とと姉ちゃん 18週106話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 106話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」18週106話のあらすじネタバレと感想です。

まずは18週105話の振り返りを少し。

君子から諭された美子は、「とと姉ちゃんが・・・会社のためになると判断するなら、それに従います」と、社員として常子を支えることに。

妹たちの気持ちを確認した常子は、袴田料理学校を訪ね「”アメリカン”は”あなたの暮し”で紹介する料理としては相応しくない・・・」そう言って、記事の掲載を断りました。

袴田親子からの侮辱的な言葉に耐えた常子でしたが、広告の件は当然取りやめとなり、出版社に戻って皆に報告します。

このままでは出版社が潰れてしまうと考えた常子は、水田や緑の再就職先を谷に探してもらいますが、二人は残って雑誌作りを手伝うことを志願。

そんな中、花山に戻って来て欲しいと願う美子は、谷に相談したうえ、花山を説得しようと自宅を訪ねますが・・・

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とと姉ちゃん 18週106話のあらすじネタバレ

最後まで責任を・・・

「”あなたの暮し”が終わるかもしれません・・広告主が降りてしまって、首が回らなくなったらしい」

まずは谷が花山の説得を試みるものの、「もう私には関係ない」素っ気ない態度の花山。

話だけでも・・しつこい谷に根負けした花山は、とりあえず二人を家に上げることにしました。

「慣れない酒など飲んで・・・」三枝子が出した水を飲む美子を見て、花山が呆れたように呟きます。

酔ってはいません・・と否定する美子ですが、「酔っ払いほどそう言うんだ」花山は若干苛立っている様子。

「君の言いたいことなど分かる・・”あなたの暮し”が最後になるかもしれないから、最後に”私と”っていう事だろ」

用件は察しているものの、花山は”思い出作り”に協力する気などない・・と、取りつく島もありません。

「”あなたの暮し”は、花山さんにとっても大事な雑誌でしょ」見かねた谷が助け船を出します。

しかし、「何を言われようが私に戻る気は・・・」花山が改めて断ろうとした時・・・

「自分で仰ったことを守って下さい」花山の言葉を遮り、美子が突然声を上げました。

”自分が出した企画は最後まで責任を持て”と、かつて花山から教わったことを逆手に取り、賭けに出る美子。

「次の企画は・・花山さんが出した小麦粉の新しい料理なんですから」最後までやり遂げるよう、花山に求めるのでした。

予期せぬ反撃に、「・・・君たちは私の企画を盗んだのか!」気色ばむ花山。

花山の考えた企画が掲載されることになれば、常子と花山がもう一度話し合う機会が出来る・・美子はそう考えていました。

しかしながら、花山の企画であると明かす前に、次の号が最後になりそうな雲行きに。

「出版の準備をしていると、やっぱりとと姉ちゃんには花山さんが必要なんだって思ったんです」

”あなたの暮し”は花山抜きでは成り立たない・・そう痛感した美子は、「だからお願いします!戻って企画を完成させて下さい!」必死に懇願します。

しかし花山は、「ずい分勝手な言い草だな・・断る」あくまでも頑なな姿勢を崩しません。

美子は少しの間考え込んでいましたが、「・・・分かりました・・諦めます」力なく頷きました。

慌てる谷をよそに、美子はバッグの中から二本の鉛筆を取り出しテーブルの上に置きました。

「闇市で探されてた鉛筆です・・私が気に入った物を二本選びました・・お気に召さなければ誰かにあげてください」

美子はそれだけ言い残し、谷に頭を下げるとそのまま部屋から出て行くのでした。

「花山さんの気持ちも分かりますが・・広告も載せないことになったんだし・・戻ってやってもいいんじゃないですか?」

大きなため息をつき、谷が再び説得を試みます。

「やりたいことを全部やれる・・編集長なんていません」自嘲気味に笑い、頭を振る谷。

谷に言わせれば、常子の出版社以上に好きにやらせてくれる環境などありません。

「花山さんは小橋君とだから、小橋君は花山さんとだから”あなたの暮し”は出来るんだ」

花山にも谷の言いたいことは理解できますが、常子が気持ちを改めない限り、自分から戻るつもりなどないようです。

一筋縄ではいかない花山を見て、谷は一計を案じることに。

「あ・・それなら・・もう、小橋君は気持ちを改めてますよ」実は常子からも泣き付かれている・・と、咄嗟に嘘をつく谷。

どうしても花山さんを説得して欲しい・・過ちに気付いて謝罪したいらしい・・などと思いつくまま、常子が”反省している”と強調します。

「あ・・大分・・泣き腫らした顔してましたよ」繰り返し常子が”反省”している様子を聞かされ、花山も少しずつ気持ちが揺れ始めたようです。

美子なりに懸命に考えた”奇策”でしたが、直接には花山の気持ちを動かすことが出来ませんでした。

花山の教えを逆手に取り、黙って勝手に始めた新しい小麦粉料理の企画に引っ張り込もうとしたものの、少しばかり策を弄し過ぎたのかもしれません。

常子と花山がもう一度話し合うきっかけに・・との思いから、やや強引な手に訴えましたが、美子が考える以上に事態は急速に悪化。

結局一人では限界を感じ、谷に助けを求めた訳ですが・・美子の取った行動には意味がなかったのでしょうか?

表面的には空回りしたようにも思えますが、”自分が出した企画は最後まで責任を持て”との自信の言葉を美子から突き付けら
れ、花山も何か心に引っ掛かったのかもしれません。

美子が最後に残して行った鉛筆も、花山の心を少しは動かしたのではないでしょうか?

出版の準備を進める中で、「やっぱりとと姉ちゃんには花山さんが必要なんだって」改めて痛感した美子。

そして同じく谷も、二人が一緒に力を合わせてこそ”あなたの暮し”が出来る・・そう感じていました。

確かに谷の言う通り、常子がかなり自由な裁量を認めていたからこそ、花山が力を発揮できたことに間違いありません。

再就職先を探す花山は、声を掛けてくれた出版社を自分から断ったり、かなり苦労するなかで、改めてそのことを思い知ったのではないでしょうか。

谷は最後には口から出まかせを言って、かなり強引に花山を説得していましたが、すぐにばれるのは分かりきっています。

取り敢えず常子と引き合わせることが出来れば、後はどうにかなる・・と思っているのでしょうか?

