とと姉ちゃん 15週88話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」15週88話のあらすじネタバレと感想です。
まずは15週87話の振り返りを少し。
平塚らいてうの『青鞜』を読み救われた母の姿を見た花山は、「言葉には人を救う不思議な力がある」そう考え、ペンの力で人の役に立つ仕事をしたいと思ったのでした。
しかし、”言葉の力の持つ怖さ”に無自覚のまま戦意高揚の宣伝に関わり、一歩間違えれば自分が多くの無辜の命を奪っていたかもしれない・・そう気付いたのです。
花山が”二度とペンを握らない”理由を聞いた常子でしたが、「女の人の役に立つ雑誌が作りたい」との思いは強く、どうしても諦めることが出来ません。
「・・・今日は帰ります」と一旦引き下がる常子に対し、「”今日は”じゃない、二度と・・来るな」強く拒む花山。
ところが、常子が店に落し物をしたことに気付いた花山は、仕方なく家に届けることにしたのですが・・・
とと姉ちゃん 15週88話のあらすじネタバレ
雨漏りの修理に続き・・・
「こんなにしやがって・・・」大工と間違われ困惑する花山でしたが、天井の雨漏り跡を見ているうちに、几帳面な性格が災いして我慢ならなくなったようです。
美子に大工道後を取りに行かせ、自分は屋根裏に上がると、ロウソクの明かりを頼りに四苦八苦しながら、雨漏りの修理を始めるのでした。
「おおい・・気を付けろ」雨漏りの修理を終えた花山は、借りていた大工道具を下で待っている美子に渡し、梯子を下りてきます。
「屋根裏の方も、塞いどいたから・・・」かなり疲れた様子で、美子に伝えました。
「ありがとうございます・・助かりました」ちょこんと頭を下げる美子。
ですが、「何てことだ・・・」室内に視線を向けた花山が、表情を曇らせ呟きました。
一体何事かと思う美子でしたが、「ちゃぶ台が傾いている」花山はそう言って、真っ直ぐちゃぶ台を見つめています。
「・・・言われるとそうですね」美子はちゃぶ台をまじまじと見つめ、微妙な傾きに気付いたようです。
花山は突然、美子の両肩をガシッと掴むと、「今まで気にならなかったのか!」真顔で問い詰めます。
面食らってしまう美子でしたが、雑誌作りのために忙しく、気にしている暇など無かったのでした。
「これもやってしまおう!」困惑する美子をよそに、部屋に上り込みちゃぶ台をひっくり返す花山。
乗りかかった船だ・・言うが早いか金づちを手に、ちゃぶ台を直し始めます。
そこへ、花山に休憩してもらおうと君子が白湯を運んできました。
「結構!まだ終わってませんので・・・」花山は、傾いたままでは気になって休憩どころではありません。
ちゃぶ台の修理までやってもらうことに気が咎めた君子は、せめてものお礼にと夕飯に誘いますが・・・
「それも結構・・家で妻が用意してます・・お気持ちだけで」むしろ放っておいて欲しい花山。
君子と美子は、花山の性格が掴めず戸惑うばかり。
雨漏りの修理に続き、ちゃぶ台を直し始めた花山でしたが、さすがに疲れて腰を伸ばした時、常子が目標を書いた短冊が目に留まりました。
”家族を守る”、”鞠子 美子を嫁に出す”、”家を建てる”・・三つの目標を目にし、花山は少し考え込むような表情を。
そんな花山をよそに、君子は美子に鞠子の事を尋ねます。
「闇市で色々良くしてくださる方がいて、今日もその方と一緒に、雑誌を売ってくれるお店を探してます」
どうにか頑張っていることを聞き、「僅かでも、その売り上げが我が家の収入源だからね・・・」期待を寄せる君子。
そして美子は、次に出す雑誌は必ず売れる・・そう信じていました。
「あの・・”何とかさん”が手伝ってくれたら・・・」名前が思い出せない美子でしたが、「花山さん!」君子が憶えていました。
すると、「はい?」思わず返事をする花山。
二人がきょとんとしているのを見て、「はい・・はい、はい!はい!」作業の掛け声を装い、強引に誤魔化します。
「・・・その花山さんの力で、”スタアの装ひ”が売れるようになる・・ってとと姉ちゃん言ってたわ」
美子は楽観視していましたが、昨日断られたことを聞かされていた君子は不安を抱いていました。
「でも、絶対に諦めないって・・・」美子の言葉が耳に入り、花山は思わず渋い表情に。
「だけど大丈夫かしら・・とと姉ちゃんの話を聞く限り、偏屈そうな人のようだし・・・」
イラついた花山は、思わずバシッと大きな音を立て、金づちを打ち付けました。
常子が決めた三つの目標を目にした花山は、内心どんなことを考えていたのでしょうか?
