」と喜ぶ常子。
それに対して些か不遇だったのは鞠子です。
「私はどの札なんですか」と問う鞠子に対し、「ぷくぷく太って真ん丸な鞠のようだったので」と身も蓋もない答え。
怒られるかもしれませんが、鞠子役の須田琥珀さんは確かに、真ん丸な鞠の様ですね。
ちょっと言い過ぎでしょうか。
健康的で可愛らしい、と言い直しておきたいと思います。
家族に心配を掛けたくない・・・竹蔵の想い
日に日に病状が悪化する竹蔵は、今や家の中でも完全に隔離されています。
食事時、「いただきます」の挨拶を隣の部屋からかける竹蔵。
常子は竹蔵を気遣い話しかけますが、美子は「やっぱりととと食べたい・・・」と寂しそうにしています。
そんな美子を気遣って竹蔵は「じゃあ、しりとりをしましょう」と提案。
家族に心配かけまいと明るく振る舞う竹蔵に、少し元気を取り戻した美子でした。
そんな兄・竹蔵のことを鉄郎もまた案じています。
「そのうち薬が効いてくんだろ」常子を励ますようにそう言い聞かせる鉄郎。
ただ、常子にしてみれば頼りにならない叔父の言葉とあって、不安は尽きません。
「兄貴、毎年お前たちと花見するの楽しみにしていたからな」そう言って去って行く鉄郎を見送りながら、竹蔵を何とかお花見に連れて行きたいと思う常子でした。
確実に悪化していく竹蔵の病状。
薄暗い部屋の中で一人食事をとる竹蔵と、日の当たる部屋で食事をとる君子と三姉妹。
そんな中でも竹蔵は家族を気遣い、家族もまた竹蔵を思いやり小橋家の絆は強まっていきます。
完全に隔離された状態でも、ふすま越しに言葉を掛け合い、かけがえのない日常を大切に過ごしている小橋家の人々。
竹蔵と美子がしりとりで遊んでいるシーンは、ふすまを一枚隔てていても仲の良い親子の姿を見せてくれましたが、それだけにもの悲しさも漂っているように感じました。
1週4話の感想まとめ
「ごく普通が切なく愛おしい」竹蔵の口から語られた常子の名前の由来。
前回放送で、当たり前にある日常のかけがえのなさを静かに話していたことと併せて、常子に対する竹蔵の遺言のようでもありましたね。
「大切な一瞬の積み重ね」が当たり前にある毎日を形作っていく、そんな竹蔵の想いがよく表れていたと思います。
既に竹蔵自身、あまり先の長くないことを悟っているのでしょうか。
果たして竹蔵は家族と一緒にお花見に行くことができるのか。
君子が時折見せた、寂しそうな表情は何を暗示していたのか。出来れば三姉妹にとって、最後の良い思い出となればいいですね。
以上、とと姉ちゃん1週4話のあらすじネタバレと感想でした!
高畑充希ちゃんの演技が暗くて、下手だしいい加減にしろ!