とと姉ちゃん 19週112話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 112話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」19週112話のあらすじネタバレと感想です。

まずは19週111話の振り返りを少し。

「考えは変わるもの・・それはとてもいい事なんだって・・・」子育てや戦争の経験を通じ、考えが変わったという平塚らいてうの言葉に救われた思いがした鞠子。

らいてうが執筆した”胡麻のお汁粉”の原稿は花山にも絶賛され、ひとつの仕事をやり遂げた鞠子は、水田のプロポーズを受け入れることに。

鞠子の生き生きとした表情を見て、働き続けることが望みでは・・と考えた水田は複雑な表情を見せ、一瞬躊躇しますが・・・

”太陽”のようになれるものをようやく見つけられた・・「それは・・水田さんの妻です!」そう断言する鞠子の言葉に、結婚の決意を固めるのでした。

常子たちにも報告し、式の準備を進める水田と鞠子は媒酌人を花山に頼むものの断られ、他に当てもない事から宗吉夫婦に頼むのでした。

⇒19週111話のあらすじを詳しく読む方はこちら

とと姉ちゃん 19週112話のあらすじネタバレ

水田の両親が!

「きちんと汽車で眠るのよ」これから水田の両親に挨拶に行く鞠子に、心配そうに声を掛ける常子。

緊張のため昨日あまり眠れていないことを、君子も心配しています。

「けど・・汽車で寝て、顔に寝跡なんかつけたら・・お父様とお母様に失礼ですから・・・」

しかし、「もっと気楽に」と水田に声を掛けられると緊張も幾分和らぎます。

「鞠ちゃん頑張って!」常子の言葉に送られ、鞠子と水田は揃って歩きだしました。

鞠子の帰りを待つ小橋家では・・・

「まだ読んでるの?朝からずっとじゃない・・・」さっきまで廊下の雑巾がけをしていた君子が、ちょっと呆れたように新聞を読み耽る常子に声を掛けます。

「このところ、ネタ集めする時間が無かったものですから」と、答える常子でしたが、実のところ気を紛らわせているだけなのでした。

鞠子が水田の両親から認めて貰えたのか、気になって全く落ち着かない常子。

それは美子も同様で、「あ!みんな縫っちゃった・・・」得意の縫物で失敗したようです。

そして君子も、「私も・・家中の掃除して・・やるとこ無くなっちゃったわ・・・」そう言って、小さなため息をつきました。

鞠子の帰りが遅く、心配する三人。

「甲府だったら中央線で三、四時間よね・・そろそろ帰ってきてもいい頃なのに・・・」美子のもっともな意見に、常子も思わず時計を見上げます。

その時・・「ただ今帰りました」玄関から声が聞こえ、ようやく鞠子が帰ってきました。

「お帰りなさい!」三人が慌てて玄関に向かうと、そこには鞠子と水田がちょっと困ったような表情で立っていました。

「どうだった?」勢い込んで常子が尋ねますが、「それが・・・」何とも言えない微妙な表情を見せる鞠子。

すると、「こんばんは~」水田を押しのけ、何と水田の両親・國彦とむめが入ってきました。

突然の事に動揺を隠せない常子たちでしたが、取り敢えず三人揃って手を付き、頭を下げ水田の両親に挨拶します。

「正平から鞠子さん紹介されて、嬉しくってね・・居ても立っても居られなんで、ご挨拶に!」

些か興奮気味にしゃべる國彦を見て、「すみません・・突然押しかけて・・・」恐縮する水田。

ひとまず家に上がるよう君子に促されると、「んじゃ、遠慮なしで!」と上り込む國彦とむめ。

そんな二人の姿に、水田と鞠子はやや苦笑いを浮かべながら見つめ合っています。

予想外の展開に慌てふためく常子たちですが、それにしても何とも賑やかそうな水田の両親に、早くもペースを握られつつあるようです。

鞠子の帰宅が遅れて心配していた事に加え、心の準備が出来る前にいきなり水田の両親がやって来たわけですから、動揺するのも当然かもしれません。

さらに、鞠子と水田の微妙な苦笑いが、道中に色々あったであろうことを想像させます。

水田の両親と思えないくらい騒々しいキャラクターのようですが、軍隊でトラウマを抱える前の水田も、実はこんな感じだったのでしょうか?

