とと姉ちゃん 21週122話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 122話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」21週122話のあらすじネタバレと感想です。

まずは21週121話の振り返りを少し。

常子と花山は消費者の視点に立ち、”商品試験”の対象を電化製品にも広げて、社員総がかりでより本格的に取り組みを進めていました。

二人はその全てを監督するという、今まで以上に忙しい毎日を送っていましたが、花山の妥協を許さない性格は、他の社員と衝突することもしばしば。

社内に深刻な亀裂を生じないか、心配そうに見守る常子でしたが、一方、鞠子はそんな常子と武蔵の仲が気になる様子。

常子と武蔵が以前交際していたことに薄々気付いていた鞠子は、「好きな人と一緒にいるって・・幸せな事じゃない?」と、二人の復縁を望んでいるようです。

一方、その武蔵から”商品試験”への協力を申し出る電話が掛かってきますが、花山の方針もあり常子は断らざるを得ません。

申し訳なさで落ち込む常子でしたが、美子の助言に従い手土産を持って武蔵の家を訪ねると・・・

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とと姉ちゃん 21週122話のあらすじネタバレ

子供たちのために・・手助けを申し出る常子

「大樹君?・・大樹君・・大樹君、大丈夫?」常子の目に飛び込んできたのは、部屋でぐったりと横になる大樹の姿でした。

大樹はどうやら熱があるようで、苦しそうに咳き込む様子を青葉が心配そうに見つめています。

「ただいまー」夜遅く、ようやく帰ってきた武蔵ですが、子供たちの返事はなく玄関には女物の靴が。

事態が呑み込めずにいると、「あ・・常子です・・お邪魔してます」奥の部屋から常子が顔を覗かせ、武蔵を驚かせます。

「大樹・・え・・あ・・一体?」部屋に入った武蔵は、布団に寝かされている大樹を見て、さらに混乱している様子。

「風邪を引いていたようで・・熱があったんです」常子から事情を聞かされ、武蔵もようやく安心するのでした。

「あ・・勝手に上がってしまってすみません・・先程のお礼に伺ったら、具合が悪そうでしたので・・つい・・・」

膝枕でぐっすり眠る青葉の肩を優しく撫でながら、出過ぎた真似を詫びる常子。

しかし、むしろ迷惑を掛けたのは武蔵の方で、かえって恐縮してしまいます。

そんな時、常子の膝枕で気持ちよさそうに眠っていた青葉が寝返りを打ち、「もう少しだけ・・このままでもいいですか?」常子はちょっと嬉しそう。

「僕は・・もちろん」武蔵も穏やかに笑って答えるのでした。

その後、青葉を起こさないよう慎重に布団に寝かせた常子が茶の間に入ると、武蔵が改めて感謝の気持ちを伝えます。

常子さんが来てくれなかったら・・そんな不安を口にする武蔵に対し、「お一人だと・・大変ですよね」そう気遣う常子。

家政婦が来てくれるのは午後からで、毎朝仕事に行く前に青葉の弁当を作り、大樹を送り出してから青葉を幼稚園に連れて行くのだと言います。

「・・・会社に着くのはいつも始業時間ギリギリです」自嘲気味に語る武蔵を見た常子は、すっかりお父さん・・そう感じるのでした。

そんな武蔵に、常子はずっと気になっていた事を訪ねてみました。

「星野さんがお付けになったんですか?」”大樹”と”青葉”という、いかにも植物好きの武蔵らしい子供たちの名前。

「大樹は・・はい・・すくすくと育ち、いつか誰かを支えられる人間になって欲しいと思って付けました」

常子に尋ねられ、可笑しそうに笑った後、答える武蔵。

「でも・・青葉の名前は妻が・・・妻も・・植物が好きな人だったんです・・・」

お互い植物好きだったことから意気投合したと言い、武蔵は懐かしそうに亡き妻の思い出を振り返ります。

「・・・菜の花のように、周りを明るくするような人でした」そう言って、妻の遺影をじっと見つめる武蔵。

「素敵な方だったんですね・・・」常子が穏やかな表情で話しかけました。

照れ臭そうに笑った武蔵でしたが、「出版社を作るなんて、すごいですよね」不意に話題を変えてきました。

昔から、これと決めたら常子程強い人はいない・・改めて感心する武蔵でしたが、常子は会社では花山に怒られてばかり。

「編集長が・・敏腕なんですけど・・厳しい方で・・・」常子は自嘲気味に話して聞かせます。

一方の武蔵は、「僕はただの会社員だから、気楽なもんです・・就業時間も早いですし」と、屈託がありません。

しかし、来週からのふた月は繁忙期になるため、木曜の全体会議だけは抜けられそうになく、子供たちのことを考えると頭が痛い・・とのこと。

夜を子供たちだけで過ごさせることに、心の痛む花山でしたが、そうするしかありません。

「あの・・ご迷惑でなければ・・星野さんがお帰りになられるまで、私が顔出しましょうか?」

事情を知った常子は、思わず協力を申し込んでいました。

今日の事だけでも迷惑を掛けたのに・・恐縮して断る武蔵ですが、常子は子供たちのことを考え、さらに説得します。

「・・・木曜、だけですよね・・ふた月だけでしたら・・何とか」躊躇する武蔵に、今は一番に子供たちのことを・・そう説く常子。

図らずも大樹を救うことになった常子ですが、なかなか複雑な気持ちがあるのかもしれません。

懐いてくれる子供たちのことは可愛いと思っているでしょうが、武蔵との関係を考えれば、深入りすることに戸惑いが無いはずはありません。

しかしながら、見て見ぬふりをする訳にもいかず、武蔵が不在の間、子供たちの面倒を見ることを申し出た常子ですが、そこまでするのは果たしてどうなのか。

社長という常子の立場や、世間体を考えれば、控えた方が良かったのかもしれませんが、しかしそれでは常子らしくない・・という気もします。

武蔵の会社はこれから繁忙期に入るとのことですが、あなたの暮し出版もトースターの試験が大詰めを迎え、これから仕上げの段階に入ります。

突発的な事態が起こった時に、常子が社長として対応を迫られる・・という可能性は十分にあるはずです。

いざという時に美子か鞠子、或いは君子に青葉と大樹の事を任せられればいいのですが・・・

不測の事態が起こって、常子と武蔵の関係にひびが入らないか、少し心配になります。

それはさて置き、青葉の名前を付けたのが武蔵の妻だったのは、少し意外でした。

大樹も青葉も、当然武蔵の命名だと思っていたのですが、そこには亡き妻との思い出があったようです。

息子に大樹と名付けた理由は語った武蔵ですが、一方で妻が娘を青葉と名付けた理由については、結局触れられませんでした。

ひょっとして、常子には明かせない何かがあるのでしょうか?

