とと姉ちゃん 24週144話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 144話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」24週144話のあらすじネタバレと感想です。

まずは24週143話の振り返りを少し。

引退する宗吉から店を譲ると言われた大昭は、「俺の為におみおつけを作ってくれないかな?」と意を決して美子にプロポーズします。

二人は君子と常子に挨拶も済ませ、次の休日には身内だけのささやかな宴が開かれることに。

美子と大昭が結婚して家を出ると聞き、以前から君子の事を心配していた鞠子と水田は、常子が将来家を建てた時に同居することを申し出るのでした。

話を聞いた美子たちも同じ考えで、「何だか夢みたいな話ね!」と君子は大喜びですが、一方で「まずは、大きいお家ね!」と美子はクギを刺すことを忘れません。

「承りました・・働き続ける・・頑張る・・・」苦笑いしつつ答える常子でしたが、その時、十年以上音信不通だった鉄郎が突然訪ねて来て・・・

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とと姉ちゃん 24週144話のあらすじネタバレ

鉄郎の意外な過去

「ま、みんな元気そうで何よりだ・・・」常子たちの無事を確認した鉄郎は安心した様子ですが、一方の常子は呆気にとられっぱなし。

とその時、「お前!・・・どっかで見た気が・・・」水田の存在に気付いた鉄郎は、思い出せず首を捻っています。

「水田さんです・・叔父さん闇市で会ってるはずですよ」モジモジしている水田に代わり、常子が答えました。

そう言われてようやく思い出す鉄郎ですが、「だらかって、何でその男がここで・・・」と新たな疑問が。

「鞠姉ちゃんの旦那さんだから」美子がサラッと答えると、あまりに予想外だったのか鉄郎の顔が引き攣ります。

にこやかに挨拶する水田に向かって、「お前、あれか・・凄え金持ちなのか?」と詰め寄る鉄郎。

が、水田は別に金持ちではなく、「金持ちでもないなら、こんな奴のどこがいいんだよお・・・」鉄郎は呆れ顔ですが・・・

「素敵な所がいっぱいあるんです!」思わずムッとした鞠子が、ぴしゃりと言い返しました。

「・・・え?・・そうなると・・さっきから視界に入ってくる・・この子はひょっとして・・・」と、鉄郎がようやくたまきの存在に気付いたようです。

「はじめまして、水田たまきです」たまきが丁寧に挨拶すると、さすがに鉄郎の表情も緩みます。

「はああ・・そうかあ・・あ、叔父さんはね、お母さんの叔父さんだから・・つまり、その・・鉄郎叔父さんと呼んでくれ!」

途中で説明が面倒になった鉄郎でしたが、「はい、鉄郎おじさん!」とたまきはいたって素直なもの。

そんなたまきが余程可愛いのか、表情が緩みっぱなしで水田を押しのけようとする始末。

一方、「俺もご挨拶を・・今度、美子さんと結婚させて頂きます・・南大昭です」と、鉄郎の前に進み出る大昭。

美子までが結婚すると聞き、鉄郎はさらに驚き、そして感慨にふけっています。

しかし、今ちょうど美子の結婚祝いの宴の最中と知ると、「ばっかやろう・・だったら先に言えよ!」そう言って祝いの品を買う為、スタスタと出て行ってしまいました。

呆気にとられて鉄郎を見送る常子たちですが、一人ぽつんと残された鉄郎の妻・幸子に気付き、ちょっと気まずい空気が。

「すみません・・あの人・・思い立ったら人の話を聞かないもので・・・」バツが悪そうに謝る幸子でしたが、常子たちにとっては先刻承知のこと。

苦笑いを浮かべつつ頷く一同を見て、「・・・そうですよね」と可笑しそうな幸子。

「叔父さん・・農業やってるって本当なんですか?」鞠子はなかなか信じられない様子。

「ええ、うちの実家を継いでくれたんです・・半分売って、半分自分たちで食べていくような小さな農家なんですけど・・・」

遠慮がちに話す幸子を見て、鉄郎と一緒だと苦労が多いのでは・・美子はそんな風に思ったようです。

ところが、「そんなとんでもない、あたし・・感謝しっぱなしなんです・・・」と意外な事を言い出した幸子を、驚いたように見つめる常子。

ハタハタ漁で失敗したと話していた鉄郎ですが、実は失敗したのは幸子の兄でした。

鉄郎は手伝っていただけでしたが、漁の失敗で多額の借金を抱え、家も土地も取られそうになった幸子たちを、助けてくれたと言います。

あまりに意外な話に、ちょっと信じられない・・といった様子の常子たち。

「失敗したのは自分にも責任がある・・って言って、借金取りと掛け合ってくれて、その上うちの田んぼまで手伝ってくれて・・おかげで借金も返すことが出来たんです」

思わず顔を見合わせる君子と美子、「あの叔父さんが・・・」まだ信じられない・・といった様子で頷く鞠子。

一方、幸子の顔をまじまじと見つめる常子も、やはりまだどこか信じられないようです。

十年以上音信不通だったとは思えない程、遠慮なく好き勝手に常子たちのことを引っ掻き回す鉄郎。

以前、闇市で支払いを誤魔化そうとした水田を相手に、なんら悪びれる様子もなく、ちょっと小馬鹿にしたような態度で鞠子を苛立たせます。

一方で、新潟での思いも寄らない活躍ぶり?を聞き、なかなか信じられない・・といった様子の常子たちですが、幸子は本当に鉄郎に感謝している様子。

自分勝手ながらどこか憎めない、鉄郎は相変わらずそんなキャラクターのようで、ちょっと安心した面も。

ところで、見てくれの冴えない水田が鞠子の夫と聞き、思わず顔を引き攣らせていた鉄郎ですが、そんなに水田の事が気に食わなかったのでしょうか?

