とと姉ちゃん 8週43話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」8週43話のあらすじネタバレと感想です。
まずは7週42話の振り返りを少し。
鉄郎のアイディアが的中し、瞬く間に評判になっていく常子の練り歯磨き。
そんな折、常子はうっかり口を滑らせたチヨから、鞠子が文学を学ぶために大学への進学を望んでいることを知り、改めて歯磨き事業を成功させる決意を固めます。
商品名を”KT歯磨”に決め、鉄郎が用意した資金を元手にいよいよ大量生産に乗り出し、飛ぶように売れていくKT歯磨。
しかし、鉄郎が商売で儲けていることを嗅ぎ付けた借金取りが、KT歯磨を安く買い叩こうと脅しをかけると、鉄郎はたちまち腰砕けになり、常子たちに借金を押し付け姿をくらましてしまいました。
「叔父さんはやっぱり叔父さんだった・・・」頭を抱える常子は・・・
目次
とと姉ちゃん 8週43話のあらすじネタバレ
借金取りを出し抜く!?アイディア
常子が始めた歯磨ビジネスは一旦は軌道に乗りかけますが、鉄郎の借金返済のため、ただ同然で歯磨を作ることに。
無責任にも常子たちに借金を押し付け、姿をくらました鉄郎に常子たちが頭話抱えていると、部屋に富江が入ってきました。
「常子さん、星野さん来てるよ」何でも大事な話があるというのですが・・・
”植物雑記帳”のページを捲りながら茶の間で待つ武蔵、メガネをクイッと持ち上げ、研究の事を考えているのでしょうか?
そこへ遅れて入ってきた常子たち、武蔵は朝早くの訪問を詫びつつ、早速用件を切り出します。
「これなんですがね・・」不安そうな常子の目の前に、練り歯磨の紙包を取り出した武蔵は、紙を開いて残り半分になった練り歯磨を見せました。
紙にくるまれた状態だとどうしても多く付け過ぎてしまう、付ける分だけ取り出せるなど、容器に工夫が必要なのではないか。
製品自体には問題ないものの、たった二度使っただけで半分も無くなってしまうのでは・・・武蔵の話を聞き、悩む常子。
「でも・・容器を工夫したって、搾取されるだけだし・・・」鞠子の言葉にうなだれる君子たち、常子が武蔵に事情を説明します。
「・・・それは酷い話だ」さすがに武蔵も憤慨、容器の改良どころではない状況に、困惑を隠せません。
と、その時。
「あ!これ綺麗・・・」”植物雑記帳”を眺めていた美子が声を上げました。
君子が覗き込むと、ノートには綺麗に着色されたヒナゲシの絵が描かれていました。
前に見せて頂いた時は色って・・ふと疑問を口にした君子に、「・・・あの後色付けしたんです。絵の具で」説明する武蔵。
「・・・ん?絵の具」常子が何か思いついたようです。
「ひっでえ話だ!」常子たちから事情を聴き、憤慨する宗吉。
借金を返し終わっても、いちゃもん付けて骨までしゃぶられるかも・・・森田屋の人々も心配しています。
常子たちが馬車馬のように働かされるっていうのにトンズラする気か・・宗吉は鉄郎への怒りが沸々と湧いてきました。
ところが、「いえ!・・心配はご無用です!」何故か余裕の笑みを浮かべる常子。
呆気にとられる森田屋の面々に、常子が秘策を披露します。
借金取りには紙で包んだ歯磨を渡す、五百個作れば借金はほぼチャラに出来る。
しかし、それだけでは自分たちの利益にはならないので、より優れた製品を作って売り出す。
「借金取りを、出し抜く訳かい・・」話を聞いたまつが興味深そうに呟きますが・・果たしてその優れた製品とは何なのか?
