とと姉ちゃん 8週46話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 46話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」8週46話のあらすじネタバレと感想です。

まずは8週45話の振り返りを少し。

鞠子の大学進学の夢を叶えるため、高給取りのタイピストを目指すことになった常子。

チヨの指導を受け練習に励みますが、暗記の苦手な常子は悪戦苦闘、2273文字をすべて紙に書き写し、家でも寝る間を惜しんで取り組みます。

そんな中、まつに頼まれたお使いで武蔵の下宿を訪ねた常子は、翌檜の話を聞かされました。

明日は檜になろう、そう願っているのになれない木・・それでも、「翌檜は・・立派な樹木で、僕も大好きです」そう言って励ます武蔵。

常子は少しだけ元気を取り戻し、いよいよ試験の日を迎えるのでした。

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とと姉ちゃん 8週46話のあらすじネタバレ

いざ面接!しかし・・・

いよいよ迎えた就職試験の当日、他の受験者と共に面接の順番を待つ常子は、武蔵から聞いた翌檜の話を思い出していました。

翌檜は翌檜で立派な樹木、常子も他と比べて自分を卑下する必要はない・・・

「常子さんなら・・必ず・・タイピストになれます!」力強く断言した武蔵・・「よし!」思わず決意が口をつく常子。

他の受験者の冷ややかな視線に、恐縮していると・・「小橋常子さん!」面接官の不機嫌そうな声が響いてきました。

「何でタイピストを志望したのかな?」緊張の面持ちの常子に、面接官の一人が訪ねます。

手先が器用なこと、技術を身に付けたかったこと、等志望動機を列挙する常子。

「でも、一番の理由は・・正直に申しますと・・高給取りになりたかったからです!」本当に正直な志望動機を話しました。

女のくせに高給取り!?こりゃいいわ・・せせら笑う面接官たち。

そして女学校時代の活動について尋ねる面接官に、常子は歯磨き事業の話を始めます。

「・・人のお役に立てるのではないかと思って作ったのですが・・破裂してしまって」常子は活き活きと思い出を語りますが、面接官は呆れ気味。

そして質疑応答は終了・・しかし、さすがに常子も面接官たちの様子から、このままでは不採用になってしまうと焦りを隠せません。

実技試験で挽回しようと、気持ちを切り換えようとした常子でしたが・・・

「もう帰っていいよ」冷たく言い放つ面接官・・肝心の実技試験は今年から中止になっていたのでした。

絶望的な気分に陥った常子は、一縷の望みを託し必死に仕事への熱意を訴えるのですが、面接官は適当にあしらい次の受験者を呼び込むのでした。

「・・就職試験で・・笑われました」森田屋に戻り、うつろな表情で一同に報告する常子。

君子と妹たち、森田屋の人々に加え武蔵が、驚きの表情で常子を見つめています。

「何を答えても・・滑稽そうに笑われて・・・」ポツリポツリと話す常子に、なんと声を掛けたものか戸惑う一同。

しかし、あれだけ練習したタイプの腕を見せつければ・・・

「今年から・・実技試験は無いそうです」思ってもみなかったことを聞き、一同は絶句するほかありません。

「鞠ちゃんごめんね・・大学行かせてあげるって約束したのに・・・」気まずい沈黙が漂う中、常子が涙声で謝ります。

黙って首を振る鞠子の隣で、「常子は・・やるだけのことはやったんだから」そう言って、娘を気遣う君子。

頑張ったもん・・美子の言葉にみんなも頷き、口々に常子を励まします。

そんな中、「大丈夫・・常子さんは採用されるから・・」武蔵が力強く断言しました。

大丈夫です!何の根拠もないことと思いつつ、武蔵の気遣いに一瞬笑顔になった常子でした、またすぐ表情が曇り、森田屋の中は重苦しい空気に包まれたままでした。

志望動機を聞かれ、「高給取りになりたかったからです!」等とぶっちゃけ、歯磨事業の失敗まで話してしまう常子。

そりゃあ、笑われますよね・・・武蔵に励まされたことを思い返し、無駄にテンションが上がっていたのでしょうか?