それもあるかもしれませんが、やはり一番の理由は鞠子の事を心配していたからこそ、という事なのかもしれません。

元々優等生で真面目な鞠子と、風来坊で一攫千金を夢見てばかりだった鉄郎は、あまり反りが合わないのか憎まれ口を叩いてばかり。

しかし、やはり数少ない身内として、音信不通の間もずっと気に掛けてきたのだと思います。

たまきが鞠子の娘と知って、思わず表情が緩んだ鉄郎を見ていると、そんな風に考えてしまいました。

竹蔵の気持ちを思う鉄郎

しばらくして戻ってきた鉄郎ですが、買ってきたのはお酒ばかりで、テーブルの上にドンッと置かれた三本の一升瓶を前に、常子たちはちょっと呆れ顔。

「まずは・・美子の結婚だろ・・それに、鞠子の結婚と出産も祝ってやらねえといけねえからなあ・・・」

上機嫌の鉄郎ですが、結婚も出産もだいぶ前の事とあって、鞠子はちょっと複雑そう。

「ガタガタ言ってねえでみんなで祝おうじゃねえか・・なあ!お前ら・・・」と言う鉄郎ですが、大昭も水田もお酒は苦手なようです。

鉄郎はそんな事にはお構いなしに、皆のコップにお酒を注ぐと、常子を抑えて挨拶に立ちます。

「えー・・美子、それに・・南君、ご結婚おめでとう・・あ、それからついでに鞠子も結婚、出産おめでとう」

揃って頭を下げる美子と大昭に対し、イラッとした表情で鉄郎を見上げる鞠子。

が、鉄郎は気にも留めず「兄貴にも・・お前らの事見せてやりたかったなあ・・・」と、不意にしんみりとした表情を見せます。

「美子が生まれた頃、みんな女じゃあ・・嫁に行って寂しいだろうって話したら、兄貴のやつ・・”そんなことない!”ってよお・・・」

きっとみんな君子に似て綺麗なお嫁さんになる・・誇らしげにそう語っていた事を、鉄郎は思い出したのでした。

「何とか・・見せてやりたかったなあ・・・」これまで見せたことの無い、寂しそうな表情を浮かべる鉄郎。

君子も、美子も鞠子も、そして常子も、亡き竹蔵のことを思い出しているようです。

「おっとお・・湿っぽくなる前に乾杯だ・・おい、グラス持て・・では、乾杯!」鉄郎はちょっとおどけるように、皆に促すのでした。

喋りたいだけ喋った鉄郎に、ちょっと苛立っている鞠子でしたが、宴が再開されるとすぐに機嫌を直し、たまきにポテトサラダをよそってあげます。

一方、本当に美味しそうにポテトサラダを味わう美子を見て、「惚れたのも分かるわ」とからかう常子。

しばらくして、君子が台所で料理の支度をしていると、ふらふらとした足取りで鉄郎がそばに寄ってきました。

「あれから・・色々あったんだろ?」不意に真剣な表情で尋ねる鉄郎。

「ええ・・でも、鉄郎さんもでしょ・・さっき、幸子さんから少し」君子が穏やかな表情で答えます。