今後、鞠子との結婚生活の中で、水田の意外な一面が見えてくるのかもしれません。

それはさて置き、これから結婚式の準備を進めていく訳ですが・・常子たちが振り回されないか、若干心配になりますね。

親の気持ち

「こりゃあ地元の酒で、こっちゃ今朝鶏が産んだ卵、ほれから~・・うちの畑で採れた枝豆と、それと、きゅうりと・・」

持ってきた土産をこれでもかと並べて行く國彦でしたが・・・

「てえー!蜂蜜はどうしただ・・入ってねえじゃんけ!」荷物の中に見当たらないようで、若干焦っている様子。

しかし、「まさか・・どっか飛んでっちまっただか?”蜂”だけに・・・」と言うと、むめと一緒になって馬鹿笑いを始めました。

「いつもこうなんです・・父の冗談で、母だけが大笑いして・・・」バツが悪そうに説明する水田。

大量の土産に恐縮する常子たちですが、「こんぐれえ、なんのなんの!」と國彦は一切気にしません。

鞠子から小橋家の家庭の事情を聴いた國彦たちは、気に掛けていたようです。

「ずーっとお姉さんの常子さんが、父親代わりをなさってただってね~」むめが感心そうに呟きます。

常子が会社を起こしたことにも感心する事しきりで、「お父様もうんとこさ、お喜びずらね」そう言って仏壇に向き直りました。

「会社を起こして、こぴっと生計を立ててらっしゃるこんもですけんど・・鞠子さん見てえな、綺麗で立派な御嬢さんを、お母様と一緒に育てられたですから~」

ひたすら褒めちぎる國彦を前に、気恥ずかしさから思わずはにかむ常子。

「ホントにてえしたもんだ!今わしが死んでも、正平やこいつの兄貴に、父親代わりを任せようなんて、無理ずらね~」

無遠慮な國彦の言い方に、思わずムッとする水田でしたが、「おまんにわしの代わりはむりずら~」と容赦ありません。

子供のころから頼りなく、怒られるとすぐに泣きだし、「寝小便なんて十になっても直らなんですから~」と、むめと一緒に笑い転げるのでした。

顔から火が出る思いの水田でしたが、「小さい頃の正平さんがそうだったとしても、今はとても頼りになりますから」鞠子が助け船を出します。

”頼りになる”と言われ驚く國彦に、「水田さんが経理を担当して支えて下さらなかったら・・今頃倒産して・・・」路頭に迷っていたかも、と擁護する鞠子。

「こんな優しい娘さん・・ぜってえ手放しちゃダメだよ!正平!」むめがしっかりと念を押します。

さらに國彦が、「手だけじゃねえだぞ!両手両足・・全部だぞ!」と言って再びむめと一緒に笑い転げ、常子たちもつられて笑ってしまうのでした。

「安心致しました・・正直申し上げますと、鞠子をお父様とお母様に認めて頂けるかどうか、心配しておりました」

國彦とむめの様子を見て、ホッと胸をなでおろす君子。

対して國彦は、「うちなんざただの、田舎の百姓でごいすから」と、鞠子が息子の嫁になってくれることを、心底喜んでいます。

一方、大きな屋敷や広大な畑を見た鞠子は、國彦が謙遜していると思っているようです。

しかし、「てえしたこたあねえですよ・・あれだって、九割方手放したですから」國彦は、水田家の事情を話し始めました。

「村の奴らからは・・落ちぶれた長者様だって、陰口叩かれてる始末で・・これも、時代が変わっただと思って、受け入れてるですよ」

