とと姉ちゃん 20週115話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 115話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」20週115話のあらすじネタバレと感想です。

まずは19週114話の振り返りを少し。

いよいよ鞠子と水田の披露宴が始まり、挨拶を頼まれていた常子は緊張しつつ、原稿をチェックしながら出番を待っています。

和やかな雰囲気の中で披露宴が進んで行き、まずは上司にあたる花山の挨拶の番になったのですが・・・

結婚生活を上手くまとめるには、「味噌汁が大きな役割を担っています」との花山の挨拶に皆が感心していると、なぜか常子の顔には焦りの色が。

「似てる・・ほぼほぼ同じ・・・」なんと、常子も二人の人生を味噌汁に絡めて語ろうとしていたのでした。

思わぬトラブルに取り乱しつつ、事実上ぶっつけ本番で臨んだ挨拶でしたが、半ば混乱しながらも鞠子との思い出を一つ一つ振り返って行きます。

「私の大事な妹を、幸せにしてやってください」そう言って頭を下げる常子に、「一生かけて幸せにします」水田が力強く約束するのでした。

⇒19週114話のあらすじを詳しく読む方はこちら

とと姉ちゃん 20週115話のあらすじネタバレ

大量消費時代に差し掛かり・・・

―――常子たちの作った”あなたの暮し”は、直線裁ちを始め、毎日の暮らしに関わる実用的な記事を掲載・・戦後の庶民に広く支持されました

一方、私生活の面では、鞠子が経理の水田と結婚し、常子は”とと姉ちゃん”としても充実した日々を送っていました。

「ただいま帰りましたー」水田と鞠子の娘・たまきが家に戻ってきました。

玄関で行儀よく靴を揃え、「お祖母様、こんにちは!」遊びに来ていた君子に、元気よく挨拶します。

そしてすぐに茶の間に駆けて行き、万華鏡を手に取って覗き込み、片方の手を何やら目の前で動かしています。

「触れない・・とっても綺麗なのに・・」どうやら、中でキラキラ輝くビーズを手に取りたい様子。

不満気な顔を向ける孫を優しく窘める君子でしたが、「でも触りたい!」とちょっと意固地になるたまき。

「何だか、小っちゃくなった常子みたい・・・」苦笑いする君子に、鞠子も頷いています。

「この前なんか・・虹を近くで観たいって、屋根に上ろうとしたんです」鞠子にそんな話を聞かされ、「ホントそっくりね!」嬉しそうに笑う君子なのでした。

―――この頃日本は、敗戦直後のどん底の時代が嘘のように、未曽有の好景気を迎えていました

街を歩いていた常子は、街頭テレビに群がる人々に気付き、ふと足を止めました。

「本日は、”現代の源氏物語”だと話題の恋愛小説、”蒼い葡萄”の作者、五反田一郎さんにお話を伺います」

司会者の女性から紹介され、気取った様子で挨拶する五反田。

思わぬところで五反田の姿を目にし、常子はちょっと驚いた様子。

「・・・恋とは、一人で落ちるもの・・愛とは、二人で育むもの・・・」著名な文学賞を受賞し、得意になって語る五反田を、常子が懐かしそうに見ています。

この作家さん素敵じゃない・・ええ?キザよ・・観覧していた女性たちの反応は様々。

―――巷には物が溢れ始め、洗濯機、冷蔵庫、テレビの所謂三種の神器も登場・・給料の何倍もする新商品の発売合戦が過熱し、日本は大量消費の時代へと差し掛かっていたのです

しかし、利益のみを優先させた粗悪で危険な国産品や食品が出回ることも多く、消費者に様々な被害が及ぶこともありました。

「小っちゃくなった常子みたい・・・」ちょっと意固地な孫を前に、思わずそんな感想を漏らした君子。

たまきが虹を近くで観たい・・と屋根に上がろうとしたことを聞き、幼い頃の常子が物干し台の上に勝手に上った事を思い出していたのでしょうか。

そんな常子に父・竹蔵は、「自分で考え自分で行動したことは素晴らしいと思います」と、無茶を叱りつつその行動力を褒めていました。

鞠子や水田は、娘のたまきにどんな教育方針で臨むのでしょうか?

