とと姉ちゃん 17週98話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 98話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」17週98話のあらすじネタバレと感想です。

まずは17週97話の振り返りを少し。

”あなたの暮らし”創刊号は三万部を超える売り上げを達成し、常子は経理の経験のある水田を正式に採用、さらに庶務担当の岡緑も加わり、出版社の体制も整いつつありました。

一方、次号の目玉企画に”住まい”の問題を取り上げようと考える花山は、広く世間に通用する”ネタ”を求め悩んでいます。

そんな折、出版社に常子たち三姉妹の恩師・東堂チヨからの手紙が届き、懐かしさから常子はチヨの自宅を訪ねることにしました。

しかし、チヨが住んでいたのは夫の親戚宅の隣に建てられたわずか六畳の物置で、しかも、その中は何の飾り気もなく、昔の家を懐かしむチヨの様子に常子は違和感を覚えるのでした。

”あなたの暮らし”を見て三姉妹の活躍を喜び、「これは女性の友であり、同士です」と語るチヨのため、何か役に立ちたいと考える常子ですが・・・

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とと姉ちゃん 17週98話のあらすじネタバレ

チヨを訪ねる三姉妹

雨の降る中をチヨの家へと向かう三姉妹ですが、恩師との久々の再会を楽しみにする鞠子と美子に比べ、常子はどこか浮かない表情。

「ごめんくださーい!」門の前に着いた常子が繰り返し声を掛けると、チヨ夫婦が住まいにしている物置の戸が開き、夫の泰文が顔を覗かせました。

「突然すみません・・私たち、東堂先生にご指導頂いていた、小橋と申します」門をガラガラと開け、常子が代表して挨拶します。

しかし、生憎チヨは買い物に出ていて不在。

改めて出直そうとする常子たちですが、三姉妹がチヨに招かれたと聞いた泰文は、「・・・この雨だ・・入りなさい」と促しました。

ちょっと戸惑った常子でしたが、断る訳にもいかず中に入ってチヨの帰宅を待つことに。

酷い雨漏りを気にしつつ待っていると、「ただ今帰りまし・・あら!」ようやくチヨが帰ってきました。

「先生!」鞠子と美子が嬉しさのあまり同時に声を上げます。

「ごめんなさい・・お茶請けを買いに出たらいい物が手に入らなくて・・・」三姉妹を待たせたことを詫びるチヨ。

所在無げに佇む泰文を素通りし、ようやく手に入れた枇杷を三人の前に差し出します。

「ずい分お綺麗になられたわね・・皆さん」チヨがはしゃぐ傍らで、泰文だけが取り残されたように下を向いていました。

チヨが何気なく、「さぞ殿方に言い寄られるでしょうね」と言うと・・常子と美子は揃って鞠子に視線を向けます。

慌てて否定する鞠子ですが、「嘘です・・今、鞠姉ちゃんに思いを寄せてる方がいるんです」美子にばらされてしまいました。

楽しそうに話し続ける四人ですが、不意に泰文がチヨを外に連れ出します。

「どうして呼んだんだ・・こんな家、人に見せられたもんじゃないだろう」辛気臭い声で、ぼそぼそと不満を並べる泰文。

常子たちにもその声は筒抜けで、三人は思わず不安そうに顔を見合わせます。

「寝床と居間が一緒になったようなこんな場所・・・」泰文は、チヨが勝手に客を招いたことが気に入りません。

しかし、もはやここ以外に自分たちの住む場所は無く、受け止めるしかないと考えるチヨ。

ですが泰文は、「こんなとこ・・五人で居たら、息が詰まるだろ」そう言って散歩に出掛けてしまいました。

ずい分と辛気臭い態度で印象の良くないチヨの夫・泰文ですが、初対面の若い女性三人と狭い部屋の中で待つ気まずさを思えば、無理からぬことではないでしょうか。

しかも雨の降る中、殺風景な室内では雨漏りが酷く、なおさら恥ずかしい思いをしたことは想像に難くありません。

書道家の夫に教師の妻という組み合わせは、聞いただけでいかにもインテリ然とした姿が思い浮かびます。

前回、日頃から夫妻が茶道や書画に親しんでいた様子を、チヨが振り返っていましたが、そんな生活は現在の物置暮らしからは想像もつきません。

泰文は、忸怩たる思いで常子たちを迎え入れたのではないでしょうか?

