とと姉ちゃん 18週105話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 105話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」18週105話のあらすじネタバレと感想です。

まずは18週104話の振り返りを少し。

常子の雑誌作りに協力すべく、自ら考案した小麦粉料理を振る舞う宗吉でしたが、材料の入手の困難さや作る手間から、綾たちの評判はいまいち。

しかし常子は、「”混ぜて焼くだけ”みたいな料理、発明してくれりゃいいのにね!」という梢の言葉から、ホットケーキがぴったり・・と思いつきます。

ところが、宗吉を編集部に招きホットケーキ作りの記事を作成していると、突然広告主の袴田が現れ、出資者の妻が考案した料理を雑誌に載せるよう頼んできました。

「広告を載せてしまうと、読者のための記事に制約が生まれるかもしれないんだぞ!」花山の言葉が頭を回る常子。

そんな常子を冷ややかに見る美子でしたが、「会社のために、社長と力を合わせることが・・社員には、大事なんじゃないの?」と君子から諭され・・・

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とと姉ちゃん 18週105話のあらすじネタバレ

常子の判断に従う美子

「すみません!・・僕が常子さんを焚きつけて・・広告を出そうと言ったばかりに・・こんなことに」

結局、花山の心配した通りになり責任を感じる水田ですが、「決断したのは私ですから」あくまで自分の責任と考える常子。

そんな水田に対し、「鞠子とは・・どうなんですか?」常子は唐突に話を切り替えました。

「ずっと気になっていたんです・・ひょっとして・・鞠子の事、好いていて下さってるのかなあって」

丁度いい機会・・と思ったのか、常子は思い切って尋ねてみたのですが・・・

「実は・・そうなんです・・ですが・・鞠子さんに思いを伝えたんです・・断られました」

途中まで期待しながら聞いていた常子でしたが、”断られた”と言われ呆然となりました。

「会社が大変な時なので」との理由で断られた事を、水田は建前と捉えているようですが、常子は少し考え込むような表情を見せます。

「あ・・誤解しないで下さい・・この会社に入りたかったのは、鞠子さん目当てとか、そういうのではありません」

常子の表情を見て、慌てて説明を付けたす水田。

「この雑誌が掲げている理念に、共感したからですから」水田の言葉を本心からの物と感じた常子は、笑顔で頷きます。

その後水田が帰り、編集部に一人残った常子は、花山の言葉を思い返していました。

―――もし、豊かな暮らしを取戻すきっかけとなる雑誌を作れるのなら・・・

自分の理想を口にする花山に、「私となら・・必ず出来ます」力強く答えたことを思い返した常子は・・・

翌朝・・周りがすっかり明るくなると、机に突っ伏していた常子がようやく目を覚ましました。

「やっと起きた」声のした方を見ると、ちょっと呆れ気味の鞠子と美子の姿が。

「え?・・二人とも何してるの?」常子はまだ寝ぼけたままです。

「”何してるの”じゃないでしょう・・朝まで帰ってこないから、心配したんだからね」

鞠子に指摘され、ようやく状況を理解した常子。

どうやら考え事をしているうちに、そのまま机で眠ってしまったようです。

「もしかして・・”ポワソン・ア・ラ・アメリカン”って料理、取り上げるかどうか?」

常子は黙って頷き、「どうしたもんじゃろのう・・・」ため息交じりにぼやいています。

そんな常子の様子を見ていた美子が、「私たちは決めたから・・・」そう静かに告げました。

「私たちは・・社員として、とと姉ちゃんがあの料理を取り上げた方が、会社のためになると判断するなら、それに従います」

美子がひと言ずつ噛み締めるように話し終えると、鞠子もコクッと頷きます。

「ありがとう」妹たちに感謝するとともに、常子はようやく決断したようです。

何時までも常子に腹を立て、毒を吐き続けていることを君子に窘められ、さすがに美子も頭を冷やしたようです。

花山に心酔するあまり、いかにも子供っぽい姉妹喧嘩に明け暮れていた自分の事が、少し恥ずかしくなったのかもしれません。

常子がこのところずっと、花山の言葉を繰り返し思い返しているのと同じように、美子も最初の頃の事を思い返していたのではないでしょうか?