無責任なようにも思えますが、それぐらいしなければ花山は動きそうにありませんから、仕方ないのかもしれません。

やっぱり二人じゃないと

翌日、あなたの暮し出版では、鞠子が書き上げた原稿を宗吉がチェックしています。

「よし・・ホットケーキの作り方は、これで間違いねえ」太鼓判を押す宗吉ですが、原稿を受け取った鞠子も、常子や水田も浮かない顔。

「おーい、お前ら・・お通夜みてえな顔すんじゃねえよ」どうにか励まそうとするものの、離れた席にいた美子もため息をついています。

「どうした美子・・まだ廃刊と決まった訳じゃないだろ」宗吉が何とか三姉妹を元気づけようとしていると、「よお!」と声がして谷が編集部に入ってきました。

驚く常子たちを前に、「皆さんお揃いですよ」そう声を掛けて谷が呼び込んだのは、他ならぬ花山でした。

「しばらく来ない間にここも変わったな」聞こえよがしに、ぶっきら棒な言葉を投げかける花山。

ムッとして、特には変わりないと思いますが・・と反論する常子ですが・・・

「あそこの机が曲がっている・・そこの机も・・私が毎日帰る前に直していたのに」

相変わらず几帳面すぎる花山に対し、「私はあまりそういう事は気にしませんので」棘のある言い方で返す常子。

一方の花山は、広告を載せないと決めたことを取り上げ、「だから最初から言ったんだ!」その場しのぎの考えで余計に事態を悪化させた・・と批判します。

「申し訳ありません・・ただ・・私は社長として、最善の方法を選んできたつもりです」

怒りを押し殺しながら答える常子ですが、花山がわざわざそんなことを言いに来たのか・・と、逆に食って掛かりました。

「何を言っている!君が私に謝罪したいと言うからここに来たんじゃないか!」

戻って来て欲しいと・・泣き腫らした顔で懇願していた、と聞かされていた花山ですが、「言ってた話と違うじゃないか!」今度は谷に矛先を向けます。

「・・・脚色・・だよ・・脚色!・・・お互い素直になれないから・・俺なりのプレゼント!」

一瞬ばつの悪そうな顔をしていた谷ですが、思い切って開き直ることにしたようです。

怒って帰ろうとする花山ですが、「待って下さい!」、「お帰りになる前に・・お伝えしたいことがあります」美子と常子が立て続けに引き留めました。

「次の号で、ものすごく良い企画を美子が思いついたんです・・私たちだけでも今まで以上の雑誌を作って見せますから」

意地になって対抗心を剥き出しにする常子でしたが、「それは違うの」美子がようやく本当の事を話します。

「小麦粉の企画は・・花山さんの発案なの」美子の告白に、驚きのあまり目を見開く常子。

編集部の中に気まずい空気が流れ、焦った谷が「それで・・その小麦粉を使った料理ってのは?」何とか話題を逸らそうと尋ねました。

「ホットケーキです」鞠子が答えると花山がふっと顔を上げ、興味を持った様子。

パンの代用品になってどの家庭でも簡単に作れる・・宗吉の説明に、「確かにいいアイディアだな」花山も素直に認めます。

「結局私は何も思いつかなかった」ふて腐れたように呟く花山ですが、それを聞いた水田は「ホットケーキには・・二人じゃなきゃ辿りつけなかった・・・」と、嬉しそう。

