とと姉ちゃん 21週126話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 126話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」21週126話のあらすじネタバレと感想です。

まずは21週125話の振り返りを少し。

”商品試験”の記事のせいで売上がガタ落ちした、ちとせ製作所の苦しい状況を知り、自分の仕事が誰かを路頭に迷わせていることに苦悩する常子。

一方武蔵はそんな常子に対し、息子の大樹がかつて粗悪品の電気釜のせいで、足に一生残る火傷を負ったことを打ち明けます。

記事で批判された会社が苦しい状況になったとしても、それでよい商品を作ってくれるようになるのなら、必要な事ではないか・・・

気持ちがかすんでいる時、いつも真っ直ぐに光を差してくれた・・武蔵に励まされ、常子は自信を取り戻すことが出来たのでした。

改めてちとせ製作所を訪ねた常子は、「安全で使いやすい商品を作って欲しい」という思いをぶつけ、本当に良いトースターを作る・・という約束を取り付けるのでした。

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とと姉ちゃん 21週126話のあらすじネタバレ

迷いを払拭した常子

「待ちな!・・あんたのいう事も・・一理・・あるかも知れねえなあ・・・」懸命に”商品試験”の意義を説く常子を、ちとせ製作所の社長・田中が認めてくれました。

「よし・・作ってやるよ」本当に良いトースターを作る、その決意を固めた田中。

晴々とした気持ちで会社に戻った常子は、早速花山に顛末を報告します。

「そうか・・ちとせが新しい商品をね・・・」”商品試験”を続けるべきかどうか、揺らいでいた常子の顔から迷いが消え、安心する花山。

「生産者が良い物だけを作ってくれれば、人々の生活は向上する・・そして、主婦は家事という重労働から解放される」

そのために”商品試験”を続けなければならない・・花山の言葉に、常子も頷きます。

すると、「母が死んだのは・・私が十八の時だ」花山はおもむろに語り始めました。

朝、誰よりも早く起き、重労働の家事をこなし、苦労していた母の力になってやれなかった・・そんな自責の念に駆られる花山。

「”あなたの暮し”を作りながら、そんな感情がまた蘇ってきた気がするんだ」もし今の時代のような便利な製品があったら、母は長生きできたかもしれない・・・

だからこそ、不良品ではなく良い品がより多くの人に届く世の中にしたい、それが花山の思いでした。

常子から”商品試験”のアイディアを聞いた時、「鳥肌が立ったよ!」そう言ってフッと笑う花山。

これこそ”あなたの暮し”が存在する意義だ・・そう感じたというのです。

「”商品試験”は、”あなたの暮し”の看板企画として、末永く続けていくべきだ・・そのために、君は社員が毎日幸せに働いているかどうかを、いつも気に掛けている番人になれ!」

花山は、常子の果たすべき役割について、そうあるべきだと考えていました。

社員が仕事に関して外部と面倒を起こした時、まず常子が出て行って謝罪する。

「謝るということが、会社の代表として一番大きな仕事だ」黙って花山の話を聞いていた常子は、大きく頷き「はい!」と力強く返事をします。

「私は私のやり方で・・戦う!」目の前にペンをかざす花山を見て、頼もしく思う常子なのでした。

―――常子は”商品試験”への迷いを払拭し、決意を新たに仕事に打ち込んでおりました

鼻歌交じりに書き終えた書類を整理する常子。

「もう挨拶状書き終えちゃったの?」ちょっと驚く美子に対し、「集中力が切れなくて一気に書けちゃった」と余裕の答え。

「さすが敏腕社長・・浮かれ気分でも仕事は見事に・・・」美子に皮肉られるものの、常子には全く自覚がありません。

「・・・もう、惚けちゃって・・今日木曜日でしょ?星野さんのお宅窺うんでしょ?」可笑しそうに笑う美子。

常子は「浮かれてなんていません」と否定するものの、楽しそうに鼻歌を歌っていたことを指摘され、さすがに苦笑いを浮かべるのでした。

ようやく迷いを払拭した常子の表情を見て、安心した様子を見せる花山ですが、何故、何も言わず見ているだけだったのでしょうか?

思うに、常子が社長としてもう一段成長するための重要なステップと考え、自分で乗り越えるのを待っていたのかもしれません。

ちとせ製作所の厳しい状況を見て、自分たちの作った雑誌のせいで路頭に迷わせることになるのでは・・そんな恐れを抱いた常子。

しかし、一時の感情に流されることなく、正しい判断をしなければならないのが社長の役割です。

常子にならばそれが出来る・・花山はそう信じていたのだと思います。

しかし、もし常子がちとせ製作所に同情して判断を誤ることがあれば、花山はどう動いていたのでしょうか?

十八の時に亡くなった母への自責の念もあり、常子以上に”商品試験”へのこだわりを持つ花山だけに、常子を社長の座から退かせることもあったかもしれません。

ですが、これからも常子を社長としてやっていけると確信し、自分は編集長として全責任を負う覚悟を固めたのではないでしょうか?

