とと姉ちゃん 7週41話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」7週41話のあらすじネタバレと感想です。
まずは7週40話の振り返りを少し。
事業のヒントを掴もうと綾の家を訪ねた常子は、綾の母親が歯槽膿漏で悩んでいることを知り、歯医者の前で張り込んで実地調査に臨みます。
常子の無遠慮な態度が通院患者の怒りを招きますが、危ういところを通りがかった武蔵に救われ、さらに歯槽膿漏に効く練り歯磨きの作り方を教えてもらいました。
早速家に戻り、試作品づくりに取り組みますが・・・出来栄えは散々、事業の難しさを身を以て味わうことに。
森田屋の面々からは酷評されるものの、君子に背中を押され再び試作品作りを始めます。
そんな、失敗しても諦めず挑戦する常子の姿を見て、少しずつ気持ちを動かされた鞠子は・・・
とと姉ちゃん 7週41話のあらすじネタバレ
寄り添う三姉妹
―――常子は商売を始めようと星野に練り歯磨きの作り方を教わったのですが・・・とても不評でした
その後鞠子に相談し、武蔵のメモに”薄荷”と書かれていたのを見逃していたことに気付いた常子。
改めて材料を揃え、三姉妹そろって練り歯磨き作りに再度挑戦します。
そして、いよいよ最後に薄荷油を入れると完成です。
「これでうまくいったら、お金持ちになれるかも・・・」美子の言葉に妄想が膨らむ三姉妹。
ドレスを着て、ふかふかのベッドに横たわる姿を思い浮かべる常子。
本の山に囲まれ、読書三昧の日々を夢想する鞠子。
大量のお菓子をテーブルに並べ、お腹いっぱいになるまで食べつくす妄想を膨らませる美子。
「・・・いいわねえ」うっとりして鞠子が呟くと、「・・・すごくいい」常子も既に心はお金持ちです。
鳩を捕まえて売ろうとした時とは違うね、と美子が二人の姉に思い出を語ります。
話が脱線しかける常子と美子に対し、作業を進めるよう注意する鞠子。
「あ、最後の作業は三人で一緒にやろう!」常子が薄荷油を入れたさじの柄を持つよう、妹たちに促します。
いくよ!お互いを見つめ合った三姉妹は、常子の合図で仕上げの薄荷油をすり鉢に注ぐのでした。
―――この先、三人は寄り添って仕事を共にすることになのですが・・・それはまだ随分先のお話
完成した練り歯磨きの味見を、森田屋の面々に頼みます。
「・・・どうですか?」恐る恐る尋ねる常子、「うん、悪くないね!」ニッと笑ったまつがそう言うと、一同も次々に感想を口にします。
口の中がスッキリしていい・・何だか綺麗になった気がするわ・・油物食った後なんかにはいいかも知んねえな・・
「・・・それにこれがあれば、女性と”もしも”のことがあっても・・・」妄想する長谷川ですが、絶対ないと切り捨てる富江。
分かんないじゃない・・もしかしたら富江さんと・・と言いかけて、長谷川が宗吉を見ると既に立ち上がりかけていました。
そこ動くなよ!・・ごめんなさい!宗吉が長谷川を追い掛け回し、行ってしまいました。
そんな二人をよそに、「これだったら、売れるかもしれない!」まつも太鼓判。
自信を深めた常子は、女学校に練り歯磨きを持ち込み、綾たちクラスメートにも勧めてみました。
若い女性からの評価は上々、一方で美子は、青柳商店で友達や職人たちに配って反応を確かめます。
何れも大人気の練り歯磨き、美子は友達にねだられ忙しく配って回るのでした。
ようやく完成に漕ぎ着けた練り歯磨き、三姉妹の結束の賜物とも言えるこの”商品”の評価は上々です。
それにしても妄想の内容は三者三様、それぞれの性格がよく表れていましたね。
常子が思い浮かべた豪華なベッドは、常子の目標である”家”の象徴なのかもしれません。
”お金持ち”と聞いて、読書三昧の日々を夢想する鞠子はいかにも優等生。