三姉妹で力を合わせ、苦労しつつも楽しみながら雑誌作りに励んでいた頃の事を思い出し、もう一度常子を信じて力を合わせようと考えたのかもしれません。

それはさて置き、鞠子が「今は社内がこんな時ですから」と言って告白を断った事を、建前と思っている水田ですが、ちょっと弱気すぎる気がします。

鞠子の笑顔を間近に見て、気持ちが昂った流れで自分でもよく分からないまま告白しただけに、断られて自信を喪失しているのも分かりますが・・・

逆に常子の方が鞠子と水田をくっつけようという気配が感じられ、水田があと一歩踏み込めば・・というところかもしれません。

しかし、「今は社内がこんな時ですから」と言う鞠子の言葉は、水田だけでなく常子にとっても重いものです。

常子が経営以外にも二人の事で責任を感じなければいいのですが・・・

次号もきちんと・・結束する編集部

常子は、決意を固めて袴田料理学校へとやって来ました。

「”ポワソン・ア・ラ・アメリカン”という料理につき、至急お話したいことがありまして」

副校長の袴田久は、「いい記事になりそうですか?」などと呑気に尋ねますが・・・

「社内で検討したのですが、”アメリカン”は”あなたの暮し”で紹介する料理としては相応しくない・・ということになりまして・・・」

連絡の不備を詫びる常子に対し、袴田はぽかんとしたまま。

「”あなたの暮し”は庶民の暮らしの役に立つことを目標に創刊された雑誌です」

お金と手間が掛かりすぎる料理は相応しくないことを、繰り返し説明する常子に対し、約束に厳しい松平を恐れ狼狽える袴田。

「・・・そんな事なら、広告は止めさせてもらいますが!それでもいいんですか?」

学校の経営のかかった袴田も必死ですが、「その覚悟で参りました」常子は冷静に受け止めます。

読者のためにならない記事を載せてしまっては、”あなたの暮し”の目的や自分たちの思いを曲げることになってしまう。

真剣な表情で訴える常子でしたが、校長である袴田の父・辰紀は冷たく言い放ちました。

「あんたたちの思いなんぞどうだっていいんだ・・倒産間近の雑誌社が偉そうに」

あなたの暮し出版が、袴田料理学校からの広告費が無ければ首が回らない状態であることは、既に調べがついているのでした。

露骨に圧力を掛ける袴田親子に対し、「いえ・・お断り致します」常子は毅然と答えます。

「・・・最初から女社長の会社に期待などしてなかった・・出て行きなさい、仕事の邪魔だ!」

一瞬、呆れたようにフッと笑っていましたが、怒りを露わにして声を荒らげるのでした。

「今まで・・お世話になりました・・ありがとうございました」常子は屈辱に耐えながら頭を下げ、その場を後にしました。

その頃あなたの暮し出版では、鞠子たちが仕事をしながら常子の帰りを待ちわびていました。

「遅いですね・・常子さん」ため息交じりに呟く水田。

一方鞠子は、「水田さん・・さっき言いましたよね、とと姉を笑顔で迎えようって」と注意を促します。

そうこうするうち、ようやく常子が料理学校から戻ってきました。

自然と全員の視線が注がれる中、「皆さんにお話があります」そう言って常子が皆を集めます。

「先方に・・こちらの気持ちを伝えてきました・・やはり・・広告の件は無しになりました」

淡々と報告する常子の言葉を、むしろこれでスッキリした・・と受け止める一同。

しかし、常子にはまだ報告しなければならないことが。

「水田さんも緑さんも、勝手に決めてしまって・・すみませんでした」二人に謝罪し、さらに話を続けます。

「・・・やっぱり花山さんと、”あなたの暮し”を初めに作った時の思いを・・踏みにじりたくなかったんです」

僕も同じ気持ちです・・と理解を示す水田と緑に、常子は再就職先の候補を記したメモを渡しました。

広告を断った以上、最悪の事態を考えなければならず、今まで通りの売上ではこの出版社は潰れてしまう。

二人を路頭に迷わせる訳にはいかない・・と考えた常子は、谷に相談して就職先を探して貰ったのでした。

「お二人でしたら、すぐに次の勤め先も決まると思います」

常子は、少し寂しそうに言った後、今度は妹たちに声を掛けます。

「鞠ちゃんもよっちゃんも・・今までありがとう・・ごめんね、こんな結果になってしまって」

最後は涙ぐんでしまって常子を、まだ潰れると決まった訳ではない・・と鞠子たちが励まします。

「こんなことになってしまって・・無理をさせて悪いけど、次号もきちんと作り上げたいと思ってます・・・」

妹たちに協力を求め、深々と頭を下げる常子。

もちろん・・投げ出す訳ないじゃない・・鞠子も美子も覚悟を決めていました。

さらに、「僕も、最後までやらせて頂きます」水田が申し出ると、「私もやります!常子さん」緑も志願します。

「ありがとうございます」常子は、涙を堪えてそれだけ言うのがやっとでした。

そして美子は、「じゃあ・・花山さんに戻ってきて頂きましょうよ」広告を載せない以上、戻ってきてもらえると信じているようですが・・・

「それはよしましょう」即座に否定する常子。

潰れかけの出版社に戻ってもらうことは、花山に迷惑を掛けることになります。

美子も、そう言われては返す言葉が見つかりません。

袴田親子から屈辱的な言葉を浴びせられながら、じっと耐え忍び、最後にはこれまでのお礼を述べてその場から去った常子。

何でそこまで下手に・・とも思いますが、常子なりに筋を通しておきたかったのかもしれません。

もちろん、広告費を出して貰っている以上、相手の立場が上であることには違いありませんが、最初に交わした約束があります。

袴田の方が、記事の内容に口を挟まないという約束を反故にしている訳ですから、堂々と断ることも出来たかもしれません。

しかし、あくまで相手はお客様・・感情的になるあまり失礼があっては、後々禍根を残すことになると思ったのではないでしょうか?

