とと姉ちゃん 21週121話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 121話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」21週121話のあらすじネタバレと感想です。

まずは20週120話の振り返りを少し。

歯ブラシの”商品試験”と台所の記事を掲載した”あなたの暮し”最新号は大評判、しかし、常子たちの身の回りにはまだまだ粗悪品が溢れています。

次の”商品試験”で何を取り上げるのか、編集会議で議論を重ねる常子たちでしたが、深刻な表情の花山が意外な事を言い出しました。

「やはりもう一度きちんと話し合おう・・本当にやるべきかどうか」、電化製品をメインに”商品試験”を行った場合、高額な費用が掛かることから、慎重姿勢に。

また、”商品試験”の抱える問題点を列挙したうえで、失敗したら会社がつぶれる可能性もあり、常子に決断を迫る花山。

しかし、女性たちの経済状況が苦しい中、”商品試験”がお金を出して貰える価値ある企画と考える常子は、「今の時代に、どうしてもやらなければならない」と皆に訴えます。

「やりましょう!」誰からともなく声が上がり、”商品試験”の続行が決まるのでした。

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とと姉ちゃん 21週121話のあらすじネタバレ

社員総がかりで試験を

―――好景気に沸き、日本に物が溢れ始めた昭和三十年代・・便利な電化製品も次々と登場し、消費者の購買欲を駆り立てました

しかし、経済性が優先される風潮の中、安全性を疎かにした粗悪な国産品も多く出回り、消費者に被害が及ぶことも。

そんな中、いばらの道になることを覚悟の上、”何とかなるさ”と信じて”商品試験”の続行を決める常子。

―――常子と花山は消費者の視点に立って、良い品を読者に知らせることにしました

昭和三十一年、春・・”商品試験”は対象を電化製品にも広げ、より本格的になっていました。

常子たちは各メーカーのトースターを購入し、大量の食パンを実際に焼いて性能を確かめます。

パンの焼きムラが酷い物や、使用後に熱くて持てなくなってしまう物、裏ブタが外れず掃除しにくい物など、問題点が次々と明らかに。

「焼きムラの原因を探るため・・トースターの心臓部である、雲母版の試験を行う」花山の指示の元、”商品試験”が進んで行きます。

―――ひとつの商品に長い時間をかけ、様々な項目を実際に使う消費者の立場に立って検証します

さらに、複数の商品を同時に試験するため、作業は社員総がかりで行われていました。

電球の試験では、美子がスイッチのオン・オフを繰り返し、各メーカーの耐久性を確認。

「チューブ電気、もう切れました」扇田からの報告を受け、消費電力の試験に回すよう指示する常子。

鉛筆の試験では、書ける長さを測定するため、鉛筆と紙テープを台に固定し、テープに線を書き続けます。

当日の天気や温度、湿度も記録し、繰り返し試験した結果を記録する一方、実際に文章を書いて書き心地の確認も。

―――常子は花山と共に、その全てを監督するという、今まで以上に忙しい毎日を送っていました

試験は順調なばかりではなく、粗悪品のトースターが煙を出すことも。

「細かい状況を記録して、あと・・温度も計って下さい!」慌てて指示を出し、試験を続けます。

まさに社員総がかりで試験に取り組む常子たちですが、皆生き生きして楽しそうに見える半面、とても出版社と思えない光景に若干違和感も。

しかし、消費者の視点に立って徹底的に調べ上げる姿勢こそが、”あなたの暮し”のアイデンティティと信じる常子たち。

まるで研究機関のようになってしまっている事にも、一切気にすることなく前に突き進み続けるのでした。

とは言え、さすがにサングラスをかけて電球の点灯実験を繰り返す美子の姿には、思わず失笑を漏らしてしまいましたが・・・

花山に心酔する美子だけに、形から入ってすっかりその気になっているようですが、もう少し冷静に自分の姿を見つめて見ては・・と思わないでもありません。

全員至って真剣ではありますが、傍から見ているとかなり面白い光景になってしまっていますね。

「好きな人と一緒にいるって・・・」

「よっちゃん見て見てー」水田家に遊びに来た美子の前に、鞠子とおそろいの洋服を着たたまきがやって来ました。

美子にご飯を作ってあげる・・と言うたまきですが、初めて上手に卵が割れた時、「これなら目玉焼きが作れるね~」と鞠子に言われ、すっかりその気に。

