とと姉ちゃん 17週100話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 100話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」17週100話のあらすじネタバレと感想です。

まずは17週99話の振り返りを少し。

闇市で手に入れた林檎箱で何をするつもりなのか・・「自分で考えることも大切」と秘密にする花山に対し、常子も何かアイディアを思いついた様子。

そして模様替えの当日、チヨ夫妻のもとを訪れた花山と常子たちは、早速作業に取り掛かりますが、花山は「出来てからのお楽しみ」だと言って、終わるまでチヨにも常子にも内緒にします。

ようやく花山の作業が終わり、常子が中を見てみると、林檎箱を使ったとは思えない様々な工夫を凝らした模様替えが出来上がっていました。

しかし、常子は「素晴らしいです」と認めつつ、剥き出しのままの箱を見て、今度は自分たちのアイディアを実行に移すことに。

それは飾り紙を使って華やかに見せるというもので、女性らしい細やかな気遣いにチヨ夫妻も満足し、花山も認めざるを得ません。

模様替えが無事終了し、次号の記事の作成に取り掛かる常子たちでしたが、女性の感覚を理解する必要があると痛感した花山は、なんとスカートをはいて現れるのでした。

⇒17週99話のあらすじを詳しく読む方はこちら

⇒17週のネタバレをまとめて読む人はこちら

とと姉ちゃん 17週100話のあらすじネタバレ

徐々に行き詰まりを見せる”あなたの暮し”

