とと姉ちゃん 5週30話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 30話 あらすじ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」5週30話のあらすじネタバレと感想です。

まずは5週29話の振り返りを少し。

武蔵のノートに書かれたキノコのスケッチを見て、青柳商店の中庭に生えていたことを思い出した常子。

ゴミ掃除を命じられた清が、キノコを焚火に放り込もうとする寸前に間に合った常子でしたが、残念ながら新種ではありませんでした。

ところがその直後、武蔵が隅に生える小さな花に目を留め、驚きの声を上げます。

「ゲラニウムです!ゲラニウム・カロリニアヌムなんです!!」呆気にとられる常子をよそに、興奮して叫ぶ武蔵。

武蔵の発見に森田屋の人々も大喜び、祝賀会を開くことにしたのですが・・・

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とと姉ちゃん 5週30話のあらすじネタバレ

何も知らない武蔵に、森田屋の人々は・・・

鞠子が掃除中に偶然見つけた新聞には、別の人物が”ゲラニウム・カロリニアヌム”を発見したとの記事が載っていました。

「星野さんは・・知ってるのかしら・・・」それまでのお祝いムードが一転し、沈痛な面持ちの森田屋の人々。

教授に報告に行ったならば知らされているはず・・その時、「ごめんくださーい!」玄関から武蔵の明るく元気な声が響いてきました。

「お・・お・・おう!入って来いよ!」宗吉は動揺しつつも、武蔵を中に招き入れます。

常子たちが無理矢理な作り笑顔で居並ぶ部屋に、武蔵が招待にお礼を言いつつ笑顔で入ってきました。

取りあえず上座に座らせる宗吉。

「・・教授にご報告は?」常子がおずおずと尋ねますが、「それが、大学が休みだったもので行ってません」武蔵の意表を突く返答に、驚きのあまり開いた口が塞がらない一同。

「じゃあ知らないのか?」思わず突っ込む長谷川の言葉を打ち消す様に、「あー!いえ、いえ!楽しみですね!お祝い!」常子が慌てて誤魔化します。

自分の新発見をお祝いしてくれるために、森田屋で金屏風まで飾って準備が進んでいることに感激する武蔵でしたが、弱り果てた一同は準備と称して出て行ってしまいました。

「何だよう・・何にも知らねえじゃねえかよう・・・」頭を抱える宗吉。

「あ!新聞!!」照代が思わず声を上げ慌てる一同でしたが、「私が持ってきました」沈着冷静な鞠子に胸をなでおろしました。

見つかったら大変と新聞を預かった長谷川は、「後でどっか隠しとく」と小さくたたんで懐に忍ばせます。

しかし、ばれるのは時間の問題、誰かが真実を伝えなければなりません。

宗吉は長谷川に役目を押し付けようと、「お前みたいないい加減な奴が軽~く伝えた方が衝撃が少ねえだろう・・」と促しますが、さすがに長谷川も反発、宗吉の方がよっぽど適当・・と喧嘩になりかけます。

「私が伝えます!」意を決して名乗り出る常子。

私がキノコがあるって青柳に行かなければ・・・と責任を感じている常子に対し、「おう、そうだな」あっさり頷く宗吉。

取りあえず武蔵にお茶を運んだ常子の様子を、一同が襖越しに聞き耳を立てています。

常子がなかなか話を切り出せずにいると、武蔵は故郷の両親に手紙を出したと嬉しそうに話しだしました。

「これも常子さんのおかげです」僅かながら両親に恩返しが出来た、そう言って頭を下げる武蔵を見て、益々言い出しにくくなった常子。

「・・好きな食べ物は?」トンチンカンなことを言い出した常子に、襖の向こうの一同が思わずため息をつきます。

「星野さんのお祝いなので・・宗吉さんが聞いて来いって」慌てて言葉を続ける常子でしたが、武蔵は特に違和感を感じることもなく、田舎の母が作ってくれた味噌汁だと素直に答えるのでした。

現代と違って圧倒的にメディアが未発達な昭和初期とは言え、さすがに武蔵の情報に対する感度の鈍さはいかがなものか・・・

自分の研究分野に関する最新の情報に、神経を尖らせるのが普通かと思いますが、”朴念仁”の武蔵はフィールドワークにこそ熱心ですが、研究者同士のつながりが希薄で情報に疎いのかもしれません。

と、ここまで書いて改めて調べてみたのですが、”朴念仁”とは無口で無愛想な人や道理の分からない頑固者のことのようです。

公式サイトには「学者肌だが朴念仁で・・・」と書かれていますが、ちょっと武蔵の人物像とは違うような。

”浮世離れ”していると言った方が、キャラクターにあっているような気がするのですが。

常子の味噌汁

「・・・言えなかったあああ」自己嫌悪に陥る常子。

「・・しょうがねえ、祝ってやるか!」宗吉の意外な言葉に皆驚きます。

このまま何も伝えず、一日くらい幸せな気分に浸らせても・・しばし考え込む一同ですが、楽しい思いをすればその分、真実を知った時の落胆も大きいのでは・・君子の考えももっとも。