いつまでも昔の栄華にしがみついていても仕方ない・・区切りを付け、前を向こうとしているのでした。

一方で、女の細腕で会社を起こし成功した常子を見て、負けていられない・・との思いも。

そして、いい歳をしてフラフラしていた水田が結婚することに、心底ホッとしていると言います。

「結婚も出来んような大人は、一人前とは言えんですからね・・子供が結婚するまでは、親は死んでも死にきれんですよ」

大袈裟言い方に水田は呆れていますが、黙って聞いていた常子は複雑な表情を浮かべ、そっと隣の君子に視線を移しました。

そして君子も、何とも言えない寂しげな表情で、水田と國彦のやり取りを眺めているのでした。

その日の晩、仏壇に向かう君子に気付いた常子が、そっと傍に近寄ります。

「結婚のご報告ですか?・・ととが聞いたら何と仰るでしょ・・・」常子が声を掛けました。

ひょっとしたら焼きもちを焼くかも・・と笑う常子ですが、「・・・少し戸惑うかもしれないけれど、喜んで水田さんを受け入れてくれると思うわ」君子は心配していません。

「それに、娘が幸せになることに反対する親なんていないわよ」優しく答える君子。

鞠子の幸せそうな顔を竹蔵にも見せたかった・・常子は心底そう思いました。

「好きな方に結婚を申し込まれることほど・・幸せなことはありませんものね」常子が何気なく漏らした感想。

しかし、それを聞いた君子の表情が曇ると、常子も思わず視線を落とします。

「かか・・かかもやはり、私に結婚してほしいですか?」少し考え、そう尋ねる常子。

”子供が結婚するまでは、親は死んでも死にきれんですよ”國彦の言ったことが、ずっと引っ掛かっていたようです。

突然の質問に戸惑う君子でしたが、「私たちの世代は、そう思う人がほとんどでしょうね・・・」言葉を選びながら、自分の思いを伝えます。

常子と美子にも、素敵な相手と出会って幸せに暮らして欲しい・・しかし、「その方が安心だから」という事でもなさそうです。

「それが・・私に想像出来る限界だからかも」そう考えているのでした。

一方で常子を見ていて、幸せの形は一つではないのでは・・そう感じた君子。

「結婚しなくても、あなたは十分に一人前です・・それは確かよ!」常子を励ますように、優しく語りかけました。

少し気持ちが楽になったのか、常子は膝をポンッと叩いて大きく息を吸うと、気持ちを切り替えます。

「これから、大変になりますね・・結婚式に向けて、私たちも色々と準備しなくちゃいけませんから」

素敵な結婚式にして、鞠子を送り出してあげないと・・二人して笑って頷くのでした。

「好きな方に結婚を申し込まれることほど・・幸せなことはありませんものね」その時常子の脳裏を過ったのは、やはり武蔵のことでしょうか。

悩みながらも、”今は家族と離れたくない”と考え武蔵からのプロポーズを断った常子。

一方、「僕が思いを寄せた常子さんは・・そうされると思ったからです」そう言って理解を示した武蔵。

誰よりも自分の事を理解してくれる武蔵と、やむなく別れなければならなかった辛さが、その瞬間に蘇ったのかもしれません。

常子の声が漏れないよう、しっかりと抱きしめて自分の胸で泣かせてあげた君子も、常子のそんな気持ちを感じ取ったのではないでしょうか?