―――常子と花山の二人のアイディアで、”あなたの暮し”第二号の目玉企画が誕生しました

あなたの暮しは順調に売り上げを伸ばしましたが・・第三・四号では思うように販路を拡大出来ないまま、会社設立から既に一年半。

昭和二十三年、秋・・戦後の混乱期の中、出版業界は群雄割拠の時代を迎え、経営基盤の小さい出版社は次々と淘汰されて行きます。

水田や鞠子たちは返品されてくる雑誌の整理に追われ、常子は支払いが遅れた印刷所を訪ね、謝罪する事態になっていました。

その頃甲東出版では、「すまん・・この甲東出版を閉めることにした・・許してくれ」社長の谷が、沈痛な面持ちで五反田たちに頭を下げています。

―――甲東出版は、大手出版社に吸収合併されることになったのです。

一方、あなたの暮し出版も厳しい経営状況は同じことで・・・

「三号が八百四部で・・四号が七百七部・・・」返品されてきた雑誌を数える緑。

「合わせて・・千五百十一部か・・・」美子がため息交じりに答えます。

それでもまだ、書店からは返品の連絡が届いていました。

重苦しい空気の漂う中、印刷所への支払いを済ませた常子が会社に戻ってきました。

「お願いします」水田に領収書を渡した常子でしたが、唐突に「増えるのは 出費と在庫の 山ばかり」場を和ませようと自虐的な川柳を披露。

が、ため息が充満した部屋の空気は、益々どんよりと重くなるのでした。

「あの・・印刷代・・節減できませんかね?」重苦しい沈黙を破って、水田が話を切り出しました。

一冊当たりの単価を下げるべき・・との主張に対し、「今のようにふんだんに写真やイラストが使えなくなって」雑誌の質が落ちることを心配する常子。

しかし、このまま売り上げが落ち込めば、予算不足で雑誌の発行も困難に。

危機感を募らせる常子に、「ねえ・・やっぱり・・広告を載せた方が・・・」鞠子が改めて提案しますが・・・

広告の件は、花山に一度提案していました。

「広告を載せて見てはどうかと思うんです」常子が思い切って話を切り出しました。

他のどの雑誌も広告を載せてやり繰りしているのが現実、「数千部の売上があれば、載せたいと言う会社も・・・」と説得を試みる常子。

妹たちや水田も賛成しますが・・「論外だな」花山は一顧だにしません。

広告を載せるということは、雑誌の一部を売り渡すことになる・・「そんな無責任なことはしたくない!」けんもほろろの答えが返ってきたのみでした。

その時には納得した鞠子でしたが、やはり花山のやり方に不満があったようです。

それでも何か策を考えねばならず、「僕も・・経理の立場から何か考えてみます」水田も強い決意を滲ませます。

しかし、「あ・・・」気合が空回りして印刷所から貰ってきた領収書を破いてしまいました。

常子が苦笑いしていると、編集長室のドアが勢いよく開き、花山が入ってきました。

「常子さん・・次号の表紙が出来上がったぞ!」自信満々で常子に書き上げたイラストを渡す花山。

「ああ・・良いですね」まずまず・・といった反応を見せる常子でしたが、「描き直す」花山は不機嫌そうに答えます。

「素晴らしい物を見た時の君の顔はそれではない」そう言って、再び編集長室に籠ってしまうのでした。

早くも勢いに陰りが見え始めた”あなたの暮し”を、どうやって立て直すのか・・社長として判断を迫られる常子。

一冊当たりの単価を下げるべきと考える水田に対し、常子は雑誌の質を落とす訳にはいかず反対します。

水田は良かれと思っての提案なのでしょうが、コストを削減できればいいという単純な話ではなく、雑誌の質が落ちて益々売れなくなってしまっては元も子もありません。

しかし、売り上げが落ちている以上何らかの対策は必要で、社長としてはコスト削減も真剣に考えなければならないところです。

やはり常子はまだ、社長として未熟ということになるのでしょうか。

広告を掲載して必要な資金を賄おうという、一般論で言えば真っ当な経営戦略も、花山にとっては”雑誌の一部を売り渡す無責任な行為”と映り、断固反対。

花山にしろ常子にしろ、現実を直視して妥協を探らねばならない立場にいると思うのですが・・・

常に順風満帆とはいかないのは当然で、こんな時にこそ真価が問われるのですが、常子はまだ厳しい判断には踏み込めないようです。

宗吉・照代との再会

「花山さんって・・とと姉ちゃんの事頼りにしてるわよね」会社からの帰り道、美子が何気なく口にしました。

表紙のイラストが完成した時に、必ず常子にだけ見せて反応を窺う花山の態度から、そう感じたようです。

そういう役回りなだけ・・謙遜する常子ですが、”ペンは握らない”と言っていた花山が重い腰を上げたのは、常子への信頼があるから・・・

鞠子も美子と同様に考えていますが、常子は笑って誤魔化すのでした。

「ただ今帰りましたー」家の玄関を開け中に入ると・・そこには宗吉と照代の姿が。

久々の再会を喜ぶ三姉妹と宗吉夫妻、「おお・・美子もずい分と大人になったなあ・・・」宗吉はいかにも感慨深そうです。

