とと姉ちゃん 6週35話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 35話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」6週35話のあらすじネタバレと感想です。

まずは6週34話の振り返りを少し。

偶然再会した杉野社長が、竹蔵が十五年前からずっと滝子に手紙を送り続けていたことを教えてくれました。

亡くなった竹蔵が、君子と滝子の仲を取り持ちたいとずっと願い続けていたと知った常子は、矢も盾もたまらず滝子の元へ説得に向かいます。

「もう一度・・かかと話し合ってほしいんです」懇願する常子に、滝子は清との縁談を進めようとしたことが原因で、再び君子と決裂してしまったことを明かします。

君子も滝子も、自分の幸せを深く考えてくれていたことに感謝しながらも、そのことが原因だったことに胸を痛める常子。

そんな常子に、滝子は竹蔵から送られた手紙を見せ、君子への言伝を頼むのでした。

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とと姉ちゃん 6週35話のあらすじネタバレ

託された手紙

「常子の父親から送られてきたものだよ・・・」文箱に入った手紙の束を見せる滝子。

この手紙を君子に届け、「・・・伝えてほしいんだがね」言伝を頼まれた常子は、文箱を抱え君子の元へ急ぎます。

「かか!」森田屋に着いた常子が、店の中に向かって何度も呼びかけると、「・・君子さんなら二階よ」ひょっこり顔を出した照代が教えてくれました。

お礼もそこそこに二階へ駆けあがる常子。

「かか!」部屋の襖を勢いよく開け、驚く君子をよそに手紙の入った文箱を差し出しました。

「ととの手紙です」真剣な表情の常子から告げられ、一瞬戸惑う君子ですが手紙の束を手に取ると、封筒の裏書きを確かめます。

そこには確かに”小橋竹蔵”と書かれていました。

その様子をじっと見つめる常子。

その頃、滝子から追い返され、常子たちにも遊んでもらえず、独りぼっちの美子は川べりにいました。

水面に浮かぶ空き缶に向かって、小石を投げて遊んでいます。

「おい!危ねえぞ!」美子が夢中になっていると、木場の職人に怒られました。

「・・すぐに戻れ!」注意する職人に、素直に従う美子でしたが・・・

見ていてちょっと疑問に思ったことが。

鞠子も、杉野社長から事情を聞かされていた訳ですが、君子に何も言わなかったのでしょうか?

常子が青柳に向かったことも知っていたはずですが・・・常子に任せて余計なことはしない方がいいと思ったのでしょうか?

それもなんだか不自然な気がするのですが・・・

『小橋家通信』

君子は封筒の中から、折りたたまれた手紙を取り出し、読み始めました。

―――拝啓、お義母様・・先日は急な訪問、大変申し訳ございませんでした

一方的に『小橋家通信』としてこちらの様子をお送りします・・竹蔵の手紙にはそう続けられていました。

『小橋家通信』第一号の内容は、生まれたばかりの長女・常子のこと。

「ととの字・・久しぶりに見た」隣で手紙を覗き込んでいた鞠子が呟きます。

十五年前から亡くなるまで、毎月手紙を滝子に送っていた竹蔵。

そして滝子もその手紙を大切に保管していた、常子からそう聞かされ驚く君子。

手紙を読み進めると、娘たちのことがいろいろ書かれています。

美子を簡単なお使いにやったものの、泣いて帰ってきたこと。

一緒に出掛けると必ず本をねだる鞠子は、将来楽しみだが本を読み過ぎて目が悪くならないか、危惧していること

そして、常子が物干し台の上に勝手に上り、職人たちを困らせていたこと。

―――勿論私も叱ったのですが、何故上がったのか尋ねると、綴り方を書くために美しい風景が見たかったからだそうです

物干し台の上から、風になびく染物を見たかった・・その言葉を聞き、常子を褒めたくなったこと。

常子が、この面白い感性を失うことなく育ってほしい、そう切に願っていること。

――そうそう、常子が物干し台に上がった時の君子さんが傑作でした

慌てて大きな笊を持って駆け付けてきた君子、とても常子を受け止められるようなものではありません。

そんな時々どこか抜けている君子が、一緒にいてとても微笑ましい。

竹蔵の手紙を読んでいるうちに、君子は涙を堪えきれなくなっていました。

「・・ととらしいですね」常子が声を掛けると、君子も何度も頷きます。

小橋家の些細な出来事を書き綴った竹蔵の手紙を、十五年に亘って読み続けてきた滝子。

それによって竹蔵や君子、そして常子たちの暮しを認めるよう、次第に考えを変えていったのでした。

そして、常子は改めて滝子の言葉を伝えます。

「常子を見ていると感心するよ・・竹蔵さんも君子もよくぞ常子のような娘に育てたもんだって・・」

穏やかな表情で語る滝子は、謙遜する常子を真っ直ぐ見つめ、さらに続けました。

「君子が正しかったんだねえ・・・間違っていたのは私だよ」とうとう認めてくれた、その思いが君子の頑なな心を解きほぐします。

「もう一度・・きちんと話し合う機会をくれないか、今すぐ・・おみくじを引いたお寺に来てほしい」

常子の口から滝子の言葉を最後まで聞き終わった君子は、幼い日のことを思い返していました。

「あーあ・・また大凶だった・・・」おみくじの結果にがっかりする君子に、滝子が優しく話しかけます。

「安心おし、君子。お前に何が起きようが私が守ってあげるから」そう言ってニッコリ微笑みかける若き日の滝子。

涙を堪え、君子はやおら立ち上がると部屋を出て行きました。

常子と鞠子も後を追います。

君子と滝子の仲を取り持ちたいと願った竹蔵は、十五年という歳月をかけて少しずつ滝子の心を解きほぐしていったのでした。

初めて『小橋家通信』に目を通し、竹蔵の思いを知る君子と常子、鞠子。

もっと早く手紙の存在明かしていれば、余計な遠回りをせずに済んだのかもしれませんが、滝子としては竹蔵の意を汲んで秘密にしておいたのかもしれません。

竹蔵が手紙のことを君子たちに内緒のままにしておいたのは、滝子が自らの意思で君子と和解する形にした方が、うまくいくと考えたからではないでしょうか?