鞠子に手伝ってもらいながら、卵を割るたまきをじっと見つめる美子。

が、出来上がった玉子焼きは黄身が崩れ、お世辞にも美味しそうには見えません。

「う~ん・・美味しそう・・ありがとう」たまきを傷つけまいとする美子ですが、当のたまきは不満そう。

「・・・よっちゃんに綺麗なのあげたかったのに・・・」と、口を尖らすたまきのために、「じゃあ・・こっちと交換してあげようか」綺麗な玉子焼きを差し出す鞠子。

「これでよっちゃんに美味しいの食べて貰えるね」鞠子に言われ、たまきも嬉しそうに頷きます。

たまきに対して優しく諭したり、配膳の手伝いをさせたり、そんな鞠子の姿を見ていた美子は、「お母さんになったんだなあ」と感慨深げ。

一方の鞠子は、「私なんてかかに比べたらまだまだよ」若干照れくさそうです。

二人とも可笑しそうに笑ってしばし会話が途切れた後、「やっぱりたまきの作ったの貰っちゃおうっと!」おどけた調子で目玉焼きを交換する美子。

「とと姉は・・星野さんに会ったりしてるの?」三人で食事を始めてすぐ、鞠子が尋ねました。

さほど興味の無い美子は何も聞いておらず、鞠子の質問の意図もはかりかねている様子。

対して鞠子は、「とと姉と星野さん・・たぶん・・以前交際してたんじゃないかな?」と、薄々気付いていたようです。

武蔵が大阪に行く前、週に一度お汁粉屋で会っていた常子と武蔵。

「とと姉、毎回その日は朝からそわそわ、そわそわして・・鏡台の前に居る時間も普段より長かったし」

笑いながら聞いていた美子でしたが、「そういう気持ちもあったのかもしれないね」と、敢えて否定はしません。

もしかしたら再会を機に・・ちょっと期待する鞠子ですが、「無い無い無い!とと姉ちゃんにそんな素振り全然ないもの」今度は真っ向から否定する美子。

それに子供もいる武蔵にしても、常子と付き合う気持ちは無いのでは・・それが美子の見立てでした。

ですが、「もし、少しでも気持ちが残っているなら・・そうなればいいなあって」と、鞠子は二人に付き合ってほしい様子。

「だって・・好きな人と一緒にいるって・・幸せな事じゃない?」鞠子の言葉に、今度は素直に頷く美子なのでした。

あなたの暮し出版の前の道路では、トースターの試験で焼いた大量のトーストを、道行く人々にお裾分けしています。

そして社内では、引き続きトースターの試験が繰り返されていました。

「あれ?・・・つまみが壊れたみたいです・・下がらなくて・・・」不意に不具合に見舞われ、試験を担当していた松永亨は若干焦り気味。

「何回目でだ?」花山が何気なく尋ねますが、松永は即答できず返事に詰まってしまいます。

すると、「お前は首だ!」突然声を張り上げる花山に、松永だけでなく常子も驚きの表情。

ちょっと数え忘れただけで首を宣告され、さすがにムッとする松永ですが、その一言が火に油を注ぐ結果に。

「数え忘れただけ?あれほど試験に臨む覚悟を伝えたのに、まだ分からんのか!そんな奴はここに居なくていい!帰れ!!」

ひと様が命がけで作った商品を真正面から批評する以上、「こちらも命がけでやって初めて、責任が果たせるんだ!」改めて”覚悟”を強調する花山。

一度でも失敗したら、これまでの試験はすべて水泡に帰す・・花山はあくまで完璧な結果を求めます。

緊迫した空気が漂う中、「ただいま~」場違いなほど明るい声の扇田が、会社に戻ってきました。

その一瞬の隙を逃さず、「あのー・・私、念のために全部の回数を控えていたので・・分かりますけど」寿美子が助け船を出しました。

常子たちがホッとした表情を見せる中、「作業する人間と数を数える人間は分けた方がいいな・・・」花山も少し冷静に。

おかげで何とかその場は収まったものの、何とも微妙な空気は残ったままです。

「好きな人と一緒にいるって・・幸せな事じゃない?」そんな素朴な感情から、鞠子は二人の復縁を望んでいる様子。

当時まだお子様だった美子と違って、鞠子は常子と武蔵の関係に薄々気付いていたようですが、別れた経緯までは知りません。

大坂の大学の研究室に行くことが決まった武蔵から、「ともに植物に囲まれて暮らしましょう」と結婚を申し込まれ、嬉しくて涙が溢れた常子。

ですが、”鞠子がこれからどんな小説を書くのか、美子がどんな大人になっていくのか、もう少し見守っていたい”そんな理由で常子が家族を選んだと知ったら、どう思うでしょうか?

小説家になれなかったコンプレックスは、既に克服しているかもしれませんが、やはり鞠子としては複雑な気持ちになるはずです。

一方の美子は、分かったようなことを言っているものの、やはり鞠子に比べて観察が甘いように思えます。

それとも、自分の事で精一杯でそれどころではないのでしょうか?

