とと姉ちゃん 22週129話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 129話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」22週129話のあらすじネタバレと感想です。

まずは22週128話の振り返りを少し。

「再婚だよ・・そろそろ考えてもいいんじゃないか?」突然やってきた義父・弓岡は、武蔵の亡き妻・加奈子がそう願っていたと言います。

加奈子の遺言を知り複雑な表情を見せる武蔵でしたが、「ちゃんと君に伝えたからな・・・」と弓岡はどこか肩の荷が下りたよう。

一方、康恵たちの協力のおかげでアイロンの試験が無事終了し、いよいよ花山が原稿の執筆に取り掛かります。

国産のアイロン、中でもアカバネ電器の製品を厳しく批判する内容に、常子を始め康恵たちからも大きな拍手が巻き起こり、これをきっかけに主婦のテスターを募集することに。

”あなたの暮し”最新号が大きな反響を呼び、高揚感に包まれる編集部でしたが、そこへ青葉から常子に助けを求める電話が・・・

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とと姉ちゃん 22週129話のあらすじネタバレ

「会いたいと思ってくれてありがとう」

「・・・お兄ちゃんが、また具合が悪いって!・・お父さん居ないの!おばちゃま早く来て!」青葉から急を知らせる電話が。

急いで会社を出て、武蔵の家に駆けつける常子。

玄関のブザーを鳴らしますが、待ちきれない常子はドアノブに手を掛けます。

すると、ドアに鍵は掛かっておらず「大樹君!」と、呼びかけながら常子はそのまま家の中へ。

慌てて駆け込んだ常子でしたが、なんとそこには武蔵の姿が。

驚いた常子が部屋の中に視線を移すと・・・

壁には折り紙で作った色々な飾りが付けられ、青葉は折り紙の冠を頭に載せ、大樹と共にちゃぶ台の前に座ったまま常子を見上げています。

ちゃぶ台の上にはケチャップライスとエビフライが載せられ、まさにパーティーが始まろうとしているところでした。

「常子さん・・どうして?」驚いた様子で、改めて尋ねる武蔵。

「いや・・あの・・大樹君が具合悪いって聞いて・・それで・・・」慌てて駆け付けたせいで、息が上がっている常子が途切れ途切れに答えます。

いきなり自分の名前が出て戸惑う大樹、一方の常子も訳が分からず混乱するばかり。

「大樹が具合悪いだなんて、誰から聞いたんですか?」武蔵に問われ、思わず青葉を見つめる常子。

常子と目が合った青葉は思わず俯き、武蔵にもようやく状況が飲み込めてきました。

「どうして常子さんにそんな嘘をついたんだ?」普段温厚な武蔵も、さすがに少し厳しい口調で青葉を問い詰めます。

「お父さんが・・おばちゃまを呼んじゃダメって言うから・・だから前みたいに、お兄ちゃんが具合が悪いって言ったら・・来てくれると思ったの」

涙声になりながら、ポツリポツリと打ち明ける青葉。

気まずい空気が漂う中、「だからと言って、嘘は良くないぞ」武蔵が叱りつけます。

泣いて謝る青葉を見て、「申し訳ありませんでした」武蔵が改めて常子に頭を下げます。

「いいんです・・青葉ちゃん謝ってくれましたし・・それに・・・何より大樹君が無事で良かった・・・」ホッとして大樹をしっかり抱きしめる常子。

「ごめんなさい・・・」涙声で謝る青葉を抱き寄せ、「会いたいと思ってくれてありがとう」常子は感謝の気持ちを伝えるのでした。

子供たちをしっかり抱きしめる常子を、武蔵がじっと見つめていました。

その後、改めて誕生会のやり直しとなりました。

真っ暗な部屋の中で、ケーキに載せたロウソクに火をともし、「青葉、お誕生日、おめでとう!」常子、武蔵、大樹の三人が声を揃えます。

「ありがとう!」大きな声で答え、フーッとロウソクの火を吹き消す青葉。

食事が終わると、武蔵が鬼に扮して追いかけっこが始まります。

キャーキャー騒ぐ子供たちと一緒になって、常子も楽しそうに駆け回るのでした。

「会いたいと思ってくれてありがとう」嘘をついてまで自分を誕生会に呼んでくれた青葉に、思わず常子が漏らした一言。

そして子供たちをしっかりと抱きしめる常子を見て、武蔵は何を感じていたのでしょうか?