鉄郎は竹蔵が亡くなった後、自分なりに君子や常子たちの事を何とかしようと思っていたのでした。

「パアーッと成功してさあ、カネ作って・・楽にしてやろうと思ってたんだけど・・結局何も出来なかったなあ・・・」

楽にするどころか、むしろ迷惑を掛けたことの方が多く、今更ながらばつが悪そうな鉄郎。

「俺が持ってきた米、食ってくれよ・・昔俺が・・ほら、食っちまったことあっただろう・・あれの罪滅ぼしっつうか・・・」

ずい分古い話が飛び出し、君子は可笑しくて堪らないようです。

「迷惑だなんて思ったこともありませんよ・・それに、鉄郎さんが居てくれたおかげで・・心強かったこともありましたし」

君子に慰められ、鉄郎はまんざらでもない様子。

ちょっと照れ臭くなったのか、鉄郎は再び宴に戻り、水田たちに絡み始めました。

「おいおい!水田に南!・・お前らちっとも飲んでねえじゃねえか・・鉄郎叔父さんの酒が飲めないってのか!」

恐縮する二人に酒を注ぐ鉄郎を見て、少し心配になった常子でしたが、「好きにさせてあげましょう・・みんなに会えて、よっぽど嬉しいのよ」笑って答える君子なのでした。

常子もグラスの酒を美味しそうに飲み干す鉄郎を見て、君子の言う通り・・と思ったようです。

幼くして両親を亡くし、親戚の家をたらい回しにされるなど辛酸をなめた竹蔵と鉄郎の兄弟。

「大切にしてんだと思うよ、とととかかと娘たちで過ごす時間を」と、かつて常子たちにしみじみと語った鉄郎は、改めて格別な思いが込み上げてきたようです。

兄・竹蔵がどんな思いで、皆が対等に敬語で話しあえる家族を作ったか知っているだけに、今の常子たちの幸せな姿を竹蔵に見せてやりたい・・と思ったのではないでしょうか?

兄の思いを代弁し、しんみりした空気になってちょっと言い過ぎたと思ったのか、すぐにおどけて見せる鉄郎でしたが、十分満足したのかもしれません。

それにしても、小橋家の備蓄米を食べつくしたことをいまさら持ち出すなんて、いかにも照れ隠しというのがバレバレです。

たしかに、あの後常子たちは一位の賞品・米一俵を手に入れるべく、町内運動会に出場したりとなかなか苦労しましたが・・・

”罪滅ぼし”というのはただの口実で、自分が丹精込めて作ったお米を常子たちに食べさせてやりたい・・というのが本音ではないでしょうか?

君子にとっても、今となっては遠い昔の良い思い出。

それよりも、戦時中に女ばかりで心細く思っていたところを、助けられたことの方がよほど大きいようです。

鉄郎も君子から「心強かったこともありましたし」と感謝され、胸のつかえが取れたのではないでしょうか?