鞠子も頷き、美子は必死に花山に向かって頭を下げます。

「とと姉ちゃんからもお願いして」美子が促すものの、常子はなかなか素直になれません。

すると、「小橋君!折れるべき時には折れることも・・社長業の秘訣だよ」谷が助け船を出しました。

しばらく考え込んでいた常子でしたが、「私は折れません」出し抜けに口にしたかと思うと・・・

「花山さん・・このたびは申し訳ありませんでした!」周りが冷や汗をかく中、突然深々と頭を下げました。

「”あなたの暮し”の理念を決して”折らない”ためには、花山さんがどうしても必要なんです!」

今回の出版が最後になるかもしれない中、「どうかもう一度だけ帰ってきて頂けませんか・・お願いします」繰り返し頭を下げる常子。

鞠子と美子も一緒に頭を下げ、それを見ていた水田も、そしてそばに居た宗吉も花山に向かって頭を下げます。

全員から頭を下げられ、ちょっと落ち着かない様子の花山は、「ん・・まあ・・そこまで言われては、仕方がないね・・・」ボソッと呟きました。

すると常子が恐る恐る頭を上げ、ホッとしたような表情を見せます。

「今・・花山さんが仰っていた、広告を取ることの恐ろしさを、身に染みて感じております」

反省の弁を口にするものの、あの時の判断が無ければ「五号で恐らく潰れていたでしょう」との思いも。

会社と雑誌を守るため、これから先ぶつかることがあっても、自身は販売拡大と管理に、花山には「一切の妥協をせずに、より良い雑誌作りに」集中するよう、要請するのでした。

常子の真剣な訴えを聞き、「分かった」短く答える花山。

「今後とも、よろしくお願いします」常子たちが再び頭を下げると、「こちらこそ!」花山は腕組みしたまま、ぶっきら棒に答えました。

そんな花山を常子が可笑しそうに見つめ、美子は改めて谷の尽力に感謝します。

昨夜の経緯を美子から聞き、常子と鞠子も谷に頭を下げますが、「ホントにもういいって・・礼ならもう貰ってるしね」照れ臭そう答える谷。

「君が買った一本・・あの鉛筆・・そして、もう一本は・・花山さんが気に入ったんだとさ」

美子が嬉しそうに見つめると、花山は顔をしかめて横を向いてしまいました。

「ホットケーキには・・二人じゃなきゃ辿りつけなかった・・・」という水田の言葉が、全てを物語っていたのではないでしょうか。

花山に比べれば、編集者としてまだまだ未熟な常子ですが、チヨの家の模様替えの時に見せたような、花山にはない閃きを持っています。

”新しい小麦粉料理”という企画は思いついたものの、花山はかなり行き詰っていたようでしたから、常子の閃きについては認めざるを得ないはず。

美子や谷から言われるまでもなく、”あなたの暮し”は常子と一緒だったからこそ作り上げることが出来た・・と、花山には最初から分かっていたのかもしれません。

とは言え、あれほど激怒して飛び出した手前、自分から頭を下げて戻るなんて以ての外、花山もどうすればいいのか分からなかったのではないでしょうか?

常子が後悔して、泣き腫らした顔で花山に戻って来て欲しいと言っている・・という話を谷から聞き、どこまで本気で信じたのでしょうか?