すると、常子が小さな箱を取り出し、皆の前に置きました。
箱を開くとその中には、数本の絵具のチューブが。
絵具と歯磨と何の関係があるのか?いぶかるまつに、「このチューブに、歯磨を詰めて販売するんです」そうすれば必要な分だけ取り出すことが出来る・・自信たっぷりに説明する常子と鞠子。
「それはいい考えね!」まつや照代も感心、外国では流行っているらしい・・と長谷川も頷きます。
問題は、大量生産するための場所の確保。
自分たちの部屋だけでは狭いため、どこか場所を貸してほしい、と常子が頼み込むのですが・・・
「うーん・・・」腕を組んで考え込む宗吉に、小橋家の四人が懸命に頭を下げます。
「場所があったってよお、どうせお前らじゃ・・そんなに作れねえだろ」宗吉の言い方に、また反対するのか・・と嘆くまつ。
がしかし、「・・四人じゃ足りねえって言ってんだよ!」一つ屋根の下に暮らしている以上、知らん顔できない・・持って回ったような宗吉の言い方に、まつは可笑しくなってきました。
「素直に最初から・・・宗ちゃん良い子!良い子!」ちょっと小馬鹿にしたまつが頭を撫でるのを、煩そうに振り払う宗吉。
まつを始め森田屋の面々も、口々に協力を申し出るのでした。
ピンチをチャンスに変えるべく、常子がひねり出したアイディア。
借金をただ返しただけでは意味が無く、目的は鞠子の進学資金を稼ぐこと。
常子にしてみれば、いつまでも鉄郎に腹を立てている場合ではなく、さっさと前に進まなければなりません。
それにしても、武蔵ももっと上手に節約して使えないものなのか・・・しかし、そんな文句も言わず、素直に商品の改良に向けて知恵を絞るのが、常子の良いところ。
出来ない理由をあげつらって、突っ返すのは簡単ですが、どんな仕事だってそれでは発展していかないもの。
常子が目指す目標ははるか遠く、結局そのためにはドンドン商品を改良し、売り上げを伸ばしていかなければならない訳ですから。
今回の事も常子にとっては、いい経験になるのではないでしょうか?
そして一週間が経ち・・・
常子たちは、早速歯磨作りに取り掛かりました。
常子と鞠子がすり鉢で材料を練り合わせる横で、美子が姉たちの指示に従って、次々に材料を入れていきます。
君子と森田屋の人々は、出来上がった歯磨をチューブに詰める作業を担当。
「もうこんなに出来たんですか!」予想以上に早く進む作業に、驚く常子。
儲かったらすき焼きなり天ぷらなり、何か奢ってもらおうと軽口を叩く長谷川を、宗吉が叱りつけます。
―――そして、あっという間に一週間が過ぎ・・・
「予定通りいくかな・・・」思わず不安を漏らす富江。
いざとなりゃあっしが・・いや、俺に任せろ・・大将が出るまでもねえ・・威勢のいいことを言う長谷川と宗吉。
が、「御免よ!」突然、玄関がドンドンと乱暴に叩かれ、ドスの利いた声が響くと、二人とも女たちと一緒にビクッとなります。
動揺するまつ、常子が駆け寄り、「・・いつも通りに振る舞ってくださいね!」どうにか落ち着かせようとします。
やって来たのは、スーツの男と着流し姿のチンピラの二人組。
「お納めください・・・」神妙な面持ちで、紙包入りの歯磨を借金取りに差し出す常子。
「・・・思ったより少ねえなあ!」本気でそう思っているのか、それとも駆引きなのか、チンピラが声を張り上げました。
一週間ではこれが限界で・・弱々しい声でどうにか誤魔化そうとする常子、「何しろ、手作りですから・・」姉を気遣うふりをしながら、鞠子がフォローします。
「・・・まあ仕方ねえか」取り敢えずは納得した様子の借金取りに、安堵しかけた常子でしたが・・・
”見学”と称して、突然チンピラが調理場へ入っていきました。
厳つい風貌のチンピラの乱入にビクビクする森田屋の面々、宗吉は声が震え目が泳ぎ、長谷川はチンピラの圧力に屈し、玉子焼きを差し出します。
「大将ーーー!」玉子焼きを頬張った途端に大声を張り上げるチンピラ、ビクつく宗吉に顔を向け「・・・うめえなあ」からかう様に声を掛けます。
大将!美味しいですって・・奥に声を掛ける宗吉。
調子に乗ってさらに試食を要求するチンピラの傍若無人な振る舞いに、ビクビクする森田屋の人々。
散々好き勝手に調理場を引っ掻き回し、上機嫌で引き上げようとしたチンピラでしたが・・・
「こっちゃ何作ってんだい・・」ふと、鍋の中身が気になったチンピラ、常子が止めようとするのを押しのけ、ふたを開きます。
すると、そこには大量のチューブが。
調味料です・・と言って誤魔化そうとする常子でしたが、勝手にチューブのふたを開け、匂いを嗅ぎ始めるチンピラ。
「兄貴ー!こりゃ歯磨ですぜ!」ついに気付かれてしまいました。
それにしても予想以上に頼りない宗吉。
ことさら大声を張り上げ、露骨に威嚇してくる借金取りにここまで下手に出ていては、森田屋の家長としての威厳も何もあったものではありませんね。
対して常子は、ドスの利いた声で凄むチンピラにビビりながらも、鞠子と共に小芝居を打って何とか切り抜けようとします。
弁当の誤配騒ぎの時にも、怒って怒鳴り散らす宗吉に、震える声できちんと筋を通すことを訴えた常子。
意外と度胸があるのか、それとも頑固なのか、それともその両方か・・・
今回も、表面的には借金取りに頭を下げながら、どんなことをしても自分のビジネスを守りたい、という決意があったのではないでしょうか?