やはり、大人の都合で青葉や大樹の気持ちを無視してしまっていたことに、今更ながら気付かされて、少なからずショックを受けたのだと思います。

常子がひたすら子供たちのことを考え、無事を喜ぶ姿はまるで本当の母親のようでした。

子供たちがいかに常子の事を必要としているか、また、常子も必要とされることをいかに望んでいるかを知り、武蔵も考えを改めたのかもしれません。

仕切り直して四人で始めた誕生会は、子供たちと共に常子も武蔵も本当に楽しんでいるように見えました。

色々なことが吹っ切れた・・そんな感じを受けたのですが、果たしてどうなのでしょうか。

青葉の願いが武蔵の心を動かし、全てが上手く動きだす・・というのはちょっと都合がよすぎるかもしれませんが、そうなることを祈ってしまいます。

誕生会が終わり・・・

やがて楽しい時間も終わり、遊び疲れた子供たちを寝かしつける常子と武蔵。

武蔵が青葉を布団まで運ぶと、常子が起こさないようにそっと布団を掛けました。

ぐっすり眠る子供たちに優しい眼差しを向ける常子を、武蔵がじっと見つめています。

ふと視線を移した常子と目が合い、「すみません・・遅くまで」と慌てて謝る武蔵。

「いえ・・楽しかったです・・では、そろそろ・・・」と言うと常子は立ち上がり、玄関に向かいました。

思い切って、「お送りさせて下さい」と申し入れた武蔵でしたが・・・

「いえ・・大樹君や青葉ちゃんが・・起きた時にお父さんが居ないと寂しいでしょうから・・・」

少し躊躇った様子の常子でしたが、静かな口調で断ります。

武蔵は一瞬残念そうな表情を浮かべたものの、そのまま大人しく引き下がってしまいました。

しかし、常子が玄関を出ると、何故か武蔵が後を追って出てきました。

「私、何か忘れ物でもしました?」やや不審そうに尋ねる常子。

「いえ・・僕は・・もう・・常子さんには会わない方がいいと思っていました」常子が見つめる中、武蔵がおもむろに口を開きました。

「僕には・・妻への後ろめたさがあって・・僕だけが新たな人生を歩んではいけないと・・ずっと、思っていたので」

真剣な表情で訴える武蔵を、常子がじっと見つめています。

「でも・・子供たちにはそんなの関係ないようです」今日の出来事を受け、改めてそう感じた武蔵。

「とても常子さんの事を好いている・・そして・・それは僕もです」そう言うと、武蔵は常子に向かってゆっくりと歩み寄ってきました。

すぐそばまで近づくと、常子の顔を覗き込むように尋ねました。

「もっと・・会えませんか?・・もっと・・話をさせてもらえませんか?」武蔵の問いかけに、常子はちょっと茫然となって立ち尽くしています。

が、やがて・・これまで貯め込んできた思いが溢れてきました。

「私も・・星野さんのご迷惑になるんのではないかと思っていました」その一方、大樹や青葉ともっと一緒にいたい、武蔵とも一緒にいたいとの気持ちも。

「でも・・星野さんは亡くなった奥様のことを愛してらしゃるだろうから・・ご迷惑なんじゃないかな・・と思って・・だから・・・」

躊躇いがちに自分の思いを打ち明ける常子を、武蔵が突然グッと抱きしめました。

いきなりの事に驚く常子でしたが、自らも武蔵の背中にそっと手を伸ばし・・・

亡き妻への後ろめたさからあと一歩が踏み出せずにいたものを、子供たちの素直な気持ちに動かされた武蔵。

そんな武蔵の亡き妻への思いを推し量り、迷惑を掛けまいとしてずっと自分の気持ちを押し殺していた常子。

しかしながら、ついに互いの気持ちを確認し、急速に接近した常子と武蔵の二人ですが、全ては青葉の嘘のおかげ。

