とと姉ちゃん 18週103話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 103話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」18週103話のあらすじネタバレと感想です。

まずは17週102話の振り返りを少し。

花山に広告掲載の件を伏せたまま迎えた”あなたの暮し”第五号の発売日、常子は覚悟を決めて事実を告げましたが、花山は「何故今まで黙っていた!」と激怒。

「編集長は辞めさせてもらう!」決別を宣言した花山を、常子は何とか引き留めようと懇願するものの、”カネのために魂を売った”と考える花山は聞く耳を持ちません。

花山が去った編集部では、次号の締め切りが迫る中で常子たちが企画を考えますが、妙案は浮かばず美子は冷めた態度を取るばかり。

一人で編集部を飛び出し家に帰った美子は、君子から「何か・・話し合うきっかけでもあればいいんだけど・・・」そう言われ、ある考えが浮かびます。

翌日、美子は何と花山が考えていた小麦粉料理の企画を提案し、何も知らない常子たちは興奮気味に承認するのですが・・・

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とと姉ちゃん 18週103話のあらすじネタバレ

周りが困っている時ほど・・・

「もう君と雑誌は作れない・・・」編集部を去る花山を、呆然と見送るしかない常子。

―――広告を巡る対立で花山は会社を辞めてしまい、常子たちは自分の手で企画を考えることに・・・

その後美子は何を思ってか、花山が考えていた小麦粉料理の企画を勝手に提案してしまうのでした。

「ここでお店なさるんですね」宗吉たちが開く予定の店にやって来た常子たち。

立地もよく、人通りの多い、そして広さも二人でやるにはちょうどいい・・宗吉は自分の店にご満悦の様子。

「雑誌の企画で、家庭でも手軽に出来る小麦粉を使った料理を紹介したいんです」三姉妹は、洋食の”専門家”である宗吉に協力を頼みます。

「いいわよ・・ね?」照代が快く引き受け、宗吉もちょっと戸惑いつつ協力を約束しました。

その後、常子たちは会社に戻って仕事を続けます。

「じゃあ、あたしはお先に」常子たちに挨拶して帰っていく美子を見て、「機嫌が直ってよかった・・・」水田がホッとしたように呟きました。

鞠子に言わせれば、「今日のところは・・って感じですけど」とのことですが。

「これからは花山さん無しでやって行かなきゃいけないから、甘い物でも御馳走してご機嫌取らないとね」

常子は、鞠子と相談して何か美味しそうな物を買っておくよう、水田に頼みました。

楽しそうに水田に話しかける常子を、鞠子が微妙な表情で見つめています。

鞠子と水田は、常子を残し一足先に会社を出ました。

「心配してたんです・・常子さんのこと・・信頼していた花山さんが辞めてしまって・・気落ちするのではないかって」

水田は先程の常子の様子から、一応安心したようですが・・・

「とと姉は・・いつもああなんです」鞠子はかえって気掛かりでした。

周りが困っている時ほど、自分がどんなに辛くても、明るく振る舞って元気付けようとしてくれる・・というかしてしまう。

そんな常子の性格を知る鞠子は、今とても辛いはず・・そう思えて心配で堪りません。

最も常子の事をよく知る鞠子だけに、無理に明るく振る舞っている・・と気掛かりでならないようです。

”とと姉ちゃん”として、幼いころから父親代わりを自認して一人気を張って生きてきた常子を、ずっと見守って来た鞠子。

年齢も近いだけに、もっと自分の事を頼って欲しい・・そんな風に思っているのかもしれません。

だったら直接常子に話せばいいのかもしれませんが、そんなに素直に自分に甘えてくれない、と分かっているのでしょう。

それでは一体どうすればいいのでしょうか?

鞠子は、自分がもっと常子に頼ってもらえるよう、成長しなければならない・・との焦りもあるかもしれません。

常子一人にずっと辛い役目を負わせていることに、引け目感じているのでしょうか?