そんな常子の固い決意が、森田屋の人々にも伝わったからこそ、全員一致して協力体制が出来上がったのだと思いました。
「それぐらいにしな!」一喝する滝子
「・・・こんなに隠しやがって!・・出し抜くつもりだったのか!」鍋に入ったチューブをぶちまけ、凄みを利かせるチンピラ。
「おい・・・お前ら・・いい加減にしろよ」堪らず飛び出した宗吉と長谷川でしたが・・・
一生包丁握れねえ体にすんぞ!チンピラに脅しをかけられ、すごすごと引き下がる二人。
借金取りたちは、嵩に懸ってさらなる要求を突き付けてきました。
「これから毎週受け取りに来るからな・・」言う通りにしなければ店ごと無茶苦茶に・・チンピラがそう言って脅した時でした。
「それくらいにしな!」森田屋の玄関がサッと開かれると、そこには屈強な男たちを引き連れた滝子の姿。
借金取りに悠然と歩み寄ると、「これ以上派手に暴れたら・・あたしらが黙っちゃいないよ!」啖呵を切る滝子。
「てめえら!誰にアヤ付けてると思ってんだ!」隈井が怒鳴りつけます。
「深川と喧嘩する覚悟があるってんなら・・受けて立つよ!」チンピラの方は、すっかり縮み上がっている様子。
借金取りをじっと見据える滝子、固唾を呑んでことの成り行きを見守る森田屋の一同。
やがて、「・・・仕方ねえ・・手打ちだ」顔色一つ変えずスーツの男が滝子に告げます。
ですが、「・・・足が震えてるよ」相手の動揺を完全に見透している滝子。
とっとと帰んな!滝子に一喝され、借金取りたちは尻尾を巻いて逃げ出すのでした。
「ありがとうございました。お祖母様」辛くも窮地を脱し、ホッとした常子たちが頭を下げます。
出来れば滝子に心配を掛けたくなかった常子でしたが、家族だというのに水くさい・・・滝子も隈井もやや不満顔。
とその時、一緒に来ていた清がぶちまけられたままのチューブに気付きました。
自分たちで工夫した歯磨です・・常子の説明に、「やるもんだね!」感心する隈井。
「こんなにたくさん・・・大したもんだねえ!」滝子も常子の仕事ぶりを喜んでいます。
ですが、次の瞬間。
プチッと小さな音が聞こえたかと思うと、滝子の顔に何かが飛んできました。
すると・・・プチッ・・パチン・・パンッ・・次々にはじけ飛んでいくチューブ。
突然の出来事にパニックに陥り、大慌てでその場を離れる一同、一体何が・・・
颯爽と現れた滝子が借金取りを一喝、まさに胸のすく展開でしたね。
隈井をはじめ、青柳商店の屈強な職人たちを引き連れた滝子の迫力に、すっかり恐れをなし逃げ出す借金取りたちが、随分軽すぎるような気もしましたが・・・
それに対し滝子のライバル・まつは終始見せ場がありませんでした。
息子の宗吉はすっかり縮み上がり、店のピンチを滝子に救われたとあっては、当面頭が上がらないのでは・・・
などと心配にもなりますが、案外これが滝子とまつの和解のきっかけになったりするのではないでしょうか?
ともかく、これでようやく最大の危機を脱した常子たち。
ところが、常子の歯磨事業には思いもよらぬ”オチ”が・・・
とと姉ちゃん8週43話の感想まとめ
鉄郎に押し付けられた借金のせいで窮地に陥った常子たち。
滝子が屈強な職人たちを引き連れ乗り込んできたことで、借金取りたちは引き下がりますが・・・KT歯磨のチューブが突然破裂し始め、常子の事業はどうやら失敗に終わりそうな予感が漂います。
鉄郎の借金はともかく、鞠子の進学の夢を叶えるため、何とか稼がなければならない常子の次の一手は、果たして?
ここまで来たら、ついでに滝子に助けてもらえばいいのに・・・と思いますが、さすがにそれでは安易すぎる展開でしょうか。
それにしても、家族や常子たちには日頃あれだけ強気な宗吉の、何とも情けない態度は・・・
以上、とと姉ちゃん8週43話のあらすじネタバレと感想でした!