君子の微妙な反応

しばし考え込んだ武蔵でしたが、結局常子の申し入れを受けることにしました。

「えー・・それでは、来週の木曜日ですから・・十日!・・仕事が終わり次第、すぐに駆けつけます」

日付を確認し、常子が玄関を出ようとすると、「ふふっ・・可愛らしいですね」一輪挿しの花が目に留まりました。

「桔梗です・・漢字だと木偏に”吉、更に”となり、縁起が良いと戦国武将も好んで家紋に使ったんです」

相変わらず植物の話になると、生き生きとして止まらなくなる武蔵。

「・・・桔梗の根は古くから咳止めなどに使われていまして、うちの会社で扱っている薬も、桔梗の根の成分を・・・」

そんな武蔵の様子が可笑しくて堪らない常子は、我慢できずに笑い出してしまいました。

「・・・ほ・・星野さん・・お変わりありませんね・・植物の話になると真剣な顔になって・・ばあっと・・・」

さすがに我に返って反省する武蔵でしたが、一方で常子はホッとしたようです。

そして武蔵も、常子が昔のまま変わらないでいたことに、安心を覚えるのでした。

小橋家では、美子と君子が常子の帰りを待っています。

「十五年ぶりだと・・話しが尽きませんよね」不意に美子が口を開きますが、君子にはピンときません。

菓子折りを持ってお礼に行っただけなのに、時計の針を見ると既に九時少し前。

「星野さんとのお喋りに花が咲いているのかなあって」想像の膨らむ美子。

敢えて否定しない君子ですが、「・・・鞠姉ちゃんが、とと姉ちゃんは昔、星野さんと交際してたんじゃないかって・・・」美子に言われると、若干顔色が変わります。

「私もとと姉ちゃんをお慕いしていたと思いますが・・交際まではなあ・・・」話に夢中な美子は、君子の見せる複雑な表情には気付きません。

せっかく再会できたんだから、今からでも二人が上手くいけば・・美子はそんな素朴な気持ちを口にします。

そこへ、ようやく常子が戻ってくると、よっぽど早く話が聞きたいのか、美子は玄関まで駆け寄って行きました。

常子を急かして茶の間に座らせると、「どうだった?」目を輝かせながら尋ねる美子。

「・・・どうって・・まあ・・お子さんとか、お仕事の話をして・・でもやっぱり、男手ひとつでお子さん二人育てるのは大変みたいです」

美子の前のめりな姿勢に何かを感じたのか、当たり障りのない答えを返す常子。

「そうだ・・玄関に桔梗が飾ってあってね・・星野さん、昔と同じように植物がお好きみたいで、ちっとも変ってなかったわ」

楽しそうに話す常子を見て、美子はちょっと嬉しそうですが、君子は何とも言えない表情で考え込んでいます。

常子と武蔵が分かれた経緯を知る君子や、常子と歳が近く昔から何かと相談相手を務めていた鞠子と違って、美子はいたって無邪気なもの。

無邪気なだけならいいのですが、場合によっては空気の読めない発言をして、常子と武蔵の仲を邪魔してしまうかもしれません。

美子には何の悪気も無いのでしょうが、君子の複雑な表情を見ていると、そんな心配が過ってしまいます。

常子と武蔵の関係は、美子が思っている以上に複雑なものですから、君子としてもそっと見守るだけに留めておきたいはず。

美子が余計なお節介で二人の微妙な関係を壊してしまわないか、気を揉んでいるのかもしれません。

一方の常子は、美子から尋ねられても当たり障りのない話に留め、大樹と青葉の面倒を見ることまでは教えませんでした。

やはり、どこかで武蔵と子供たちに関わることに、不安な気持ちを抱えているのでしょうか?

せめて、君子にだけは本当の事を打ち明けておいた方がいいのでは、と思うのですが・・・

トースターの試験が終わり・・・

それから一週間後、トースター試験の開始から六十日目、この日ようやく最終日を迎え、花山たちが見守る中で最後のトーストが焼き上がりました。