常子に自分の誕生会に来て欲しいという、小さな願いが二人の背中を押したかと思うと、切ないような気分にもなります。

しかし、常子を送ろうとして断られた武蔵が、もしそのまま大人しく引き下がったままだったら、二人の関係は変わらないままだった訳です。

小さなきっかけが積み重なって・・と思うと、常子と武蔵の関係がより運命的なものと感じられます。

武蔵が突然常子を抱きしめたのには驚きましたが、そのおかげでようやく常子も気持ちを切り替えることが出来たようです。

次は電気釜の試験!しかし・・・

「とと姉ちゃん遅いですねえ」小橋家では、なかなか戻らない常子のことを美子が心配していました。

「そうねえ・・・」と、一応答えた君子ですが、そこで会話が途切れてしまいます。

が、ちょうどその時常子が帰宅し、美子はすぐに大樹の具合を確認します。

「あの慌てよう見てたら分かるわ・・大樹君に何かがあって青葉ちゃんが電話してきたんだって」

美子の質問に何と答えようか・・常子が返事を戸惑っていると、「無事だったのよね?」君子も話に加わってきました。

「あ・・それが・・青葉ちゃんの嘘だったんです」少し迷った後、真相を打ち明ける常子。

青葉が嘘をついていたと聞き、美子と君子は腑に落ちない様子。

「自分の誕生日にどうしても会いたかったようで・・そう言えば私が飛んでくると思ったみたいで」

そうだったの・・と、常子の話を聞いてようやく二人も納得したようです。

「でも・・私なんだか嬉しかったです・・青葉ちゃんがそこまで私に会いたいと思ってくれてるなんて」

幸せそうに微笑む常子を見て、君子も嬉しそうに穏やかな笑顔を見せますが、美子は少し複雑な表情に見えます。

それから常子は、鏡の前で髪をとかしながら、武蔵に抱きしめられたときの事を振り返っていました。

自分の右手を左手でそっと握りしめ、武蔵の背中の感触を思い出すのでした。

翌日、あなたの暮し出版では・・・

「これもだ!」読者からの葉書を確認していた水田が、唐突に声を上げました。

「電気釜を購入したいが、粗悪品が多いとの噂を聞き、どれを購入すればいいか悩んでおります」

最近、同様の投書が増えているという水田に、美子や緑も同意見。

一方常子は、以前に武蔵から聞いた話を思い出していました。

―――大樹の足、火傷の跡があるんです・・・

武蔵の不在中、青葉のためにご飯を炊こうとして、粗悪品の電気釜のせいで火傷を負ったのでした。

「電気釜も試験しましょう」大樹のような被害者を出さないため、決断を下す常子。

早速各社の電気釜を集め、試験の準備を整えていきます。

一台四千五百円、大卒初任給の半分にあたる高価な品とあって、社員の多くは使うのは初めて。

「スイッチ一つでご飯が炊けるなんて便利ですねえ・・うちはお釜をガスコンロにかけて、火加減を見ながら慎重に焚いているって言うのに・・・」

思わず愚痴をこぼす島倉勝ですが、どこも事情は同じ。

一方で水田の実家では未だに薪でご飯を炊いていると言い、「薪の状態で燃え方がもう違うから、大変ですよ!」ガスで焚いているだけまし・・と不満を並べます。

「三度の飯も強し柔らかし」ポツリと呟く花山、まさに世の中は思い通りにならないことだらけ。

「これで上手に焚けるのなら、主婦の手間を減らせる革新的な発明だよ!」水田の言葉に一同も頷きます。

そして、高額にも関わらず欲しがる消費者が大勢いる現実に、感心する美子。

「じゃあ・・テスターの皆さんがいらっしゃる前に、電気釜の基本的な使い方を覚えておきましょう」

常子が促し、電気釜の”商品試験”がいよいよ始まりました。

―――電気釜の試験でも、毎日お米を炊いている一般の主婦の視点が必要でした