とその時、「あーーー!」突然響く武蔵の悲鳴。

「すいません!お茶をこぼしてしまいまして・・」慌てて駆けつけた常子たちでしたが、理由を聞き力が抜けてしまいました。

しょうがないねえ・・一同が安堵していると、気を利かせた長谷川がこぼしたお茶を拭きとろうと、懐から取り出した新聞紙を畳の上に広げます。

「あ!これ・・」記事に気付いた武蔵、長谷川が急いで新聞を取り上げようとしますが、一瞬早く武蔵がテーブルの上に広げました。

「ゲラニウム・カロリニアヌム・・国内で初の確認・・・」記事を読み上げる武蔵を、泣き出しそうな顔で見つめる常子。

「皆さん・・ご存知・・だったんですか?」気まずい空気が流れるなか、まつが長谷川の頭を引っ叩く音が響きます。

ようやく皆の様子がおかしかった理由に気付いた武蔵、ショックのあまりバタンッといきなり倒れてしまいました。

また貧血か・・忙しすぎて何も食べていないのか・・武蔵を布団に寝かせ、心配する森田屋の人々。

常子は武蔵のため、宗吉の許しを得て台所で味噌汁を作り始めました。

豆腐をさいの目に切り、手際よく味噌汁を作ると、味見をして思わず笑みがこぼれる常子。

常子がご飯と味噌汁をお盆に乗せて運んできたことに気付いたのか、武蔵がゆっくりと起き上がります。

「お食事が出来たので、お持ちしました」目の前に置かれたお盆の上の味噌汁を見て、少し意外そうな武蔵。

頂きます、そう言って軽く頭を下げ、汁椀をに口を付けた武蔵は、「これは・・母のと同じだ・・・」と思わず呟きました。

武蔵の故郷が飛騨高山と聞いていた常子は、「だったら赤味噌かなあと・・」そう思ったのでした。

おいしい・・そう言って味噌汁を飲む武蔵を、安心したように見つめる常子。

「余計なお世話かもしれませんが・・」遠慮がちに口を開いた常子を、武蔵がゆっくり顔を上げ見つめます。

「ご飯も大事だと思います」研究も大事だが、しっかり食事をとって元気でいることも大事。

その方が頭も回るし・・と言って改めて武蔵を見つめ、「元気でいてください」ご両親のためにも、そう諭す常子。

「常子さんの言う通りだ。とても合理的な考えだと思います」体を壊しては何も出来ない、ちゃんと食べてちゃんと寝て「いつか必ず新しい植物を発見して見せます!」涙を堪え、無理に笑顔を作って応じる武蔵。

ようやく気持ちを切り換え、咽ながら味噌汁を掻き込む武蔵を見て、ホッとひと安心する常子でした。

何気ない日常を大切にし、毎朝家族で朝食をとることを大切にしていた父・竹蔵の教えの賜物か、失意のどん底にいる武蔵を”食の力”で立ち直らせた常子。

武蔵の体を気遣う常子の念頭には、若くして結核に倒れた父のことがあったのかもしれませんね。

「ちゃんと食べてちゃんと寝て・・・」常子の思いにそう応じた武蔵の表情が、真に迫っていてとてもよかったと思います。

やがて女性のための実用雑誌を創刊する常子にとって、こういった経験も大切な財産になるのでしょうね。

改めて君子と滝子を想う常子は・・・

「今日もありがとうございました」元気を取り戻し、笑顔で森田屋の人々に頭を下げる武蔵。

店先で武蔵を見送る森田屋の人々が口々に励まします。

まつに渡された包を大事そうに両手で持ち、繰り返し頭を下げながら武蔵が帰っていきました。

森田屋の人々が家の中へ入っていき、後に残った小橋家の四人。

うーん・・よかった!常子が大きく伸びをする隣で、「美味しいもの食べると、人は力が出るものよ」君子が娘たちに優しく言い聞かせます。

「分かる!私も美味しいもの食べると元気が出るもん!」美子の言葉に、料理の腕磨いちゃおうっかなあとおどけて見せる常子。

常子の味噌汁を飲んで、武蔵は故郷の母親を思い出したのかもしれない、そんな鞠子の言葉を聞き常子は思い切って君子に尋ねてみました。

「・・かかはどうですか?」突然話を振られ、君子が戸惑っていると「お祖母様と・・」そう言葉を続ける常子。

「・・・後片付けがあるんだった」目を泳がせ、あからさまに動揺した君子はそそくさと家の中へ入ってきました。

三姉妹の間に気まずい沈黙が流れます。

その頃、滝子は自室で箱にしまった手紙の束を取り出し、見つめていました。

―――果たして、君子と滝子の関係が、修復される日は来るのでしょうか

ようやく武蔵も元気を取り戻しひと安心の常子ですが、それでもやはりずっと気にかかっているのは君子と滝子のこと。

やや強引に君子に対し水を向けるものの、単に動揺させただけで終わってしまいました。

なかなかそう簡単には”秘策”は見つかりません。

「美味しいもの食べると、人は力が出るものよ」君子が語ったセリフが今回のお話のカギだったようですが、今後”食”がきっかけになって滝子との関係が動く、といった展開はあるのでしょうか?

もっともそれまでにはクリアーすべきハードルが。

滝子が依然として常子を青柳家に入れたいと考えていることは、君子が母親と和解するための大きなネックになっています。

最終的には常子の決断次第とも言えますが、滝子の考え方が根本的に変わらない限り、君子としては受け入れ難い問題です。

手詰まりの様にも見えますが、滝子が手に取った手紙の束は娘との和解にどんな役割を果たすのでしょうか?

5週30話の感想まとめ

―――拝啓、一方的に小橋家通信としてこちらの様子をお送りします・・もし、ご興味が御座いましたらお読みください。

滝子が取り出した手紙の束、どうやら竹蔵の送った『小橋家通信』のようですね。

竹蔵は君子にも内緒で滝子と連絡を取っていたのでしょうか?

次週、知られざる竹蔵の思いが明らかになる訳ですが、『小橋家通信』には一体何が書かれているのでしょうか。

常子は竹蔵の思いをどう受け止めるのか、そして君子は何を思うのか・・・

再び登場する杉野社長は何を語るのか、一体何を知っているというのか、興味が尽きませんね。

以上、とと姉ちゃん5週30話のあらすじネタバレと感想でした!

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