そして、”裕福さ = お腹いっぱいお菓子を食べられる”という、本能のままの妄想に浸っていた美子は、甘えん坊の末っ子そのもの。
君子と滝子が仲違いしている間も、大人の都合などお構いなしに青柳商店におやつをねだりに行っていた美子らしく、これから先も二人の姉を自由に引っ掻き回しそうな気がしますね。
再びしくじった鉄郎は・・・
その頃、女学校の中庭では演劇の練習に明け暮れるチヨが、相変わらず奇声を発しています。
そこへ、練り歯磨きを渡そうとやって来た鞠子。
「これ、お試しになりませんか?」練り歯磨きの包を差し出しますが、既に常子が渡していました。
「おかげでもう、薄荷の匂いが・・・」満足げなチヨを見て、鞠子はそのまま帰ろうとしますが・・・「凄いですね!」チヨが突然声を上げます。
「・・お姉さまの行動力は」あなたはどうです?真っ直ぐ鞠子を見つめ、挑戦してみますか?そう尋ねるチヨ。
視線を落とし黙りこくったままの鞠子、胸に秘めた思いはまだ固まらぬままのようです。
・・・姉には言わないでいただけますか、と思いつめたような表情を見せる鞠子に、チヨは・・・
「今日の君は一段と綺麗だ・・」ひざまずき、民家の軒先の鉢植えの花に話しかける武蔵。
そこへ、上機嫌の常子が駆け寄ってきました。
「出来たんです!練り歯磨き!」皆からも評判で・・と武蔵に感謝の気持ちを伝えます。
ただ母から聞いたことを伝えただけ・・そう謙遜する武蔵に、常子が練り歯磨きの包を差し出しました。
「試してみて、感想を聞かせてくださいね!」それだけ言うと、走り去って行くのでした。
無言で見送る武蔵でしたが・・・
「乾杯!」牛乳で祝杯を挙げる三姉妹。
思ってもみなかった好評ぶりに鞠子も大満足、美子も友達から練り歯磨きを褒められ上機嫌です。
私も、皆に作り方教えてって聞かれちゃった・・常子が浮かれていると、「随分ご機嫌だなあ・・・」部屋の外から暗い声が。
襖がスッと開かれると、そこには叔父の鉄郎が経っていました。
「どうしたんですか?」突然現れた鉄郎に、驚く常子。
楽しそうな様子の三姉妹を羨む鉄郎は、全身に負のオーラを纏っているかのよう。
何と、一緒に事業を立ち上げようとしていた相手に資金を持ち逃げされ、揚句に借金を背負わされていたと言うのです。
唖然とする三姉妹に、さらに鉄郎が愚痴をこぼします。
「チンピラが押しかけてきて、十日までに百五十円用意しろって・・・」
ついこの間まで、たいそう羽振りが良かったはずですが・・・今ではすっかり首が回らなくなっている様子。
「お話は分かりましたけど・・」一体何をしに現れたのか・・まさかカネの無心に?
ですが、さすがに鉄郎も常子たちにカネを借りようとまでは思っていません。
鉄郎は宗吉に望みを託しているようですが、宗吉とて余裕があるわけではありません。
もはやこれまでか・・嘆く鉄郎に、黙って考えていた常子が口を開きます。
「まだ分かりませんよ・・・」皆の視線が一斉に常子に集まります。
「十日までに百五十円、何とか出来るかもしれません」自信ありげな常子ですが・・・
恐らくどこかでこけるだろう、とは思っていましたが・・・スッテンテンどころか借金まで背負わされ、期待を裏切らない鉄郎。
もう少し鞠子が強く言って、押し返せばいいのに、それどころか常子は助け船を出してしまいます。
それが常子らしいところかもしれませんが、滝子を見習って冷徹に切り捨てるべきだった・・なんてことにならなければいいのですが。
そしてもう一つ気になるのは、もちろん鞠子の胸に秘めた思い。
チヨや富江には既に相談しているようですが、いつ常子に切り出すのか、中々タイミングを計りかねている様子。
常子としては一番に相談に乗ってあげたいと思っているはず・・変なところですれ違いが生じて、こじれなければいいのですが・・・
鉄郎の営業作戦の行方は?
