とと姉ちゃん 19週113話のネタバレと感想

とと姉ちゃん 113話 ネタバレ

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」19週113話のあらすじネタバレと感想です。

まずは19週112話の振り返りを少し。

水田の両親に挨拶に行った鞠子の帰りを待つ常子たちは、認めて貰えたかどうか気になって全く落ち着きません。

ようやく戻ってきた鞠子と水田を出迎えると・・なんと水田の両親が「居ても立っても居られなんで、ご挨拶に!」と、一緒について来ていました。

大量のお土産と共にやって来た饒舌な國彦とむめの二人を前に、思わず勢いに呑まれそうになる常子たちでしたが、鞠子の事は認めて貰えたようで、君子は一安心。

一方、「子供が結婚するまでは、親は死んでも死にきれんですよ」という國彦の言葉に、君子の心情を思いやる常子。

「かかもやはり、私に結婚してほしいですか?」そう尋ねる常子でしたが、”幸せの形は一つではない”と考える君子の言葉を受け、気持ちを切り替え鞠子の式の準備に取り掛かるのでした。

⇒19週112話のあらすじを詳しく読む方はこちら

とと姉ちゃん 19週113話のあらすじネタバレ

結婚式前夜

「ずい分作りましたね・・かか」食卓に並べられた多彩な料理の数々を前に、ちょっと呆気にとられる常子。

改めて指摘され、君子もやや反省の面持ちです。

「鞠子の好きな物作ってたら・・こんなになっちゃって・・もっと豪華な御馳走にすればよかったわね」

いつもと変わり映えしないおかずばかりですが、「私にとって、かかの料理は何よりの御馳走です」鞠子は嬉しそう。

鞠子にそう言われ、君子がホッと胸を撫で下ろすと、「では・・頂きましょう」常子が声を掛けます。

―――鞠子の結婚を明日に控え、家族四人最後となる夕食は、あっという間に過ぎて行きました

夕食を終えた鞠子は、部屋で静かに時間を過ごしています。

髪飾りを手に取り、衣桁に掛けた白無垢を見上げながら、つい先ほど家族と最後の挨拶を交わしたことを思い返していました。

「かか・・少しいい?」鞠子が声を掛けると、君子も常子も、そして美子も姿勢を正して向き直ります。

「嫁ぐ前に・・みんなにちゃんと言っておきたいことがあります」そう言って三人の顔を見回しました。

少し躊躇った後、「昔・・とと姉の鞄に、よっちゃんのお弁当が入っていたことがあったでしょ?」常子の方に顔を向け、話しかけます。

お弁当を届けるため、常子が小学校まで走って届けに行った、今となっては懐かしい思い出ですが、美子は若干苦笑い。

「あれね、実は・・私がお弁当を間違えて入れちゃったの・・・」悪戯っぽく告白する鞠子。

「もう、あのせいでとと姉ちゃんが余計なことして、私笑いものになったのよ!」

常子が余計な事を言ったおかげで、男子から”桃尻女”というあだ名を付けられた美子は、初めて知る事実に憤慨した様子。

が、「その節は、すみませんでした」鞠子が頭を下げると、三人とも思わず吹き出してしまいました。

そうかと思うと、不意に鞠子が黙り込み、しんみりとした空気が流れます。

「ごめんなさい・・本当は笑って出て行こうと思ったのに」少しだけ声を震わせる鞠子。

「かかと・・とと姉と・・よっちゃんと四人で、一緒にご飯を食べて、笑って・・そういう・・当たり前だったことが、明日からはもう無くなってしまうのかと思うと・・・」

言葉を詰まらせた鞠子を、三人がじっと見つめています。

「かか・・今まで・・本当にお世話になりました」鞠子は畳に両手をつき、君子に向かって頭を下げました。

そして再び頭を上げると、涙を堪えながら決意を述べます。

「私・・かかのようになります・・いつも家族を陰ながら支えて、守ってくれる・・そんな、憧れのかかのような存在に」

その言葉を聞いた君子は、「鞠子・・幸せにね」そう心から願うのでした。

君子への挨拶を終えた鞠子は、次に常子の方に向き直りました。

「とと姉・・今まで・・本当にありがとうございました」そう言って深々と頭を下げる鞠子。

一方の常子は、「私にそんな・・大袈裟よ」照れ臭いのか、少しはにかんでいます。