妹として猪突猛進する姉をずっと支えてきた鞠子ですが、常子にそっくりなたまきと向き合うのは中々大変かもしれません。

「面白い感性を失うことなく育ってほしい」と切に願い、常子を自由に育てた竹蔵の方針を真似るのは、相当覚悟が必要なのではないでしょうか。

好調な”あなたの暮し”

―――あなたの暮し出版は創立から九年・・発行部数は十五万部を超え、ビルの二階全てを借り切るほどに好調でした。

「おはようございます!」会社に戻ってきた常子は、新編集室に顔を出します。

常子が読者からの葉書に目を通していると、「なってない!何度言わせるんだ!」突如、花山の怒声が。

「良い文章と言うは、読んで分かり易いかどうかだ!妙に凝った表現など・・・」尚も叱責を続ける花山ですが・・・

「自分に酔っているだけ、ですよね?」花山の言葉を遮る松永亨、隣で一緒に怒られていた立木道久が肘でつついて注意を促します。

「分かっているならやりなさい!」花山が原稿を突き返す光景を、苦笑いしながら見つめる常子。

そんな常子に、「・・・今回も嬉しいお便り、たくさん頂きましたよ」と、緑が読者からの葉書を渡しました。

「愛媛の宮地さんですね・・いつもありがたいですね」嬉しそうな常子の呟きを聞き、水田が早速”愛読者カード”にまとめます。

常子の意見で取り入れられた”愛読者カード”は、定期購読者の情報をまとめたものです。

発売前の宣伝や季節ごとの挨拶も送り、読者と交流を図ることで、雑誌の売上の安定につながっていました。

「おはようございます!」常子は新編集室を出ると、旧編集室・改め研究室に様子を見に来ました。

「寿美子さん仕事は慣れた?」美子に指導を受けている、新人の大塚寿美子に声を掛けます。

―――社員の数も二十人近くに増え、新人だけでなくベテランも含め、多くの人材が集まっていました。

カメラマンの本木正晴とベテランの扇田が、モデルの女性を前に微妙な掛け合いを演じるのを、可笑しそうに眺める常子。

その時、「常子さん・・ちょっといいか?」花山が声を掛けてきました。

「万物が目まぐるしく変化していく今、台所に注目して見てはどうかと思うんだ」編集長室に常子を迎え入れた花山は、おもむろに口を開きました。

今まで家の隅や薄暗い場所に追いやられていた台所は、主婦が大半の時間を過ごす場所です。

本来もっと明るく、家庭の中心にあるべき場所・・台所を”もっとこうしたい”、”この方が便利なのに”という思いを、多くの主婦が抱えている気がする・・・

花山の主張に、思わず感心する常子。

「そこで、方々の台所を取材し、蛇口や流しの形など、どのような台所が使いやすいのかを記事にしたらどうかと思うんだが・・常子さん、担当してくれないか?」

常子も前向きで、「是非やってみたいです!」とすぐに取材に取り掛かろうとしますが・・・

部屋を出ようとした常子でしたが、ふと立ち止まり、くるりと花山の方を振り返ります。

「花山さん・・ありがとうございます・・一緒に雑誌作りを始められて、本当に良かったと思ってるんです」

思いがけず常子から感謝の気持ちを伝えられ、「・・・具合でも悪いのか?」不審そうに見つめる花山。

「えへへ・・・」思わず笑ってしまった常子でしたが、先日読者から届いた手紙の内容に励まされていました。

「自分は家庭に入る道を選んだが、出版社の社長・・編集者・・モデルとして働く小橋さんに自分を重ねて応援している、と」

そんな風に思ってもらえることに、「ありがたい事ですよね・・・」と感じているのでした。

若い頃は、男性社員の手伝いをすることが、女性に与えられた仕事だと思っていた常子。

「だからこうやって・・自分が思いついた事や、やってみたい事を実現出来ているのは、とても恵まれているな・・と感じているんです」

しかしそれは、常に時代の先を見ている花山と一緒だからこそ、世の中に受け入れて貰えた面が大きいのも事実。

黙って聞いていた花山でしたが、「だが油断は出来んぞ!」おもむろに立ち上がり、常子に注意を促します。

戦後物のない状況の中、庶民の豊かな暮らしを取り戻そうと雑誌を作った常子と花山。

「それが今少しずつ実を結び、豊かで美しい暮らし方を読者にきちんと提供することが出来たという自負がある」

しかし、だからこそ次の一手が肝心・・と言うのです。

「住まいも衣服も食べ物も、あらゆるものが行き渡るようになった新しい時代に、”あなたの暮し”が読者に提供すべき知識は何なのか、それを見つけられない限り、すぐに読者に飽きられるぞ」

