とと姉ちゃん 6週36話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」6週36話のあらすじネタバレと感想です。
まずは6週35話の振り返りを少し。
竹蔵が書いた『小橋家通信』を滝子から託された常子は、急ぎ君子の元へ走ります。
小橋家の些細な出来事を書き綴った手紙を読むうち、滝子が次第に考えを変え、自分を認めてくれたことを知った君子は、母に会うためお寺へ向かうのでした。
滝子も娘に会うため寺へと向かいますが、途中で橋にさしかかると一人で遊んでいる美子の姿が。
川に浮かべた笹船に気を取られた美子は、突然バランスを崩し川に転落、慌てふためく滝子。
そこへ駆けつけた常子は、美子を助けに躊躇なく川に飛び込むのでした。
目次
とと姉ちゃん 6週36話のあらすじネタバレ
百人一首、君子の歌とは・・・
「とってもいいお風呂でした」青柳でお風呂をもらい、川で冷えた体を温めた常子と美子。
君子も隈井と清に改めて頭を下げます。
「あれ?お祖母様は?」滝子の姿が見えないことに気付いた常子が訪ねると、やり残した仕事があると帳場の方に・・と清が教えてくれました。
一方の美子は、部屋の隅で百人一首を見つけ、引っ張り出してきました。
懐かしがる君子や常子たちを見て、ちょっと不思議がる隈井。
「君子さんが教えなすったんですか?」隈井に尋ねられ、君子や常子たちは昔竹蔵と百人一首で遊んだ思い出を、口々に話し始めました。
「かかがあまりにも強いのでととが呆気にとられてしまって・・ねえ」鞠子に同意を求める常子。
「あの時のかか、凄かったんですよ・・・」よっちゃん覚えてる?鞠子からそう聞かれ、かか強いんだよね・・からかうように尋ねる美子。
そうだったかしら・・と惚ける君子でしたが、竹蔵が上の句を読み上げるそばから、君子が次々に札を取っていく様を三姉妹ともよく覚えています。
「君子さんが小さいころは、皆でよくやりましたねえ」昔を懐かしむ隈井が、皆でやりませんか・・そう提案すると常子たちも喜んで賛成しました。
札を並べている途中で自分の札を見つけた常子、「世の中は 常にもがもな渚漕ぐ 海人の小船の 綱手かなしも」読み終わると目の前にポンッと置きます。
自分が取りやすいところに・・注意する鞠子に対し、そんなことしなくて「自分の名前の札はちゃんと取れる」ってととが行ってたもん、と澄まして答える常子。
常子が並べる札を確認していると、今度は君子の札を見つけました。
常子に読んでみて・・と催促する美子、「君がため 春の野に出でて若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ」常子は札を読み上げると、ほら・・”君”の字が入っているでしょ、と美子に見せます。
「残念ですが・・・その歌じゃ・・ねえんですよ」意外なことを言い出した隈井に、困惑する君子。
そう言えばもう一首、”君”の字が入った歌があったような・・常子がそう呟くと、隈井も頷きます。
「君がため 惜しからざりし命さへ ながくもがなと 思ひけるかな」美子に尋ねられ、君子がその歌を教えてあげます。
貴女の為なら捨てても惜しくないと思っていた命だけど、お会いできた今では、貴女と一緒に少しでも長く生きたいと思うようになりました・・と意味を解説する鞠子。
恋人を想う歌を子供の名前に付けるのはおかしいのでは・・君子は腑に落ちません。
「・・・間違いなく、女将さんが選んだのはこの歌なんです」隈井がその訳を話し始めました。
当時、君子を身ごもった滝子に対し医者は、子供を産めば母体に危険があると告げたのでした。
その時君子は、自分が死んでもいいからこの子を産みたい、この子と会えるなら死んでもいい、そう思ったというのです。
そんな思いで出産に臨み、いざ生まれた君子を見た瞬間、この子のために長生きしたい、出来るだけ長く一緒にいたい、そう思うようになったのでした。
隈井の話を聞き、静かに涙を流す君子を三姉妹が見つめています。
思いもかけず、隈井の口から君子の名前の由来が明らかにされました。
百人一首にある”君”の字が入っている二つの歌の片方は恋人を想う歌、となれば君子は自然ともう一首の方が自分の名前の由来と思ったことでしょう。
滝子は、娘の勘違いを知っていながら、照れくさくて敢えて訂正しなかったのでしょうか?
