とと姉ちゃん 15週89話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 89話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」15週89話のあらすじネタバレと感想です。

まずは15週88話の振り返りを少し。

常子の落し物を届けるために小橋家を訪ねた花山ですが、君子から大工と間違われ雨漏りの修理をする羽目になってしまいます。

果てはちゃぶ台の傾きまでが気になり修理していると、君子と美子の話から、雑誌の売り上げを伸ばすために常子が花山に期待を寄せている事を知ったのでした。

その後入れ替わりに帰宅した常子は、雨漏りの修理をしたのが花山らしいと気付き、「ただでさえ印象が良くないの・・・」と大変な落胆ぶり。

一方の花山は友人の長澤から事業に誘われ、コーヒー屋の収入だけで家族を養うのは厳しい事から、「よろしく頼む!」そう言って頭を下げるのですが・・・

翌日、雨漏りの修理のお礼と美子たちの非礼を詫びるため、常子は花山の店を訪ねることに。

あまり長居してこれ以上怒らせたくない常子が、お詫びとお礼だけ述べて早々に立ち去ろうとすると、「手伝うことにした!」何と花山が常子の雑誌作りを手伝ってくれると言うのです。

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とと姉ちゃん 15週89話のあらすじネタバレ

一番の問題点

「これもダメ・・・」小橋家にやって来た花山は、三姉妹を前に”スタアの装ひ”に大きなバツを書き込んでいきます。

「ダメ・・ダメ・・ここもダメ・・・」ページを捲りながら、次から次へとバツを付ける花山。

「ほとんど全部じゃないですか」さすがに常子も狼狽えますが・・「ああ・・ほとんどダメだからな」花山は事もなげに言ってのけます。

堪らず美子が、「あ・・この挿絵は悪くないですよね」自信のある一枚を指さしますが・・「悪い!」花山には通用しません。

続けて、若干ムッとした様子の鞠子が、「私の文章だって、いいところはあるんじゃないですか?」と反論を試みます。

ですが花山は何の迷いもなく、「君の文章で使えるのはここだけだ」そう言って”洋服”という単語をマルで囲みました。

さすがに失礼な花山の態度にイラつく鞠子でしたが、「他は全く使えん!」花山は取りつく島もありません。

唖然として目を瞬かせる常子。

「これ以上はインクの無駄だな」花山はそう言ってペンを置きました。

「それと・・そこにある在庫を値下げして売るつもりならやめておけ、紙屋に引き取ってもらった方がマシだ」

さすがにあまりにも身も蓋もない言い方に、美子と鞠子が強い反発を覚えます。

具体的にどこが悪いのか・・鞠子は「ダメだダメだ」とばかり言っている花山に、思わず食って掛かりました。

「それは・・これからだから・・・」常子は、何とか両者の間を取り成そうと若干焦り気味。

そんな常子の事をチラッと見た花山は、「よし!いいだろう・・一度しか言わないからよく聞け」やや尊大に宣言しました。

花山の言葉を聞くため常子が姿勢を正すと、まだ不満の収まらない鞠子と美子もそれに倣います。

「まず、5メートルの円柱が並んで二本立っている・・・」話を始めた花山でしたが、何の事かさっぱり分からずキョトンとする常子。

「その二本の上部に、さらに二本の円柱が平行に備え付けられている・・横向きで備え付けられた円柱の上部の方が長く、下部は上部よりも短い・・・」

訳の分からないことを一方的に早口で捲し立てたうえ、「・・・今言ったものが何か、教えてくれ」と三姉妹に問い掛けます。

ですが、「い・・一体・・何の話を?」常子はまるで狐につままれたような顔を。

しかし花山はそんなことにはお構いなしに、「グズグズするな!さっさと答えんと帰るぞ!」何の説明もせず、帰る素振りをします。

花山に帰られては元も子もなく、慌てて話し合いを始める三姉妹。

円柱って丸い柱?・・全然頭に入ってこなかった・・言葉だけで説明されても、何が何だか・・

混乱する三姉妹をよそに、花山が何やらスケッチを始めました。

すると、「あの・・もしかしてそれって・・鳥居ではないですか?」君子がピンと来たようです。

一瞬、ぽかんとした花山と三姉妹でしたが、「その通り!・・よくぞお分かりに」花山が満足気に答えました。

君子に正解をさらわれ、感心しつつも半ば唖然とする三姉妹に、花山がノートに描いた鳥居の絵を見せます。

「確かに円柱に二本の柱・・・」絵を見れば一目瞭然。

「”言葉だけ”でどれだけ説明されても、なかなか頭に入ってくるものじゃない・・だがこうして絵で見れば一目で分かる!」

