とと姉ちゃん 6週31話のネタバレと感想
NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」6週31話のあらすじネタバレと感想です。
まずは5週30話の振り返りを少し。
武蔵が新種の植物を発見!?
我がことのように喜び、お祝いの準備を進める森田屋の面々でしたが、鞠子が見つけた新聞記事を見て既に別の人物によってその植物が発見されていたことを知ってしまいます。
何も知らず喜ぶ武蔵でしたが、長谷川がうっかり新聞を見せてしまい、事実を知ったショックのあまり倒れてしまいました。
そんな武蔵を元気づけようと、常子は味噌汁を作ってあげることに。
飛騨高山出身の武蔵のため、”母の味”を再現しようと赤味噌で味噌汁を作った常子の心遣いを受け、ようやく元気を取り戻す武蔵。
「美味しいもの食べると、人は力が出るものよ」帰っていく武蔵を見送りながら、娘たちに教え諭す君子でした。
目次
とと姉ちゃん 6週31話のあらすじネタバレ
森田屋の暮らしに馴染みつつある常子でしたが・・・
森田屋に住まいを移し3カ月、新しい暮らしにもすっかり馴染んできた常子たちですが、君子には依然として気がかりなことが。
滝子との決別の原因となった常子と清の縁談、そのことを常子が知れば家族のために自分を犠牲にしかねない、そう危惧する君子。
一方で、常子と鞠子は森田屋の仕事を手伝ううち、料理に興味を持ち始めていました。
「塩を振るときは高いところからムラなく!」先輩として二人に指導する長谷川は、どこか得意げにも見えます。
「これなんですが・・」君子が宗吉たちに見せているのは、自分で工夫し飾り切りを施したバランです。
「素敵!私はこういう事思いつかないから、いつものお弁当が華やかに見えるわ!」照代の言葉に頷く宗吉。
君子もようやく、森田屋で自分らしさを発揮し始めました。
そんな中、末っ子の美子は君子と滝子の仲違いもどこ吹く風、こっそり青柳商店を訪ねては祖母に甘えている様子。
さらには友達を引き連れ、まつにまでおやつをおねだりする、少々ずるいことを覚えた美子。
「・・あ!この香り・・」配達帰りの常子と君子は、コスモスの季節が訪れたことを知ります。
摘んでいきましょうか?二人がそんな会話を交わしていると、角を曲がって滝子が歩いてきました。
バッタリ出会い、思わず足を止める両者でしたが、気まずい沈黙を保ったまま軽く会釈をして君子が歩き去ります。
常子も、黙ったままの滝子に慌ててお辞儀をすると、君子を追って小走りに駆けて行きました。
何か言いたそうな顔で娘と孫を見送り、諦めたように角を曲がって去って行く滝子。
―――変化していく暮らしの中、君子と滝子の関係だけは変わらないままでした
常子にとってはやはり、手作りの味噌汁で武蔵を立ち直らせた経験がきっかけになっているのでしょうか。
それはともかく、これまでちょっと残念な扱いだった長谷川に、常子と鞠子の先輩として初めての見せ場?が巡ってきました。
常子の妄想シーンで三つ編みに女学校の制服姿を披露したり、コミカルな演技を見せてくれた長谷川役の浜野謙太さんですが、常子たちに真剣に料理を指導するシーンはなかなか様になってましたね。
弁当の誤配の原因を作ったり、頼りないどころが足を引っ張ってきた長谷川ですが、これからは頼りになる先輩としての一面を見せてくれるかもしれません。
”親子喧嘩”はここでも?