「皆さん・・一年分、千四百六十枚・・すべて焼き終わりました」常子が宣言すると、編集部の中に拍手が巻き起こります。

そして、ようやく試験結果が出た訳ですが・・・

一年分焼いてみて”問題無し”のトースターは無し・・思ってもみなかった結果に、一同には戸惑いも。

「チューブ電気とかチトセ製作所みたいな危険性のあるものについても、正しく伝えないと」寿美子の言葉に、小さく頷く花山。

常子は、本木に最終結果を写真に収めるよう指示、そして花山にも原稿を書くよう促します。

いよいよ仕上げの段階に入り、常子は皆に気合を入れるのでした。

ところが・・・

「本当・・大丈夫かしら・・花山さん、原稿まだ白紙だったから」編集長室から戻った緑が、ポツリと漏らしました。

どうやらまだ一行も書けていないらしく、不穏な空気が漂います。

「まさか・・遊んでたりして・・・」松永の口からはそんな不安も。

しかし、「そりゃ簡単には書けませんよ・・・」美子が花山の心中を推し量り、その苦悩を代弁します。

「この試験結果じゃ、どのトースターも酷評することになると思います・・花山さんは、毎号毎号、一行一行全身全霊を賭けて雑誌を作ってるじゃないですか」

それと同じように、メーカの人間が思いを込めて作った製品を批判するには、相当な覚悟が必要なはず。

美子の訴えに、常子はじっと耳を傾けていました。

一方花山は、汲んできた水にペンを浸け、暗くなるまで放置してから、おもむろに洗浄を始めます。

真っ暗な部屋の中で、乾いた布で丁寧にペンについた水気を拭き取ると、ようやく机に向かいます。

―――その日、花山がペンを取ったのは夜も更けた頃でした

本木の撮ったトースターの写真を机の上に並べ、一心不乱に原稿にペンを走らせる花山。

その頃常子は、部屋の外で資料を整理しながら時折編集長室の方に視線を向け、原稿が仕上がるのを待っていました。

―――常子は・・花山に寄り添うように、遅くまで残っておりました

花山の真意は、果たして美子の考えたようなものなのでしょうか?

確かに、全てのメーカーを酷評することになれば、相当な覚悟が必要なことは明らかですが、花山には既にその覚悟があったと思うのですが・・・

「危険性のあるものについても、正しく伝えないと」という寿美子の言葉に、頷いていた花山の姿からは、迷いがあるようには見受けられませんでした。

しかし、トースターの試験結果が予想以上に酷い結果になったとこから、さすがに考えを整理するのに時間が掛かっているのかもしれません。

一方で、そんな花山の原稿を待つ常子は、何を思っているのでしょうか?

美子の言葉を聞きながら、じっと黙って何を考えていたのか判然としないものの、美子よりは花山の事を理解している気がします。

花山なら、厳しくも内容のある原稿を仕上げてくれるはず・・そう信じて、じっと待つことを決めたのかもしれません。

とと姉ちゃん21週122話の感想まとめ

男手ひとつで大樹と青葉の兄妹を育てる武蔵を見かねた常子は、二カ月間だけの約束で面倒を見ることを申し出ることに。

武蔵は申し訳ないと思いつつ、どこかホッとした様子も見せ、常子としても役に立てることを喜んでいるのではないでしょうか?

一方、常子が武蔵の家を訪ねていることを美子から聞いた君子は、二人が別れた経緯を知るだけに複雑な表情を見せますが・・・

そして、二カ月に及んだトースターの”商品試験”は無事終了し、あとは花山が記事を書くばかりですが、こちらは相当な覚悟が必要な様子。

またしてもひと騒動起きそうな予感がしますが、常子は子供たちの世話ときちんと両立出来るのでしょうか?

以上、とと姉ちゃん21週122話のあらすじネタバレと感想でした!

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