会社の繁忙期が終わり・・・

「り・・りんご!」大樹が答え、次は青葉の番。

星野家へとやって来た常子は、子供たちとしりとりで遊ぶことに。

「ご?・・ご・・ご・・ゴジラ!」ちょっと迷った青葉でしたが、何とか答えが浮かび、次の常子へと回します。

「ゴジラ?怪獣のゴジラ?・・ら・・ラッパ!」スパッと答え、再び大樹に順番が回ってきました。

「え?ぱ?・・あ!パン!」答えた直後に、負けと気付いた大樹は”しまった”という顔。

「お兄ちゃん弱い!・・お父さんの方が弱いけど・・・」青葉が少し馬鹿にしたような口調で、常子に打ち明けます。

いっつも負ける・・という青葉に対し、「本当は勝てるのに、僕たちが負けないようにしてくれてるだけだよ」と擁護する大樹。

納得のいかない青葉は、「常子おばちゃまはどっちだと思う?」と、話を振ってきました。

「う~ん・・どっちかなあ・・分からないけど・・おばちゃまのお父さんも、しりとり弱かったけど・・あれは本当に弱かったような・・・」

そうと聞き、ちょっと勝ち誇ったような顔をする青葉ですが、「でもとっても優しい人だったわ」と常子に言われ納得した様子。

そこへ、ようやく武蔵が帰ってきました。

子供たちからしりとりに誘われる武蔵ですが、「いや~、お父さんしりとり苦手だから遠慮しとくよ」とやんわり断ります。

しかしながら、疲れを見せず子供たちと戯れる一面も。

そして、常子が帰る時間になり、武蔵は玄関の外まで見送りに出てきました。

「毎週・・お世話になりました・・常子さんのおかげで、仕事に集中することが出来ました」改めて感謝する武蔵。

仕事がひと山越え、来週からは早く帰れると聞き、常子も少し安心したようです。

「じゃあ・・大樹君や青葉ちゃんも喜びますね」当然そう思う常子でしたが・・・

「それはどうでしょう・・常子さんが来てくれるのが、本当に嬉しかったようですから・・・」

木曜が来るのを心待ちにしてた子供たちのことを想い、武蔵は少し複雑な気持ちのようです。

「青葉なんか、熱心に絵を描くようになったのはどうしてかと思ったら・・常子さんに見せて褒めて貰う為だって言うんです」

画用紙に何枚も常子の絵を描き、水曜日の夜は真剣な顔で、「明日おばちゃまにどれを見せてあげようかなって」悩んでいると言います。

木曜が楽しみだったのは常子も同じで、「今日は何をお話ししようかなって」考えていると楽しくなり、本当に素敵な時間を過ごせたと感じているのでした。

ところが、武蔵がお世話になったお礼に・・と懐から封筒を取り出すと、常子の表情が曇ります。

「受け取って下さい・・これくらいしか浮かばなかったので・・・」常子に断られ、逆に武蔵の方が戸惑っているようです。

しかし、「本当に、お気持ちだけで・・・」とあくまで拒む常子。

仕方なく引き下がる武蔵ですが、一方の常子はどこか寂しそうな表情を見せます。

「では・・お休みなさい」型通りの挨拶で別れる二人。

しかし、少し歩いたところとで常子が立ち止まり、再び武蔵の方に振り返りました。

「あの、もし・・これからも必要であれば、こうしてまた・・・」若干声を震わせ、躊躇いがちに話を切り出す常子。

ですが・・「いえ、それは・・常子さんもお忙しいのに・・そこまで甘えられません」武蔵は固い表情を崩さず、申し出を断ります。

ショックを受けた様子の常子でしたが、「そうですよね・・すみません、出過ぎた事を」そう言って去って行くのでした。

子供たちが常子を慕っていることを十分承知している武蔵は、複雑な心境のまま常子からの申し出を断ります。

せっかく常子が勇気を振り絞って、「これからも必要であれば」と言ってくれたのに、何とももどかしい話ですね。

あくまで建前を崩さない武蔵ですが、それにしてもお礼をお金で済ませようとするとは、さすがに常子でなくともこれには疑問を感じざるを得ません。

上司から繰り返し再婚の話を振られ、常子の事を必要以上に意識してしまったのでしょうか?

常子との距離を保つため、”お金で済ませる”という選択肢が最善と思ったのかもしれませんが、常子の気持ちを考えるとやりきれない思いがします。

武蔵の立場からすれば合理的な判断であっても、子供たちとの関係をお金に換算された常子としては、納得できるはずがありません。

そんなやりきれない思いを抱えたまま、それでも何とか繋がりを保とうとした常子でしたが、その思いは届きませんでした。

常子が相当なショックを受けたことは一目見れば明らかですが、武蔵は常子の表情から何を感じ取ったのでしょうか?

やはり、自分のやり方のまずさを反省したのかもしれませんが、いまさら取り返しはつきません。

かなり最悪な別れ方をした二人ですが、果たして今後どうなるのか・・・

常子の弱音?