「大袈裟なんかじゃないわ・・落ち込んでいたら、いつも明るく励ましてくれて・・悩んでいたら、必ず背中を押してくれて・・どれだけ助けてもらったことか・・・」

鞠子からの感謝の言葉を、常子は真剣な表情で受け止めます。

「とと姉のおかげで・・一点の曇りもない、晴れやかな気持ちでお嫁に行けます・・本当に・・ありがとうございました」

再び頭を下げる鞠子に、「鞠ちゃん・・幸せにね」優しく声を掛ける常子。

「はい・・・」顔を上げ、常子と見つめ合った鞠子は絞り出すように返事をするのでした。

そして、今度は美子の方に向き直り、これまで抱えていた思いを打ち明けます。

「よっちゃん・・私ね・・よっちゃんのことが少し羨ましかったんだ」いつも自分の気持ちがはっきりしている美子の事を、そんな風に思っていたのでした。

洋服作りに夢中になったり、祖母の滝子に素直に甘えたり、いつも迷わず真っ直ぐ進んでいけるところが羨ましかった・・というのです。

美子が真剣な眼差しで見つめる中、鞠子はさらに言葉を続けます。

「私・・作家になる夢は諦めてしまったけど・・これからは水田さんの妻として・・よっちゃんみたいに、迷わず真っ直ぐ進んでいくつもり」

決意を伝えた鞠子は、「本当に・・ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えるのでした。

そして鞠子は、最後に仏壇の前に進みました。

「とと・・私は明日、お嫁に行きます・・水田さんは、とても優しくて誠実な方なので心配しないで下さい」

鞠子は、水田と共に「とととかかのように」温かい家庭を築く・・そう誓うのでした。

一方で・・「けど・・結婚するの、まだちょっと悩んでいます」意外な事を言い出しました。

不意を突かれ、驚く常子たち。

「だって私・・水田さんと結婚したら水田鞠子よ・・水溜り(みずたまり)・・・」渋い表情を見せる鞠子。

言われて初めてハッとなる君子、常子も美子も同様で、それまでのしんみりとした空気が一変、小橋家の中は笑いに包まれます。

「恥ずかしいわ、水溜りなんて・・・」鞠子がポツリと呟くと、さらに笑いが巻き起こるのでした。

女性ばかり四人で支え合い、一緒にご飯を食べたり、泣いたり笑ったり、そんなこれまでの人生に区切りをつける鞠子。

家族を陰ながら支える君子の姿勢に憬れ、いつも明るく励まし背中を押してくれる常子に感謝し、迷わず自分の道を真っ直ぐ進む美子を羨ましく思う。

鞠子が本当に家族の事が大好きだったことが、そしてそれぞれ尊敬して支え合ってきたことがよく分かる、最後の挨拶でした。

そんな鞠子は三姉妹の次女として、たまに暴走気味になる常子を支え、美子と常子がぶつかった際には間を取り持ち、扇の要のような存在だったのかもしれません。

残される三人の事が心配にもなりますが、鞠子からそれぞれ感謝の言葉を贈られたことで、自分の役割というものを改めて自覚したのではないでしょうか?

であれば、それこそが鞠子からの家族への感謝の印、ということになるのかもしれません。

これまで色々な紆余曲折があり、試練を乗り越えてきた小橋家の四人。

父の竹蔵が亡くなった直後、遺言に従って父親代わりを務めようと気丈に振る舞う常子を見て、当初反発していた鞠子。

しかし、歳の近い二人は、やがてしっかりと支え合う関係に。

”とと姉ちゃん”として、”鞠子を嫁に出す”という目標を誓った常子ですが、いざ結婚が決まって家を出る鞠子のことを、どんな思いで見ているのでしょうか?

もちろん、鞠子の幸せを願っていることは疑いありませんが、そのためにも鞠子に心配を掛けないよう、今まで以上にしっかりしなければ・・そう思っているのかもしれません。

一方美子は、鞠子と水田をくっつけようと一番熱心に焚きつけていましたが、いよいよ式を明日に控えた鞠子を見て、少し寂しそうに見えます。

しばしば衝突する常子との間に立って、うまくバランスを取ってくれていた鞠子が居なくなることに、不安を抱いているのかもしれません。

そして君子は、いつもと変わらぬ穏やかな笑顔のままでしたが、複雑な思いが交錯しているのでは・・という気もします。

自分が結婚しないままでいることに、若干負い目のようなものを感じている常子の本心を知り、そして、その常子が鞠子を祝福している光景をどんな思いで見ていたのでしょうか?