花山の警告に、常子も気を引き締めるのでした。

新しい企画として、台所に注目する花山ですが、「万物が目まぐるしく変化していく今・・・」とは、ずいぶんと大仰な物言い。

一方で台所の抱える問題点を指摘し、常子に細かく支持するあたり、相変わらずの花山らしさを感じます。

過去の実績を誇りつつ、それでも次の一手を間違えれば「すぐに読者に飽きられるぞ」と警告を与える花山を、常子も信頼している様子。

そして常子も、花山の指示に従うだけでなく、社長として様々なアイディアを出して雑誌の売り上げを支えています。

一度は広告に関する考え方の違いから、断絶して別々な道を歩んだ二人でしたが、やはりこのコンビでなければ成し遂げられない仕事があるようです。

”庶民の豊かな暮らしを取り戻す”二人の取り組みは、着実に実を結びつつあります。

会社の創立から九年を経て、雑誌の発行部数は十五万部超と安定し、順風満帆に見えますが・・どこかに落とし穴は無いのでしょうか?

戦後の物の無い時代に、直線裁ちの洋服や林檎箱を使った家具など、様々なアイディアを紹介して支持を広げた”あなたの暮し”。

花山の言う通り、あらゆるものが行き渡るようになった新しい時代を迎え、世の中の変化に沿った記事を考えなければなりません。

時代の変化に取り残され、消えていく会社は今も昔も数多く存在します。

読者からの期待も背負う常子が考える次の一手とは・・・

新企画・台所特集

研究室では、美子が新人の寿美子にミシン掛けを指導する傍らで、カメラマンの本木が取材に出掛ける準備を整えていました。

「忘れ物はありませんか?」島倉が尋ねると、若干ムッとした様子で「あらへんがな~・・・」と関西弁で答える本木。

が、「本木さんこれは?」扇田が机の上に置かれたカメラを目の前に差し出すと、「これは別やけどな・・・」笑って誤魔化しています。

「そろそろ行きましょうか?」苦笑しつつ常子が声を掛け、取材に出掛けようとした時・・・

「あっ!」突然、寿美子が声を上げ、常子が振り向くと、美子と一緒にミシンを覗き込んでいます。

「あ~・・壊れちゃったわ・・・」厚地の生地ばかり縫ったせいで壊れた・・と責任を感じる寿美子。

しかし、浜松に居た頃から使っている年代物だけに、壊れるのは時間の問題だったようです。

常子は作業の効率を考え、壊れた一台を修理に出し、さらに新しいミシンをもう一台買う事に。

「洋服作りに欠かせないものでしょ?・・新製品も出たみたいだし、そろそろ新しいの買わなくちゃね!」

ちょっと驚く美子でしたが、張り切って新しい一台を自分で選ぶことにしました。

そして一般家庭の台所の取材に向かった常子と本木、扇田の三人。

「あの・・あなたの暮し出版の者ですが・・」取材を申し込もうと、とある民家を訪ねる扇田ですが・・・

”あなたの暮し”と自分の名刺を示して、何とか交渉しようとするものの、緊張でガチガチです。

「あのですね・・お・・お宅の・・お・・お台所を・・み・・見せて頂けませんか?」

引きつった表情で、しどろもどろになりながら頼み込む扇田でしたが、警戒した主婦に断られてしまいました。

断られてばかりの扇田に、呆れ果てる本木ですが、扇田は今にも泣きだしそう。

一方常子は、近所の主婦が鉢植えの花の手入れをしているのを見つけ、そっと近づいて行きます。

「あの・・何か?」気付いた主婦が不審そうに尋ねました。

「あ・・お庭のお花がとても綺麗でしたので」そう言って、鉢植えに目を向ける常子。

褒められた主婦は嬉しそうに、「こ~んな花で良かったら、いくらでも見て行って!」と、常子を庭に招き入れてくれました。

すんなりと入り込んだ常子の事を、扇田と本木の二人が口をあんぐりさせ見つめています。

「うちの庭にもこんなお花、植えてみたいですが・・仕事の合間だとお手入れって難しいですかね?」