長い間ずっと関係が断絶していた母親が、命がけで自分を産んでくれたと知り、涙を流す君子。
また、出来るだけ長く一緒にいたい、そんな思いで”君子”と名付けてくれたということも、胸に突き刺さったのだと思います。
意地を張るのを休んでみるかい・・和解する二人
「おや、百人一首かい!」仕事を終えた滝子が戻ってきました。
昔はよく遊んだもんだ・・・そう言って懐かしがる滝子ですが、皆の様子に違和感を覚えたようです。
「・・意地張ってばかりですみませんでした」突然君子から謝られ、驚く滝子。
しかし、君子の涙を見て何かを察したようです。
「仕方ないさ・・あたしの娘だもの」意地っ張りなのはお互い様さ・・そう言って滝子は、再び学費の援助を申し入れます。
二百通もの手紙を書き綴って母娘の和解を促した、竹蔵に対する感謝の気持ちも込めて。
君子も、母と亡き夫の意を汲んで、素直に頭を下げるのでした。
ようやく待ち望んだ滝子と君子の和解が実現し、隈井は君子たちに再び青柳で一緒に暮らして欲しいようです。
が、君子には森田屋での仕事があり、滝子も「一気に距離を縮めたら、またぶつかっちまうかもよ」などとおどけて見せます。
滝子の冗談に笑い合う二人を、安心したように交互に見つめる常子。
改めて全員で百人一首を始めます。
「参ります・・ちはやふる・・・」隈井が札を読み上げると、「はいっ!」電光石火の早業で滝子が一枚目を手にします。
「かかが負けた・・」唖然とする常子、「大丈夫、これからよ」鞠子の励ましに応える君子、一切手を抜く気が無い滝子。
「世の中は 常にもがもな・・・」はいっ!と素早く手を伸ばし、常子の札を押さえる君子。
それ、とと姉の札・・唖然とする鞠子、娘の札を取るなんて大人げない・・呆れる滝子、「仕方ありません、勝負ですから」常子も本気モードです。
その後も滝子と君子が一歩も譲らず、勝負を繰り広げています。
きっぷのいい下町の老舗の女将・滝子と、おっとりとして育ちの良さの漂う君子。
一見すると対照的な二人ですが、お互い相当の意地っ張りという共通項があったのでした。
そのせいで長い間仲違いすることになったものの、一旦心が通じ合えば、逆にうまくやっていけるのではないでしょうか?
「一気に距離を縮めたら、またぶつかっちまうかもよ」と、おどけるように言った滝子ですが、案外本心なのかもしれません。
娘には娘の人生がある、そのことをようやく認め、適切な距離を取った方がお互いのためと考えたのだと思います。
まつが玉子焼きに拘る理由?
