とと姉ちゃん 17週102話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 102話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」17週102話のあらすじネタバレと感想です。

まずは17週101話の振り返りを少し。

「このままでは・・倒産します」水田から深刻な経営状況を改めて突き付けられた常子は、花山には伏せたまま雑誌に広告を掲載することを決断します。

一方で花山に心酔する美子は、「私は反対!そんな裏切るようなこと・・・」と気色ばんで異論を唱え、姉妹の間に深刻な亀裂が生じてしまいました。

鞠子や水田の提案で、料理学校の広告を掲載することになりましたが、常子は”雑誌の内容には口を挟まないでほしい”との約束を取り付けることを忘れませんでした。

何も知らない花山は、自分の理想の雑誌作りを追及する姿勢を変えず、費用を顧みることもなく印刷のやり直しを要求し、常子の不満も徐々に高まっていきます。

そんな中、甲東出版を訪ねた常子は、谷から「もう一度直線裁ちのような発明を・・と、内心焦りはあるかもな・・・」そう花山の心情を指摘されますが・・・

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とと姉ちゃん 17週102話のあらすじネタバレ

「編集長は辞めさせてもらう!」

「そうか・・小麦粉を使った新しい料理だ・・・」次号の特集を思いつき、勇んで駆け出す花山。

一方、谷は相談に訪れた常子に、「編集長としては・・理想の雑誌を追及する花山さんの気持ちも分かる」と理解を示します。

そのためにもう一度直線裁ちのような発明を・・との焦りがあるのではないか、と考える谷ですが・・・

常子の前では、花山はそのような素振りを全く見せず、俄かに信じられません。

しかし、「編集長ってもんは往々にして気難しくて、誇り高いもんなんだよ」とのこと。

甲東出版が吸収合併される出版社の編集長については、「俺と違って短気だから、覚悟しとけよ!」そう言って富樫や相田を脅かします。

「五反田さんが羨ましいですよ」これからは悠々自適な作家生活・・と考える富樫たち。

ですが五反田にしても、一人立ちして仕事が来るかも分からず、冗談めかしていても不安を抱えている様子。

常子の励ましにも、「これはこれは・・出版社の社長様にそう言われて・・光栄です」と、茶化して見せます。

一方で、「さっきの話だけど・・花山さんだって分からず屋じゃない・・君自身の口で、誠意をもって伝えれば・・分かってくれると思うよ」そう常子を励ますのでした。

―――そして迎えた第五号の発売日

三姉妹と水田は、雑誌を載せたリヤカー引いて印刷所から会社に戻ろうとしていました。

「美子さん・・上機嫌ですね」何気なく水田が話しかけると、「ようやくこれは!という物を見つけたんです」そう言って水田に鉛筆を見せます。

先日、花山と訪れた闇市で買いそびれた鉛筆をようやく手に入れ、「きっと喜んでくださるはずです」自信満々の美子。

しかし、「・・・だと、いいんですが・・・」広告の件を花山に伝えるのを前に、水田は不安で堪りません。

「私の口から・・きちんとお話します」覚悟を決める常子でしたが、「私どうなっても知らないからね」美子は突き放した態度。

花山が出社したら、すぐに話すことになりましたが・・・

”あなたの暮し”第五号を前に、四人が重苦しい沈黙に包まれていると、突然編集長室のドアが開き、花山が出てきました。

「もういらしてたんですか?」不意を突かれ、驚く常子。

「”もう”いらしたというより、”まだ”いらしたんだ!」花山は振り返りもせず、資料を探しています。

”心躍る企画”が浮かんだものの、それに対する答えが見つからず、昨夜は徹夜だったようです。

常子は勇気を振り絞って話を切り出そうとするものの、「静かにしてくれ、頭がいっぱいなんだ」花山はそれどころではありません。

しかし引き下がる分けにもいかず、「花山さん、折り入ってお話が」常子は意を決して、花山の前に立ちました。

常子のただならぬ様子を見て取った花山は、常子の差し出した雑誌を手に取り、言われるまま裏表紙を見ます。

「何だこれは!・・何故料理学校の広告が載っている!!」当然のごとく激怒する花山。

「やはり・・どうしても資金が足りなかったんです・・広告はこの誌面だけ・・・」

どうにか理解してもらおうとする常子ですが、「言い訳など結構!」取りつく島もありません。

「何故今まで黙っていた!」気色ばむ花山に謝罪しつつ、「こうでもしないと、認めて頂けないと思ったんです」常子も必死です。

しかし、認めるも何も、出来上がってしまっていては反対も出来ません。

花山は一層怒りのボルテージを上げて行きます。

「汚いやり口だな」花山が吐き捨てました。

「何故理解してくれない!・・広告を載せてしまうと、読者のための記事に制約が生まれるかもしれないんだぞ!」

花山は何よりそのことを心配しています。

「ですから、雑誌の内容には口を出さないように約束を取り付けました」どうにかして妥協点を探る常子。

が・・「甘いよ、常子さん・・残念だが・・もう君と雑誌は作れない」花山は、編集長を辞めると宣言しました。

「とと姉ちゃん!」美子に詰め寄られた常子は・・・

自分に黙って雑誌に広告を載せたことを知り、花山は常子との断絶を決意し編集長を辞めてしまいます。

常子としても、雑誌の内容には口出ししないよう約束を取り付けるなど、最大限花山に配慮したつもりだっただけに、ここまでの怒りは予想外だったはず。

哀れなほど狼狽する常子は、その瞬間に何を思っていたのでしょうか?

