とと姉ちゃん 19週111話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 111話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」19週111話のあらすじネタバレと感想です。

まずは19週110話の振り返りを少し。

平塚らいてうに原稿を依頼することとなり、花山は常子に担当するよう命じますが、「担当はその作家の事を一番良く知る人物がなるべき」と言う常子。

「うちで一番担当に相応しいのは、鞠子以外考えられません」と、鞠子を担当にするよう進言し、花山も受け入れます。

そして鞠子は、らいてうの担当編集者・若松との交渉に臨みますが、偏屈で一筋縄ではいかない人物だけに、簡単にはいきません。

しかし、鞠子の情熱が実を結び、どうにか話を通して貰えることになり、いよいよらいてうと直接会って話を出来ることに。

憬れのらいてうを前に思いの丈をぶつける鞠子でしたが、当のらいてうは”お汁粉の作り方とそれにまつわる随筆”を題材にすることを提案し・・・

⇒19週110話のあらすじを詳しく読む方はこちら

とと姉ちゃん 19週111話のあらすじネタバレ

らいてうの原稿を見て・・・

「女性の問題も大切だけれど・・何よりも平和が一番!」戦争を経て、それまでとは考えが変わったというらいてう。

らいてうの言葉は鞠子の心に大きく響きました。

そして、会社へ戻ってきた鞠子を迎える意外な人物が。

「お帰りなさい・・鞠子さん」鞠子の帰りを待っていたのは、何と恩師のチヨでした。

鞠子から相談を受けていたチヨは、その後の事が気になって会社までやって来たようです。

「聞きましたよ・・平塚先生の所に行ってらしたんですって?」チヨも少なからず驚いている様子。

交渉がどうなったか気になる常子に、「原稿・・執筆して頂けることになりました!」と、鞠子は笑顔で報告します。

それを聞いて水田も美子も大喜び。

「私・・平塚先生にもう一度、女性に勇気を与えるような・・”元始、女性は太陽であった”のようなしなやかで力強い言葉を書いて頂きたくてお願いしたんですが・・・」

”あなたの暮し”にその内容は相応しくない・・そう言って断られた、とちょっと残念そうな鞠子。

「明日の暮しが良くなる知恵を書きたい・・と」子育てや戦争の経験を通じ、らいてうの考えが変わったことを皆に話します。

「考えは変わるもの・・それはとてもいい事なんだって・・・」鞠子は、その言葉に救われた思いがしていました。

周囲に流されているような、自分の生き方を情けなく思っていた鞠子ですが、「そんな事はない」と言ってもらったような気がして、気持ちが楽になったのでした。

かつて『青鞜』から大きく影響を受けたチヨも、「確かに時代も状況も変わったわ」と納得の様子。

「あの平塚先生が、明日の暮しが良くなる知恵をお書きになることで、ホッとする人も多いんじゃないかしら?・・あなたのように」

チヨの言葉に笑顔で頷く鞠子の事を、水田や常子が安心したように見守っていました。

数日後、鞠子はらいてうの原稿を大事そうに抱え、会社に向かって駆けています。

一方、鞠子の帰りを待つ水田は、時折腕時計を見ながら小さなため息をつき、仕事が手につかない様子。

すると、「ただ今帰りましたー!」鞠子がようやく戻ってきました。

「お約束通り・・頂けたわ!」美子に向かって悪戯っぽく笑いかけると、早速原稿を花山に渡します。

