とと姉ちゃん 9週50話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 50話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」9週50話のあらすじネタバレと感想です。

まずは9週49話の振り返りを少し。

初めて回して貰った原稿を、何とか時間内に完成させた常子でしたが、既に同じ原稿を早乙女が完成させていました。

仕事を探して勝手に動き回る常子に、早乙女は嫌がらせで実力の違いを見せつけたのでした。

雑用を命じられ、まともな仕事をさせてもらえない常子は、家でも妹たちから心配されます。

そんな時、ハンケチを返しに訪ねてきた武蔵に会い、そのドジな様子を見て少し気分が楽になるのでした。

ある日、タイプ室に男性社員が現れ、「誰か!手の空いてる者はいないか?」そう言ってタイピストたちに呼びかけるのですが・・・

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とと姉ちゃん 9週50話のあらすじネタバレ

仕事は終わらず・・・

―――タイピストの仕事を中々させてもらえない常子は、男性社員の呼びかけに応じて、大量の資料整理に志願しました

しかし、退社時間を大幅に過ぎても、終わる気配が見えません。

森田屋では、時計の針が8時30分を回っても帰ってこない常子を、皆が心配しています。

食卓を囲んだままじっと待っていると、不意にグーッと宗吉のお腹が鳴りました。

気まずい沈黙の中、皆の視線は自然と空いている常子の席に集まります。

「とと姉・・遅いね」鞠子がポツリと呟きました。

「やっぱり・・先に召し上がってください」森田屋の人々を待たせていることに、気が引ける君子。

そうはいかないよ・・私たちも待ちますよ・・腹が空けば空くほどうまい・・皆口々にそう言いますが・・・

このままでは何時までかかるか分からない・・明日の仕事に差し支えては・・君子が再度促します。

「そうだな、じゃあ先に遠慮なく食っちまうか」我慢できず宗吉がおかずに手を伸ばしかけますが・・まつに止められます。

とその時、「ただ今帰りましたー!」ようやく常子が帰ってきました。

ホッとする一同。

すみません遅くなってしまって・・謝りながら自分の席に着きます。

皆を待たせてしまったことに恐縮する常子、作業に没頭するうち気が付いたらこんな時間になっていたのでした。

仕事熱心なのはいいこと・・ちゃんと終わってからじゃないと飯食ってもうまくないだろ・・皆で常子の労をねぎらい、早速夕食を始めようとしますが・・・

「それが・・・」仕事はまだ終わっていませんでした。

ひとり二階の部屋で、持ち帰って来た書類を整理する常子。

ついこの間まで仕事を貰えないと嘆いていたにも関わらず、打って変わって大量の仕事を抱え込んだ常子に、皆で首を捻ります。

食事をとることもままならない常子に、美子をはじめ一同も同情を禁じ得ません。

手伝おうにも会社の仕事のことは何も分からないため、歯痒い思いで見ているしかないのでした。

「仕事憶える前に体壊さなきゃいいけど・・・」皆の意見を代弁する長谷川。

君子の表情が不安に包まれます。

その間も、黙々と書類の整理を続ける常子。

ふと気付くと、部屋の入口におにぎりとお茶が乗せられたお盆が置いてあります。

「ありがとうございます・・・」襖の向こうにいる君子たちに声を掛けます。

頂きます・・常子の声を聞き、ホッとして顔を見合わせる君子と鞠子、そして美子の三人。

常子はお盆をちゃぶ台のそばまで運んでくると、一口頬張りました。

「よし!」改めて気合を入れ、再び書類整理を始めました。

鞠子の大学進学を支えたい・・仕事で周りに認められたい・・おそらく常子の中には様々な思いが交錯していることでしょう。

初めて任されたきちんとした仕事に、寝食を忘れて取り組むのは常子らしい責任感の強さと言えますが、おにぎりを作ってくれた君子や、温かく見守る森田屋の人々の支えがあってこそ。

猪突猛進の常子の性格は、皆よく知っているところだけに、心配な半面しっかりとフォローも出来るのではないでしょうか?