南との交際が順調で、ある意味幸せボケ・・周りの事が良く見えていないのかもしれません。

そんな美子は、鞠子がすっかりいい母親になっていることが羨ましい様子。

出来れば三姉妹それぞれに幸せになって欲しいところですが・・これからどんな展開になるか、予断を許しません。

星野からの申し出

会社に戻ったばかりの扇田は、状況がつかめず困惑を隠せません。

しかし、すぐに気を取り直すと、「これ、貰ってきたんすよ!」二つの紙袋に一杯に詰まったバターを机の上に。

「同級生に末永に勤めてるのがいてね・・僕がここの人間で、トースターで毎日パンを焼いているって言ったら、口利いてくれて」

扇田が得意になってみんなにバターを披露すると、歓声が広がりました。

「バタートーストでも頂きながら、一休みしますか」美子の提案に、皆が嬉しそうに賛成するものの・・・

「待ちなさい!」不意に横やりを入れたのは、他ならぬ花山でした。

「扇田君、すぐにそれを返してきなさい!」不機嫌そうな表情でそう命じます。

不正に手に入れたものを”商品試験”の場に持ち込むなど、言語道断・・けんもほろろの態度を取る花山。

「お言葉ですが・・試験する商品だったら、僕だってこんなことしません・・でも、今回トースターですから・・・」

納得のいかない扇田でしたが、「この先バターの品質を検証するかもしれない」と、花山は一切の妥協を許しません。

受け取ってしまえば、あの時協力したから有利な記事を書け、と言われる可能性も。

「そんな事が無いと、君は言い切れるのか?」花山に追及され、扇田は黙り込んでしまいました。

「皆も、今後気を付けてくれ!」そう言って編集長室に入っていく花山を見送り、扇田も足早に編集室を出て行ってしまいました。

と、その時・・不意に一本の電話が。

「少々お待ちください・・とと姉ちゃん!お電話よ」受話器を取った美子が呼びかけます。

忙しい常子を待つ間、「あの・・その声もしかして・・美子さんですか?」電話の向こうから、相手が話しかけてきました。

電話の相手は他ならぬ武蔵でした。

ちょっとびっくりした美子でしたが、訳を聞く間もなく常子がやって来ました。

「ああ・・今姉とかわります・・・」美子は小さな声で、「星野さん・・・」と常子に告げます。

常子が電話に出ると、「実は僕の上司が・・”あなたの暮し”の”商品試験”の記事に感嘆しておりましてね」と切り出す武蔵。

何か協力が出来ないか・・との話でしたが、つまるところは自社製品の売り込み。

商品試験に必要な物があれば、格安で提供できると言うのですが・・・

「あ・・それは・・ありがとうございます・・ただ、お気持ちはありがたいのですが・・今後どの商品がどの試験に関わってくるか分からないので・・・」

武蔵の申し出を断ることに心苦しさを感じながらも、「商品は一般購入すると内規で定めておりまして・・・」そう言わざるを得ません。

謝罪する常子ですが、「いえ・・こちらこそ困らせてしまってすみませんでした」武蔵も申し訳ないと思ったのか、素直に引き下がりました。

「申し訳ない事をしたわ・・せっかく、電話掛けて下さったのに」仕方がないとは言え、罪悪感を抱く常子。

そばで聞いていた美子は、なんとなく事情を察したようで、「お詫びに何かお持ちしたら?」子供たちにお菓子でも・・と促します。