常子が仕事をしていると知り、興味を持った主婦に”あなたの暮し”を見せ、台所の取材で回っている事を打ち明けました。

あちこちで断られていると聞いた主婦は、「うちで良かったら・・どうぞ」気の毒に思い、常子を家に上げてくれるのでした。

「さすがや・・・」呆気にとられる扇田の隣で、唸るように呟く本木。

「一時はどうなるかと思ったけど・・社長さまさまやな・・・」取材からの帰り道、本木が改めて感心して見せます。

運が良かっただけ・・と謙遜する常子でしたが、取材が無事に終了しホッとしている様子。

―――こうして、新企画の台所特集の取材は、少しずつ進んで行きました

「もう戻ります?」汗っかきの扇田は、どうやら外の暑さに耐えかねているようです。

あと一件だけ・・そう考える常子に、「・・・あそこはどうやろ?」本木が一件の民家を指さしました。

常子が目を向けると、本木が指さした家の前では、小さな女の子が赤い傘をさし、年長の男の子が台の上に載ってジョウロで水を掛けています。

「可愛いね・・その赤い傘」常子が近付いて声を掛けると、「良いでしょう・・青葉のお気に入りなの」屈託のない笑顔で答える少女。

「青葉ちゃんて言うの?お兄ちゃんは?」常子に尋ねられると、「大樹!」男の子ははにかんだ笑顔で答えました。

―――この子供たちとの出会いが、”あなたの暮し”の代名詞となる企画に誕生に繋がって行くのです

あなたの暮し出版では常子たちに次ぐ古株の扇田ですが、いくらなんでも緊張し過ぎ・・こういう仕事が向いていないのでしょうか?

人と話すのが苦手で取材に支障をきたすというは、出版社に勤めていてかなり致命的だと思うのですが・・・

長年一緒に仕事をしている常子が、何で取材に扇田を同行させたのかよく分かりませんが、一方の本木は呆れ顔。

そんな中、常子は花の手入れをする主婦と自然に打ち解け、すんなり家に上がって台所を見せて貰えることに。

こんな事なら最初から常子が交渉すればいいのに・・と思いますが、常子は扇田に任せたかったのかもしれません。

社員たちをまるで家族のように考える常子だけに、チャンスを与えて成長を促してる、という気がしました。

新人の大塚寿美子に対しても気配りを忘れず、そんな姿勢で会社を引っ張っている様子が、頼もしく感じられます。

それはさて置き、壊れてしまったミシンは、浜松に居た頃から使っている年代物・・とのことでしたが、戦時中に危うく供出させられそうになったミシンでしょうか?

だとしたら、常子たちにとってかなり重要な思い出の品ですが、それがずっと会社で常子たちの仕事を支えていたのかと思うと、感慨深いものがあります。

「非常時だからこそ、身だしなみを正すことで心を正す」そんな理屈で、怒り狂う隣組の組長・三宅からミシンを守ったのは、普段気の弱い鞠子でした。

常子はきっと壊れたことを残念に思ったはずですが、新人を慮ってそんな様子は少しも見せず、常子の心の内を想像するとちょっと切ない気分になりました。

とと姉ちゃん20週115話の感想まとめ

創業から九年を経て、”あなたの暮し”の発行部数は十五万部を超え、また、鞠子を嫁に出したことで”とと姉ちゃん”としても充実した日々を送る常子。

旧知の花山は今や人気作家として”現代の源氏物語”と呼ばれる小説を発表し、街頭のテレビで見た常子は、相変わらずのキザな物言いにちょっと苦笑い。

そんな中で花山は、「新しい時代に、”あなたの暮し”が読者に提供すべき知識」を求め、台所の特集を組むことを提案します。

時代がいよいよ高度経済成長に差し掛かり、大量消費の波が押し寄せる中で、次の一手を模索する常子と花山。

そして、最後に出会った子供たちの家の玄関には”星野”と書かれた表札が・・次回、いよいよ再会の時が?

以上、とと姉ちゃん20週115話のあらすじネタバレと感想でした!

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