三姉妹それぞれの心の内を察し、全てを包み込もうとしていたのかもしれません。

披露宴が始まる

そして、いよいよ結婚式の当日、晴れ渡った空の元、近所の人たちが小橋家の前に集まっていました。

「皆さん、お待たせして申し訳ありません」君子が頭を下げますが、鞠子の花嫁姿を楽しみにしている人々は上機嫌です。

しばらくして顔を覗かせた常子が、「・・・お待たせしました」勿体ぶった口調でそう言うと、一際大きな歓声が上がりました。

その声に応えるように、家の奥から花嫁衣装に身を包んだ鞠子が、廊下を静々と進んできます。

わあ・・綺麗・・おめでとう・・鞠子が姿を現すと、集まった人々の間からため息交じりに祝福の声が。

「皆さま、本当にありがとうございます」改めてお礼を述べる君子。

近所の知り合いに見送られ、鞠子を先頭に披露宴の会場に向かって進んでいきます。

そして会場では・・・

「えーーー、鞠子さんとは・・昔、深川で仕出し屋をやっていた頃からの付き合いでして・・えーー、その仕出し屋が・・あー、森田屋と言うんですけれども・・・」

媒酌人を頼まれた宗吉が、取り留めのない挨拶を続けていました。

「えーーー、玉子焼きが自慢の店です・・ああ、そうそう・・玉子焼きと言えば・・家のお袋が口が悪くてねえ!」

黙って聞いていた常子たちも、鞠子の隣に控える照代も、段々と焦れて来たようです。

「・・・そんなお袋も、もう死んじまって・・今日の鞠子の姿を、お袋にも・・見せてやりたかった・・・」

鞠子は少しだけしんみりしたようにも見えますが、やはり話の長さにちょっと持て余し気味。

「お袋にとっちゃあ・・鞠子たちは、孫も同然だったんでねえ・・ああそれから、青柳の・・女将さんにも、見せてやりたかった・・・」

懐かしいまつや滝子の事に話が及び、常子たちもちょっとだけ思い出に浸っているようにも見えますが・・・

「まあでも、あの二人がいたら大変か・・はっはっはっ・・なんせ仲が悪かったんでねえ・・結婚式でも、喧嘩をおっぱじめたかもしれやせん・・・」

水田と鞠子は堅い表情を見せ、國彦とむめが心配そうに見つめ、他の出席者もやや呆れ顔。

「でえ・・喧嘩と言えばねえ・・・」さらに話を続けようとする宗吉でしたが、「チョットあなた・・・」さすがに見かねた照代が止めに入りました。

ようやく話を打ち止めにした宗吉は、「挨拶はこれぐらいにして、乾杯の音頭を取らせて頂きやす」そう言って一同に準備を促します。

皆がグラスを手に取ったのを確認し、「それでは・・正平君、鞠子さん、おめでとう・・乾杯!!」とグラスを高く掲げました。

「乾杯!!」皆が一斉にグラスを傾け、そして拍手が巻き起こります。

―――こうして、鞠子と水田の披露宴は始まったのでした

媒酌人を頼まれ、腰を抜かすほど驚いていた宗吉でしたが、いざ披露宴が始まってみると話が止まりません。

ひょっとしたら緊張の裏返しかも知れませんが、生来調子に乗りやすい性格なのではないでしょうか?

全く取り留めのない話の様にも思えますが、まつや滝子の事に話が及び、気のせいか少しだけ常子たちの表情がしんみりとして見えました。

花山に断られ、仕方なく宗吉に頼んだ鞠子でしたが、これで良かった・・と思ったかもしれませんね。

花山だったらかなり堅苦しい挨拶になりそうですから・・・

もっとも、水田の親族一同やあなたの暮し出版の社員たちには、ちょっと退屈だったかもしれません。

ともかく、いよいよ始まった披露宴ですが、水田はかなり緊張している様子。

水田の父・國彦も日頃饒舌なだけに、長々と挨拶を聞かされストレスが溜まっているように見えます。

そして、最初から一人上機嫌で挨拶を済ませた宗吉といい、これからお酒が入った時にひと騒動起きそうでちょっと心配です。

とと姉ちゃん19週113話の感想まとめ

水田との式を翌日に控え、家族にこれまでの感謝の気持ちを伝えた鞠子ですが、残される三人はどう感じたのでしょうか?

君子も常子も美子も、改めて鞠子が家族の中で果たしてきた役割を考え、感謝の気持ちを新たにしたのかもしれません。

笑って家を出ようと昔の失敗を話して聞かせる鞠子、しかし、懐かしい思い出を振り返ったことで、逆にしんみりとした雰囲気になってしまいます。

結局最後には、「水田さんと結婚したら水田鞠子よ・・水溜り(みずたまり)・・・」と笑いを誘っていましたが、精一杯の強がりだったのかもしれません。

ともかく始まった鞠子と水田の披露宴・・出席者の中には中々癖のある面々が揃っていますが、果たして無事終了するのでしょうか?

以上、とと姉ちゃん19週113話のあらすじネタバレと感想でした!

⇒19週114話のあらすじネタバレはこちら

⇒とと姉ちゃん各話のあらすじネタバレ&感想の一覧

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