だとすれば、あまり責めることも出来ませんね。

常子たちが訪ねてきた時に、チヨが在宅していればまだ違ったのかもしれませんが・・・

模様替えを目玉企画に!

泰文を見送り室内に戻ってきたチヨですが、「この薄さじゃ・・全部聞こえてしまったわね」三姉妹の表情から察したようです。

「元々はああではなかったのよ・・社交的で、お仲間も多くてね・・・」昔を懐かしむチヨ。

それが戦地で負傷して、右手が動かせなくなって以降、書道も続けられなくなり、ずい分変わってしまったというのです。

「そのうえ・・家も焼けてしまい、ここに住むことになってから・・どなたもお家にお呼びしなくなってね・・・」

事情を知らないまま、訪ねてきてしまったことを詫びる鞠子ですが、チヨはこのままでいいとは思っていませんでした。

何とかふさぎ込んでいる夫・泰文を明るく変えたい・・「挑戦よ・・挑戦!」自分に言い聞かせるように、チヨが言い切ります。

いずれ友人を家に呼ぶ気持ちになれれば・・チヨの話を聞いていた美子が頷きますが、チヨには別な考えも。

「・・・お友達よりまず・・二人の時間を増やしたいわ」ちょっと照れ臭そうに打ち明けました。

以前は、時間さえあれば二人で色々な話をしたといい、泰文が声を掛けてお茶とお茶菓子を楽しみながら、その日の出来事を報告し合ったといいます。

「・・・素敵な時間でした」幸せそうに思い出を振り返るチヨですが、現在のこの物置に住むようになってからは、二人で時間を過ごす事はほとんど無いのでした。

部屋の居心地が悪く、泰文はすぐに出掛けてしまう事に悩むチヨ。

「じゃあ・・まずは、居心地のいい部屋にするところでからですかね」美子が気遣いますが・・・

「そうね・・でも・・この狭さじゃ・・・」と、チヨは自嘲気味に笑うばかりでした。

翌日、会社に出勤した常子は、どうすればチヨに恩返し出来るか・・と思い悩んでいました。

「どうしたもんじゃろのう・・・」花山は常子のその姿を見て、昼休みでも時間を惜しんで企画会議を開いている・・と感心します。

が、チヨのために何か出来ないか考えているだけと知り、あからさまにガッカリ。

「・・・どうせ頭を使うなら、”あなたの暮らし”で取り上げるべき題材を考えなさい!」

常子たちも、花山の言葉に反省しつつ、皆で昼食を取り始めました。

ところが、唐突に花山が何かに思い至ったようです。

「常子さん・・その恩返しだかを考えていたのは・・この前話していた・・先生夫妻だよな、六畳の物置に住んでるとかいう」

急に興味を示す花山に、常子がきょとんとしていると・・・

「さすがだな、君たち・・ちゃんといいネタを探してきてるじゃないか!」大喜びの花山を前に、唖然とする常子。

常子たち三姉妹と花山、そして水田の五人は改めてチヨの家を訪ねました。