家に戻った常子は、真っ暗な部屋の中で座り込み、一人でじっと考え込んでいます。

すると、「お帰り」眠っていると思っていた美子でしたが、ずっと起きていたようです。

「今日はどうだった?」星野家での様子が気になる美子に、大樹や青葉としりとりをしたことを報告する常子。

「でもね・・今日でもう終わり・・星野さんのお仕事も一段落ついたみたいだし」常子は何気ない風を装います。

あまりにあっさりした様子の常子を見て、「もう少し星野さんのお家のお手伝いしたいんじゃないの?」美子は率直に疑問をぶつけてきます。

本音を言えばもう少しお手伝いしたい・・未練を覗かせる常子に対し、「寂しい?」核心をつく美子。

思わずドキッとする常子でしたが、「ほら、弱音!」美子に促されると、「・・・寂しい」ついポツリと本音が。

悲しそうな表情を見せる常子を、「何だか可愛い・・今まで見た来たとと姉ちゃんの中で一番」美子はそう思いました。

落ち込んでいる姿を”可愛い”と言われ、ちょっとだけムッとする常子でしたが、少し楽になれたという気も。

「どうしたもんじゃろね・・星野さんと・・もう会わないつもり?」改めて尋ねる美子。

会う必要があれば会うし、その必要が無ければ・・常子はあくまで慎重な答え。

一方美子は、「そんな風に、他の人と同じに思えるの?」と、納得していません。

「前にも言ったけれど・・星野さんにはご家庭があるの・・大樹君も青葉ちゃんもお父さんの事大好きだし、星野さんも二人の事大切に思ってる」

それで十分・・常子にそう言われると、美子には返す言葉がありません。

「それにほら、今はうちの子も大変だから」常子にとっては”あなたの暮し”は大事な子供のようなもの。

”商品試験”は、真心と覚悟を持って臨まなければならない・・他の事に関わる余裕はないのも事実。

「ごめんね・・先に寝ててね」常子はそう言うと、寝室を後にするのでした。

翌日、アイロンの商品試験にむけ、企画会議が開かれました。

「えー、本格的にアイロンの試験を始めるにあたって・・皆さんが使う中で気付いたことを洗い出して、どんな項目を試験すべきか、決めて行きましょう」

常子の指示を受け、やる気を見せる扇田たち。

しかし、実際にアイロンを使い始めると、女性陣と男性陣との経験の差がハッキリ表れます。

「あー・・男性陣は酷いですね・・・」扇田がアイロンを掛けたシャツはシワが取れていません。

「シャツとかって・・シワが取れても、折れ目がついたりして難しいんですよね」隣の松永も苦戦しています。

やはり普段からアイロンを使っている人でなければ、試験にならないのでは?という美子。

「この中できちんとアイロン使ったことがある方は?」常子の質問に、手を挙げたのは女性陣のみ。

他の作業もあり、試験担当が限られると厳しい状況になるのは明白。

「どうしたもんじゃろのう・・・」常子が思わず呟いた時、「あたしに任せな!」突然、康恵が姿を現しました。

「あたしみたいな手伝いを連れてくるよ・・子育てに一段落した主婦の友達が結構いてね・・・」

―――この康恵の申し出により、商品試験は新たな展開を迎えることになるのです

「会う必要があれば会うし、その必要が無ければ・・・」慎重な答えに終始する常子の姿からは、心に迷いがある様子が垣間見えます。

それにしても、やや無神経にも思える美子ですが、グイグイと核心を突かれることで、常子としても現実を直視せざるを得ないのではないでしょうか?

しかし、だからといって、武蔵の抱える事情を無視して押しかける訳にもいかず、”商品試験”の方も手を抜けません。

或いは仕事があることが、常子にとっては救いになるのかもしれませんが、一面では現実逃避の手助けをしてしまう可能性も。

常子自身、まだ気持ちの整理がついていないようで、武蔵から拒否されたこともあり、答えが出せずにいるのではないでしょうか。

美子も自分の結婚に関しては、常子の事を考え複雑な思いを抱えている様子を見せていましたが、その反面、常子に対しては単純な答えを求め過ぎな様な気がします。

あまり無神経に常子の心の中に踏み込んでいくような真似をしていると、そのうち常子の方が我慢の限界に達するのでは・・・

とと姉ちゃん21週126話の感想まとめ

真摯な訴えが功を奏して、ちとせ製作所の社長・田中利一が良いトースターを作ることを約束、常子はようやく迷いを払拭することが出来ました。

一方、武蔵の会社の繁忙期が終わり、常子が楽しみにしていた毎週木曜の子供たちとの時間は、終わりを迎えることに。

「もし、これからも必要であれば、こうしてまた・・・」と未練を覗かせる常子に対し、建前論に終始する武蔵のやり取りはいまいちかみ合いません。

美子に問い詰められ、寂しい気持ちを吐露する常子ですが、仕事を言い訳にして正面から向き合おうとせず、もどかしさを感じさせます。

”商品試験”も新たな段階に入り、次週、常子は仕事の面でもプライベートの面でも大きな展開を迎えそうな気配ですが・・・

以上、とと姉ちゃん21週126話のあらすじネタバレと感想でした!

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