しかし、『小橋家通信』を通じて君子たちの事情をよく知っている滝子と、十八年前に青柳を飛び出して以来、関係が断絶していると思い込んでいた君子の温度差が、不信感に繋がったようにも思えます。

ですが、そのすれ違いも滝子が大切に保管していた『小橋家通信』を見て、解消することになるのでした。

美子の危機!そして・・・

隈井を伴い、君子との約束のお寺に向かう滝子。

君子と常子、鞠子の三人も森田屋を出ます。

その頃、美子は再び川べりに戻って、笹船を川に浮かべ遊んでいました。

笹船を進めようと、うちわで扇ぐ美子。

橋の上までやって来た滝子がふと川面を見ると、岸から離れつつある笹船を手を伸ばしてうちわで扇ぐ孫の姿が。

徐々に遠ざかっていく笹船を、追いかけるように手を伸ばす美子が、不意にバランスを崩しました。

「あっ!」小さな声を上げ、川に落ちた美子を見て慌てふためく滝子。

滝子と隈井は美子の名前を叫び、助けに急ぎます。

丁度そこへ常子たちも通りかかりました。

騒ぎに気付き、川面へ目を向けるとそこには溺れてもがく美子の姿が。

咄嗟に駆け出した常子は、川岸まで来ると躊躇なく水の中に飛び込みました。

濁った川の中で必死に妹を探す常子、隈井に命じられ次々と川へ飛び込んでいくた職人たち。

「常子!美子はあっちだよ!!」滝子の指示を受け、美子に向かって泳ぎだす常子。

見通しのきかない水中を、必死にかき分け、進みつつ「美子!」何度も妹の名を呼び続けます。

力尽き水の中に沈みかけた美子を、ついに常子が捕まえました。

「とと姉!」美子を抱えて浮かんできた常子を見て、鞠子が声を上げます。

沸き起こる拍手の中、力が抜けその場に座り込む滝子。

美子の名前を叫び続けた君子も、鞠子と抱き合い二人の無事を喜んでいます。

その後青柳に美子を運び、毛布に包んで温め体を擦る君子。

そうこうするうちに美子が目を覚まし、怖い思いが蘇ってきたのか君子に抱かれたまま、泣き出してしまいました。

「ごめんなさい・・あんなところで遊んで・・・」泣いて謝る美子に、二度と川に近付かないよう君子が諭します。

「・・一人で遊ぶとこなかったから」家は皆忙しそうだし・・・嗚咽を漏らしながら寂しさを打ち明ける美子に、滝子も常子も後ろめたさを感じずにはいられません。

忙しさにかまけて、遊んであげられなかったことを詫びる常子と鞠子。

「・・また、おやつを貰いに来ておくれ」滝子も泣きながら美子に詫びます。

そして、「常子・・よくやったね!」改めて必死に妹を助けた常子に、労いの言葉を掛けるのでした。

「お母様・・ご心配お掛けして申し訳ございませんでした」そう言って詫びる君子に、無事でいてくれたら・・と滝子はそれだけを願います。

「話は・・あとだ、濡れたままじゃ風邪ひいちまうよ・・・」君子が何か言いかけますが、滝子は風呂に入って温まるよう、常子と美子に促しました。

これまで芯の強い下町の女将、といった印象が強かった滝子ですが、さすがに幼い孫が目の前で溺れそうになっている光景に、哀れなほどの狼狽ぶり。

職人たちを指図する隈井に抱きかかえられ、ひたすら美子の名前を叫ぶ姿と、男たちも容赦なく叱りつけるこれまでの姿との落差が、孫への愛情を感じさせました。

また、「・・一人で遊ぶとこなかったから」と美子の口から聞いた時の、ドキリとした表情も実に切ない気持ちが伝わってきました。

君子に対する遠慮から、心ならずも美子を遠ざけてしまったことへの後悔の念が、痛いほど表されているように感じました。

しかし、この事件のおかげで君子も滝子も、素直に感情を吐露することが出来たのかもしれません。

竹蔵の残した『小橋家通信』がきっかけとなり、和解の機運は熟していた訳ですが、図らずも美子のおかげで一気に距離が縮まることになったのでした。

とと姉ちゃん6週35話の感想まとめ

紆余曲折を経て、ようやく落ち着いて話し合う機会を得た君子と滝子は、ついに和解に向けて動き始めたようです。

「君子が正しかったんだねえ・・・」素直で明るく育った常子を見て、自らの過ちを認めた滝子。

滝子の言葉を常子から伝え聞き、君子もきちんと話し合いたいと思ったのでしょう。

美子が危うく川で溺れかけるという危機も、二人の気持ちに変化を与えたのかもしれません。

自分たちの仲違いが三姉妹の将来を閉ざしてしまう・・そんな風に考えたのではないでしょうか。

以上、とと姉ちゃん6週35話のあらすじネタバレと感想でした!

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