「おー、常子・・今日の賄い、作ってみるか!」配達から戻った常子に、長谷川が声を掛けます。
やりたいです!常子は喜んで台所に立ちます。
「料理の基本は!」長谷川の言葉を受け、”ちゃっちゃと”です!真剣な表情で答える常子。
卵を溶き、出汁を煮立てて具材を入れ、のの字を書くように溶き卵を回し入れ、鍋に蓋をして煮込みます。
隣で細かく指示を出すものの、あくまで手は出さずに常子を指導する長谷川。
「頂きます!」完成した親子丼が、森田屋の食卓に並べられました。
黙って味わう一同に、「・・どうですか?」と常子は自分の料理の評価が気になります。
「・・・あれ?」尚も黙って食べ続ける一同に不安になる常子でしたが、「・・美味しい!」ようやく富江が口を開きました。
照代もまつも、そして宗吉も口々に「大したもんだ!」と常子の親子丼を絶賛します。
「長谷川さんのおかげです!」ホッとした常子に持ち上げられ、得意になる長谷川。
この親子丼は常子の味がする!まつからも褒められ喜ぶ常子でしたが、そんな中で美子だけは「・・お腹いっぱい」とややげんなり。
まつと滝子の両方からおやつを貰っていることがばれたら大変、無理矢理に親子丼を掻き込む美子。
「親子丼は難しいんだぞ!親子喧嘩しちまうからな!」宗吉は常子の腕を褒めつつ、「で、どうなんだ?あんたんとこの親子喧嘩は?」唐突に君子に話を振りました。
いきなりのことに困惑する君子、照代とまつも宗吉を咎めつつ、やはり同じように気になって尋ねます。
「・・・何も変わらずです」母に頼らず生きていける、今のままで十分です・・君子の答えに目を伏せる常子。
「森田屋の皆さんのおかげです。良い方たちばかりですし」君子にそう言われ、森田屋の面々は照れ笑いを浮かべます。
「・・一人どうかってのはいるけどね」何故かまつは”良い方たちばかり”という言葉に引っ掛かった様子。
その言い方にカチンときた宗吉が声を荒げます。
「言いたいことがあんなら、はっきり言えってんだ!」緊張が走る森田屋の食卓。
「じゃあ、はっきり言ってやろうか!」お前は味について何にも分かっちゃいない!と不満をぶつけるまつ。
伝統の味が守れるか!ごちゃごちゃうるせー!大声で罵り合う二人に戦々恐々する一同。
前日に玉子焼きの味付けで衝突していた宗吉とまつ。
森田屋の創業当時、高級品だった砂糖をふんだんに使った甘い玉子焼きが”粋だ!”と評判になりましたが、今では他にも甘いものがあり、宗吉は甘さを抑えた玉子焼きにしようと考えたのでした。
「甘い玉子焼きはうちの看板なんだ!」まつには伝統の味を変えることは容認できません。
「あっちもこっちも親子喧嘩・・・」森田屋の二階から滝子の姿を見下ろしながら、ため息をつく鞠子。
三姉妹とも君子と滝子が、すぐに仲直りできるものと思っていました。
「・・今のままでいいと、私は思っています」君子の言葉を意外なものと受け止めながらも、思い返してみれば最近の君子はよく笑い、食欲もあって不安なときの鼻歌も聞かれません。
「今は見守るしかないのかも・・」いつか仲直り出来ると信じて、鞠子の言葉に常子も頷きます。
全く次元が異なるものの、あっちでもこっちでも親子喧嘩を見せられ、ややウンザリした様子の鞠子。
三姉妹とも君子と滝子の仲違いの原因を知らないため、すぐに仲直り出来るものと軽く考えていたのでしょう。
もし原因を知ったとしたら、君子が危惧するように常子は自分を犠牲にする道を選ぶのでしょうか?
しかし、鞠子や美子が素直に受け入れないかもしれません。
滝子と自分たちの考え方の違いを知れば、せっかくの祖母との関係も損なわれてしまいそうな気がしますね。
そして、宗吉とまつは森田屋の味に対する考え方の違いから、常子たちの目の前で激しくやり合います。
仕事には手を抜かない真面目さを持つ宗吉は、老舗の味を自分なりの工夫で時代の変化から守ろうとしているのかもしれませんが、人一倍”八十年続いた老舗”の看板に誇りを持つまつの逆鱗に触れた格好です。
富江による”制服盗難騒ぎ”がひと段落したのも束の間、今度は老舗の味を巡っての親子喧嘩と騒動の尽きない森田屋。
否応なしに巻き込まれる常子たちは、どうやってしのいでいくのでしょうか?