賑やかな声が響く隣の青柳家を、森田屋の二階からまつが眺めています。
君子と滝子が和解したことを確認したまつは、安心したように一階へ降りて行きました。
「どうやら・・仲違いも解けたようだね」まつの言葉を聞き、照代や富江も喜んでいます。
君子も滝子も娘たちを思う気持ちは同じ、初めから素直にしていれば・・・
「でしたら、お義母さんも宗吉さんも同じですよ」玉子焼きの味付けで喧嘩しているのは、お互いにお客さんを思ってのことでしょ・・と照代は二人に和解を促します。
ため息交じりに頷く宗吉に対し、依然としてふくれっ面のまつ。
そんな二人の様子を見て、富江は味の違う二つの玉子焼きを弁当に入れてみては、と提案します。
照代や長谷川が賛成するのを見て、渋々ながら手を打つ二人。
「婆ちゃん・・どうせだったらこれを機に、青柳の女将さんとも仲直りしたら?」唐突に富江から言われ、はあ!?と素っ頓狂な声を上げるまつ。
ある日を境に突然犬猿の仲になったまつと滝子、宗吉も照代もその理由を知りません。
「・・・玉子さっ!」理由を尋ねる富江に、観念したようにまつが答えます。
まさか青柳の女将が森田屋の玉子焼きにケチをつけのか・・・だったら仕方ない、と頷く一同。
「・・いいや、あのね・・そうじゃなくて・・・」皆が納得しかけたところ、慌ててまつが本当の理由を話し始めました。
深川に店を構えた当初、二百年の伝統を誇る青柳商店に舐められまいと、「丁寧な言葉遣いを気を付けて、心掛けていたので御座います・・・」
何でもかんでも丁寧に”お”を付けて喋っていたところ、”玉子”に”お”を付けて「”お玉子”って言っちまったんだよ・・・」
それを滝子に大笑いされたことを、ずっと根に持っていたのでした。
「こんな強面から、そんな可愛らしい響きが出てくりゃな!」呆れて大笑いする森田屋の面々でした。
何とも些細な理由で滝子と犬猿の仲になったまつ・・・ここにも一人、相当な意地っ張りがいたのでした。
二百年の老舗に舐められないよう、何にでも”お”を付けて丁寧に喋るなんて、意外と繊細な?まつ。
宗吉たちは大笑いしていましたが、まつにとっては重大な問題だったようです。
青柳商店に対するコンプレックスと森田屋へのプライド、まつの中でそのバランスを取るために、滝子に強がって見せていたのではないでしょうか?
立派に育っていく娘たちに・・・
「よっちゃん、待ってよ」夜道を駆ける美子を鞠子が追いかけます。
小橋家の四人はひとまず森田屋に戻ることに。
常子は妹たちに遅れ、君子と並んでゆっくりと歩いています。
「常子、ありがとう」改めて娘にお礼を述べる君子。
常子もまた、君子には感謝しています。
久しぶりに父・竹蔵の字を見れたことに加え、「・・・美子も、これで堂々とお祖母様からおやつを貰えます」
そして一番嬉しかったことは、竹蔵の願いを叶え君子と滝子の和解を実現できたこと。
「やっぱり・・子供って育っていくものね」常子も鞠子も、そして美子もどんどん逞しくなっていきます。
「最近なんか・・常子がととに似てきた気ようながするし」君子に言われ、嬉しそうに笑う常子。
すっかりとと姉になったわね・・・改めて娘の成長を喜ぶ君子に、「まだまだです」まだ目標を一つも叶えられていないし・・常子はかぶりを振ります。
そんな娘を励ます様に、「ゆっくりでいいのよ・・ゆっくりで」そう言って笑いかける君子。
「竹蔵さん・・みんな、立派に育ってますよ」娘たちが寝静まった部屋で、亡き夫への感謝を込め語りかけるのでした。
「・・子供って育っていくものね」君子がそう呟いた直後から流れ始めた「花束を君に」が、とても印象的なシーンでしたね。
君子と滝子が無事和解を果たし、物語が重要な節目を迎えたことを物語っていました。
「家族を守る」、「鞠子 美子を嫁に出す」、「家を建てる」竹蔵が亡くなった後決めた三つの目標。
常子は、目標を一つも叶えられていないと謙遜していましたが、少なくとも「家族を守る」ということに関しては、立派に役目を果たしています。
そのことは、誰よりそばで常子を見守ってきた、君子が良く知っているはずです。
とと姉ちゃん6週36話の感想まとめ
―――竹蔵を亡くしてから波乱万丈だった一家の生活もようやく落ち着き、常子の少女時代は終わりを告げようとしていました
ドラマが一つの区切りを迎え、益々今後の展開が楽しみになってきましたね。
次週のサブタイトルは何と「常子、ビジネスに挑戦する」、風来坊の叔父・鉄郎がどうやら絡んでいるようです。
ビジネスの才能などかけらも感じさせない鉄郎、常子たちもこの点に関して全く信用していないと思うのですが、一体なぜ鉄郎の口車に?
そして、常子や鞠子の人生に大きな影響を与える東堂チヨが初登場。
チヨを演じる片桐はいりさんのインパクトと演技力にも注目していきたいと思います。
以上、とと姉ちゃん6週36話のあらすじネタバレと感想でした!