それに、常子の目標はあくまでも庶民の暮しの役に立つ雑誌を作ること。

出来るだけ後腐れの無いようこの問題を切り上げ、傷を最小に留めるためにじっと屈辱に耐えることを選んだのだと思いました。

そして常子は、雑誌を守ることと社員の暮しを守ることを両立させるべく、水田たちの再就職先を谷に探してもらうなど、手を尽くします。

ですが、そのことがかえって水田と緑の決意を固めたのではないでしょうか?

そしてもちろん、鞠子と美子も「次号もきちんと作り上げたい」という常子の気持ちに答え、結果的に五人の団結を強めることに。

”雨降って地固まる”という事でしょうか、雑誌を初めに作った時の思いを踏みにじりたくない・・そんな常子の真っ直ぐな気持ちが、皆に通じたようです。

一方の美子は、やはり花山に戻って来て欲しい気持ちは変わらず、広告を載せないのだから障害はない・・と考えているようですが・・・

「潰れかけの出版社に戻って頂くのは・・・」迷惑を掛けることになる、という常子の言い分が筋が通っています。

さすがに美子もそれは分かったようですが、だからと言ってこのまま引き下がるつもりもないようです。

「”あなたの暮し”が終わるかもしれません」

常子を説得するすべを見いだせない美子は、思い切って谷に相談してみることにしました。

「驚いたよ・・社の前に立ってるなんて・・まさか小橋君の妹さんとは・・・」

飲み屋のテーブルでコップ酒をあおりつつ、どこか楽しそうな谷。

一方、酒を飲まない美子は落ち着かない様子で、それに気づいた谷が場所を変えようとしますが・・・

「ここで結構です」そう言って無理に酒を飲もうとするものの、やはり飲み慣れないせいで渋い表情。

そんな美子を笑って見ていた谷ですが、常子の事はずっと気になっていたようです。

黙って広告を載せたことで花山と断絶し、経営状況も追い詰められていたことに改めて驚いています。

「次が最後の”あなたの暮し”になりそうです」ポツリと呟く美子。

一つ大きなため息をついた谷は、「それで相談って?」改めて美子に尋ねました。

「・・・花山さんの事です」美子は、どうしても花山に戻って来て欲しいという思いを訴えます。

一方で、こんな状態で戻って来てもらう訳にはいかない・・という常子の考えを聞き、「小橋君らしいな」谷はそう感じました。

「でも・・”あなたの暮し”が終わってしまうんです・・・」美子は、一緒になって雑誌を作ってきた花山の不在が、心底辛そうです。

そんな美子を見た谷は・・・

その日の夜、常子と鞠子が会社で記事の作成に追われる中、谷は花山の家を訪ねていました。

「花山さん・・夜分にすみません」頭を下げる谷を、やや不審そうに見つめる花山。

「実は・・この娘が話があるそうなんです」チラリと隣に目を向けると、そこには美子の姿が。

しかし花山は、「何の話か見当がつきますが、聞く気にはなれません・・お引き取りを」にべもない態度です。

「”あなたの暮し”が終わるかもしれません」花山が締めかけた玄関を押さえ、谷が告げました。

美子がその光景をじっと見つめていました。

果たして美子は、花山を説得することが出来るのでしょうか?

常子と花山の双方を知る谷に、間に立ってもらう事を頼んだのはどうやら正解だったようですが、花山の態度は依然として頑ななままです。

花山の再就職が上手くいっていないことが、美子にとっては救いかもしれませんが、だからといって素直に戻ってくる花山でもないような気がします。

やはりカギを握っているのは花山の妻・三枝子かもしれません。

相当な決意のもと、再びペンを握ることにした花山の気持ちを知るだけに、美子の見方になってくれるのではないでしょうか?

ただ、だからといって美子の言葉に花山を納得させるものが無ければ、いくら三枝子や谷が助け船を出しても徒労に終わるのだと思います。

常子がどんな覚悟で、最後になるかもしれない雑誌作りに臨んでいるのか、美子は上手く伝えることが出来るのでしょうか?

社員として、社長の常子の判断に従い、支えると決めた美子の覚悟のほどが試されるのかもしれません。

とと姉ちゃん18週105話の感想まとめ

常子は意を決して袴田の頼みを断り、当然のごとく料理学校の広告も取り止めになり、出版社の経営は危機を迎えます。

水田と緑に新しい就職先を紹介しようとする常子でしたが、両者とも残って”あなたの暮し”の出版に力を尽くすことを望むのでした。

美子もまた、君子から諭されたこともあって常子の決断に従う姿勢を示し、結果的に全員の結束が強まったのは良かったのですが・・・

あなたの暮し出版の厳しい経営状況は変わらず、花山に戻って来てもらおうとの美子の提案にも、常子は迷惑を掛けられない・・と拒むしかありません。

常子も本心では花山に戻って来て欲しいはずですが・・谷と共に美子が花山の説得に動きますが、果たして?

以上、とと姉ちゃん18週105話のあらすじネタバレと感想でした!

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