”女の人の役に立つ雑誌を作りたい”という花山に対して語った理想の裏に、家族に対する想いがあったことを知り、多少なりとも常子に対する見方が変わったのかもしれません。
それとも、いかにも分不相応な目標を掲げている・・と冷ややかに見ていたのでしょうか?
”家を建てる”などという目標を掲げながら、雨漏りひとつ直せないなんて・・と思われても仕方ありませんが。
しかし、しつこく食い下がってくる常子の背景に、”家族を守る”ための強い決意があったと花山が認識したことは、大きな意味があったようです。
それはさて置き、勘違いしたまま雨漏りの修理を依頼した君子と美子ですが、花山のペースに巻き込まれながらも、逆に花山を軽くイラつかせるのでした。
今後常子の仕事を手伝い、共に働くことになる訳ですが、果たしてどっちがペースを握ることになるのか、ちょっと興味がわきます。
天然気味の君子と末っ子で割合自由気ままな美子であれば、自己中心的な花山といい勝負になると思うのですが・・・
事業に誘われる花山
トボトボと家路を辿る常子は、カバンに穴が開いていたことに気付いていなかった、自分の不注意を後悔していました。
「ただ今帰りましたー」玄関を開け、疲れた様子で帰宅を告げます。
「どうだった?見つかった?小銭入れ・・・」美子が訪ねますが、「ううん・・どこにも無かった」と、ため息交じりの常子。
昨日歩いた場所を探して回った常子でしたが、見つからなかったようで、「明日は花山さんのお店に行ってみようと思います」とのこと。
そこへ、「ごめんください!」玄関から男の声が聞こえ、君子が行ってみると・・「いやー、遅くなって申し訳ない!」見知らぬ男が入ってきました。
「どちら様ですか?」戸惑う君子に、「え?・・雨漏り直してやって欲しいって、せつさんに頼まれた大工ですけど・・・」
花山の事を大工だとばかり思い込んでいた君子は、本物の大工が現れたことで訳が分からなくなってしまいました。
「大工さんなら・・先程・・いらっしゃいましたけど・・・」狐につままれた気分の君子。
天井もちゃぶ台も既に直してもらった事を美子が教えると、「はあ・・そりゃ、あっしじゃねえけど・・」今度は大工の方が、まるで化かされたような表情に。
「直ったんなら・・万事めでたし、めでたし」そう言い残して、大工は帰っていきました。
「さっきまでいた大工さん・・・」美子と君子が顔を見合わせていると・・・
「あああ!!!」突然、常子の悲鳴が家の中に響き渡りました。
二人が駆けつけてみると、「これ・・私が探していた小銭入れ」部屋の片隅にうずくまった常子が、心底驚いている様子。
「さっきまで、そこにはなかった気が・・・」君子も驚いています。
「散々探したから・・こんなところにあるはずないのに・・・」常子は小銭入れの中身を確認しながら、首を捻っています。
美子が思い当ったのは・・「じゃあ、さっきの大工さんが置いて行ったの?」という事。
若干嫌な予感がした常子は、「ねえ・・よっちゃん・・その大工さんって・・どんな人だった?」恐る恐る尋ねてみました。
「良い人よ・・ちょっと偉そうだったけど」怪訝そうに答える美子。
はっきりモノ言う人だったわねえ・・凄く怒鳴られた・・君子と美子の話を聞いて、常子は確信しました。
「それ・・きっと大工さんじゃない・・花山さんだ!」どうしよう・・常子は軽くパニック状態。
花山に雨漏りの修理をさせたことで、益々怒らせたと思った常子は、オロオロするばかり。
さらには、「私・・偏屈で・・おっかない不気味な顔って言っちゃったわ・・・」美子が追い打ちを掛けます。
自分が大工と勘違いしたせいで・・狼狽える君子ですが、全ては後の祭りなのでした。
その頃、花山は自宅へと帰って来ていました。
「お帰りなさいませ・・」妻の三枝子と娘の茜が出迎えます。
散々な目にあった・・疲れ果てた自分のことを気遣う三枝子に、思わず愚痴をこぼす花山。
ふと、視線を落とすと男物の革靴が。
一体誰が来ているのか・・と花山が茶の間を覗いてみると、そこに居たのは旧知の長澤でした。
「なかなか返事をくれんから、待ちくたびれてな・・・」わざわざ出向いてくれたことに恐縮する花山に向かって、長澤が告げました。
近々連絡を取るつもりでいた・・と弁解する花山に、手土産の酒を勧める長澤。
「事業の件・・考えてくれたか?」学生時代から優秀だった花山に、自分の仕事を手伝ってほしいようです。
「頼む!うちに来てくれ!」改めて頭を下げ、頼み込みます。
花山としてもコーヒー屋の収入だけで家族を養うのは厳しく、長澤に事業に誘ってもらえるのはありがたい事。