「我が家の模様替えを?」唐突な提案に、チヨが驚いています。

費用は出版社が負担したうえで模様替えを行い、変化前と変化後の家の様子を雑誌の企画として掲載したい・・との申し出。

しかし、こんな狭い家では・・チヨは申し訳なさそうにうな垂れますが・・・

「この家だからいいんです!」花山が自信を持って断言しました。

今の世の中には、チヨ夫妻のように満足な住居に住めない人々で溢れています。

狭い住居に耐えて暮らす人々に向け、快適に暮らすための知恵をふんだんに盛り込んだ模様替えを提示する。

そうすれば、これから家を新築・改築する読者の参考になるはず・・・

「分かりました・・そういう事なら」熱っぽく語る花山を前に、チヨも気持ちが動かされたようです。

「さすが・・編集長さんですね・・・言葉の一つ一つに魂が宿っていて、”心からの叫び”という感じが伝わってきました」

花山を真っ直ぐ見据え、自分が感じたままを伝えるチヨ。

その花山は、珍しく照れ臭そうにはにかみ、「はあ・・それは・・どうも」と言って頭を下げるばかり。

花山さんが照れるの初めて見た・・東堂先生の前じゃみんな生徒になっちゃうのね・・ヒソヒソと話す四人を、花山が苦々しそうに睨みます。

しかし常子は、そんな花山が可笑しくてたまらない様子。

気を取り直し、花山は寸法を図るため家に上がります。

一方常子は、「こんな部屋にしたいなどの希望はありますか?」とチヨに尋ねました。

チヨは、読書好きな夫のための本棚や、体が不自由なため座って読み書きするのが辛そう・・と椅子と机を要望しました。

恩師のチヨが夫との”素敵な時間”を取り戻す手助けをするため、花山のアイディアで六畳の物置を思い切って模様替えすることになった常子たち。

三姉妹にとっては、雑誌の企画作りという面もありながら、夫を明るく変えたい・・と挑戦するチヨを何とか応援したいとの思いが強いのだと感じます。

一方の花山は、狭い住居に耐えて暮らす大勢の人々のため、快適に暮らす知恵を届けようとの使命感に燃えています。

しかし、日頃三姉妹や水田に対しては堂々と振る舞う花山も、自分の感じたままの気持ちを伝えるチヨの事は、若干苦手な様子。

”真っ直ぐ過ぎる”という点では、常子も花山もチヨも共通するものを持っているようですが、どうやらチヨが一段上のようです。

しかし、六畳の狭い物置をどのように模様替えすれば、泰文を明るく変えることが出来るのでしょうか?

チヨも半ば諦めているように思えますが、常子や花山の熱意を信じて賭けに出たのかもしれません。

模様替えが失敗・・とまで行かなくても、劇的な変化が感じられなければ、泰文はかえって自分の殻に閉じこもってしまう可能性も。

果たして、常子はそこまで考えているのでしょうか?

