とと姉ちゃん 9週49話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 49話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」9週49話のあらすじネタバレと感想です。

まずは8週48話の振り返りを少し。

職業婦人として初出勤した常子は、採用理由が「”まあまあ”可愛かったから」と聞かされ、ショックを受けます。

しかし、気を取り直しタイピストの仕事に取り組もうとするのですが、タイプ室を取り仕切る早乙女朱美からは全く仕事を回して貰えず、困惑するばかり。

このまま帰っても、家族の前で笑える自信がない・・落ち込んだ常子は、武蔵に相談することに。

そんな常子に対し、「どうしたもんじゃろのう・・の時は、思い悩んだりせず、動いてみる」今までそうしてきたはず・・武蔵は自分の分析を伝え、励ますのでした。

一向に仕事を回して貰えない常子は、自ら仕事を探して社内を走り回るのですが、その様子を見ていた早乙女は・・・

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とと姉ちゃん 9週49話のあらすじネタバレ

ようやく完成した初仕事、ですが・・・

「それじゃ小橋さん、この原稿・・4時までにお願いできる?」初めて常子に原稿を回す早乙女。

ようやく回ってきたタイピストの仕事に、張り切って取り掛かる常子に、周囲の様々な視線が注がれていますが・・・

4時10分前・・・常子はようやくタイプを打ち終わり、早乙女に原稿を持っていきます。

「早乙女さん!完成しました!」初めての仕事をやり終えた高揚感から、嬉しそうに原稿を差し出しましたが・・・

「御苦労さま・・しかしもう必要ありません」早乙女は、既に一時間前に同じ原稿を仕上げていました。

高々2,800字の原稿に対し、125文字のミスタイプ。

所要時間は2時間・・一文字タイプするのに約2.5秒。

その程度の技術水準の常子に、任せられる仕事はない。

けんもほろろの言い方で、常子がせっかく仕上げた原稿を突き返します。

タイピストは時間との勝負だってご存じないのかしら・・せせら笑う先輩タイピストたち。

「最初から・・そのつもりだったんですか・・私の力を見るために・・・」力なく呟く常子。

仕事がないからと言って、方々に首を突っ込み勝手なことをされては迷惑。

タイプの仕事ではなく、まずは他のタイピストの手伝いから始めてもらう・・・

そう言って早乙女は、諸橋道子と多田かをるに常子の指導を任せました。

「まずは皆さんの仰ることをよく聞いて、勉強してください」一言も言い返せず、自分の席に戻ろうとする常子に、道子が早速雑用を言いつけます。

悔しさを滲ませながら、じっと我慢する常子。

初めて仕事を回して貰えたという喜びから一転、苦労して仕上げた原稿を突き返され、心を折られた常子。

相当陰湿なやり方の早乙女ですが、一体何がそこまでさせているのでしょうか。

あちこち勝手に動き回り、自分のメンツが潰されたとの思いもあるのでしょうが、早乙女自身の心の闇も気にかかります。

周囲とは一切馴れ合おうとせず、しかし、それでいて実力でタイピストたちを従えている早乙女は、ひょっとすると過去に何か大きなトラウマでも抱えているのかもしれません。

その反動から、冷徹な仮面をかぶって周囲に心を許さないようにしているのではないでしょうか?

仕事の実力では全く太刀打ち出来ない常子ですが、何かのきっかけで早乙女の心を動かすことが出来れば、その関係も変化していくのかもしれません。

妹たちに癒される常子、そして武蔵は?