「よろしく頼む!」花山が頭を下げると、長澤は嬉しそうに「乾杯!」と杯を交わすのでした。
その夜、外で激しく雨の降る中、花山は”スタアの装ひ”を読み返していました。
―――僅かでも、その売り上げが我が家の収入源だからね・・・
―――次に出す雑誌はきっと売れるわ・・あの・・”何とかさん”が手伝ってくれたら・・・
昼間会った、君子と美子の言葉を思い出す花山。
―――私は・・どうしても、女の人の役に立つ雑誌が作りたいんです・・毎日の苦しい暮らしに・・少しでも、灯りをともせるような雑誌を作りたいんです
さらには、コーヒー屋を訪ねてきた常子の言葉が、頭を離れないのでした。
花山も妻と娘を養っていかなければならず、友人の長澤の誘いに乗って事業を手伝うことにしたのですが・・・
半面、夜中に一人で”スタアの装ひ”を読み返し、常子たちの言葉を思い返すなど、その気持ちが揺れている様子が窺えます。
身なりも立派な長澤からの誘いは、どう考えても花山にとって好条件のように見えます。
対して、常子の雑誌作りは将来性の見えない事業だけに、普通に考えれば勝負にならない・・としか思えません。
ましてや昼間小橋家を訪ね、雑誌作りを手伝う美子がまだまだ子供に過ぎない事を知り、かなり分が悪いようです。
常子の側が勝っているのは、情熱だけ・・という状況に思えますが、その一方で気掛かりなのは、君子たちが勘違いして花山に雨漏りの修理をさせたこと。
美子は何も知らないまま、ずい分遠慮なく花山の悪口を聞かせてしまったようですが・・・
これで花山の事を決定的に怒らせてしまった・・と落ち込む常子は、冷静さを失い周章狼狽して泣き出しそうになってしまいます。
ここまで余裕のない常子も、なかなか珍しいのではないでしょうか。
それほどまでに追い詰められている・・ということになるのかもしれませんが、既に後の祭りでどうしようもありません。
いつもなら常子を落ち着かせる役回りの君子が、今回の失態の張本人だけに、常子にとっては辛いところです。
花山の決断
その頃常子は、花山を決定的に怒らせてしまったと思い、深くため息をついていました。
「・・・そんなに落胆しなくても」話しかけづらい雰囲気の中、君子がどうにか慰めます。
鞠子は楽観的に、「花山さんも許してくれるわよ」と洗濯物を畳みながら、常子に話しかけますが・・・
「花山さんにはただでさえ印象が良くないの・・雨漏り修繕させたとなると・・・」常子は、考えただけで気が滅入るのでした。
申し訳なさそうに顔を見合わせる君子と鞠子に、常子がじっと見入っています。
一方、花山家では三枝子がリンゴの歌を子守唄代わりに聞かせながら、茜を寝かしつけていました。
その様子を花山が廊下からじっと見ていると、ふと顔を上げた三枝子が気付き、「やっと眠りました」と声を掛けます。
蚊帳を捲って部屋の中に入った花山は、「ずい分・・痩せてるな」娘を起こさぬよう、三枝子に向かって呟きました。
「仕方ありませんわ・・毎日三食食べられる訳ではないですし・・ずっと重湯ばかりですもの」
経済的なしわ寄せは、娘の茜に及んでいました。
「寝ないのか?」寝室を出ようとする三枝子に気付いた花山。
「玄米が少し手に入ったので、瓶搗けしとこうと思って・・こんなでも、暮らしは暮しですから」
そう言ってにっこりほほ笑むと、部屋を出て行くのでした。
翌日、闇市では水田と共に鞠子と美子が、雑誌を置いてくれる店を探し回っていました。
「何とかお願い出来ないでしょうか!」必死に頭を下げる水田。
「お願いします」続けて鞠子と美子も頭を下げます。
しばし考え込んだ店の主人でしたが、「分かったよ・・水田さんの頼みだ・・その額で雑誌置いていいよ」渋りながらも承知してくれました。
ようやく置いてもらえることになり、水田が満面の笑みを浮かべ鞠子と美子を振り返ると・・・
「本当にありがとうございます」鞠子が水田の手を取り、心の底から感謝するのでした。
二人が手を取り合う姿を見て・・美子はにんまり。
一方常子は、再び花山のコーヒー屋へと向かっていました。
店の前までやって来た常子は、若干躊躇した後・・恐る恐るドアを開け、中に入ります。
「・・・ごめんください」声を掛けると、「おや、また来たね」カップを拭いていた関元が気付きました。
花山の姿が見当たらないので尋ねると、「腰が痛いってね、休んでんだよ」関元が悪戯っぽく答えます。
「マスター、常連さんだよ・・・」関元が奥に声を掛けると、いかにも辛そうな様子の花山が現れました。