お互い素直に本心をぶつけ合えればいいのですが・・・

「夫婦みたいだと・・・」

一人で編集部に残った常子は、雑誌のタイトルを”あなたの暮し”に決めた時の事を振り返っていました。

「社長さんが良いなら従うまでだよ」常子の提案に、素っ気ない態度で答える花山。

―――私たちが目指す・・”豊かなくらし”が・・ここにあるような気がします

常子は自分の言葉を思い返しつつ、花山が座っていた編集長の席をじっと見つめ・・・

「私・・夫婦みたいって思ってたんです・・とと姉と花山さんが」水田と並んで歩きながら、鞠子がポツリと言いました。

恋愛感情などではなく、”二人は同じものが見えている”そう感じていた鞠子。

「信頼し合っていたからこそ・・関係が修復できない程・・ぶつかり合ってしまったのかもしれないですね」

鞠子の話を聞いた水田は、そんな風に理解したようです。

一方で鞠子は、これからどうなるのか不安な気持ちを水田に打ち明け、水田はそんな鞠子を見て若干焦り気味。

「そんな・・悲しい顔は止めてください・・僕が精一杯支えますから」水田が言葉を絞り出します。

そんな水田に、「ありがとうございます、水田さん・・頼りにしています」鞠子が笑顔で答えると・・・

水田は急激に感情が昂り、もはや鞠子の話も耳に入りません。

その場に立ちつくし小刻みに震える水田に、鞠子が心配して声を掛けます。

すると水田は、「鞠子さん!・・僕と・・僕とお付き合いして頂けないでしょうか!」突然鞠子に駆け寄り、告白しました。

「どうしてこんな時に!」思ってもみなかった急展開に、気が動転する鞠子。

「・・・僕にもよく分かりません!盛り上がってしまって・・・」訳の分からない事を口走る水田。

とにかく、今は社内がこんな時ですから・・そう言って鞠子は走り去ってしまいました。

「はあ・・何やってんだ・・・」思わず力が抜けた水田は、その場にへたり込んでしまうのでした。

翌日、水田は何事も無かったかのように三姉妹に囲まれ、帳簿を前に算盤を弾いています。

「変わりませんね・・雑誌自体の売上は横ばいのままです」軽い溜息と共に結果を報告しました。

渋い表情を見せる常子ですが、鞠子は「前の号より落ちてないだけよかったじゃない」極力前向きに捉えます。

もし、広告を載せていなかったら、間違いなく次の号は出せなかったはず・・ひとまずこれで正解だったと考えるしかありません。

「でも・・花山さんはもういらっしゃらないのよ・・雑誌の売上はこのまま維持出来るのかしら」

美子だけはどうしても、気持ちが前向きになれないようです。

その時、机の上の電話が鳴りました。

電話の相手は、広告を載せた袴田料理学校。

「おかげさまで、広告の評判も良く・・入学の申し込みも増えました」挨拶方々尋ねた常子を前に、副校長の袴田久は満足そう。

さらに、次号は裏表紙の裏・表の二面に広告を載せたい・・と申し出ます。

「広告費は、”二倍”お支払しますから」景気のいい話に気持ちが揺らぎつつ、常子には若干の迷いも。

末永くお付き合い出来れば・・と言う袴田ですが、常子は契約の変更を迫られるのでは、との不安がありました。

「そこは、これまで通り・・小橋社長の思うようにやって頂ければ、結構です」力強く頷く袴田を前に、戸惑いつつ承諾する常子でしたが・・・

”二人は同じものが見えている”と言う意味で、常子と花山を夫婦みたい・・と感じていた鞠子の見立ては、的を得ているように思えます。

「皆さんの生活が、今日よりも明日と、少しでも豊かになるような雑誌」を作りたいと、共に歩み始めた当初の二人は、間違いなく同じものが見えていたはず。

しかし、理想を実現するために進むべき道を巡って、経営者として現実的な判断を優先させる常子と、あくまで妥協なく理想を追い求める花山とで、深刻なズレが生じてしまいました。

水田の言う通り、「信頼し合っていたからこそ」お互いに、相手の方が理解して考えを変えてくれるはず・・と期待したのかもしれません。

その期待が裏切られてしまったために、関係修復が困難なほど衝突する羽目になった訳ですが、だとするともう望みはないのでしょうか?

そして、常子と花山の断絶が三姉妹の関係にも影を落とします。

ひとまず雑誌の売上は現状を維持することに成功し、鞠子が”これで正解だった”と前向きに考える一方、美子はどうしても花山の不在で将来の展望を描けません。

常子はそんな二人の事も気になりつつ、経営者として広告主との関係にも気を配らねばならず、終始険しい表情を見せていました。

それはさて置き、鞠子と水田の関係も急展開?を見せるかと思いきや、何だかもやもやしたままですが・・・

水田の思いが成就するためには、花山が戻って社内が安定を取り戻す必要がありそうです。

宗吉と照代に”断絶”の危機?