つまりは、文字だけでなく挿絵を使って表現し、視覚に訴えることが重要ということ。

分かり易い説明に感心する三姉妹。

花山は雑誌のページを捲り、「君たちはこの雑誌で・・鳥居を口で説明するような真似をしていた訳だ」と、それがいかに愚かであったか指摘します。

「お絵かき娘!これで分かったな?」花山に尋ねられ、「分かりました!挿絵をもっと増やせばいいんですね!」力強く頷く美子ですが・・・

「まるで分かってない!!」厳しく美子を一喝すると、「君の単調で面白味のない挿絵を増やしていい訳がないだろ!」バッサリと切り捨てる花山。

あまりの言い方に、「・・・酷い」美子は思わず涙目になりますが、「おー、泣け泣け!」花山は一切容赦しません。

常子が何とか美子を宥めていると、「常子君、鞠子君・・立ちなさい」花山が唐突に命じました。

「早く!」まごまごしていた二人でしたが、花山に急かされバッと立ち上がります。

そんな二人の姿を見ながら、ノートにスケッチを描いていく花山。

「角度を付けたり・・立体的に描くんだ」さらさらとペンを走らせ、あっという間に書き上げたお手本を美子に見せます。

「君が描いた挿絵は、正面から描かれた物ばかりだった・・だがそれでは動きが無く、服の良さを十分に伝えられない!」

花山は、あらゆる角度から視覚に訴える大切さを説きます。

さらに、「よし!・・それでは文学娘!」今度は鞠子がダメ出しを受ける番です。

ビクッとする鞠子に、今自分が描いたばかりのスケッチを指して、「この挿絵に見出しを付けて見ろ」と、お題を与えました。

もたもたするな・・隙あらばすぐに帰ろうとする花山。

慌てた鞠子はスケッチを手に取り、「街角の喧騒と・・風のいたずら」咄嗟に浮かんだ言葉を口に出します。

常子たちが感心していると、「ほほお・・100点・・・」花山も意外な高得点を。

と思ったのも束の間、「・・・1684点満点だ!」花山の滅茶苦茶な評価に、顔をしかめる鞠子。

「この雑誌は小説を読みたい人が買うんじゃないだろ!そんな抒情的な文章は必要ない!」

分かり易く簡潔であることが大事・・それが花山の結論でした。

納得のいかない鞠子は、「では、花山さんが見出しを付けるとしたら?」ふて腐れた様子でスケッチを突き返します。

花山はしばし考え、「夏から初秋の明るいワンピース」若干、自分に酔いしれたかのような表情で答えました。

そのくらいでいいのか・・目から鱗が落ちた気分の美子。

「確かに分かり易い・・・」鞠子も認めざるを得ません。

すかさず常子が、「これからは・・そんな感じの言葉でお願いね」鞠子に声を掛けます。

「よし!・・それではいよいよ次号に向けての作業を・・・」始めようとする常子でしたが・・・

「待て待て!そうはいかない!」花山が不機嫌そうな声を上げました。

キョトンとしている常子たちに向かって、「まだ分からんのか?まだ一番の問題点が解決してないだろ!」大仰な物言いをする花山。

「それを改善せねば・・この本の二の舞になるぞ・・・」そう言ってボロボロの雑誌を手に取ります。

花山が一体何を言いたいのか・・全く分からない四人が顔を見合わせていると、「君たちは大きな事を見落としている」厳しい目つきで花山が続けます。

「どんな服を雑誌に乗せるかばかり考えているが・・それよりも大事なことがある・・・」

「それって一体・・・」花山の物々しい話しぶりに、思わず釣り込まれる常子たち。

ですが・・「帰る!」花山は突然席を立ち、「それを見つけない限り進めることは出来ないな」そう言って、本当に部屋を出て行こうとします。

慌てて後を追う常子たちに対し、「見送り結構・・そんな時間があったら考えたまえ」それだけ言い残し、さっさと玄関から出て行ってしまいました。

何だかんだ言いながらも、事細かく三姉妹を指導する花山ですが、鞠子と美子に与えたのはあくまで技術的な指導にとどまります。

勿論、あらゆる角度から立体的に描いた挿絵で、視覚に訴えることが重要なのは当然で、美子も半分泣きべそをかきながらも納得するしかありません。

そして鞠子も、自分の考える文章が読者の興味からかけ離れた、独りよがりの抒情的なものになっていたことに気付き、反省したことで一歩前進したと言えるでしょう。

しかし、最大の問題は以前花山が常子に対して指摘した、”読者を想像できていない”という事。

結局全てはそこに行きつく事になる訳で、「大きな事を見落としている」のは常子の責任、ということなのではないでしょうか?

むくれる妹たちを何とか宥めすかして、花山の指導を受け入れさせようと四苦八苦する常子ですが、自分の雑誌に対する考え方そのものが問われていることに、気付いているのでしょうか?

