とと姉ちゃん 17週101話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 101話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」17週101話のあらすじネタバレと感想です。

まずは17週100話の振り返りを少し。

当初順調に売り上げを伸ばしていた”あなたの暮し”でしたが、第三・四号では思うように販路を拡大できず、出版業界では小さな出版社は淘汰される群雄割拠の状態。

苦境を脱するため、経費節減に知恵を絞る水田ですが妙案は浮かばず、広告収入を得ようにも花山が難色を示し、常子の悩みは尽きません。

そんな折、小橋家を久々に宗吉と照代が訪ね、常子たちは再会を喜び合います。

東京に戻って洋食屋を開くという宗吉は、常子たちが立派な雑誌を作っていることを誇らしく思い、「ずっと、とと姉ちゃんなんだな・・・」と感慨深げ。

一方の常子は、思いつめた水田から自分が辞めて人件費を削減するとまで言われ、出版社がいよいよ厳しい状況にあることを思い知らされるのでした。

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とと姉ちゃん 17週101話のあらすじネタバレ

常子の決断とは?

「このままでは・・倒産します・・”あなたの暮し”が、出版出来なくなってしまってもいいんですか!」

水田の言葉に、事態の深刻さを改めて認識されられた常子は、再び花山の説得を試みます。

「・・・現状を鑑みると、広告を載せる以外、方法はないと思うんです・・賛同して頂けないでしょうか?」

表紙のイラストを一心に描く花山に、常子が訴えました。

花山が聞き入れてくれれば・・固唾をのんで待つ水田と鞠子たちですが・・・

「その話は終わったはずだ!」編集長室の中から、突然怒声が響き渡りました。

質を落とさず続けるためには広告を載せるしかない・・常子は何とか理解して貰おうと必死です。

が、「認めん!広告を載せると、広告主の意向に沿わねばならなくなるかもしれない!」

本当に正しい事だけを伝えることが出来なくなるかもしれない・・頑として突っぱねる花山。

「考え直しなさい常子さん・・我々の雑誌を守るために」逆に説得する花山ですが、常子の表情は暗く沈んでいました。

「やっぱり許す訳ないか・・・」がっくりと肩を落とし、編集長室を出てきた常子を見て、呟く鞠子。

しかし、「広告は・・載せます・・花山さんには・・伝えずに載せます」常子は覚悟を決めていました。

驚く鞠子たちですが、いくら花山でも完成してしまったら受け入れるしかない・・と、あくまで独断でやるつもりです。

雑誌を続けていくため、或いは楽しみにしてくれる読者のため、そして社員皆が生きていくため、こうするしかない・・と決断したのでした。

鞠子も水田も常子の苦渋の決断を尊重し、早速広告を載せてくれそうな会社を探すことに。

そこへ、「ただ今戻りましたー」美子が編集部に戻ってきました。

何やらおかしな雰囲気を察した美子に、「広告をね・・載せることにしたの」訳を話す常子。

ところが、花山に内緒で話を進めようとしていることを知ると、「私は反対!そんな裏切るようなこと・・・」と、気色ばんで異論を唱えます。

「仕方ないじゃない・・他に手が無いんだから」鞠子が何とか美子を宥めようと試みます。

こうでもしないと春までに潰れてしまう・・常子から苦しい内情を聞かされ、さすがに美子も咄嗟には言い返せません。

「広告主は、景気のいい会社が良いと思います・・積極的だと思うので」不穏な空気を感じた水田が、横から話に割り込みました。

すると、「お料理学校は?最近、看板が目に付くから・・儲かってるのかなあって・・・」鞠子が思いついた事を口にしました。

食糧の供給も安定し、欧米の最新知識が入ってきたことで、家庭料理に洋食を取り入れたいと、習いに行く人が増えているらしい・・水田も賛成します。

「お料理学校か・・・」常子も、どうやらピンと来るものがあったようです。

一方、美子だけは不安げな表情のままですが・・・

あくまでも自主性を守るために広告の掲載を拒否する花山に対し、経営者として現実的な決断を迫られる常子。