「ちょっと待って・・次号も広告載せるの?それじゃ花山さんの仰ってた通りじゃない」

悪い話ではない・・と考える常子に対し、「一度広告を取ったらやめられなくなる・・って」美子が懸念を露わにします。

鞠子や宗吉にも窘められ、取り敢えず今は、小麦粉を使った料理作りに集中することに。

「よし・・じゃあ、始めるか」三姉妹と水田をキッチンに案内した宗吉が、気を取り直して声を掛けました。

ところが、その宗吉も照代との間に何かあったようです。

「何だよ・・まだ昨夜の事引きずってんのか?」呼んでもなかなか姿を見せなかった照代に、苛立ちを見せる宗吉。

今更ながら、ここで洋食屋を開いていいのか口論になった様子。

このまま、仕出し屋”森田屋”の看板を潰してしまっていいのか、今やるべきことは、まつが守ってきた”森田屋”を再開することではないのか・・・

しかし、「いいか・・これからは洋食の時代だ」洋食が普及していけば、儲かるに決まっている・・と考える宗吉は譲りません。

「でも、儲かることだけが・・大切ではないでしょ!」些か感情的になる照代と宗吉の口論を、常子が複雑な表情で見つめています。

「悪いな・・みっともねえところ見せちまって・・・」バツが悪そうにする宗吉に対し、聞いてもらってスッキリした、という照代。

困惑する常子たちに照代が頭を下げ、常子たちの悩みを解消するレシピを宗吉が披露しようとした時・・・

「ごめんくださーい」突然、表から女性の声が。

「少々お待ちください・・丁度、いらっしゃいました」どうやら常子が呼んだ客のようです。

宗吉が常子たちと共に外へ出てみると、そこには”読者代表”として日頃意見を聞かせてもらっているという、綾をはじめカフェー・浪漫の女給たちの姿が。

どんな料理が求められているか知るために、試食してもらおうと皆を呼んだ常子ですが、若い女性たちを前に宗吉はにやけっぱなし。

女性たちの中に、かつて森田屋にも来たことがある綾の姿を見つけ、「あら~、すっかり大人になって」照代も嬉しそうです。

「・・・お仲間も綺麗な方ばかりで・・こりゃあ・・気合が入っちゃうなあ・・」笑いが止まらない宗吉ですが・・・

「本当ですね」一切目が笑っていない照代に気付き、そそくさと店の中へ入って行きました。

そして、綾たちも常子に促され店の中へ。

その頃花山は、出版社を方々回ってみたものの未だ再就職先は決まらず、仕方なく家に戻っていました。

「ご苦労様でございました」あまり元気のない様子の夫を、三枝子が気遣います。

是非にと誘っていた出版社があったようですが・・「・・・こちらから断ってしまったよ・・編集者をただの駒としか思っていない」とのこと。

落胆する三枝子をよそに、「ほら茜、小麦粉をパンにしてもらってきたぞ!」娘にお土産を渡す花山。

茜は素直に喜びますが、「お金の方は大丈夫なんですか?」三枝子は心配なようです。

しかし花山は、「たまにはいいだろ・・カネの事だけ気にしていると、心まで貧しくなる」と気にしません。

―――あなたの暮し出版を辞めてしまっても、新しい小麦粉料理について考えてしまう花山でした

まつが守ってきた森田屋の看板を潰してしまっていいのか・・迷いを口にする照代ですが、一方の宗吉は自分の気持ちをどう整理しているのか気になります。

森田屋の創業当時”粋だ!”と評判になった、砂糖をふんだんに使った甘い玉子焼きに強いこだわり見せるまつと、甘いだけでは芸がないと考えて対立した宗吉。

世の中の変化に合わせて独自の玉子焼きを作り上げようと、試行錯誤を繰り返していましたが、”洋食”への衣替えもその延長線上にあるのでしょうか?

しかし、少なくとも照代にはそうは思えないようで、洋食にのめり込む宗吉が、森田屋の伝統をすべて捨て去ろうとしているように見えるのかもしれません。

これからどんどん洋食が広まって行けば、儲かるに違いない・・という考えに支配される宗吉を見て、照代は”まつに申し訳ない”と感じているのではないでしょうか?

そんな二人の対立を目の当たりにした常子は、やはり自分と花山の断絶について考えたに違いありません。

当然美子や鞠子も同じはずですが、花山への思いは三者三様だけに、それぞれがどんなことを考えたのかが問題です。

美子はやはり照代の意見に賛成のはずで、鞠子は「これからは洋食の時代」と、儲かる方を選ぶ宗吉の考えに近いと思います。

そして常子は、現実には資金面を考えた決断を下したものの、その内心は揺れているように見えます。

宗吉と照代のやり合う姿を見て、改めて簡単に結論を出せない問題だと認識したのかもしれません。

とと姉ちゃん18週103話の感想まとめ

小麦粉料理について相談するため、宗吉の元を訪れた常子たちですが、照代が洋食屋を開くことに難色を示している事が分かり、微妙な空気が漂います。

儲ける事が大事か、それとももっと他に大切なことがあるのか、二人のやり取りを複雑な表情で聞く常子の胸中は・・・

広告掲載の話がどんどん進んでいくにつれ、このままずるずると押し切られてしまうのでは・・美子の懸念に反論出来ない常子は、今後難しい判断を迫られるかもしれません。

それはさて置き、昂る気持ちを抑えきれず鞠子に告白した水田ですが、さすがにタイミングが悪すぎたのか、鞠子を混乱させただけに終わってしまいました。

ひょっとすると、常子は鞠子と水田をくっつけようとしているのかもしれませんが、なかなか上手くいかないようです。

以上、とと姉ちゃん18週103話のあらすじネタバレと感想でした!

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