それはさて置き、花山の出した鳥居の問題に真っ先に気付いた君子は、やはり常子たちの雑誌作りのカギを握る存在になるかもしれません。

どうしても前のめりになりがちな三姉妹に比べ、一歩引いた立場から、或いは一般の読者の目線で、常子たちにアドバイスを与えられるのだと思います。

”岡目八目”という言葉もある通り、当事者にはなかなか見えないものが見える立場にいる君子。

花山の毒舌に熱くなる鞠子たちや、花山と妹たちとの間に立って気苦労が絶えない常子を、上手くサポート出来るといいですね。

服よりも大事な物・・・

闇市へと買い物にやって来た常子と鞠子。

しかし、「服よりもまず大事な物・・・」花山の言葉をぶつぶつと繰り返す常子は、気になって買い物どころではありません。

「衣服に関する雑誌で、服よりも大事な物って本当にあるのかしら?」鞠子は、疑わしく思っていました。

そんな二人の傍らを、なぜか時折裸に近い格好をした男たちが通り過ぎます。

常子も鞠子もあまり気に留めてはいませんが。

禅問答みたいで考えれば考えるほど答えが分からなくなる・・常子が考えあぐねていると、「あ!こんにちは!」水田とバッタリ遭遇しました。

「先日は・・妹がお世話になりました」雑誌を置く店を見つけて貰ったことに、お礼を述べる常子。

大したことでは・・謙遜しつつ、「喜んでもらえて・・嬉しいです」鞠子に対しては、ちょっと違う態度。

常子はそんな二人の様子を見て、若干にやけています。

一方の鞠子は、「そんなにたくさんの服を抱えて・・どうしたんですか?」闇市の経理担当の水田に似つかわしくない状況に、疑問を感じました。

しかしそれは、「さっきまで組合の金を徴収していたんですけど・・お金を払えない人が、着ていた衣服を代わりに渡してきたもので・・・」という事情でした。

お金の無い人は、着ている服を一枚ずつ剥いでお金や食べ物に換える・・いつか下着だけしか残らなくなるのでは、と心配になるという水田。

それを聞いた常子は、「あ・・それですよ」ようやく花山の言わんとすることに気付きました。

「”それです”ってまさか・・服よりも大事な物が分かったの?」鞠子が驚いて尋ねます。

「・・・たぶん」自信ありげに頷く常子。

そして・・常子は改めて花山を家に招きました。

「で・・答えは?」腕組みをして、じっと一点を見つめたまま、花山が答えを尋ねます。

「服よりもまず大事な物・・それは・・下着ではないでしょうか」常子は緊張しながら、自分の考えを述べます。

そもそも洋服を着たいと思っても、下着が無ければ着られない・・それが洋服を着る際の大前提。

それを忘れたまま、”素敵な洋服”の作り方を説明したところで、手が出せない読者がいるのではないか・・・

「つまり・・まずは、下着の作り方から載せる必要があった・・違いますか?」

じっと目を瞑ったまま、常子の話を聞いていた花山でしたが、「御名答!」短くそう告げました。

