とと姉ちゃん 2週11話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」2週11話のあらすじネタバレと感想です。
まずは2週10話の振り返りを少し。
お米問題の解決のため、そして美子に認めてもらうため、いよいよ常子の戦いが幕を開けます。
玉置兄弟の暴言に、やる気に火が付いた鞠子と共に二人三脚に出場、一位は逃すもののバカ兄弟を抑え見事三位に。
懸命に頑張る常子を見て、ととの姿が重なった美子は意固地になっていた自分を反省し、ようやく姉妹は仲直りを果たしました。
ところがその夜、突然訪ねてきた杉野社長が小橋家への援助の打ち切りを告げ、常子たちに衝撃を与えるのでした。
とと姉ちゃん 2週11話のあらすじネタバレ
突然の援助打ち切り!
「申し訳ねえ・・・」やむを得ない理由によって小橋家への援助を打ち切らざるを得なくなった杉野社長。
結核で亡くなった社員全ての遺族を援助する訳にもいかず、小橋家だけ特別扱いも出来ない。
呆然として聞いている常子でしたが、「勿論です」静かに答えた君子は、杉野社長に向かて深々とお辞儀をし、これまでの援助を感謝するのでした。
「もってけドロボー!安いよ!安いよ!」威勢のいい八百屋の呼び込みの声が響きます。
特売に群がる近所のおばさん達、遅れて駆けつける常子と鞠子。
負けじと分け入ろうとするものの、弾かれ、押し潰される二人。
「もっと体力つけないと、おばさま方に負けちゃうわ・・・」益々苦しくなる家計のやり繰りには、大安売りは逃せません。
その帰り道に玉置兄弟に遭遇、「運動会でおら達に勝ったからってよお、いい気になって長芋抱えてんじゃねえべ!」濃い顔でぐりぐり迫る次男・正雄に対し、長男・茂雄は微妙に距離を取って、モジモジ。
「いい気になってるから抱えてるんじゃないわよ!安かったから抱えてんの!」トンチンカンな言い掛かりに呆れる常子たち。
「うるせー!兄ちゃんもなんか言ってやれ!」突然振られて戸惑う茂雄、遠慮がちに前に出ると「長芋・・・安かったのけ・・・」
兄の背後で戸惑う正雄、キョトンとする常子たち。
「具合でも悪いのかしら・・・」走り去って行く玉置兄弟を唖然として見送ります。
首をかしげて歩き出した常子たちでしたが、その先には民家の軒先のビワを見つめる叔父・鉄郎が。
「叔父さん?」常子に声を掛けられ、二人に気付いた鉄郎は、何故かカバンで顔を隠し慌てて逃げ出します。
まさか近所に出没する泥棒って、と顔を見合わせる二人、「・・・無ーい、無ーい」半笑いで否定。
鉄郎にそんなことする度胸があるわけない、「そうそう、せいぜい出来んのはビワ泥棒くらいよ!」と可笑しそうに笑う二人でした。
「恋する乙女か?」思わずそんな風に突っ込みたくなった茂雄の変貌ぶり。
大内田悠平さん演じる茂雄は、最初の頃の威勢のよさはどこへやら、終始モジモジしっぱなしで満足に喋れません。
前回、常子に傷の手当をしてもらっただけで、意識しまくる純情?な茂雄と、激太眉毛で常子たちにグイグイ迫る、加藤諒さん演じる次男・正雄とのギャップで笑わせてくれましたね。
傍から見れば実に分かりやすい、茂雄の「恋する乙女」的な変化ですが、常子も鞠子も全く気付きません。
鈍いのはどっちもどっち、完全に脈なしの展開でちょっと可哀想な気もしますが、所詮は「枯れ木も山の賑わい」的な扱いの玉置兄弟でした。
家族を守る!美子のピンチに常子は・・・
雨が降り出し、慌てて走って帰宅した常子たち。
「よっちゃんただいま!」部屋に入るとぐったりしている美子の姿が。
心配した常子の問いかけに、「何でもない・・・」と力なく答える美子。
「何でもない事ないでしょ!」美子を抱え起こす常子、「かかー」君子を呼ぶ常子に対し、「ダメ、心配させちゃ・・・」止めようとする美子。
部屋に駆けつけた君子に対し「お医者さんに診てもらったら、お金かかるから」と、美子の思わぬ言葉に困惑を隠せません。
「ごめんね、美子」悲しそうに娘を見つめ、そしてそっと抱きしめる君子。
「また上がってる・・・」雨激しさを増す中、熱に浮かされる美子。
苦しむ美子の姿を見て、常子は意を決したように立ち上がり、雨合羽を羽織って出かける準備を始めるます。
夜遅く、しかも激しく雨の降る中、医者を呼びに行くという常子に反対する君子でしたが、「じゃあ、二人だったら?」鞠子までが一緒に行くと言い出し、娘たちの決断を尊重することに。
雨の中を駆けだす二人、美子の看病をする君子が見つめる先には常子が書いた三つの目標が。
一.家族を守る
一.鞠子美子を嫁に出す
一.家を建てる
ととに代わって家族を守る、雨の中を駆ける常子たちでしたが、ふと誰かが付いてくることに気付きます。
「振り返って確かめてよ」「いやよ!そんなの怖いじゃない」「鞠ちゃん確かめてよ!」「とと姉見てよ!」怯える二人でしたが、ゆっくり振り返ってみると、そこにいたのは、何とも微妙な愛想笑いを浮かべた鉄郎でした。
実は女二人で不安だった常子たちには、そんな鉄郎も心強い味方。
無事、小橋家に医者を呼んでくることが出来ました。
しかし、鉄郎は何故二人の後をつけてきたのでしょうか?