サッサッとノートに鉛筆を走らせ、武蔵は自分の部屋で植物の写生をしていました。

ふと、机の上のハンケチが気にかかり、手に取ります。

以前、常子が怪我の手当てに巻いてくれたハンケチです。

「はあ・・」小さなため息をつく武蔵。

その頃、森田屋の二階では三姉妹がちゃぶ台を囲んでいました。

「はああ・・・」深くため息をつく常子。

また溜息ついた・・お家にいるときは仕事のこと忘れて、ゆっくり休んでよ・・妹たちが心配しています。

照代ーー、俺の”パイプ”知らねえか・・階下から宗吉の声が響いてきました。

「え・・今、”タイプ”って」ハッとなり、常子は辺りを見回します。

”タイプ”じゃなくて”パイプ”だよ・・美子に訂正され、何とか笑ってごまかす常子。

富江ーー、あたしの”サイフ”持って来とくれ・・今度はまつの声が聞こえてきました。

「今、タイ・・」ハッとなる常子に、”サイフ”・・全然違うから・・妹たちが心配そうにしています。

「”ダイズ”・・”タイク”」元気のない姉を笑わせようというのか、美子がボソッと呟きました。

フッと吹き出し、妹の悪戯を叱る常子。

「大変なんだねえ・・とと姉」鞠子がしみじみとそう言うと、美子も常子のことを気遣い、肩を叩いてあげることにしました。

あー、そこそこ・・よっちゃん上手・・常子が気持ちよく肩を叩いて貰っていると、君子が部屋に入ってきました。

「常子、星野さんがいらしてるわよ」ちょっと驚く常子、その横で顔を見合わせニヤッと笑う妹たち。

常子が玄関に出てみると、そこに武蔵の姿はありませんでした。

あれ?常子が辺りを見回すと、ずい分離れた場所で武蔵が背を向けて立っているのが目に入りました。

「星野さん?」常子に声を掛けられ、慌てて振り向く武蔵・・なぜそんな遠くに?首をかしげる常子。

お会いするのが急に照れくさくなって・・モジモジしている武蔵をみて、常子はやや困惑気味。

「あ・・今日はお借りしたハンケチをお返しに・・・」武蔵は思い出したように、ポケットから取り出したハンケチを両手で差し出しました。

わざわざありがとうございます・・そう答えた常子がふと隣を見ると、わざとらしく身をかがめるような素振りで近づく妹たちが。

ちょっと・・早く戻りなさい・・楽しそうにじゃれる三姉妹。

「すみません・・小雀たちがうるさいので・・・」近所の甘味処に移動した常子と武蔵。

店の主人が何か勧めようとしますが、二人とも揃ってお汁粉を注文します。

「好きなんですお汁粉・・・」武蔵が間を持たせようと口を開きました。

ここ数日研究が手につかないとぼやく武蔵、どこか具合でも悪いのかと常子が心配しますが・・・

モジモジしてはっきりしない武蔵を見て、そう言えばお顔が少し赤いかも・・気になった常子は武蔵の額に手を当ててみます。

「ああっ!!!」突然声を上げて立ち上がった武蔵は、はずみでお茶をこぼしてしまいました。

慌てふためく武蔵、常子が今返してもらったばかりのハンケチをカバンから取り出し、サッと渡します。

常子は火傷を気遣いますが・・「ああ!お返ししたハンケチにまた!」お茶を拭いたシミがついているのを見て、さらに慌てる武蔵。

「少し・・気が張ってたんですけど、星野さんにお会いしたら楽になりなした」常子は表情を緩め、武蔵を見つめているのでした。

いわば戦士の休息・・と言ったところでしょうか?

”タイプ”の事が頭から離れない常子がコミカルに描かれていましたが、実際職場で受けた仕打ちが相当トラウマになっているのでしょうね。

そんな常子を癒してくれるのは、鞠子と美子の二人の妹たち。

美子のちょっとした悪戯も、二人でそろって常子と武蔵を冷やかしに行ったのも、元気のない姉を気遣ってのことでしょう。

父・竹蔵が亡くなった後、常子が決めた誓いは”家族を守る”、”鞠子 美子を嫁に出す”、”家を建てる”の三つ。

三つの目標を実現するため、常子は職業婦人になった訳です。

そのことを知っている二人の妹が、常子を気遣うのは当たり前なのでしょうが、それでもしっかりとした絆がそこにはあります。

そして、前回傷の手当てをしてもらったことから、急速に常子を意識し始めた武蔵の挙動不審ぶり。

恋愛に鈍感な常子は、何故なのか全く気付いていませんが、モジモジ・アタフタする武蔵を見て元気を取り戻した訳ですから、武蔵としては本意なのではないでしょうか?