常子を一瞥すると、「君か・・・」不愛想に呟き目を逸らします。
「大丈夫ですか?・・あ・・あの・・腰は?」腫れ物にさわるように尋ねる常子。
対して花山は、「大したことはない!ちょっと張っただけだ・・・」若干ムッとした様子。
「小銭入れを届けに行ったら、なぜか大工仕事をやるハメになった」
やはり昨日雨漏りを修理したのは、花山だった・・常子は改めて確認したのでした。
「やっぱり・・申し訳ありませんでした」頭を下げる常子を、花山がじっと見つめています。
そして、おずおずと頭を上げると、「ありがとうございました・・母と妹が大変感謝しておりました」今度は雨漏りを修理してもらったお礼を。
事情が分からない関元は所在無げにしています。
「ええ・・今日・・は・・お詫びと、お礼に伺っただけですので、失礼します」
長居してこれ以上関係をこじらせたくない常子は、早々に立ち去ろうとするのですが・・・
「手伝うことにした!」店を出ようとする常子に向かって、花山が出し抜けに声を掛けました。
しかし、花山を前に緊張でガチガチになっていた常子には、何の事かピンときません。
そんな常子の様子を見て、「雑誌の件だ!・・嫌ならいいぞ」若干苛立ち、ぶっきら棒に告げる花山。
降って湧いたような話に常子が戸惑っていると、「私が手伝わないと・・君ら家族は死んでしまう」花山が理由を説明します。
「放っておけば、一冊目のような酷い雑誌を作るだろう・・売れる訳がない!・・売れなきゃどうやって飯を食う・・・」
常子にとっては勿論ありがたい話ですが、もう二度とペンを握らないと決めたはず。
常子が思わずそのことを訪ねようとすると、「ごちゃごちゃ言うならやめるぞ!」花山は面倒な議論をする気はありません。
「私がペンを握る訳じゃない!・・実際に動くのは君たち三人!・・それに、次の号だけだ」
一方的に告げる花山でしたが、それでも常子は嬉しくて感極まっている様子。
「売れた分からそれなりの報酬は頂くぞ・・私だって家族を養わねばならん・・・」
報酬は当然の事ですが、常子は本当に売れるかどうか、一抹の不安を覚えます。
ですが、「必ず売れる!・・君の親孝行・・少しだけ手伝ってやるだけだ」ちょっと照れ臭そうに、花山が断言するのでした。
「はい!よろしくお願いします」満面の笑みを浮かべ、頭を下げる常子。
ついに常子を手伝うことを決めた花山ですが、いったんは友人の長澤の事業を手伝うことに決めたはず・・何がその気持ちを動かしたのでしょうか?
「私が手伝わないと・・君ら家族は死んでしまう」常子に向かって理由を告げる花山ですが、”死んでしまう”とはちょっと大げさなようにも思えます。
思うに、幼い娘を守ろうとする自分と、”家族を守る”という目標を掲げる常子の姿が、重なったのではないでしょうか?
花山にとっては分が悪い賭けになるかもしれませんが、常子を見捨てることで自分の生活が安泰になったとしても、後悔が残ると感じたのかもしれません。
将来、娘が成長していくにつれ、常子を見捨てたことを繰り返し思い出す様にならないよう、けじめをつけたかった・・ということなのでしょうか?
あくまで自分はペンを握らず、実際に動くのは常子たち三姉妹・・ちょっとこじ付けっぽい気もしますが、自分の中で整合性を取るために、そんな理屈が必要なのでしょう。
ともあれ、ようやく花山を編集長に迎え本格的に始動することになる、常子の出版事業。
若干気になることがあるとすれば、花山に対してやや冷めた見方をする鞠子の存在ですが、上手くやって行けるのでしょうか?
常子にとってよき相談役の鞠子と、編集長の花山が衝突することになれば、かなり危機的状況になってしまいますが・・・
とと姉ちゃん15週88話の感想まとめ
一旦は友人からの誘いを受け、事業を手伝うつもりだった花山ですが、君子や美子の話を聞き、常子の雑誌作りを手伝うことに。
家族を養っていかなければならず、無用なリスクは冒せないはずですが、夜中に一人で”スタアの装ひ”を読み返し、何を思ったのでしょうか?
君子や美子、そして常子の言葉を思い返し、自分はこのままでいいのかと、自問自答していたように感じました。
かつて”言葉には人を救う力がある”と信じていた花山が、常子が女性のための雑誌作りを真剣に語る言葉を聞き、突き動かされたのかもしれません。
ともあれ、いよいよ常子の雑誌作りを手伝うことにした花山は、これから遠慮なく小橋家の四人を振り回し、暴れ回るのではないでしょうか?
以上、とと姉ちゃん15週88話のあらすじネタバレと感想でした!