じっくりと原稿に目を通す花山の周りに、編集部の一同が集まってきました。

「素晴らしい!」原稿の出来栄えに気を揉む鞠子に、明快な答えを返す花山。

ホッと胸を撫で下ろす一同を前に、「胡麻のお汁粉という題材が良い」花山が記事の内容を説明します。

読者の求めている物をよく理解している・・平塚らいてうにこの原稿を書かせたことも素晴らしい。

花山に褒められ恐縮する鞠子ですが、お汁粉を題材に選んだのはあくまでらいてう、鞠子がお願いしたことではありません。

「そうか・・まあ、君の事だ・・女性の権利主張を謳った、女性を勇気づけるような勇ましい原稿をお願いしたんだろう?」

花山に見透かされ、若干ばつの悪そうな表情を見せる鞠子。

「だがその考えをすぐにひいて・・こうした、優しい慈愛に満ちた言葉を引き出し、読者が作ってみたくなる胡麻汁粉を融合させたのは君の力だ!」

そう言って立ち上がると、花山は鞠子を真っ直ぐ見つめ、「良くやった!」力強い称賛の言葉を贈るのでした。

花山に認められ、心の底から嬉しそうな鞠子を常子たちが称える中、水田だけは何故か複雑な表情を見せていました。

「考えは変わるもの・・それはとてもいい事なんだって・・・」平塚らいてうの言葉に、救われた思いがしたという鞠子。

しかし、ちょっと都合のいい解釈のような気がしないでもありません。

色々な経験を積み重ねるうちに、少しずつ考えが変わっていく事は自然な事ですし、世の中の変化にうまく適合するのも大事だとは思います。

一方で、鞠子の場合は「自分の流されているような生き方が、情けないと思っていた」と認めていますが、主体性の無さが悩みの原因のようです。

だとしたら、らいてうの言っている事とはズレているような気もしますが、本人が救われたというのなら、それでいいのかもしれません。

らいてうに別の考えがあったとしても、それぞれの解釈があってもいいと思いますし。

そして、鞠子の功績を認めた花山の言葉も、花山なりの解釈だったように感じました。

鞠子の言動を見透かしたうえで、それでも鞠子の力として認めていますが、見方によってはやや強引な理屈です。

ですが、その強引な理屈で鞠子を含め周囲を納得させることが出来れば、その解釈で正解ということになる。

時には無理矢理にでもとにかく前に進むことが大事、そんな事が言いたかったのかなと思います。

結婚報告

「久しぶりですね・・こうやって歩くの」会社からの帰り、二人並んで歩く鞠子と水田。

大きな仕事を終えたことで、達成感に包まれる鞠子に対し、水田は何だか元気がありません。

ずっと待たせてしまったことを詫びる鞠子ですが、水田はどこか上の空。

「水田さん!・・私を・・水田さんのお嫁さんにしてください」鞠子は意を決して、自分の気持ちを打ち明けます。

「結婚の申し出・・謹んで、お受け致します」そう言って頭を下げる鞠子を、戸惑いながら見つめる水田。

さすがに鞠子も、水田の様子がおかしいことに気付きました。

「本当に・・良いんですか?・・今日、鞠子さんの生き生きとした表情を見て、鞠子さんは・・働き続けることが望みなのではないかと」

相変わらず自分に自信のない水田は、そんな風に考えていたのでした。

「それは違います・・確かに、とても嬉しかったです」鞠子が水田にゆっくりと近付きます。

「でもそれは・・これでようやく水田さんと一緒になれる、という思いからです」水田を真っ直ぐ見つめ、率直に語る鞠子。

”太陽”のようになれるものをようやく見つけられた・・鞠子が嬉しそうに告白します。