花山に心酔するあまり突き放した態度を取る、美子の冷めた表情が頭に浮かんだのかもしれません。

ある程度の衝突は覚悟しつつ、心のどこかで”話せば分かってもらえるはず”との期待が、常子にはあったのでしょうか?

「君自身の口で、誠意をもって伝えれば」花山だって分かってくれるはず・・付き合いの長い五反田の言葉だけに、常子は一縷の望みを抱いたはずですが・・・

裏表紙の広告を見た花山は怒り心頭で、「汚いやり口だな」そう吐き捨て全く聞く耳を持ちません。

あくまで理想の雑誌を追及する花山と、苦しい経営状況を見て現実的な決断を下した常子。

常子は、黙って広告を載せたことで、花山の誇りを傷つけてしまったのでしょうか?

両者の気持ちが分かる谷が間を取り持つ・・ということも考えられますが、いずれにしてもまだまだ紆余曲折がありそうです。

次号の企画を考えるものの・・・

「本気でお辞めになるつもりなんですか?」編集長室で荷物をまとめる花山を、常子は何とか引き留めようとします。

しかし、「私はいつでも本気だ」とにべもありません。

尚も思い留まらせようとする常子ですが、花山にとって広告の問題は進退をかけるほど大事な事でした。

同じ思いで雑誌を作っていると信じていた花山ですが、常子に自分の思いが伝わっていなかった・・と残念がります。

「それは・・同じだと思います・・毎日の暮らしを守るために」何とか分かって欲しい一心で説得を続ける常子。

が、「口では何とでも言える!」と一蹴。

雑誌の内容自体は何も変わっておらず、「私、そんなにいけない事したでしょうか?」常子は、泣き出しそうになりながら訴えます。

しかし、「その一ページが命取りになる!」と考える花山には通用しません。

資金が無ければ雑誌を出すどころか、皆や花山の給金も払えない・・現実的な課題を突き付けるものの、「カネのために魂を売るのか!」むしろ火に油を注ぐ結果に。

そんな雑誌なら出すべきでない!と考える花山は、「君は生きるために雑誌を出すべきだと考えた」常子とは相容れない、と一方的に断じます。

「お願いします・・残って下さい・・”あなたの暮し”は私たちが生み出した雑誌じゃないですか・・見捨てないで下さい!」

常子は必死になって食い下がるものの、「そうさせたのは君たちだ!」何処までも頑なな花山。

「世話になったね・・・」怒りを押し殺すようにして告げると、編集部を去って行きました。

花山が本当に辞めてしまったことが信じられない美子は、「今からでも遅くない・・とと姉ちゃん謝って!」と、花山が出て行ったドアに向かって常子を押しやります。

「謝る必要ないわ・・こうするしかなかったんだから・・・」鞠子が常子を擁護します。

「あの様子では、聞く耳を持ってくれないでしょう・・我々で何とかするしか・・・」水田も、どうにもならないと思っていました。

一方常子は、花山が出て行ったドアを呆然と見つめていました。

花山が去った編集部ですが、立ち止まっている訳にもいかず、すぐに次号の企画を考えねばなりません。

「酷いよ・・花山さんが居なくなったばかりなのに」皆が企画を考える中、美子は一人背を向けていました。

このまま何もしなくても、締め切りは迫ってくるのです。

常子は、美子にも企画を考えるよう促しますが・・・

「私は花山さん抜きで企画を決めるのは無理だと思うよ」美子は冷めた態度を崩しません。

重苦しい空気が漂う中、水田は花山のメモに目を付けました。

「花山さんのメモを見れば・・花山さんが仰っていた”心躍る企画”というのが分かると思いまして」

しかし、それでは花山の企画を盗むことに。

「それはいけません!」常子はきっぱりと否定するものの、「だったら今すぐ広告辞めて花山さんに許可取ってきたら?」美子が話を蒸し返します。

「それが出来たら苦労しないでしょ!」ウンザリしたように鞠子が言い返すと、むっとした美子は編集部から出て行ってしまいました。

理想を追求するという大義名分があるにしても、花山もずい分大人げないのではないでしょうか?

常子の言う通り、資金が無ければ雑誌を出すどころか、皆や花山の給金も払えないというのは紛れもない事実。

それを「カネのために魂を売るのか!」などと、あまりに極端すぎる決めつけにちょっと疑問を感じてしまいます。

自分が正しいと信じるあまり、周りが見えなくなっているのでは・・・

しかし、戦時中に内務省で宣伝の仕事に関わり、”言葉の力の持つ怖さ”をよく知る花山にとって、絶対に譲れないという事なのでしょう。

だとしても、平和な時代になりもう少し柔軟に考えてもよさそうなものですが・・国家権力に代わって、今度はカネの力に脅威を感じているのかもしれません。

果たして常子の考えが浅はかだったのか、それとも花山が頑な過ぎるのか、お互いにもう少し話し合う余地がありそうに思えるのですが・・・

そもそも、雑誌が売れていれば広告を載せる必要もなかった訳ですが、売れない責任を最も感じていたのは花山だったはずです。

だからこそ、小麦粉料理の企画を思いついた時に、飛び上がるほど喜んだのだと思いますが、その結果が出る前に広告掲載となり、悔しい思いをしたのではないでしょうか?