ダメ出しばかりされていた中で、ようやく正解にたどり着き、顔を見合わせ喜びをかみしめる三姉妹。

「これまで着物を着て生活していた人は、洋服用の下着を持っていない人も多い・・・」

かと言って、外で買うにも高価で手が届かない・・どうやって下着を作り繕うか、それを伝えれば洋服を着たい人が安心して着られる。

「・・・という訳だ」理路整然と解説する花山に、常子たちも納得したようです。

それを聞いていた君子が、「なるほど・・乳バンドなんて作らないものねえ・・・」そう言って話に加わりますが・・・

「”乳バンド”って・・・」思わず顔を見合わせ、笑い出す三姉妹。

今どきそんな風に言いませんよ・・鞠子から言われ、君子は驚いた様子。

「・・・今は”ブラジア”というのが一般的です」花山が説明します。

君子は耳慣れない言葉に戸惑っていますが、一方で鞠子は・・何故花山がそこまで女性の洋服の事に詳しいのか、疑問をぶつけてみました。

「知識だけでなく・・女の人の目線もお持ちのような気がします」常子も同じく疑問を感じていました。

花山は・・常子たちがじっと見守る中、おもむろに白湯でのどを潤すと・・・

「帰る!」サッと身を翻し、上着を手に取り玄関へと急ぎ足で向かいます。

「帰ると言ったら帰る!」突然の事に面食らう常子たちを残し、本当に帰るつもりのようです

今から下着の作り方について話し合うものとばかり思っていた常子は、訳が分かりません。

しかし、「それは君たちでやってくれ・・いくら私でも羞恥心という物はあるんだ」さすがに三姉妹と一緒に・・とはいきません。

「じっくりと下着を研究し、記事にまとめなさい・・それが出来たら、また呼びに来なさい!」そう言い残し、帰っていきました。

洋服の前にまず下着の記事から・・というのは、戦後すぐという時代背景があってこその話ではありますが、それだけではありません。

大事なのは読者の姿を想像し、視野を広げて敏感にニーズを感じ取ること・・なのではないでしょうか?

結局、花山にしてみれば、常子たちの雑誌作りは全て自分たちの頭の中だけで完結している、視野の狭いものに見えたのかもしれません。

雑誌作りと直接関係のない、水田の何気ない一言から大事なことに気付いた常子。

人と直接会って話すことで突破口が見えてくる・・これからの常子の編集者としての姿勢が、こんなところから始まるのかもしれません。

視野を広げていくために大事なのは、やはりいろんな人と会って話すことでしょうから、猪突猛進の常子にはピッタリのスタイルだと思います。

それにしても、相変わらず自分のペースで仕事を進め、三姉妹を翻弄する花山ですが、いつになったら腰を据えて雑誌作りに取り組むのでしょうか?

自宅と小橋家を行ったり来たりで、常子たちも相談するのに一苦労するような状況は、いい加減何とかしたいと思っているはず。

やはりその辺りは、第二号の売上如何に関わってくるのでしょうか?