「この嵐・・・野宿もさすがにきつくてな、泊めてもらおうと思ってきたら、お前達が丁度出てくるところだったから、心配になってつけたんだよ」
でも、何故一声掛けなかったのでしょうか?
「いや・・・気まずくてよ!」そうぶっきら棒に答え、「稼いで返すって言った手前、格好つかなくて・・・」と勝手に米を食べてしまったことを気に病んでいた様子の鉄郎。
小橋家の困窮ぶりが予想以上だったことに、鉄郎も困惑しているようです。
しかし、昼間常子たちが声をかけた時に逃げたのは、お米の気まずさからではありませんでした。
「あれは・・・庭の樹になってたビワ、頂戴しようとしていたところに声掛けられたんで、思わず」
吹き出す鞠子、「ほんとにやろうと思ってたんだ!」顔を見合わせ笑い出す姉妹でした。
「家族を守る」とととの誓いを果たすため、雨の中飛び出した常子の後をこっそりつけていた鉄郎。
「小橋家のピンチには神出鬼没に現れ、度々その危機を救う」という役回りの鉄郎ですが、今回のケースはちょっと弱いような。
商売に失敗してばかりの風来坊には、このくらいの役が丁度いい、ということでしょうか。
まあ、いきなり八面六臂の大活躍をされても嘘くさいですし、やがて商売がまぐれ当たりで成功して小橋家を救う、という展開があるかもしれず、それまでは長い雌伏の時が待っているのかもしれません。
大家さんからの思わぬ申し出
翌朝、美子の熱も随分下がりました。
「遊びたい」一人で寝ていることに飽きた美子は、横になったままグズリ始めます。
幼い娘をあやす様に君子が美子の額に手を当てると、「冷たくて、気持ち良い!」美子もご機嫌です。
その時、玄関から「ごめん下さーい」と呼ぶ声が。
訪ねてきたのは大家さんです。
「ちょっと、いいかい・・・」外に君子を連れ出す大家さん。
話しを聞いてみると、なんと鉄郎が大家さんに家賃の値下げを頼んできた、というのです。
「お金にお困りだと窺って、心配で来たんだに」小橋家が困窮しているとの噂を聞きつけた大家さんは、とんでもないことを言い出します。
「もしもって時が来たら、紹介、出来っからね」いったい何を?訳が分からない君子。
大家さんは周囲を見回し、声を潜めて君子に告げました。
「妾よ、め・か・け」
「!?めか・・・」言いかけて慌てて手で口を押える君子、「・・・け、ですか?」
流石に動揺を隠せない君子でしたが、大家さんはそんな大したことではない、とでも言うように笑いながら畳み掛け、君子に後家好きの知り合いの住所を書いたメモを握らせます。
ところが、そのやり取りは家の中にいる美子にすべて聞かれていたのです。
妾の意味が分からない美子は、鉄郎のもとに。
「ねえ、叔父さん・・・妾ってなに?」小首をかしげる美子、「・・・うん?」突然の質問に訳が分からず、美子を見つめる鉄郎。
「いたいた!」鉄郎の書置きを見て呼び出された常子と鞠子は、衝撃の事実を告げられるのでした。
はたして小橋家の苦境を思っての事か、それとも単に家賃を取りっぱぐれる事を恐れてか、君子に妾の口を紹介しようとする大家さん。
その真意はいまだ謎ですが、それはさて置き、いくらおっとり・のんびりの君子とは言え、容易には決断できません。
あまり悪意のあるキャラとは思えない大家さんですが、「とにかく金払いだけはいいやつなのよ!」などと捲し立てる様子からは、強かに生き延びる人物像を思わせます。
それにしても、鉄郎が余計なことをしなければ、大家さんもここまでやらなかったのでは?と思うと、歯痒い気もしますが、こんな風に常子たちを助けたり、逆に足を引っ張ったりを繰り返しながら鉄郎はストーリーに関わってくるのでしょうか。
2週11話の感想まとめ
お米問題も無事解決、小憎らしい玉置兄弟にも一泡吹かせ、美子とも無事仲直りを果たした常子でしたが、小橋家にはさらなる難題が待ち受けていました。
現代人にはちょっと想像できない事ですが、経済的な苦境から脱するため、君子に妾の話が持ち上がります。
しかし、さすがに昭和初期とは言えプライドが傷つけられる事には違いなく、常子たちにとっては受け入れ難い話です。
鉄郎からこの事を告げられた常子は、果たしてどうするのでしょうか。
以上、とと姉ちゃん2週11話のあらすじネタバレと感想でした!