広告主の意向によって雑誌の内容が歪められるかもしれない、という花山の心配は、あながち的外れとは言えません。

しかし、一切の妥協を拒む花山の態度も果たしてどうなのか・・年長者として、もっと常子のサポートを考えてもいいはずですが、自分の理想を実現することに頭がいっぱい。

理路整然と言ってることは正しくても、現実が見えていないのでは雑誌を続けていく事は出来ません。

それでも花山は、「我々の雑誌を守るために」正しいと信じて逆に常子を説得に掛かります。

常子も経営に余裕があれば、花山の理想に素直に共感できるはずですが・・・

結局、花山を裏切る形になっても、会社を存続させ雑誌を続けていくために、広告の掲載に踏み切らざるを得なくなるのでした。

そして鞠子たちが常子の決断に従う一方、美子だけが「そんな裏切るようなこと・・・」と反対し、しこりが残る結果に。

僅か六人の小さな出版社で、三姉妹の仲違いが致命的な亀裂に発展しなければいいのですが。

広告掲載

常子たちは広告を掲載してもらうべく、袴田料理学校へやって来ました。

”あなたの暮し”の購読者層は、料理学校の生徒となる層と同じ・・水田が積極的に売り込みます。

「女性全般に広く、話題の雑誌だと言われておりまして」鞠子も盛んにアピール。

副校長の袴田久は、雑誌の発行部数が気になっていますが・・・

「創刊号は三万部、以降も六千部以上は出ています」水田の説明を聞き、袴田は興味をそそられた様子。

緊張して答えを待つ常子たちに、「よく我が校を選んでくれました」袴田が頭を下げました。

これからの花嫁は、西洋料理も一通り出来ないと・・という風潮のおかげで料理学校は乱立。

袴田は宣伝に力を入れようと、父親で校長の辰紀と話し合っていたところでした。

とんとん拍子に話が進み、広告料の相談を始めようとした時・・・

「あ・・その前に・・一つだけ、お約束頂きたいことが・・・」出し抜けに、常子が話を遮りました。

鞠子も水田も、そして袴田も戸惑っています。

「とと姉があんな条件出すから、破談になるかと思ったわ」帰り道で、鞠子が思わずこぼしました。

雑誌の内容には口を挟まないでほしい・・常子の示した条件に、水田もヒヤヒヤさせられたようです。

「でも、大切な事でしょ・・それに、もっとお上品な言い方でしたわ・・・」悪戯っぽく答える常子。

とにかく話がまとまったことに安堵した鞠子は、「これで花山さんに話しても安心よね」との考え。

”内容は好きにしていい”との確約が取れたことで、常子も肩の荷が下りた様子。

しかし水田は、「いえ・・やめておきましょう」まだ気を緩めることは出来ない、と思っているようです。

”広告”と聞いただけで毛嫌いする花山に、折角の契約を取り消しにでもされたら・・そんな不安を抱いていました。

鞠子も水田の考えに頷きますが、常子は複雑な表情を見せるのでした。

”あなたの暮し”の編集部では、美子の書いた原稿を花山がチェックしています。

次々と赤ペンで線を引き、「もっと伝わりやすい文章を書きなさい!」そう言って原稿を差し戻しました。

落ち込んだ美子が自分の席に戻ると、ようやく常子たちが編集部に帰ってきました。

「揃って何処へ行ってた?」不機嫌そうに尋ねる花山。

答えに詰まる常子でしたが、咄嗟に鞠子が「書店です」と誤魔化します。

一応は納得した花山でしたが、「美子さん!赤字部分を書き直しなさい!」手が止まっている美子を叱責しました。

締め切りを気にする美子ですが、「関係ない!」自分の提案した企画は責任を持って最後までやり遂げるよう、厳しく注意します。

そして花山は印刷所へ電話を掛けると、「・・・表紙の件でね、青を強めに出してくれないか」費用を気にすることもなく、やり直しを要求。

そんな花山を見て、常子は暗澹たる気持ちになるのでした。

―――こうして、花山に広告の事を伏せたまま、”あなたの暮し”第五号の準備は進められて行きました

常子は、やはり花山に伏せたまま広告掲載の話を進めていることに、どこかで申し訳ない気持ちがあったのかもしれません。

鞠子が危惧したように、雑誌の内容に口を挟むな・・とは、一歩間違えれば相手を怒らせかねない条件です。

それでも常子が約束を取り付けたのは、花山に対して筋を通しておきたかったからではないでしょうか?