もっとも、いまひとつ頼りない宗吉は空腹に耐えかねて、夕飯に手を付けそうになりますが・・まあ、ご愛嬌でしょう。

それにしても、長谷川の方が自制が利いていて、よほどしっかりしているように見えるとは・・森田屋の大将もいよいよメンツが立たなくなりそうですね。

早乙女が通す筋

翌朝、結局徹夜して一睡もしていない常子は、君子と妹たちに見送られかなり早い時間に家を出ました。

書類整理は一応終わり、後はタイプするだけ・・もうひと踏ん張りです。

一番最初にタイプ室にやって来た常子は、タイプライターに活字をセットし、仕事の準備を進めます。

しばらくすると、先輩タイピストたちが出勤してきました。

「おはようございます!」常子が元気よく挨拶しますが、全員が無視。

少し遅れて早乙女と棚橋道子、多田かをるの三人が部屋に入ってきました。

「おはようございます!」大きな声で挨拶する常子に、「おはよう・・」無表情に答える早乙女。

常子の元につかつかと歩み寄ると、「小橋さん、一体何を?」タイプライターの準備をしている理由を尋ねます。

頼まれた書類を清書しようと・・そう答える常子に対し、「清書するのは勝手ですが、タイプライターの使用は許可できません」冷たく言い放ちました。

書類を4時までにタイプしなければならない・・という常子に対し、それは我々の仕事ではない、きっぱり言い切る早乙女。

個人的に依頼された書類の清書は、仕事とは言えない。

それに、会議のための書類整理や準備は男性社員が行うべき仕事。

それをタイピストにやらせるのは、信頼しているからではなく、雑用係だと思っているから。

そんな事を認めていては、示しがつかない・・理路整然と常子の行動を全否定する早乙女。

あなたのせいで余計な仕事が増えたらどうするの・・本来の仕事の精度や効率が落ちたら責任とれるの・・次々に非難の声が浴びせられます。

部署の評判が落ちたら迷惑・・道子の批判に対し、「では・・どうすれば?」納得のいかない常子が訪ねます。

「そんなものすぐに突き返してらっしゃい!」常子に厳しく言い返し、早乙女に同意を求めますが・・・

「それは違います」意外な答えに戸惑う道子。

いったん引き受けた仕事を、途中で投げ出すのはよくない・・常子自身の責任で何とかすること。

「我々の信用が失われますから」一切の妥協を許さない早乙女。

ならばタイプライターの使用を・・と求める常子ですが、「まだ分からないんですか?」早乙女はあくまでタイプライターの使用は許可しません。

自分で何とかしてください・・そう言って突き放します。

常子は助けを求めるように、かをるの方を見ますが・・常子の視線に気付いた途端、かをるは慌てて目を逸らしてしまうのでした。

以上でこの件は終わりにします・・早乙女がそう宣言すると、常子以外の全員が無言で仕事に取り掛かりました。

頭が固いとみるか、仕事に対する意識がしっかりしているとみるべきか・・単なる新人イジメという話では括れない早乙女の言動。

とにかく、早乙女が通そうとしている筋が見えてきました。

職場のリーダーとして早乙女には譲れない一線があり、常子は知らず知らずのうちにそこを踏み越えていたのでした。

しかし、そうなると一切妥協の余地はありません。

仕事が出来ない新人の常子には、もはや太刀打ちする術がないように見えますが・・常子は一体どんな筋を通すべきなのでしょうか?

常子が請け負った書類整理は、タイピストの本来の仕事ではありません。

そうなると目の前の仕事を立派にこなしたからと言って、早乙女は結果を認めないかもしれません。

八方塞の状況の中で、それでも常子は頑張りぬくことが出来るのでしょうか?

自分は雑用なのか?