「宗吉さんも・・その・・・」上手く言葉が見つからない美子、「老けたでしょ?」照代がからかう様に続けます。

「もっとマシな言い方があんだろうよ・・渋みが増したとかよー!」ムッとする宗吉。

常子は、ずっと音沙汰の無かった宗吉たちを心配していました。

宗吉たちは空襲で高崎の家が焼かれ、生活の再建に大変な苦労があったようです。

連絡が遅れたことを詫びる照代ですが、御無事で何より・・と君子が応じます。

富江も元気なようで、召集された長谷川も無事に帰ってきたとのこと。

宗吉たちの孫・松吉は既に七歳、「おそらく・・まつさんと宗吉さんの名前を取ったかと」と推測する鞠子に、「その通り!」宗吉が嬉しそうに答えます。

「可愛いわよ・・どっちにも似て無くて」照代がチクリと一言。

和やかな雰囲気の中、「まつさんはお変わりないですか?」何気なく鞠子が尋ねると、宗吉の表情が暗くなりました。

「戦争が終わってすぐ、体調を崩してしまって・・・」代わって答える照代。

あのまま深川に残っていたら空襲で焼け死んでいたはず・・「長生きしてくれた方だ」宗吉は、前向きに考えることにしたようです。

「おお・・青柳の女将さんは?」今度は宗吉が尋ねました。

「母も・・戦争中に木曽で」君子が淡々と答えます。

「もう一度・・お会いしたかったわ」しんみりとした空気が漂う中で、照代がそう口にすると、「私もまつさんに会いたかった」美子が応じます。

落ち着いたら皆でお墓参りに・・君子が三姉妹に促し、宗吉たちも「そうしてやってくれ」と頭を下げるのでした。

「お二人はまた、東京にお住まいになるんですって!」湿っぽい雰囲気を振り払うように、君子が話題を変えました。

ようやく疎開した人間が都市に戻っていいことになり、生まれ育った東京でもう一花咲かせようと考えた宗吉は、洋食屋を開くつもりでいました。

驚く常子たちに、「洋食はいいぞお・・高崎に行くまでなあ、さっぱり分からなかったんだけどなあ・・・」今ではすっかり魅せられたといいます。

飲食店の個人営業停止も、もうじき廃止になるしな・・期待に胸を膨らませる宗吉ですが、一方で照代はどこか浮かない表情。

「今度食べに来てくれよ」と誘う宗吉でしたが、思い出したように「・・・にしても、驚いたぞ・・お前ら、誰も嫁に行ってねえんだな」と、いきなり話題を変えてきました。

顔を見合わせ苦笑いする三姉妹に、「浮いた話はねえのか?」尚もしつこく食い下がります。

それに対して美子が、「同僚の男性が鞠姉ちゃんに思いを寄せているんです」と、人身御供に差し出しました。

「お付き合いしてる訳じゃ・・・」慌てて否定する鞠子ですが、「鞠ちゃん次第ですかね」常子も一緒にからかいます。

そんな三姉妹の様子を見ていた照代は、「見てるわよ、”あなたの暮し”!」そう言って雑誌を取り出しました。

毎号楽しみに買っている・・という照代から雑誌を引っ手繰ると、「俺も読んでるぞ!」宗吉が得意そうに打ち明けました。

婦人雑誌なのに・・と可笑しそうに笑う三姉妹ですが、「こう・・見てるとな・・何だか、胸が熱くなってくんだよ」宗吉は気にも留めません。

常子たちが立派な雑誌を作っていることを、自分の事のように誇らしく思う宗吉と照代。

「・・・どうだ?経営も順調なんだろう?」何気なく尋ねる宗吉ですが、心配かけまいとする三姉妹は曖昧な返事で誤魔化すのでした。

「ずっと、とと姉ちゃんなんだな・・・」社長として、社員を抱えて頑張る常子の姿を見て、「とと姉ちゃんが守る家族が大きくなった」と感じた宗吉。

「頑張れよ!」宗吉の励ましに、常子も感慨深そうに頷きます。

久しぶりに尋ねてきた宗吉と照代との再会を喜ぶ常子たちですが、明るい話題ばかりではなく、まつが亡くなっていたことも知り、複雑な気持ちになります。

その宗吉たちも滝子の死を知らず、改めて思うのは戦後の混乱がまだまだ続いていたのだな・・という事です。

お互いに再会を喜ぶ一方で、大事なことを何も知らず、連絡を取り合う余裕もなくそれぞれ懸命に生きていたことを思わせます。

だからこそ、再会の喜びも大きくなったのでしょうが、ちょっと皮肉な気もします。

それはさて置き、再び東京に戻って今度は洋食屋を開くという宗吉ですが、隣で話を聞いている照代がどこか複雑な表情を見せていたことが気になります。

何か問題を抱えているのでしょうか?

「洋食はいいぞお・・・」とすっかり魅せられている宗吉ですが、代々受け継いできた森田屋の味へのこだわりは捨ててしまったのでしょうか?

ひょっとすると照代は、そのことが寂しいのかもしれません。

森田屋の味が失われてしまう事で、まつに対して申し訳ない・・と考えているのではないでしょうか。

一方、照代に加え宗吉までが”あなたの暮し”の愛読者と知った常子は、嬉しくて堪らない様子。

経営が苦しいことは言えず仕舞いでしたが、「ずっと、とと姉ちゃんなんだな・・・」と常子の奮闘ぶりに感心した宗吉の言葉は、これから支えになってくれるのではないでしょうか?