高給取りに・・と言った段階で、面接官の反応をもっと冷静に見ておけば、それ以上余計なことを言わずに済んだのでしょうが、基本的にそそっかしい性格。

面接終了を告げられ、焦って仕事への熱意を捲し立てましたが、取ってつけた感は否めずぐだぐだな展開になってしまいました。

女学校で面接の練習をやっておけばいいのに・・と思うのですが、チヨはそこまで気が回らなかったようです。

とにかく、半年間でタイピストとしての技術を身に着ける事だけに集中した結果、面接でつまずくという・・・

贈る言葉

―――二週間が過ぎても、常子はふさぎ込んだままでした

「とと姉、いつまで暗い顔してるつもり?」鞠子が背を向けたままの常子に声を掛けます。

「こっち向いて、暗い顔のお姉ちゃん描いちゃうから・・」美子にまで気を使わせていることに、罪悪感を感じる常子。

言葉に詰まる妹たちに、常子は自分から話題を切り換えました。

「よっちゃん・・その筆入れどうしたの?」ちゃぶ台の上には、滝子が端切れを使って綺麗に飾りを付けた筆入れが。

「良いでしょ!」美子はすっかり気に入っている様子。

飾りも可愛いし、そう言うことなさるお祖母様もとっても素敵・・常子も少しだけ気持ちが和んだようです。

久しぶりに常子の笑っている顔を見て、鞠子も美子も嬉しそう。

そこへ、「常子!・・常子!常子!常子!」いきなり駆け込んできた君子。

「おめでとう!」出し抜けにそう言うと、戸惑う常子に一枚の紙を差し出しました。

「採用!?」それは紛れもなく、常子宛ての採用通知でした。

「え!・・何で?・・何で・・全然ダメだったのに・・」駆け寄ってきた妹たちをよそに、混乱する常子。

「あなたの良さが伝わったのよ!」涙を流し、抱き合って喜ぶ常子と君子。

武蔵が植木鉢に水をやっていると、常子が息を切らせて駆けてきました。

「これ・・これ、見てください!」常子から渡された採用通知を見て、意外な逆転劇に武蔵も驚き、喜んでいます。

「・・・実は・・ダメかと諦めてました」つい本音がこぼれます。

絶対大丈夫だ!採用される!一人断言していた武蔵ですが・・・

「もしかして、思ってもないのに仰ったんですか?」ちょっと意地悪な聞き方をする常子。

あの時は励まそうと・・ごめん、もう二度と嘘は・・焦る武蔵を、可笑しそうに笑う常子でした。

そして、昭和十二年三月・・常子が女学校を卒業する日がやって来ました。

それぞれの道を歩んでいくクラスメートたち、それが嬉しくもあり、少し寂しくもある・・・

常子が感傷に浸っていると、「私達は・・涙を見せずにお別れしましょうね」親友の綾が隣に立っていました。

今日は、お互いが新しい未来に向かって歩き出す、記念すべき日です。

忘れられない綾との思い出を振り返る常子。

再試験で一番になるべく、綾に勉強を教えてもらったこと・・綾と男性の好みについて話したこと・・

そして二人は、最後にこれまでの感謝をチヨに伝えます。

常子はタイピストの試験に合格したことを、綾は女としての生き方を意識することが出来たことを。

「あたくしではなく、らいてうに感謝してください」そしてこの『青鞜』に・・自分に感謝する綾に、チヨは『青鞜』を示して諭します。

ふと、常子はチヨが『青鞜』に掛けているカバーが気にかかりました。

こうしておくと大事な本が汚れませんから・・見栄えも良いでしょ?得意気に答えるチヨ。

「少しだけ、見せていただいてもよろしいですか?」常子はチヨから『青鞜』を受けとり、帝国百貨店の包装紙で作られたカバーを見つめます。

綺麗な包装紙を手に入れた時には、工夫して本のカバーにする・・チヨのささやかな心掛け。

そのささやかな心掛けが、小さな幸せを生む・・そんな瞬間を大事にしていく人間でありたい。

「・・・常子さん?」チヨの話を、黙って聞いている常子の様子が気にかかった綾が、声を掛けます。

「そんなにあたくしの話が胸に刺さって?」チヨの言葉に、目が覚めたように頷く常子。

「ささやかな心掛けって・・素敵な言葉ですね」昔から感じていたことに対し、ようやくピッタリはまる言葉を見つけた・・その感動。

滝子がお古の筆入れに、端切れで作った飾りを付けたことで、自分だけの筆入れになった・・そう言って喜んでいた美子。

自分もそんな風に”ささやかな心掛け”を大事にして、小さな幸せを見出せるようになりたい・・・

「東堂先生!ありがとうございました!」想像以上に、自分の言葉が常子の胸に刺さっていたことに、チヨも喜んでいます。

「ありがとうございました!」常子は最後にもう一度、満面の笑顔で恩師に感謝するのでした。

ささやかな心掛けが、小さな幸せを生む・・チヨの言葉が胸に刺さった常子。

何気ない暮らしの中の一瞬一瞬を大事にしてた父・竹蔵の言葉と重なり、これからの人生の道標を見つけた・・・