常子の性格を考えれば疑わしい・・と思いつつ、花山もきっかけを探していたのかもしれません。

結局どちらもかなり意地っ張りな性格だけに、無意識のうちに誰かに間に立って欲しいとの思いがあって、美子や谷の行動が実を結んだように感じました。

谷から”社長業の秘訣”という言い方で促され、雑誌の理念を”折らない”ために花山に”折れた”常子ですが、一方で自分のやったことが完全な間違いとは思っていません。

これから先も、お互い妥協せずそれぞれの仕事に専念することを要請し、結局、花山も受け入れた訳ですが、本当にそれで上手くいくのでしょうか?

花山がここで怒って帰ってしまってもおかしくなかったと思いますが、そうしなかったのは再就職先を探す中で、現実の厳しさに晒されたからかもしれません。

やはり、常子とのコンビで自由に自分の理想の雑誌を追及するのが一番いい・・そう思ったのではないでしょうか。


ワクワクする常子

「さあ!時間が無い・・作業はどこまで進んでいる」花山は早速編集会議を開くことに。

「ホットケーキの原稿はもう完成しています」そう言って、鞠子が花山に原稿を差し出します。

黙って原稿に目を通す花山を前に、鞠子は得意気に見えますが、一方の常子はやや心配そうに見守ります。

花山は原稿を読み終わると、「これではダメだ」そう言って鞠子に原稿を突き返しました。

戸惑う鞠子をよそに、「やはり私がいなくては何も出来ないようだね・・・」幾分得意気にも見える花山。

具体的に・・と、どこが悪いのか尋ねる鞠子でしたが、「”どこ”ではない・・”全部”ダメだ!」花山は一蹴。

がっくり肩を落とす鞠子の隣で、「酷いな・・そんな言い方・・・」と呟く水田でしたが、その表情はどこか楽しげにも。

「何か久しぶり、この感じ」緑から話しかけられ、「やっぱりこれが無いと我が社じゃないわ」心底嬉しそうに答える美子。

「そうなのか?常子・・・」声を潜めて尋ねる宗吉を、花山が見咎めました。

「近所にお店を出される、料理人の森田宗吉さんです・・料理記事の監修もして頂いてます」

常子が宗吉を紹介すると、「・・・突然で申し訳ない・・今からお店に窺っても?」花山が急に食い付きました。

若干戸惑いつつ宗吉が承諾すると、「それから・・君にも協力してもらおう」なぜか水田を指名します。

突然の事に驚く水田。

―――花山が何を企んでいるのか・・常子は戸惑いながらも、ワクワクとした思いが込み上げているのを感じていました

いよいよ花山が編集長に復帰し、早速鞠子の記事をボツにして満足そうにしています。

そんな花山を見つめる一同が実に楽しそうで、ちょっと歪んだ愛情のようなものなのかな・・とも感じました。

もっとも、久しぶりの花山の毒舌に懐かしい思いに浸っているのでしょうが、そんな気分な往々にしてすぐに消えてしまうもの。

またすぐに花山のダメ出しに悲鳴を上げる日々が始まれば、再び恨み節も聞かれそうですが・・・

そんな中で、花山が何かを企んでいる様子を察し、ワクワクしている常子だけは例外的かもしれません。

花山に関して一番苦労しているだけに、本当の意味で楽しむことが出来るのではないでしょうか。

とと姉ちゃん18週106話の感想まとめ

美子の思いが通じ、そして谷の尽力もあってようやく常子たちのもとに戻ってきた花山ですが、早速何かの”企み”を思いついたようです。

巻き込まれそうな宗吉の事が心配になりますが、花山が暴走した時に一体誰が止めることが出来るのでしょうか?

「一切の妥協をせずに、より良い雑誌作りに」専念するよう、常子が懇願して戻ってもらっただけに、今まで以上に好き放題やってしまう気がします。

花山が戻ったことで、一応明るい雰囲気に包まれているあなたの暮し出版ですが、経営状況が厳しいのは変わらず、次号は失敗出来ません。

果たして、花山は多少なりとも経営の事に理解を示すのか、益々ふんだんに経費を使って会社を傾けるのか、どっちに転ぶのでしょうか?

以上、とと姉ちゃん18週106話のあらすじネタバレと感想でした!

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