しかし、「とと姉ちゃんが守る家族が大きくなった」という言葉は、常子にとってプレッシャーにもなります。

益々厳しい決断を下しにくくなった・・ということにならなければいいのですが・・・

倒産危機

翌日、「今月分です・・少なくて申し訳ありません」そう言って、常子は水田に給料袋を手渡しました。

とんでもない・・恐縮しつつ受け取った水田でしたが、手に持った給料袋をじっと見つめ、何か考え事をしています。

やがて顔を上げると、「常子さんたちのお給金は・・足りていますか?」思いつめた表情で尋ねました。

家族四人食べていけるだけの分はありますから・・と、水田が余分な気遣いをしないよう促す常子ですが・・・

「僕なりに・・この資金難を乗り切る策を考えたのですが・・・」さらに深刻そうに水田が続けます。

何か妙案を思いついたかと期待する常子に対し、「僕が・・ここを辞めるべきかと」思い切ってそう告げました。

人件費削減が一番手っ取り早いと考えた水田。

しかし、「お断りします」常子は即座に水田の案を却下しました。

水田が経理を担当してくれたからこそ、ここまで来ることが出来た・・常子の評価に感謝する水田でしたが・・・

「僕が辞める以外には・・やはり広告しかありません!」きっぱりと断言しました。

水田は、広告を載せれば十一万円の増収が見込める・・と考えているようです。

「はっきり言います!・・次号が爆発的に売れない限り、その次を出すのが精一杯・・このままでは、倒産します」

厳しい現実を突き付けられ、常子も鞠子も美子も言葉を失ってしまいます。

「”あなたの暮し”が、出版出来なくなってしまってもいいんですか?」

水田の言葉を聞きながら、常子はじっと考え込んでいました。

―――この後の常子の選択が、大きな波紋を広げることになるのです

会社の厳しい状況を誰よりも知る水田は、責任を感じて自ら退職を申し出ます。

即座に却下した常子ですが、水田にそこまで言わせてしまったことに、社長としての力不足を痛感したのかもしれません。

常子はもしかすると自分の分を削って、水田たちの給料を捻出しているのかもしれませんが、あくまで急場凌ぎ。

常子はもっと根本的な解決策を考えなければなりません。

そして、人件費削減の提案を否定された水田は、改めて「やはり広告しかありません!」と断言するのですが・・・

一体社長としてどんな決断を下すのか、いよいよ切羽詰まって来た状況に、常子の表情も険しさを増していきます。

いよいよ花山との衝突が避けられない事態となり、本当に断絶してしまうのか、不安が募ります。

しかし、会社が生き残るため、”家族”でもある社員を守るため、何とか花山を説得し広告を載せる以外に道はなさそうです。

常子はもっと早くから、花山と腹を割って話しておく必要があったはずですが・・・

とと姉ちゃん17週100話の感想まとめ

花山の力もあって順調な滑り出しを見せていた”あなたの暮し”でしたが、徐々にじり貧になっていく展開となり、未だ打開策が見えません。

「僕が・・ここを辞めるべきかと」と深刻な表情で迫る水田を見て、常子は会社の経営がいよいよ危機的な状況になっていることを思い知らされるのでした。

”あなたの暮し”のモデルとなった”暮しの手帖”でも、第三号を出したところで資金繰りが苦しくなり、一度だけ広告を載せたことがあるとのことですが・・・

広告を載せるということは、雑誌の一部を売り渡すことになる・・と、頑なに広告を拒否する花山を説き伏せるのは、社長である常子の役目。

この後常子が何を選択するにせよ、花山と断絶覚悟の激しいやり取りは避けられそうにありません。

以上、とと姉ちゃん17週100話のあらすじネタバレと感想でした!

⇒17週101話のあらすじネタバレはこちら

⇒17週のネタバレをまとめて読む人はこちら

⇒とと姉ちゃん各話のあらすじネタバレ&感想の一覧

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