「せっかくご提案頂いたんだから、それぐらいね!」美子に言われ、青葉の笑顔を思い出した常子は、アドバイスに従うことに。

会社からの帰り、常子は紙袋に入れた手土産を持って、武蔵の家へとやって来ました。

ブザーを鳴らすと、直ぐに青葉が顔を覗かせましたが、ちょっと様子が変です。

「おばちゃま・・・お兄ちゃんが・・・」今にも泣きだしそうな声で、常子に助けを求める青葉。

胸騒ぎを覚えた常子が急いで家に上がると、横になってぐったりする大樹の姿が目に飛び込んできました。

「大樹君?・・大樹君・・大樹君、大丈夫?」必死に呼びかける常子でしたが、大樹は苦しそうに咳き込むばかり。

常子が大樹を抱きかかえると、明らかに熱があるのが分かります。

その様子を、青葉が心配そうにじっと見つめていました。

”商品試験”に一切の妥協を許さない花山の態度に、社内にはピリピリとした空気が漂い、常子としても”何とかしなければ”という思いがあるのかもしれません。

石鹸の成分の分析を頼んだ民間の検査機関から、大手メーカーとの関係を慮って横やりが入るという、思わぬ挫折を経験した花山。

二度とそんな苦い思いを味わいたくない・・そんな思いから過度に潔癖さに拘っているように見えます。

言っていることは正論ですが、周りと衝突することを厭わない花山のやり方では、社内に波風が立つばかり。

常子は、社長としてずい分気を揉んでいるはずですが、亀裂が深刻化する前に上手く手を打つことが出来るのでしょうか?

そんな花山の姿勢が影響したのか、せっかくの武蔵からの協力の申し出にも、常子は苦悩の表情を浮かべるしかありません。

もし、石鹸の分析を頼んだ検査機関の一件が無かったら、武蔵の申し出を受け入れることが出来たのでしょうか?

しかし、その場合には武蔵の会社から”商品試験”に横やりが入っていたかもしれず、どちらがどうとは言えません。

一方、美子のアドバイスに従い武蔵の家を訪ねた常子ですが、子供たちのピンチに遭遇するという事態に。

どうやらこの件によって、常子が子供たちの面倒を見るきっかけになるようです。

青葉や大樹と今まで以上に距離が縮まる可能性がある半面、思ってもみなかった衝突に発展してしまう・・なんてことにならなければよいのですが・・・

とと姉ちゃん21週121話の感想まとめ

決意も新たに”商品試験”に本格的に取り組み始めた常子たちですが、社員それぞれの試験に取り組む姿勢が、花山は不満なようです。

しかし、花山の求めるものが厳しすぎると感じるのか、社員たちの間にもフラストレーションが溜まっているようで、常子にとってはかなり気掛かりなはず。

花山の言い分は正しいとしても、いきなり首を宣告するなどやり過ぎな面もあり、どこかでバランスを取らなければ、致命的な亀裂を生じることになりかねませんが・・・

一方、常子と花山の関係が気になる鞠子は、これから先両者の間を取り持ったりすることがあるのでしょうか?

歳も近く常子の気持ちを良く理解している鞠子と、武蔵との別れの経緯を知る君子、この二人が今後のカギを握るのかもしれません。

以上、とと姉ちゃん21週121話のあらすじネタバレと感想でした!

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