”どうしたもんじゃろのう”があるから・・・

宴がひと段落すると、鉄郎はたまきのシャボン玉遊びに付き合ってあげることに。

鉄郎がシャボン玉を扇子で扇ぐと、「見て!きれい!」たまきは嬉しそうにはしゃいでいます。

そんな鉄郎に常子が差し出したのは、”スタアの装ひ”第二号。

「それがあるから・・今があるんです」懐かしそうに見つめる鉄郎に、常子が語りかけました。

「良かったじゃねえか・・夢が叶って・・・」感慨深そうに呟く鉄郎ですが、一方で「まあ、上手く行ったら行ったで大変か・・・」との思いも。

常子も苦笑いしつつ、「そうですね・・結局、悩みは尽きません・・思わぬ悩みが次から次へと湧いてきます」正直にそう話します。

「みんなそうだよ・・悩みの無い人間なんかいねえよ」ポツリと呟く鉄郎。

成功して大金を掴んだこともある鉄郎ですが、悩みが無くなったことなんかねえよ・・これまでの事をしみじみと振り返ります。

「いつだって・・はあ、これからどうしたもんじゃろのうって」悩みが尽きることはなかったのでした。

しかし、その”どうしたもんじゃろのう”があるから、人生は楽しいんじゃないか・・今ではそう思えるようになったようです。

「・・・そうかもしれませんね」常子もつくづく、そう思うのでした。

やがて宴も終わり、鉄郎たちは帰ることに。

「せっかくなんですから、泊まって行けばいいのに」と、別れを惜しんで引き留める君子。

ですが、農家に休みはなく、「今だって畑や田んぼがどうなってんのか気が気じゃねえし」と言われると、無理に引き留めることは出来ません。

「離れていても雑誌は読めんだ・・お前らの事はずーっと、見守ってやるからな」鉄郎がしんみりと語ると、常子たちも感無量と言った様子。

「達者でな!あばよ・・・」そう言うと、幸子を促し歩き出しました。

「鉄郎叔父さーん!またねー!」たまきが声を上げると、「おう!またなー!」振り返って笑顔で答える鉄郎なのでした。

その夜、常子は目標を書いた短冊を手に取り、思いを巡らせていました。

”鞠子 美子を嫁に出す”三つの目標のうちの一つをようやく実現した常子は・・・

―――六年が過ぎ、昭和三十九年・・東京オリンピックが目前に迫り、秋には東海道新幹線が開通とあって、それらのニュースが連日テレビや紙面を賑わせている中・・・

”あなたの暮し”はさらに読者を増やし、発行部数七十五万部を突破していました。

そんな中でも、「何度言ったら分かるんだ!やり直し!」花山の厳しい姿勢は相変わらず。

「いや、あの・・でも・・」怒られた社員が何か言いかけますが、「でもー?・・でもでもでも・・でもっ!!」益々怒りのボルテージを上げる花山。

「すみません!やり直します!」慌てて退散するのでした。

その様子を水田や美子が可笑しそうに見つめ、一方常子は、いつもの通り溌剌と仕事に取り組んでいました。

”どうしたもんじゃろのう”は、元々鉄郎の口癖だったのか?・・などという事をチラッと考えてしまいました。

相対的に見れば出番は限定的だった鉄郎ですが、実は常子の性格に大きな影響を与えていたのかもしれません。

何事にも猪突猛進し、家族を守るために戦ってきた常子と、一攫千金を夢見て色々な商売に手を出し、失敗を繰り返す鉄郎。

常子が初めて商売に目覚めたのも、珍しく事業に成功して懐から札束を取り出す鉄郎に触発されての事。

”スタアの装ひ”の立ち上げにも関わっていましたし、そう考えていくと、まさに鉄郎が居たからこそ今の常子がある・・と言えるのかもしれません。

その鉄郎から、”どうしたもんじゃろのう”があるから、人生は楽しいんじゃないか・・と、これまでの総括のような言葉が。
最後に名言を残し、いよいよ鉄郎の出番も終了という事でしょうか。

振り返ってたまきに笑顔で手を振る姿に、若干の寂しさも感じました。

とと姉ちゃん24週144話の感想まとめ

ハタハタ漁で失敗した幸子の兄に代わって借金取りと掛け合い、その窮地を救ったという意外な話を聞き、驚きを隠せない常子たち。

一方、鉄郎は相変わらずマイペースで常子たちは振り回され、鞠子は若干イラッとしている様子ですが、それでも悪気がある訳ではありません。

亡き竹蔵の思い出を語り、常子たちをしんみりとした気分にさせますが、いい加減そうに見えて実は常子たちの事を思いやっている事が窺われます。

次週、「常子、大きな家を建てる」ということで、最後の目標がテーマになるようですが、『とと姉ちゃん』も残りあと二週となり、いよいよ目が離せません。

美子も無事結婚し、家も建てたとなると、”とと姉ちゃん”としての目標は無事達成されたことになりますが・・残る常子自身の幸せは?

以上、とと姉ちゃん24週144話のあらすじネタバレと感想でした!

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