常子は決して花山の掲げる理想を否定している訳ではなく、経営が苦しいためにやむなく決断したに過ぎません。

広告の件はいずれ分かることでもあり、花山に対して最低限の理解は得られるようにしておきたかったのだと思います。

だからと言って、広告掲載は根本的に花山の考えとは相いれない事だけに、第五号が完成した時に常子と花山が衝突することは避けられません。

常子がギリギリの状況で、それでも心の片隅にでも花山への気遣いを持っているのに対し、花山の方は費用を気にすることなく、妥協を許さず印刷のやり直しを要求します。

どうして分かってくれないのか・・常子の表情からはそんな気持ちが滲み出していました。

カリスマ編集長の花山あってこその”あなたの暮し”であるということは、常子が最もよく分かっているはずですが、いい加減気持ちが離れかけているのかもしれません。

花山に心酔する美子は・・・

「花山さんには・・事後報告ってこと?」その夜常子たちから話を聞いた君子は、驚きの声を上げました。

黙っていなければならない心苦しさを、気遣う君子ですが・・・

「どうだか・・ホントに心苦しかったらあんなに平然と嘘つけるかな?」冷めた様子の美子。

依然として、花山に広告の事を伏せていることが納得できないのでした。

「どうして分かってくれないの・・広告入れなきゃ雑誌自体が・・・」ウンザリした様子の常子の言葉を、途中で美子が遮ります。

「広告入れるなって話じゃないの!花山さんに話すべきって話!」あくまで原則論を譲りません。

「散々話したけど分かってもらえなかったの!なんで分かってくれないの!」常子も徐々に感情が昂ってきました。

見かねた君子が、「二人ともやめなさい!・・お食事中ですよ」どうにか宥めるものの、気まずい空気は残ったままでした。

一方の花山も、家族と食事の最中でした。

「やっと最新号の完成なんですね」妻の三枝子も楽しみにしていたようです。

しかし、すぐに次とその次の号も同時に考えなければならない花山は、疲れているのか力なく笑うのみ。

そんな中、「もういらない」娘の茜が箸を置きました。

うどんかすいとんばかりの食事に、飽きてしまったようです。

「本当はお米を食べさせてあげたいけれど・・手に入らないから」嘆息する三枝子を見て、闇市で食糧を手に入れてくる・・と話す花山。

ですが三枝子は、闇市で手に入る食糧には不安があるようです。

―――食糧事情はいまだに悪く、配給も米は僅かで小麦粉ばかりでした

翌日、鞠子は会社の机に突っ伏したまま、昨夜のことを思い返して憂鬱な気分に浸っていました。

すると、「・・・鞠子さん」耳元でささやく声に振り向くと、すぐそばに水田の顔が。

思わず驚いて声を上げる鞠子、一方の水田もギョッとしてのけ反ります。

水田は、朝から様子がおかしかった常子と美子のことが気になっていました。

「あの二人・・昨夜やりあってしまって・・美子・・花山さんに心酔してるから」

弱り顔で話す鞠子に、水田は何も言えませんでした。

一方常子は、引っ越し作業に追われる甲東出版を訪ねていました。

「すみません、お忙しい時に・・相談に乗って頂いて」恐縮する常子でしたが、「・・・そんな面白い話を聞かせてくれるなら、大歓迎だよ」と五反田が茶化します。

「あの花山伊佐次を欺くなんて・・僕には出来ないな」若干皮肉交じりの五反田。

対して谷は、社長としては常子の気持ちにも理解を示します。

「経営者として君は正しい・・うちも生き延びるために、吸収合併って道を選んだからね」

しかし、編集長としては、「理想の雑誌を追及する花山さんの気持ちも分かる」と言います。

そのためにもう一度直線裁ちのような発明を・・との焦りがあるのではないか・・・