花山も生活が懸かっているだけに、”スタアの装ひ”が軌道に乗るまではもう一歩踏み込むことは出来ないのかもしれません。

苦心の末の第二号

「全くもって迷惑な話だ!」花山は、飲み屋で五反田相手に愚痴をこぼしていました。

「お前が焚きつけたんだろう?おかげで大変だ!素人三姉妹に一から教えねばならない!」

若干ビクつきながら酒を注ぐ五反田に、不満をぶつけます。

「だけど・・断ることも出来たんですよ?花山さんも・・何かに惹かれて参加してるんじゃないんですか・・・」

五反田は苦笑いしつつ、自分のグラスに注いだ酒を口に運びます。

押し切られただけだ・・ムッとして反論する花山に、思わず笑ってしまう五反田。

「・・・いいですよね、常子君・・真っ直ぐで、何でも吸収しようとするから・・教え甲斐、あるんじゃないですか?」

ちょっと考え、花山の腹を探るように五反田が尋ねますが・・・

「空っぽなだけだ!空っぽだから何でも入ってくんだろ・・・」バッサリ切り捨てる花山。

ですが、「ま・・長女よりも妹たちの方が頑固かもしれんな・・不思議な三人だよあれは・・・」色々と思うところはあるようです。

「姉妹なのに・・親子のようでもあり、でも・・妹も姉を守ろうとする」なかなか三人の関係が腑に落ちない様子。

そんな花山に対し、「とと姉ちゃんですからね」ポツリと呟く五反田。

花山は、”とと姉ちゃん”の意味が分からず、ずっと気になっていました。

「”とと”、父親代わり・・という事らしいです」五反田が常子から聞いていた事情を説明します。

十歳で父親を亡くした常子が、家長として生きてきたことを聞き、花山は小橋家で見た三枚の短冊を思い出しました。

”家族を守る”、”鞠子 美子を嫁に出す”、”家を建てる”・・常子が目標を立てた理由を思う花山。

「ま・・母親の力も大きいのだろうな・・・」女だけで出版社を作るなんて、普通は反対するもの。

これまでも止めることなく、見守ることで娘たちが伸び伸びと生きてきたのでは・・花山が事情を推察します。

そんな花山を見た五反田は、「彼女たちのこと、褒めてませんか?」となんだか嬉しくなってきました。

何も言わない花山に、「どうですか・・もう一度、ペンを握る気にはなりましたか?」改めて尋ねてみる五反田。

しかし・・結局花山は何も答えませんでした。

後日・・ようやく完成した下着の記事を確認するため、再び小橋家を訪れた花山。

原稿を一枚一枚、注意深くチェックしていきます。

やがて・・全て見終わると、「うーん・・まあ、合格点をあげよう!」腕組みしながら、ニコリともせず三姉妹に告げました。

しかし、常子たちはその達成感から、心底嬉しそうにしています。

花山はひとつ咳払いをすると、「これを作るのに・・誰かの下着を犠牲にしたのなら・・すまなかった」そう言って頭を下げました。

ですが、常子たちはそんなことは些かも気にせず、「では・・この下着の記事を中心に、次号を組んでいきましょう!」やる気満々。

―――常子たちが花山と苦心の末に作り出した”スタアの装ひ”第二号は・・想像以上の反響で売れて行ったのです

「一冊頂戴!」闇市の店舗に雑誌を並べると、女性たちが立錐の余地もないほど群がり、常子たちは対応に追われるのでした。

”スタアの装ひ”第二号を成功に導いた最大の功労者は、五反田だった・・ということになるのかもしれません。

ただ、花山の才能を惜しみ、さらには何とか常子の力にもなってあげたいと思っていた五反田にとって、一挙両得の結果とも言えます。

「彼女たちのこと、褒めてませんか?」と花山に尋ねた五反田ですが、常子たちとの関係がまんざらでもない様子を確認し、嬉しくなったのかもしれません。

花山も五反田の考えに薄々気付きながら、敢えて乗ったのかもしれないと、二人の会話を聞いて思いました。

五反田は苦手意識を持っていると言っていましたが、なかなか良い関係の先輩・後輩なのではないでしょうか?

そして花山は、”とと姉ちゃん”の意味を五反田から教えられ、何を思ったのでしょうか?

出版事業を起こした常子の背景に、家族を守る決意があったと知り、改めて失敗させられない・・との思いを持ったのかもしれません。

最後に五反田から、「もう一度、ペンを握る気にはなりましたか?」そう尋ねられ、何も答えなかった花山ですが、あと一押しするために、何が必要なのでしょうか?

やはり、妻の三枝子からの一押しが決め手になる気がしますが・・・

とと姉ちゃん15週89話の感想まとめ

いよいよ花山による三姉妹への指導が始まりましたが、予想通り鞠子や美子の仕事を全否定、バッサリ切り捨てるところから始まります。

猛反発する鞠子に泣き出しそうになる美子・・冴えわたる花山の毒舌を前に、二人はどこまで耐えられるのでしょうか?

もっとも、花山の指摘はいずれも的確なもので感情的な反発は無意味、鞠子たちは実力を磨いて花山を納得させなければならないと思うのですが・・・

花山の指導で下着の記事を中心に組んだことで、想像以上の反響で売れる”スタアの装ひ”第二号ですが、また他の雑誌に真似されたりするのでしょうか?

ドンドン新しい企画を考えていくのか、はたまた全く別の解決策を考えるのか・・花山にしても生活が懸かっているのは同じこと、果たして次の一手は?

以上、とと姉ちゃん15週89話のあらすじネタバレと感想でした!

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