9時20分・・タイプ室ではいつも通り、業務が始まっています。

以上でこの件は終わりにします・・自らそう宣言した早乙女ですが、常子の様子が気にかかっているようです。

「どうしたもんじゃろのう・・・」書類の束を捲りながら、頭を悩ます常子。

隣の席のかをるも常子の方をチラッと見ています。

その時、カッカッと靴音を響かせながら常子の後ろを通り過ぎる人物が。

そして、常子の席を通り過ぎる瞬間、机の上の書類にサッと手を掛けます。

「あら、失礼!」床に散らばった書類をそのままに、先輩タイピストは自分の席にさっさと戻っていきました。

無言で床の書類を拾い集める常子は、早乙女に言われた言葉を思い返します。

いったん引き受けた仕事を、途中で投げ出すのはよくありません・・・

あなたの責任に於いて自分で何とかしてください・・言われっぱなしだった常子は、「やるしかない!」決意を固めました。

―――タイプライターは使えなくても、清書は出来る・・常子は開き直って、手書きで資料の作成を始めたのです

一文字ずつ、丁寧に清書していく常子。

その頃、森田屋に遊びに来ていた武蔵は、美子の勉強を見てあげていました。

「あららら・・目の下にクマを・・・」事情を聴き、武蔵が心配します。

今日は早く帰れるといいね・・気遣って美子に話しかけますが、「・・・とと姉ちゃんが心配ばかり掛けるから、気苦労がたえなくて」大人ぶる美子に、思わず苦笑いする武蔵。

その傍らには、常子に返そうと持ってきたハンケチが置かれています。

「ええ!?寝ないでお仕事に?」鞠子から事情を聴いたチヨも、驚いた様子です。

無事締切に間に合えばいいんですが・・姉を案じる鞠子ですが、逆にチヨが太鼓判を押します。

「お姉さまなら・・大丈夫でしょう」彼女ならどんな困難も乗り越えられる・・ずい分信頼しているようですが・・・

やや頼りない思いを隠しきれない鞠子。

しかし、それよりもチヨが心配しているのは鞠子の受験勉強の方です。

鞠子なりに順調に進んではいますが、「あなたなら!もっともっと出来るはずよ!」チヨが発破を掛けます。

今はお姉さまの事よりご自分のことを・・チヨの言葉に頷く鞠子。

鞠子がふと時計を見ると、3時少し前になっていました。

その頃、常子は依然として手書きで書類の清書を続けています。

3時半を少し回った頃、森田屋では君子が常子のことを案じていました。

つい作業の手が止まってしまう君子、「心配なのね、常子ちゃん」照代が声を掛けます。

その間も常子は、早乙女たちがタイプライターを叩き続けるなか、一人黙々と手書きで書類の清書を続けます。

ふと、時計を見上げる早乙女・・4時5分前になりました。

振り向いて常子の様子を窺っていると・・「・・・出来たあ」小さく呟く常子。

清書した書類を纏め、急いでタイプ室を飛び出す常子を、早乙女が目の端で追います。

営業部へ駆けこんだ常子は、仕事を頼んだ男性社員の元へ。

「お待たせしました。完成です!」やっと仕事を終えた達成感に満ちた表情で、常子が書類を差し出しました。

タイプライターが使えず、手書きで書類を清書したことを丁寧に説明する常子でしたが・・・

「ああ・・はいはい、そこ置いといて」一言の礼もなく、それどころか「用が済んだら帰りたまえ、仕事の邪魔だ」取り付く島もありません。

信頼しているからではなく、雑用係だとおもっているから・・再び、早乙女の言葉が頭をよぎります。

常子は机に書類を置き、一礼して営業部を出ました。

―――早乙女の言うことが正しかったのだろうか・・常子は自分がどうするべきなのか分からなくなっていました

早乙女や他の先輩タイピストたちの嫌がらせにもめげず、根性で仕上げたというのに、あまりに無情な結末でした。

頼んだ仕事を仕上げてくれた相手にたいし、「用が済んだら帰りたまえ、仕事の邪魔だ」等とは、まさに雑用扱い。

徹底的に打ちのめされた常子は、果たしてどこへ向かうのか・・まったく救いの見えない展開に、不安ばかりが募ります。

それにしても、常子を冷たく突き放したはずの早乙女の態度が気になりますね。

まるで常子を心配するように、チラチラと気にかけていましたが、この後戻ってきた常子にどんな言葉を投げかけるのでしょうか?

常子に追い打ちを掛けるような展開となってしまうのか、それとも早乙女の仕事観が形成されるに至った過去が語られるのか・・・

常子の精神状態は、既に限界に達しているように思えるのですが・・もはやタイピストの仕事は辞めるしかないのでしょうか。

とと姉ちゃん9週50話の感想まとめ

早乙女の主張を聴き、考えさせられた人は多いのではないでしょうか?

本来男性社員がやるべき仕事を勝手に引き受けた常子に、”信頼しているからではなく、雑用係だとおもっているから”仕事を押し付けたのだと断言しました。

ひょっとすると、早乙女は以前同じような経験をしているのかもしれません。

常子が勤める鳥巣商事の社風というものを嫌と言うほど味わい、彼女なりに自分や職場の同僚を守ろうとしているのかもしれません。

セクショナリズムが横行する会社の中で、常子は一体どうするべきなのか・・答えはまだ見えてきません。

以上、とと姉ちゃん9週50話のあらすじネタバレと感想でした!

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