「それは・・水田さんの妻です!」自身に満ち溢れた表情で、そう断言しました。

鞠子の本心を知った水田は、「鞠子さん・・僕と・・結婚してください」強い決意を秘めた表情で、再びプロポーズするのでした。

「はい・・不束者ですが、よろしくお願いします」幸せいっぱい・・といった様子で、頭を下げる鞠子。

その日の夜、小橋家を訪れた水田は鞠子と共に常子たちに向かい合って座っています。

「お義母さま、常子さん、美子さん・・お話がありま・・・」と言いかけた水田の言葉を、「すみません!」突然常子が遮りました。

しばしの沈黙の後、「・・・お願いします」ようやく心準備が出来たようです。

改めて呼吸を整えた水田は、「鞠子さんを・・僕に下さい!」そう言って頭を下げます。

続いて鞠子も同じように頭を下げ、その様子を三人がじっと見つめていますが・・・

「・・・あなたが、お返事して頂戴!」緊張した君子は、常子の腕をパチパチと叩き、家長として答えるよう促しました。

君子から大事な役目を委ねられた常子は、改めて姿勢を正すと、「・・・鞠子を、よろしくお願い致します!」少しだけ考え、水田に向かって頭を下げました。

「よろしくお願い致します」君子と美子も常子に倣います。

ホッとした水田は、「こちらこそ・・お願い致します!」繰り返し頭を下げるのでした。

ようやくひと仕事終え、和やかな雰囲気が漂う中、「はあ・・綺麗だろうな・・鞠姉ちゃんの文金高島田」緊張の糸が解け、ポツリと呟く美子。

ところが、仕事のことで手一杯だった鞠子と、不安でいっぱいだった水田の二人は、結婚式をいつ上げるのか、まだ何も決めていない様子。

それでも、「立派な式にしましょうね」そう言って見つめ合い、可笑しそうに笑う二人。

常子はそんな二人に、「水田さん・・鞠ちゃん・・あたしたちに出来ることはさせて下さいね」優しく声を掛けるのでした。

「媒酌人はどうするの?」君子から尋ねられ、慌てる水田でしたが、「媒酌人は、花山さんにお願いしたいと思います」落ち着いて答える鞠子。

既に主導権は鞠子が握っているようです。

水田の妻になることが、自ら輝く太陽のように生きること・・鞠子にそこまで言われれば、いかに悲観的な水田でも決意が固まるというもの。

鞠子の告白を受けて、ようやく自分に自信が持てた様子の水田ですが、紆余曲折を経てここまでたどり着いただけに、感慨もひとしおなのでした。

それにしても、鞠子は本当に仕事には未練はないのでしょうか?

滅多に人の仕事を労うことなどない花山からも認められ、”やり遂げた”という実感を味わい、それでもう満足してしまったのでしょうか?

次はもっと、大学で学んだことを活かしたい・・という欲が湧いてこなかったのか、若干疑問に感じました。

しかし、これまでの経験から自分の限界を知り、ここですっぱり仕事を辞めるべき・・と判断したのかもしれません。

そして、小橋家に挨拶に行った水田ですが、早くも鞠子に仕切られ始めています。

鞠子も水田も、それぞれ目の前の事で頭がいっぱいになり、結婚式の日取りなど何も決めていませんでしたが、鞠子の方が少しだけ余裕を持っていたようです。

もっとも、これまでの二人の役回りを見ていれば、鞠子が主導権を握るのが当然のような気がしますが。

”とと姉ちゃん”を支えてきたしっかり者の鞠子、鞠子と水田の仲を取り持ったと自負?する美子、そして父親代わりに猪突猛進してきた常子。

それぞれクセの強い三姉妹に加え、天然気味でたまに暴走しがちな君子もいて、水田は中々苦労しそうですね。

早くもかかあ天下?