「うーん、なるほど」練り歯磨きの味見をした鉄郎が、味もそこそこで評判がいいのも頷ける、と言うのを聞いて嬉しくなる常子。
鉄郎は、常子から聞いた一個当たりの粗利に感心します。
だとしたら随分な売り上げになる・・鉄郎の様子に満足げな常子は、多少は鉄郎の力になれるかも、と中々気前のいい返事。
「・・・持つべきものは姪っ子だねえ!」感激して三姉妹を抱き寄せる鉄郎。
しかし、商売としてやるのであればもっと広く宣伝する必要があります。
道端で配って、世間に広めようと考える常子でしたが、「話にならんな!」鉄郎がバッサリと切り捨てます。
道端でやたらと配っても、誰も怪しんで受け取ってくれない。
どこで誰が作っているか分からなければ、欲しがる客がいても売ることが出来ない。
常子の考えの甘さを的確に突く鉄郎に、「じゃあ、どうすれば・・」不満げな三姉妹。
すると、「ずばり、教えてやろう!」得意顔で鉄郎が語り始めました。
「試作品を作って・・森田屋の仕出し弁当に添える!それが一番宣伝効果がある!」
さすがに色々な商売に手を出しているだけあって、こういう事には頭の回る鉄郎。
自分のビジネスプランに自信満々の鉄郎、感嘆の声を上げる三姉妹。
「駄目に決まってんだろう!」取りつく島もない宗吉。
歯磨きで弁当の後味が変わってしまうかもしれない、そうなったら森田屋の売上にも影響する話です。
そこを何とかお願いします!懇願する三姉妹に、まつが取り成そうとしますが・・弁当屋は弁当屋らしく、弁当だけ作っていればいい、と宗吉は頑なに拒みます。
そこへ、「・・宗吉っさん」鉄郎が現れました。
前回、酒を奢ったことを持ち出し、何とか歯磨きの件を認めてもらおうと、やんわりと頼み込みます。
ですが、なかなか首を縦に振らない宗吉に、鉄郎は飲み過ぎた宗吉に当日の記憶が無いことを見越して、ちょっとした罠を仕掛けることに。
「・・・覚えていないかもしんないけど、あの夜・・あの店の女将口説こうとしてたんだぜ・・・」
狼狽える宗吉、笑顔で見つめる照代ですが・・・目が笑っていません。
尚も渋る宗吉ですが、「あの店の女将さん、すげえベッピンだったよなあ!」照代に聞かせるように大きな声を出す鉄郎。
照代が反応を示します。
「・・・そうだったかなあ・・全然覚えてねえからなあ」無理に大きな声で誤魔化そうとする宗吉。
色っぽいのなんのって・・うなじ見てるだけで三合は飲めるって・・鉄郎が言葉を重ねるほどに、益々笑顔になるものの目が一切笑っていない照代。
「あーーー!」突然大声を上げた宗吉、「はっはっはっはっは!!」狂ったように笑い、常子の手から歯磨きを取り上げます。
「はい、みんな!今日から店の弁当に、この歯磨きを付けることにしました!」
急転直下の出来事に、裏の事情を知らない常子たちは大喜びですが、一人照代だけはじっと宗吉を見据えているのでした。
―――こうして、森田屋の弁当に添えられることになった、常子のこの練り歯磨きは・・・
・・・鉄郎の目論見通りに、森田屋の客を中心に瞬く間に評判となっていったのです。
練り歯磨きの粗利の良さに目を付けた鉄郎、俄然やる気を出し、常子のビジネスを仕切り始めました。
一見うまくいっているように見えますが・・・やはり一抹の不安を覚えます。
海千山千?の鉄郎だけに手際の良い面もあり、理屈は一応筋が通っているものの、やっぱりどこかに落とし穴があるんじゃないか・・・自信たっぷりの鉄郎の顔を見るにつけ、そんな思いを禁じ得ません。
しかし、やはり宗吉を言いくるめてしまう話術は、常子にはない鉄郎独自の武器。
その強みを存分に発揮し、常子のビジネスを手助けしたのはいいのですが、照代の笑顔が次の波乱を生むような気がしてなりません。
とと姉ちゃん7週41話の感想まとめ
”困っている人を助けるような商品を作って、商売に出来たら”と言う理念を持って、事業を始めた常子。
武蔵から作り方を教えてもらった練り歯磨きは、まさにその理念にぴったり、周囲の評判も上々。
鉄郎の話が本当ならば、きちんと利益も出ているようで、成功に向けていかにも順調そうに見えます。
しかし、それでも厳しいのが商売の世界、何より最大の不安要素はカネに縁のない風来坊・鉄郎の存在。
好事魔多しとの言葉もある通り、とんでもないどんでん返しが待っているのかも・・・
以上、とと姉ちゃん7週41話のあらすじネタバレと感想でした!