ご褒美のキャラメル

翌日、鳥巣商事のタイプ室では、常子以外のタイピストたちが忙しそうに作業に追われています。

「書類の整理・・出来ました」かをるに頼まれた唯一の仕事が終わると、常子にはなにもやることがありません。

おもむろに席を立つと、諸橋道子の元へ行き何か仕事がないか尋ねるのですが・・・

「見て分からない?今あなたの相手をしてる暇ないの」取りつく島もありません。

諦めて自分の席に戻ろうとしますが・・先輩タイピストにぶつかったり、そんなところに立たれたたら邪魔!となじられたり散々。

「仕事出来ないんだから、せめて私たちの邪魔になるようなことはしないで頂戴!」キツイ言葉が突き刺さります。

その時、ドアがガチャリと開いて一人の男性社員が入ってきました。

「誰か!手の空いてる者はいないか?」何やら仕事を頼みたいようですが・・無視を決め込むタイピストたち。

誰かいないか・・男性社員が再度声を掛けると、「申し訳ありません。あたしたち今、手一杯でして」早乙女がにべもなく断ります。

「私・・空いております」困り切った様子の男性社員を見かねて、常子が手を上げました。

女たちが一斉に常子を睨みつけますが・・そんなことはお構いなしの男性社員は、常子に書類整理を頼んできました。

何か仕事がやりたくて仕方がない常子は、男性社員についていそいそとタイプ室を出て行ってしまいました。

その様子を苦々しい表情で見送る先輩タイピストたち。

「これ全部ですか・・・」男性社員に連れられ、営業部へやって来た常子は、机の上に乱雑に置かれた書類の山に唖然とします。

大量の書類の整理、散らかり放題の机の片付け、そして書類の清書・・明日の4時まで、時間厳守で頼む。

男性社員は常子に仕事を押し付けると、さっさと部屋を出て行ってしまいました。

「どうしたもんじゃろのう・・・」時計を見つめる常子でしたが、悩んでいる時間はありません。

ひとまず机の整頓をして、必要な書類を抜き出すことに。

「出来たあ・・・」時計の針が5時を指す頃、ようやく机の整頓が終わりました。

続けてすぐに書類の整理に取り掛かりますが、入社したばかりの常子にとっては見慣れない書類・・しかもかなり大量にあります。

その頃、業務を終えた先輩タイピストたちは、帰り支度を始めていました。

「小橋さん、いつまでやってるつもりなのかしら?」冷ややかな口調の道子。

頼られたからやらなきゃ・・なんて思ってるんじゃない?バカにしたような声が続きます。

「そうですね。彼女責任感は強そうですから・・・」常子を褒めるようなかをるの発言に、一斉に注がれる冷たい視線。

「お先に失礼します」早乙女はそんなことには関わろうともせず、さっさと帰ってしまいました。

そして常子は、退社時間を過ぎても一向に終わる気配のない書類整理を黙々と続けています。

と、虚ろな表情の常子の肩を、誰かがポンッと叩きました。

振り向くと、そこには柔和な表情を浮かべた給仕の坂田徳之介が立っていました。

「あの・・なにか?」常子が困惑していると、「手・・出してごらん」坂田がポツリと言いました。

意味が分からないまま差し出した常子の掌に、ひつ粒のキャラメルを乗せる坂田。

「頑張る人にご褒美・・・」そう囁いてニッと笑う坂田に、常子も少しだけ気分が和らぎます。

「よし!」貰ったキャラメルを頬張り、再び作業に取り掛かるのでした。

仕事を求めて再び”勝手な真似”をする常子ですが、上手くいってもいかなくても早乙女の怒りを買うことは必至。

しかも男性社員から押し付けられた仕事は、かなり面倒なもののようでトラブルの予感も。

自ら買って出た以上、ここでしくじれば常子はかなりまずい立場に追い込まれてしまいますが・・・

ところで、斉藤暁さん演じる給仕の坂田徳之介ですが、”給仕”というのは昔の会社で雑用に雇われていた人のようです。

雑用だけに、出世争いや社内の派閥争いといった人間関係からは、比較的自由な立場だったのかもしれません。

だからこそ常子に優しくしてあげられるのでしょうが、これから先の展開の中で味方になってくれるのかもしれません。

そしてもう一人、常子の味方になりそうな多田かをるですが、空気が読めないのか、それとも意識してやっているのか、常子を庇うような発言で他のタイピストたちから睨まれてしまいます。

どうやら、常子が入るまでは一番下の立場だったようですが、常子同様いびられてきたのでしょうか?

気が弱そうに見えますが、どこか飄々とした雰囲気もあっていまいち性格が読めません。

もしかすると、意外と図太い一面もあるのかもしれません。

とと姉ちゃん9週49話の感想まとめ

ようやく仕事を回して貰えた・・と喜ぶ常子でしたが、勝手な行動をとる常子に対する、早乙女の嫌がらせだったのでした。

さすがの常子も打ちひしがれた表情を見せ、スゴスゴと引き下がるしかありませんでした。

心配する妹たちや、武蔵のドジな様子を見て少しだけ元気を取り戻した常子ですが・・・

話が進むにつれ、少しずつタイピストたちの人間関係も徐々に見えてきましたね。

リーダー・早乙女朱美は周りとなれ合う様子を見せず、諸橋道子以下の取り巻きたちにも気を許していない様子。

いかにも気が弱そうな多田かをるだけが、今のところ唯一常子に対して好意的に見えますが・・・

以上、とと姉ちゃん9週49話のあらすじネタバレと感想でした!

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