自分から手を挙げて引き受けた以上は、猪突猛進するしかありませんが・・・

姿を消した花山は・・・

「本棚に・・机に・・椅子か・・・」会社に戻った常子たちは、図面の上に紙で作った家具の模型を並べ、悩ましげに見つめていました。

狭い部屋の中で、全ての要望を満たすことは難しく、安請け合いしてしまったか・・と悩む常子。

鞠子や美子は、チヨにどこかで妥協してもらう必要がある、との考え。

「そこを何とか出来れば、さらに面白い企画になるな」どこか楽しげな花山ですが、無理難題というもの。

議論が行き詰る中、花山は気分転換と称して出掛けて行ってしまいました。

「花山さん・・会社に戻ってきますかね・・・」不安気に呟く緑に、常子も同じ心配をしています。

―――しかし、嫌な予感は的中し・・それから三日、花山は会社に姿を現しませんでした

一方鞠子と美子は、水田と共に闇市で建材を探していました。

費用を抑えるため、家具を手作りするしかない・・と考える鞠子ですが、木材自体の値段も馬鹿になりません。

悩む二人をよそに、水田は店に並べてある椅子に目を付けます。

「お目が高いね・・こいつはアメリカ製で五十円だよ」値打ものだと強調する店の主人。

鞠子が慌てて水田の手を引き、「こんな高価な物買えるわけないじゃないですか!」と却下するのでした。

二人のそんな様子を離れて見守る美子は、どこか楽しげで終始にやにや。

―――三日過ぎても、常子たちは具体的な案が浮かばず・・・

考え事をしながら闇市を歩いていた常子が、ふと何かに気付いて足を止めました。

常子が振り返ると、そこには店先で知恵の輪をカチャカチャと弄る花山の姿が。

「おお・・奇遇だな」常子に声を掛けられても、特に悪びれることもなく、花山は依然として知恵の輪で遊んでいます。

妙案が思い浮かばない常子たちは、少しでも安い家具はないかと、手分けして探していたのでした。

「ひょっとして、いつもここで知恵の輪を?」ろくに返事もしない花山に、ちょっと嫌味を言う常子。

が・・当の花山は、「ああ・・ここのは出来が良いんだ・・・」ほとんど気にしていません。

やがて、カチャッと音がして知恵の輪が外れると、花山はまるで子供のように無邪気に喜び、益々常子を呆れさせるのでした。

その常子は、目当ての安い家具は見つけられず、値の張るものしか見つけられていません。

「読者が手に入れられるものでなければ紹介する意味はない!」花山の正論に、落ち込む常子。

それに買ったところで六畳の狭い部屋では、活用出来まい・・ケチばかり付ける花山にイラッとした常子は、「何か思いつかれたんですか?」と切り返しますが・・・

今まで弄っていた知恵の輪を置くと、「また来る」主人に言い残し、常子を置いてさっさと歩きはじめました。

常子はそんな花山の後を追ってトボトボとついていくのですが、突然、花山が立ち止まって振り返り、積み上げられた木箱に食い付きました。

「おい!親父!ここに置いてあるこの・・この箱・・売り物か?」何を思ったか、店の主人に尋ねます。

物の無い時代だけに、店の主人にとっては何でも売り物です。

何の変哲もない林檎箱ですが、花山は店にあるおよそ三十個の林檎箱、全て買うと言い出しました。

主人は大喜びですが、常子には花山が何をしたいのか皆目見当がつきません。

呆気にとられる常子をよそに、花山は林檎箱一つ一つをじっくり吟味しています。

――― 一体このリンゴ箱をどう使うんでしょうか?

果たして花山はどんな妙案を思いついたのか、三十個以上もの林檎箱を何に使うのか、常子は置いてけぼりを食わされたまま。

林檎箱を使ってどんな模様替えをしようというのか、そもそも本当に模様替えの為なのか、花山の性格からしてそこから疑う必要もあるかもしれません。

それはともかく、店の主人の様子をみると林檎箱が最初から売り物だったのか、ちょっと疑問に思います。

花山が林檎箱をいくらで買うのかは分かりませんが、たとえ売り物だったとしても、交渉次第では二束三文で手に入った可能性もあったのではないでしょうか?

しかし、最初にいかにも”欲しくて堪らない”といった顔を見せたのでは、都合よく価格交渉など出来ません。

常子に対しては、経営者としての心構えを説いていた花山ですが、果たして自分はどうなのか・・と思ってしまいます。

小山内の妨害で直線裁ち講座が失敗した時、「欲をかいては、足を掬われるぞ」と常子を諭していましたが、林檎箱を見て何か思いついた時の花山は、ずい分舞い上がっているようにも。

花山に鈴を付けるのは常子の役目でしょうが、今のところ振り回されるばかりで、とてもそれどころではなさそうです。

放っておくと、いつか決定的な問題を引き起こしそうな気もしますが・・・

とと姉ちゃん17週98話の感想まとめ

果たして花山の提案したチヨの自宅の模様替えは上手くいくのか、今後の試金石になるかもしれない展開のような気もします。

妙案が浮かばず、とりあえず安い家具を求めて奔走する三姉妹と水田に対し、花山は仕事と称してひたすら知恵の輪を弄るのみ。

普通だったら、とっくに空中分解していてもおかしくない”あなたの暮らし出版”ですが・・このままサブタイトル通り、常子と花山は断絶してしまうのでしょうか?

模様替えが上手くいくよう祈るばかりですが、花山のアイディアは三姉妹を納得させ、チヨと泰文の仲を取り戻すことが出来るのか・・まだ不安が残ります。

花山でさえ恐縮させてしまうチヨには、常子たちのために影響力を行使して欲しいところですが・・・

以上、とと姉ちゃん17週98話のあらすじネタバレと感想でした!

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