一万人を超えるテスター希望者の中から、通える範囲に住む十人を選び、協力して貰う事に。

「どうですか?」炊き上がったご飯をしゃもじでかき混ぜる松永に、常子が声を掛けました。

ですが、釜の中のご飯はべちゃべちゃで、なかなかうまくいきません。

その頃アカバネ電器では・・・

社長の赤羽根憲宗が自室でステーキを頬張っていると、部下の村山健太郎と酒井秀樹がやって来ました。

「”あなたの暮し”の次の”商品試験”の内容が分かりました」酒井が話を切り出し、「・・・どうやら、電気釜のようです」村山が緊張の面持ちで報告します。

「電気釜?」ステーキナイフを動かす赤羽根の手が止まりました。

自社の製品も含まれると知り、「いい加減目障りだなあ・・”商品試験”ってのは・・・」不愉快そうな反応を見せる赤羽根。

村山と酒井の緊張がさらに高まり、一方の赤羽根はステーキを食べながら、じっと何事か考え込んでいるようです。

現在の大卒初任給が二十一万円程であることを考えると、その半分ですから十万を超える高額な買い物ということになります。

確かにかなり高価な品で、それが粗悪品とあっては消費者はたまったものではありません。

大樹に一生残るほどの火傷を負わせた粗悪品の事もあり、常子は電気釜の商品試験に乗り出すことに。

一方、常子の方針で給料面では恵まれている社員たちも、ここまで高額の品となるとなかなか手が出ないのか、集められた各社の電気釜に興味津々。

互いに軽口を叩いて和気あいあいとした雰囲気の中、試験の準備が進んで行きますが、誰も使ったことがないだけに手探り状態のようです。

商品の欠陥のせいなのか、それとも使い方が間違っているのか、試験は難航が予想されます。

そんな中、アカバネ電器では社長の赤羽根憲宗が”あなたの暮し”への不快感を露わにし、不穏な空気が漂い部下たちも緊張を隠せません。

自社の製品をこき下ろした”あなたの暮し”に、一体どんな反撃を試みるというのか、ステーキを頬張りながら悪だくみをする赤羽根の表情がなんとも不気味です。

それはさて置き、常子から事情を聴いた美子と君子の反応ですが、温かな表情で見守る君子に対し、ちょっと複雑そうな美子。

常子と武蔵の仲が進展することを願っていた美子ですが、そんな美子の前では常子は一貫して武蔵に対し慎重な態度でした。

青葉が自分に会いたいと思ってくれたことを素直に喜ぶ常子の姿に、少なからず違和感を抱いたとしても仕方ありません。

しかし、そうだとしても、やはり常子と武蔵が上手くいくことは嬉しいのではないでしょうか?

そうなることを、誰よりも願っていたのは美子なのですから。

とと姉ちゃん22週129話の感想まとめ

自分の誕生会に常子を呼べず、その寂しさからつい嘘をついてしまった青葉ですが、その行動が常子と武蔵の背中を押すことになったようです。

ようやく素直に自分の気持ちを打ち明けた武蔵に対し、常子もこれまで抱えていた思いを吐露し、二人の距離がぐっと縮まることに。

このまま上手くまとまって欲しいところですが、順調な時ほど何かが起こるのが”とと姉ちゃん”の常だけに、まだまだ予断を許しません。

一方、新たに電気釜の試験を始める常子たちですが、どうやらこの事が赤羽根の敵愾心に火を付けることになりそうです。

果たして赤羽根がどんな手段に訴えるのか、それに対して常子はどうやって立ち向かうのか、不安と期待が交錯するなかで新展開が?

以上、とと姉ちゃん22週129話のあらすじネタバレと感想でした!

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