常子には、花山に”焦り”があるという谷の分析が、俄かには信じられないようです。

その頃花山は、美子と共に闇市で鉛筆を探していました。

会社にある様な鉛筆ではなく、「本当に気に入った物でないと」ダメだと言う花山。

文章にせよ絵にせよ、描く道具にも念を入れるべき。

そうやって選んだ道具でやった仕事には、一層愛着が深くなり、一生忘れられないものになる。

花山の持論に、力強く頷く美子。

その直後、少し離れた場所で威勢のいい呼び込みの声が。

「何でしょう・・良い匂いしますね」美子の見つめる先には、焼き立てのパンが売られていました。

小麦粉があっても、家にパン焼き器や天火が無くては焼けません。

「・・・だから代わりに焼いて商売にしてるんだ」花山の説明に、美子が感心しています。

戦争が終わり、アメリカから食糧の国際的な支援であるララ物資など、大量の小麦粉が日本に入って来ていました。

そのため、今では配給も米ではなく小麦粉が配られています。

「ところが、小麦粉を自宅で食べることをしてこなかった我々日本人は急に困ってしまった訳だ」

大半の家庭ではどう料理していいか分からず、小橋家でもうどんかすいとんばかり。

その時、花山は突然閃きました。

「そうか・・小麦粉を使った新しい料理だ・・次号の特集だよ!」突然、高笑いを残して走り出す花山。

「え・・え?・・鉛筆・・・」美子は呆気にとられたまま、その場に取り残されてしまいました。

社長としての立場と、編集長としての気持ち、その両方が分かる谷の言葉は、常子の揺れる気持ちを代弁しているかのようでした。

自分たちが生き残るために、吸収合併という苦渋の決断をせざるを得なかった谷は、花山を欺く常子の決断を一応は評価しました。

一方で、理想の雑誌を追及する花山にも理解を示し、複雑な胸の内を覗かせます。

常子はそんな谷の言葉を聞いて、何を思ったのでしょうか?

或いは余計に答えが見いだせなくなったのかもしれませんが、常子と花山の両方の立場が分かる谷の率直な気持ちを知り、いくらかは肩の荷が下りたのかもしれません。

どちらかが完全に正しいと言えないからこそ、自分がやろうとしている事も一応経営者として筋が通っている・・と考えれば少しは気が楽になります。

一方で花山の”焦り”を指摘した谷の言葉には、信じられない・・といった表情を見せていましたが、常子は花山の事を若干過大評価しているのかもしれません。

カリスマ的な編集長とはいえあくまで同じ人間、花山にも”焦り”もあれば”迷い”もあるはず。

そんな当たり前のことに気付くことで、花山との距離が少しでも縮まればいいのですが、果たして時間が残されているのでしょうか?

とと姉ちゃん17週101話の感想まとめ

常子は会社の存続のため、花山には伏せたまま広告の掲載で資金難を乗り切ることにしたのですが・・そのことで美子との間に亀裂が生じてしまいます。

甲東出版の谷は、経営者としての常子の判断を支持するものの、一方では「理想の雑誌を追及する花山さんの気持ちも分かる」と言うのですが・・・

雑誌を続けていくため、そして社員の生活を守るため、苦渋の決断を下した常子ですが、気持ちは揺れ動いている様子。

一方の花山はそんな事とはつゆ知らず、小麦粉を使った新しい料理を次号の特集に!と思いついて上機嫌です。

ひたすら”本当に正しい事だけを伝える”理想の雑誌を追及する花山は、広告掲載を知った時、本当に常子と断絶してしまうのでしょうか?

そして花山に心酔する美子は、常子と花山のどちらに付くのでしょうか?

以上、とと姉ちゃん17週101話のあらすじネタバレと感想でした!

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