もう少し待って欲しかった、信じて任せて欲しかった・・花山は、常子に対してそんな思いを持ったのかもしれません。

話し合うきっかけとは?

「本当によろしいんですか?」事情を聴いた三枝子が、思わず花山に尋ねました。

妻が余計な心配をしないよう、すぐに次の出版社をあたってみる・・と約束する花山でしたが、三枝子の心配は収入の問題ではありません。

「あれだけの決意を持って立ち上がったのに・・・」後悔はないのか気掛かりな三枝子。

しかし、「だからこそ、こうするすかなかったんだ」花山の決意は変わりません。

その頃、小橋家には美子が帰って来ていました。

一人で、しかもいつもより早い時間に帰ってきた美子を見て、君子はちょっと不思議そう。

「辞めちゃったんです・・花山さん」思いつめた表情で美子が告げると、さすがに君子も驚きのあまり目を丸くします。

美子は花山の気持ちが分かるだけに、納得出来ずにいました。

抜き差しならない事態に発展してしまったことに、オロオロするしかない君子。

「何か・・話し合うきっかけでもあればいいんだけど・・・」何気なく口にした”きっかけ”という言葉が、美子には引っ掛かったようです。

「・・・よし」小さな声で呟くと、美子は部屋に籠って企画をまとめ始めました。

翌日、美子は考えた企画を提案しました。

「小麦粉を使った・・新しい料理?」美子の企画を見た水田が、軽い驚きの声を上げます。

以前は餓死の事件もありましたが、この一年で食糧事情も好転していました。

「・・それは小麦粉の配給のおかげで、でそれは・・あの・・アメリカからの・・”あれ”のおかげなのよ」

美子は途中でしどろもどろになりつつも、「・・・そのおかげで、家庭に小麦粉がたくさんあるようになった」何とか話を続けます。

小麦粉の使い道が分からない一般家庭では、うどんかすいとんにするしかない。

しかし、それではどうしても飽きがくるため、小麦粉を使った新しい料理を提案すれば喜ばれるはず。

得意気に語る美子に、「信じられない・・・」常子が驚きの声を上げました。

「よっちゃん、これ本当に自分で考えたの?」思わず尋ねる常子ですが、「そうよ・・当たり前じゃない」美子は惚けて答えます。

「よっちゃん・・凄いわ・・凄い!・・凄いじゃない!」常子を始め皆が口々に賞賛するなか、次号の企画を小麦粉料理とする事を美子が宣言しました。

その頃花山は、次の仕事先を探すため家を出るところでした。

妻の三枝子が不安気に見送ります。

―――常子と花山は、別々の道を歩きはじめることになってしまったのです

花山の考えた小麦粉料理の企画を、自分のものとして提案した美子は、君子の言う「話し合うきっかけ」にしようと考えているのかもしれません。

次号の”あなたの暮し”を花山が見れば、必ずクレームを付けにやって来るはず・・そう思っているのでしょうか?

よけにこじれないか心配になりますが、この企画が大当たりすれば常子は改めて花山が必要な事を思い知り、頭を下げざるを得なくなる・・と考えたのかもしれません。

だとすると、かなり乱暴なやり方ですが、美子なりに精一杯考えた末の作戦だとしたら、何だかいじらしい気がします。

一方で花山は、これからどうするつもりなのでしょうか?

常子の熱意に押され、相当な決意のもとに再びペンを握ることを決めた花山を、心配する妻の三枝子ですが、花山の気持ちの奥に迷いを感じているのかもしれません。

であるならば、今後花山と常子が和解に至ることもあるのかもしれませんが、今は別々の道を歩きはじめることに。

どうすれば両者の仲を取り持つことが出来るのか、なかなか答えは見えません。

とと姉ちゃん17週102話の感想まとめ

”あなたの暮し”第五号の裏表紙の広告を見た花山は、常子の想像を上回る激しい怒りを見せ、編集部を去ってしまいました。

雑誌の内容には口を出さないよう、約束を取り付けたとしても、「その一ページが命取りになる!」と考える花山は、考えが固すぎるようにも思えます。

常子は雑誌を引っ張ってきたカリスマ的編集長を失うと同時に、美子との間にもわだかまりが生じ、会社を経営する難しさを思い知るのでした。

一方、美子は花山の考えていた小麦粉料理の企画を、自分で考えたものとして常子たちに提案しましたが・・果たして何を考えているのでしょうか?

そして、常子と別々の道を歩き始めた花山は、三枝子の心配をよそに、このまま本当に常子と断絶してしまうのでしょうか?

以上、とと姉ちゃん17週102話のあらすじネタバレと感想でした!

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