やや大げさに言えば、そんな気持ちになったのかもしれません。

かけがえのない、当たり前にある日常の中で、本当に大切にしていかなければならないもの、自分の中に漠然とあったものに、ようやく形が与えられた嬉しさ。

ごく普通の暮らしが守られ、常に変わらずあるために、ささやかな心掛けが生む、小さな幸せをこれから大事にしていきたい・・・

色々な思いが常子の胸に交錯し、こみ上げてくるものがあったのだと思います。

最後に見せた常子の笑顔が、本当に晴れ晴れとして気持ちの良いものだったのを見て、そんな気持ちになりました。

卒業祝い

「常子さんが卒業か・・・」富江の呟きを聞き、あっという間に過ぎ去った日々を思うまつ。

「伝統ある森田屋としては、盛大にお祝いするんでしょ!」ワクワクした様子の富江。

青柳の女将を驚かせてやる!まつも実に楽しそうにしています。

常子は卒業式で、全く涙を見せませんでした。

「・・・卒業証書を貰う時も、凛としたものでした」君子から様子を聞き、あの子らしいわ・・笑って頷く照代。

そこへ長谷川が、お祝い用の鯛を仕入れて戻ってきました。

「・・・一番でけえのにしたんだろうな」宗吉の言葉を受け、長谷川は鯛に掛けていた布を取り払います。

おおー・・小さな歓声が上がりました。

「常子は孫みたいなもんだから・・・」三姉妹の誕生日も含め、景気よく祝ってやろう・・森田屋の人々の心遣いに、改めて感謝する君子。

「気にしない、気にしない・・こんな金魚に!」照れ隠しにまつがおどけているところへ、滝子が尋ねてきました。

宗吉とまつが迎えに出て行くと、そこには招待を受けた滝子と清が待っていたのですが・・あと一人、隈井の姿が見えません。

今ちょっと買い出しに・・清がそう言った時、隈井が桶を抱えてやって来ました。

築地まで行って鯛を買ってきたという隈井、「あー、折角でございますけど・・鯛ならもう、うちの方で・・・」そう言って長谷川を呼びつけるまつ。

「こちらで・・ございます」長谷川が持ってきた鯛をまつが披露します。

「まあ・・金魚みたいな鯛でございますね・・・」うちのをご覧いただきな・・滝子に命じられ、桶のふたを取る隈井。

そこには比べ物にならない程立派な鯛が・・・まつと宗吉が思わず息を呑みます。

こちらを尾頭付きにして・・その小っちゃい方は・・お刺身か煮つけにしちゃどうです・・・完全に勝ち誇っている滝子。

い・・いえ、うちのを尾頭付きに・・いえいえ、大きい方が尾頭付きには・・いえいえ、こっちの方が身が引き締まって・・

相変わらずの仲が良いのか悪いのか・・二人が牽制しあうなか、遅れて武蔵もやって来ました。

お招き頂き、ありがとうございます・・そう言って頭を下げた武蔵の目に、隈井が持つ立派な鯛が飛び込んできました。

「おおー!これは立派な鯛ですね!」感心した武蔵がふと反対側に目を向けると、宗吉が手に持つ小ぶりな鯛が。

「あっちは・・普通ですね」思わず本当のことを言ってしまう武蔵。

悪かったね、うちのが小っちゃくて!こんなデカい金魚いないよ!!むくれて奥に引っ込むまつ。

バカ・・バカ・・・声に出さず、宗吉が咎めます。

その頃、常子は綾と共に森田屋へ向かっていました。

―――この日、常子の卒業と就職、そして三姉妹の誕生日を祝う宴が森田屋で始まろうとしていました

相変わらずの滝子とまつの丁々発止のつばぜり合い、でも何だか少しホッとしましたね。

前回、借金取りに追いつめられた森田屋を滝子が救ったことで、まつの方に遠慮が出ていたら興醒めしていたところでした。

しかし、滝子から森田屋で用意したものと比べ物にならない程、立派な鯛を見せつけられても、怯まず立ち向かっていった様子にまずは一安心。

滝子は滝子で、別に前回の件を恩に着せる風でもなく、かといってまつを気遣うでもなく、ごく自然に・・皮肉を連発するあたり、こちらも一安心ですね。

隈井もひそかに楽しみにしている、犬猿の仲の二人の関係が微妙に変化しまっては、『とと姉ちゃん』の面白さも半減してしまいます。

これからも、二人には絶妙な掛け合いを期待したいですね。

とと姉ちゃん8週46話の感想まとめ

いよいよ迎えたタイピストの試験ですが、肝心の実技試験は行われず、常子の話をバカにした態度で聞いていた面接官たち。

当然のごとく常子は、すっかり試験に落ちたものと諦め、ずっとふさぎ込んだままでした。

ところが、思いもかけず合格通知が届き、泣いて喜び抱き合う常子と君子。

何だかかえって嫌な予感もするのですが・・・この合格の裏にはどんな事情が隠されているのでしょうか?

職業婦人を目指し一歩踏み出した常子ですが、この先も波乱の展開が待っているのかも・・・

以上、とと姉ちゃん8週46話のあらすじネタバレと感想でした!

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