料理に興味を持ち始め、長谷川から手ほどきを受ける常子と鞠子ですが、ひょっとしたら二人の味に対する考え方の違いも見えてくるかもしれません。
常子と鞠子がそれぞれまつと宗吉の側について、対立するなんてことも・・・?
常子が知った思わぬ真実
「なるほど~」女学校の帰り道、常子が一人で歩いていると聞き覚えのある声が。
ふと見ると井戸のそばにしゃがみ込み、一心不乱に植物の観察を続ける星野武蔵の姿を見つけました。
「精が出ますね!」常子に突然話しかけられ、驚いて立ち上がる武蔵。
失敗にもめげず新種の植物を探す武蔵は、深川に日本未発見の植物があると証明された、とあくまで前向きです。
「あらら・・奇遇だこと!」常子が植物の観察に熱中する武蔵を見守っていると、背後からまつの声が聞こえてきました。
常子が振り返ると、そこにはまつと向かい合う滝子と隈井の姿が。
「・・・いつ以来でしたかねえ?・・思い出したくもないけど」冷ややかな態度のまつ。
「私もきれいさっぱり憶えてません・・嫌な思い出はすぐに忘れてしまうもので」負けじとやり返す滝子。
相変わらずの二人ですが、「それくらい忘れっぽいお婆なら、常子たちのこともお忘れかしら?」まつの言葉に滝子が僅かに表情を曇らせます。
お金もない、住む家もないという常子たちを可哀想になって雇うことにした、そう当て付けるように語るまつ。
「・・・あんないい孫たち追い出すなんて・・ひどい人もいたもんだ!」まつのきつい言い方に、さすがに隈井が抗議しかけますが、滝子が押しとどめます。
「それは、それは・・せいぜい仲良くしてやってくださいまし」余裕の表情で頭を下げる滝子。
言われなくても・・と勝ち誇ったように笑うと、まつは行ってしまいました。
その様子を辛そうな表情を浮かべ、常子が植込みの陰から見守っています。
「女将さん・・言われっぱなしでいいんですか・・・」あまりの言われように憤慨する隈井。
「学費だって本当は全部、女将さんが払ってるっていうのに!」常子がそばで聞いていることを知らない隈井は、つい本当のことを喋ってしまいました。
突然知った真実に動揺する常子。
その夜、鞠子にだけ昼間の出来事を告げますが、「かかに打ち明けるべきなのかなあ・・」常子は悩んでいます。
「言わない方が良い・・」滝子の援助を受けていたことを君子が知ればどう思うか、鞠子の懸念に常子も同じ思いです。
「お祖母様のお金だと知ったら、叩き返すと思う」そんなことになれば、君子は内職を増やして無理をするに違いない、鞠子に言われさらに悩みを深める常子なのでした。
今ではすっかり君子や三姉妹に情が移ってしまったまつ。
裏の事情を何も知らず、滝子の態度がいかにも冷たい仕打ちと感じられ、一言言ってやらねばと義憤に駆られてのことだったのでしょうか。
滝子がグッとこらえたのも、そんなまつの心情を察したからこそ、かもしれませんね。
いがみ合う二人ですが、それぞれ艱難辛苦を乗り越えた人生のベテランだけに、根っこの部分では相通ずるものがあるのでしょうか?
それぞれが常子たちのことを真剣に考えている様子が窺えて、胸を打たれるシーンでした。
普段は犬猿の仲の二人ですが、常子たちのことを考えまつが君子と滝子の仲を取り持つ・・そんな展開もあるかもしれません。
6週31話の感想まとめ
図らずも滝子が学費を援助していたことを知ってしまった常子。
今週のサブタイトルは「常子、竹蔵の思いを知る」ですが、他にも色々な事情が明らかになり、物語が大きく転換していく予感がしますね。
互いに相手を思いやって秘密にしている諸々が明らかになった時、それぞれがどう受け止めて前に進んでいくのか。
もっともそう簡単な話ではなく、少なくとも君子と滝子の関係はなお一層こじれる展開となりそうなのですが・・・
以上、とと姉ちゃん6週31話のあらすじネタバレと感想でした!