「あなたを見ていると・・幸せの形は、一つではないのかなと思うわ」と、理解を示した君子ですが、本心では結婚して幸せになって欲しい・・そう思っている気がします。

君子には、心のどこかで自分たちが常子の重荷になっていた・・という負い目もあるのかもしれませんが・・・

しかし、いまさら時計の針を巻き戻すことは出来ず、前を向いて進んでいかなければなりません。

それに、”鞠子を嫁に出す”というのは常子にとって大事な目標のひとつ。

気持ちを切り替え前を向くためには、鞠子の結婚式の準備に専念することが一番いいのではないでしょうか。

一方で水田の両親、國彦とむめですが・・何とも底抜けに明るいキャラクターのようで、安心する半面、これから色々騒動を巻き起こしそうな気配も漂います。

とにかく饒舌な國彦を見ていると、いかにも舌禍を招きそうで、ある意味楽しみな気も。

むめにしか通用しない冗談を言っては笑い転げる國彦は、ちょっと周りの事が見えていないのかもしれません。

基本的に善人のようですが、何の悪意もなしにズケズケと言わなくてもいいようなことを言っては、人の事を傷つけるような人間もいますし、ちょっと心配です。

國彦夫妻の引き起こしたトラブルが、鞠子や常子たちを巻き込むようなことにならなければいいのですが・・・

しかし、ドラマとしてはそちらの方が盛り上がるでしょうし、ひょっとしたら大きな事件が起きるかもしれませんね。

三人揃って・・・

―――夏に出版された”あなたの暮し”第十二号は、らいてうの記事が評判となり売れ続け、秋には十万部を記録しました

そして、鞠子の独身最後の日・・・

「水田さん・・ここの数字・・ゼロが一つ足りなくありませんか?」帳簿を調べていた緑が指摘しました。

慌てて書き直そうとする水田ですが、「これで三度目ですよ!」結婚式を明日に控える水田は、緊張してミスを連発しているようです。

「しっかりして下さいよ!」緑が活を入れると、編集部には笑い声が溢れます。

周りにからかわれ照れ臭そうにする水田と、それを嬉しそうに見つめる鞠子。

二人が視線を交わし、思わず微笑み合っていると・・「何を見つめ合ってるんだ」編集長室のドアを開け、覗き込んでいる花山が低い声で話しかけてきました。

思わず謝る鞠子と水田でしたが、花山はそんな事には構わず、三姉妹に並んで立つよう指示します。

キョトンとしている三人に、「鞠子さんの最後の日だから、三人の写真を撮る」と、意外な事を言い出す花山。

「三人揃ってここで働くのは今日が最後だろ?」珍しく気を利かせる花山ですが、今は仕事中・・鞠子の方が気にしています。

「嫌なら別に構わないがね」そう言ってあっさり引き下がろうとする花山を、慌てて引き留める三姉妹。

「じゃあ並びなさい、早く・・速やかに並んで!」指示に従い三人が並ぶと、花山がカメラを構えました。

「うーん・・もっと寄って!」いまいち構図が決まらないのか、花山が神経質そうに注文を付けます。

そんな中、「上手く撮れるかな・・あたしこういうの絶対失敗するから・・・」常子がそう言うと、鞠子も美子も可笑しそうに笑い出しました。

子どもの頃、竹蔵と一緒に取った写真でも常子は一人だけ変な顔。

「あれは仕方ないじゃない・・口内炎が出来てたんだから」思い出話で盛り上がる三姉妹を見て、イラッとする花山。

「私は仕事が詰まってるんだ!」そう言って常子たちを急かすのでした。

「表情が硬い!・・笑って・・もっと!・・作り笑いでいいから笑えよ!」細かな注文を出す花山を、水田や他の社員たちが面白そうに眺めています。

そして、どうしても三姉妹の表情が気に入らない花山は、「水田!踊れ!」と相変わらず無茶な事を。

言われるまま三姉妹の前に躍り出る水田でしたが、「被ってるよ!」カメラの邪魔・・と逆に怒られるのでした。

そんな水田を見て三姉妹の表情が緩むと、「おお!いいぞ!そのままでいいぞ!」ようやく花山がシャッターを切りました。

―――こうしていよいよ、鞠子と水田の結婚を迎えるのでした

日頃から偏屈さを売りにしているような花山ですが、意外なサプライズを考えたようです。

”あなたの暮し”を創刊からここまで一緒に支えてきた鞠子の最後の日に、ちょっとしたプレゼントがしたかったのかもしれません。

もっとも、相変わらずマイペースで常子たちを振りまわし、妥協を許さない性格から細かな注文を付けたりしていましたが。

それはともかく、らいてうの記事が評判となった”あなたの暮し”が十万部を記録し、鞠子は思い残すことなく退社出来るのではないでしょうか?

安心して”太陽”のように輝く、水田の妻になれる・・そんな幸せな気分に浸っているのかもしれません。

一方で水田は・・仕事でミスを連発しているようですが、緊張からなのか、それとも急に不安になって来たからなのか?

いずれにせよ、もっとしっかりしないと益々鞠子の尻に敷かれることになりそうですが・・・

とと姉ちゃん19週112話の感想まとめ

「正平から鞠子さん紹介されて・・・居ても立っても居られなんで、ご挨拶に!」と、小橋家に突然やって来た水田の両親。

慌てふためきながらも歓迎する常子たちですが、鞠子の事を認めてくれた國彦とむめに、君子はホッと胸をなでおろします。

一方で常子は、「子供が結婚するまでは、親は死んでも死にきれんですよ」という國彦の言葉に、君子の心情を思い複雑な心境に。

君子は、自分に結婚してほしいと思っているのではないか・・そんな思いの過る常子でしたが、”幸せの形は一つではない”という君子の言葉に救われるのでした。

そして、いよいよ鞠子と水田の結婚式が迫り、周囲が皆祝福するなかで落とし穴は無いのでしょうか?

しらふでもあれだけ饒舌な國彦を見ていると、お酒が入った時にどうなるのか・・若干の不安が過りますが・・・

以上、とと姉ちゃん19週112話のあらすじネタバレと感想でした!

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