翌日、鞠子と水田の二人は、早速花山に媒酌人を頼むことにしたのですが・・・

「断る!・・他を当たりなさい」知恵の輪を弄りながら、にべもなく断る花山。

媒酌人は普通、上司にお願いするもの・・しかし、「私はそんな柄じゃない」たったそれだけの理由で断ると言うのです。

「十分な理由じゃないか・・大体好きじゃないんだ、堅苦しい結婚式だの何だというのは」

不満顔の二人を前に、不意に外れた知恵の輪を見て、子供のようにはしゃぐ花山なのでした。

一方、常子と美子はキッチン森田屋を訪ねていました。

宗吉と照代に鞠子の結婚を報告すると、二人とも我がことのように喜んでくれます。

「あ・・でも、あの・・結婚の事、本人たちは自分の口から伝えたいと思いますので、私たちから聞いたことは・・内緒で!」

取り敢えず口裏を合わせた四人が、式の日取りについて話していると、鞠子と水田がやって来ました。

不意を突かれ、咄嗟に「料理の取材」と誤魔化す常子。

「鞠子ちゃんたちも取材?」照代が上手く取り繕います。

何も気付いていない鞠子たちは、「もう話した?」常子と美子に小声で確認。

「何の・・はっはっは・・話しかな・・・」いかにもわざとらしく、宗吉が尋ねます。

「それが・・実は・・」鞠子が照れながら話を切り出すと、「僕たち、結婚することになりまして」水田が報告しました。

「ほおー・・そうか・・そうか・・・」大袈裟に驚いて見せる宗吉、「まあ・・そうなの?・・・」適当に合わせる照代。

対して鞠子は、「それで・・そのことで折り入ってお願いが・・・」と改めて本題に移ります。

「ほおー・・そうか・・そうか・・・」宗吉が同じセリフを繰り返し、「まあ・・そうなの?・・・」照代も適当に笑うのみ。

そして水田が、「宗吉さん、照代さん・・お二人に、媒酌人をお願いしたいんです」そう言って鞠子と共に頭を下げます。

「ほおー・・そうか・・そうか・・・」適当に笑い続ける宗吉、「まあ・・そうなの?・・・」照代もすぐには話が呑み込めません。

が、「ば・・媒酌人!?」理解できた途端、腰を抜かしそうになる宗吉。

「・・・私たちが?」さすがに照代も動揺を隠せません。

「はい・・いや・・あの・・他に当てが・・・」事情を正直に話そうとする水田でしたが・・・

途中まで言いかけたところで、鞠子に思いっきり尻をつねられ、「あ・・あったのですが・・お二人しか、考えられませんでした」発言を修正。

冷や汗をかく水田の隣で、にこやかにほほ笑んでいた鞠子が、「お願いします!宗吉さん!照代さん!」さらに頼み込みます。

鞠子の迫力に押されたのか、蚊の鳴くような声で「・・・はい」と答える二人。

花山さんに断られちゃったのかな・・そうかも・・事情を察し、ヒソヒソと話す美子と常子。

取り敢えず丸く収まり、宗吉が腰を抜かしている他は、皆が笑顔に包まれ、表面上は幸せいっぱいに見えるのでした。

これから結婚を控え、幸せいっぱい・・のはずですが、早くも尻に敷かれ始めた水田の今後がちょっと気掛かりですね。

まあ、かかあ天下と言われるくらいの方が平和なのかもしれませんが。

宗吉夫婦も、いざとなれば照代の方が強い訳ですし、鞠子と水田も見習うべきかもしれません。

それはさて置き、媒酌人を頼まれた宗吉は、ちょっとビビり過ぎではないでしょうか。

顔色ひとつ変えず、にべもなく断った花山もどうかと思いますが、腰を抜かすほど驚く宗吉もどうなのか・・・

こんな両極端な二人以外に当てがない鞠子と水田も、ちょっと可哀想な気がします。

しかし、”類は友を呼ぶ”と言いますし、媒酌人を務めてくれるもっと相応しい知り合いがいないというのは、ある意味で自己責任かもしれません。

とと姉ちゃん19週111話の感想まとめ

無事に仕上がった平塚らいてうの原稿は、花山も満足する出来栄えで、これで何も思い残すことはなくなった鞠子は、いよいよ水田のプロポーズを受け入れます。

あまりに悲観的過ぎて鞠子から呆れられていた水田も、鞠子の本心を知って決意を固め、いよいよ二人は結婚することに。

しかし、結婚が現実のものとなり、式の日取りだの媒酌人だのと話が具体的に進み始めると、早速鞠子が水田を尻に敷き始め・・・

水田の今後が若干心配にもなりますが、とりあえずおめでたい方向に話が進み、安心して見ていられるというものですね。

それでも、こういう時にこそトラブルが起きるのが”とと姉ちゃん”なのですが・・果たして次の展開は、どうなるのでしょうか?

以上、とと姉ちゃん19週111話のあらすじネタバレと感想でした!

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